長州力

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 プロレスラー長州力の引退試合「POWER HALL2019~New Journey Begins」(6月26日、後楽園ホール)が全国の映画館でライブ・ビューイングされることが19日、スポーツ報知の取材で分かった。

 プロレスラーの引退試合のライブ・ビューイングは、過去に2013年5月11日に日本武道館での小橋建太の15館、15年11月15日に両国国技館で行われた天龍源一郎の19館で上映されたが、今回の長州引退試合は、プロレスのライブ・ビューイングでは天龍、小橋を上回る過去最大規模の上映館に達する見込みで革命戦士の終焉を全国各地のスクリーンで目撃できることになった。

 ライブ・ビューイングの上映決定は、引退試合の前売り券がカード発表がない状況にもかかわらず2月27日までに立ち見券を含め全席完売した異常人気が背景にある。当日券の発売がなくなったため、上映を手がけるライブ・ビューイングジャパン社がチケットを購入できない全国各地のファンのために映画館での上映を企画し、過去最大規模の上映館数での生中継を決定した。

 ライブ・ビューイングだけでなくスカパー!、J:COM、ひかりTVなどで放送しているプロレス・格闘技専門チャンネル「FIGHTING TVサムライ」で生中継する。放送時間は26日午後6時半から10時まで。視聴方法は(www.samurai-tv.com)。

 長州引退興行は、昨年3月に人工関節設置手術を行い長期欠場中の武藤敬司の復帰戦も行われる。武藤の復帰戦、長州の引退試合のカードは現時点で発表になっていない。引退試合に関して長州は、昨年12月28日に後楽園で行われたファイナルロード第一弾「POWER HALL2018~イヤー・エンド・スペシャル~」で対戦相手を「それはやっぱり藤波辰爾でしょう」と昭和から平成にかけて名勝負数え歌を展開した永遠のライバル、藤波辰爾(65)を指名した。

 この思いを受け、藤波もスポーツ報知の取材に長州の要望を受諾し「どういうカードなのかわからない。長州が何を要求するのかまだ分かりませんが、タッグであろうが、シングルであろうが彼の要求するままを受け止めたい。名前を出された以上は受けて立ちます」と明かしている。

 長州は、21日に藤波が主宰する「ドラディション」(大阪南港ATCホール)に参戦。藤波はもちろん、ジャンボ鶴田など数々の名勝負を展開した大阪で現役最後の試合は、越中詩郎、坂口征夫とのトリオで藤波、ヒロ斎藤、関本大介と対戦する。