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研究報告会レポート

第4回観光・地域マーケティング研究報告会レポート「北海道におけるワインツーリズムの取り組み」
「地域の観光商品発掘と流通への貢献」

第4回 観光・地域マーケティング研究報告会 > 研究会の詳細はこちら

テーマ1:「北海道におけるワインツーリズムの取り組み」
テーマ2:「地域の観光商品発掘と流通への貢献」
日程:2013年6月21日(金)15:00-20:00
場所:流通科学大学東京オフィス

 
 

15:00~ 講演及び質疑応答 
講演者: 阿部 眞久 氏(NPO法人ワインクラスター北海道 代表理事)
テーマ1:「北海道におけるワインツーリズムの取り組み」

 

・ 国産ワインに対する偏見へのチャレンジ
・ 720CCに対して1kgの葡萄が必要
・ 日本ワインは日本国内の原料で醸造されたワイン。国産ワインは原料の産地を問わず日本国内で醸造されたんワインのこと(濃縮果汁で作られてもいた)
・ 2000年頃から原産地表示をしなければならず、変わってきた
・ 山梨で行われた日本ワインのみを対象にしたコンクールが転機をもたらした。どの産地がおいしいのか、が分かるようになってきた。
・ 日本人の醸造技術の高さが世界最高のワインを生み出す可能性
・ 1963年6月19日に北海道でのワインづくりの開始
・ 鶴沼ワイナリー-日本におけるドイツ系品種発祥の地(1971年)。グスタフ・グリュン氏によって根付く。1979年に初めてワインができた。
・ 垣根式、レーザー光線、ハーベスターによる品質管理。日本一のワイン産地
・ 葡萄の苗木を斜めに埋める。雪が多いのでまっすぐに植えると折れてしまう。
・ 雪の下に葡萄の木がある方が凍らない。越冬キャベツの事例。
・ 積算温度の考え方、北海道はブルゴーニュ北部、ライン、シャンパーニュと同じ。ビノ、リースリングが植えられる
・ ヨーロッパ系が植えられる。それまではアメリカ系(ナイアガラ、デラウエア)、山ブドウ系であった
・ 2000年までは9つでしかなかったワイナー。それが現在は30程度」
・ 北海道ワインはブドウ品種が多様であることが魅力。広大なワイン畑での垣根式栽培。欧州系ブドウができる
・ ブドウ園ごとにワインを仕込むことが可能なほどの規模になっている
・ 雪による酒石の冷却安定化-コストがかからない
・ 整然としたぶどう畑など、見てみたいという思いにさせる
・ 山梨がワインツーリズムの商標を取っている。
・ ワインツーリズムは誰がお金を出してやっていくのか?ボランティア状態でやっている。自社(北海道ワイン)に連れていかないようなこと(中立公平におこなう)
・ そのため協議会は解散。
・ カリフォルニアのワインクラスターモデル(ポーター1988)訳書73頁
・ SOPEXA(北海道ワインクラスターのモデル)
・ 年間20回程度を行いたい。ワイナリー、レストラン訪問
・ 作り手、オーナーとの出会い、交流
・ ワイン、食事、ロケーション、人にこだわったエディテイメント
・ 持続可能なビジネスとしたい。コンプライアンス(特に車の運転手に飲ませない)
・ ワインツーリズムは1つのプロモーションであり、具体的な収益をあげるのは別にある。今年は行政機関からの補助。
・ 会員の会費+行政、商工会議所からの補助、JR北海道からのコンサルフィー、北海道ワインの流通がスムーズではないので酒類の通販免許を獲得し展開をしたい。

 

研究会の様子 講演者の阿部氏
写真左から、研究会の様子、講演者の阿部氏

 
 

17:00~19:00 講演及び質疑応答 
講演者:小高 直弘 氏(株式会社観光販売システムズ 代表取締役社長) 
テーマ2:「地域の観光商品発掘と流通への貢献」

 

・ 熊野古道の三重県名古屋からのバスを引いて、それを基盤として宿泊、ハイキングなどができるようにした。
・ 三重県観光販売システムズ協議会を立ち上げての運営をした。3年間行った
・ そのノウハウを活かし、地域の観光素材の開発、商品造成、情報発信、商品流通を手掛け、独自の自治体向けの観光振興モデルを構築した。
http://kanko-pro.co.jp/jisseki/index.html#TITLE01
・ 三重交通を中心とする、地元53社で立ち上げた組織を母体とし、「発地誘客型」の発想で地元の観光素材の商品化と流通対策指南で事業領域を拡大してきた。いわゆる地域コンサル業務をしている。
・ なぜ商品開発、流通対策のコンサルばかりに集中し地域に人材育成などをしないのか、についての言及はない。
・ 2012年125の委託事業をしているということからも分かるが、行政側にノウハウが全くないことを示している

 

講演中の小高社長
講演中の小高社長

 
 

懇親会(終了後~)
研究会終了後、同会場にて

 

 
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