先日、奥多摩の「氷川キャンプ場」でグループキャンプをしてきたので簡単にレビューしておく。 奥多摩駅から徒歩5分の「氷川キャンプ場」は電車で行けるので、私のように車を所有していないキャンパーからすると車をレンタルする必要がないし、車がない友人も呼びやすく、帰りに酒も飲めるので非常に使いやす。
奥多摩「氷川キャンプ場」の好きなところ
氷川キャンプ場はとても人気のあるキャンプ場なので、既に情報はたくさん出回っていると思うので、個人的な好きなポイントと注意すべきポイントを列挙するにとどめたいと思う。
電車で行ける 駅から近い
氷川キャンプ場の最も大きなウリは「電車で行ける」ということだろう。キャンプ場の立地はJR奥多摩駅から徒歩5分の河原に位置する。JR奥多摩駅までは新宿駅からは、土日運行のホリデー快速おくたま号であれば、乗り換えなしで最短で約90分、通常運行でも約2時間だ。
土日の特別な直行便がある終点駅なので、行きは乗り換えなしで直通だし、帰りは座って帰れる可能性が非常に高いのが好都合。
車で行かないキャンプは不便な点もあるけど、気楽な面も多い。 車だとドライバーは行き帰りは運転しなければならないけど、電車なら寝ることもできるし、本を読んだりと時間を有効に使える。 また、買える日に温泉に入ってからの生ビールとかができるのも非常に大きい。
また、車でな場合は当然荷物をキャリーカートなどで運ばなければならないが、キャンプ場が駅から近いので移動距離が抑えられる。駅にはエレベーターもあるし、キャンプ場までは舗装され歩道もある道なので、キャリーカートを使えばテントや食料などの重量物の運搬も特にストレスはない。
私のように車を保有していない場合、車のレンタル費用が掛からないというのも大きい。 車がない不便さはあるものの、レンタル費用を違うことにかけられる。 薪を多めに買ってキャンプファイヤーとか。
そして、電車でアクセスが可能なので同じく車を持っていない参加者も誘いやすいのもBBQやグループキャンプに最適なポイントだ。
もちろん車で行く際は、駐車場もある。
温泉に歩いて行ける
氷川キャンプ場のいいところ2番目は、温泉が近いということ! キャンプ場の近くには「もえぎの湯」という人気の温泉施設がある。 キャンプ場から温泉までは、サムネイル画像に映る吊り橋を渡ってすぐのところにある。
時間にして徒歩10分くらいだろうか。 吊り橋まではキャンプ場内から階段で登って行けるので、夕食前にひと風呂浴びて帰ってくるということも容易だし、帰宅日に荷物をキャンプ場に置いてさっぱりしてから撤収することもできる。
「もえぎの湯」には食堂もあるので、「ひと風呂浴びてからの一杯」がたまらない。 ただし、午後14時からは登山客が山から下りてくるので混みがちなので注意。
予約不要なフリーサイト
私は「予約」とかで日程とか時間を縛られるのが嫌いなタイプである。 当日の状況によっては、DAYキャンプに変更して帰ったりするかもしれないし、行かないかもしれないし、別の場所に行くかもしれない。
予約が不要で、その日に決められるというのが非常に気分がいい。
そして、テント泊のサイトも早い者勝ちのフリーサイト。 せっかく屋外での宿泊を楽しみたいと思ってきているのである。
どこでどの向きで幕営するかというのを考えるのも楽しみの一つ。 「あなたはここの範囲です」などと決められるのは苦痛でしかない。
早い者勝ちなので、遅く到着すると既に結構場所は取られてしまっているのだが、それでも自分で場所を決められるというのは気持ちがいい。
直火OK
この点は非常に大きい。 焚き火はキャンプの醍醐味である。
直火禁止のキャンプ場が多い中、どこでも自由に焚き火ができるというのは楽しみを倍増させてくれる。 河原の石を使って”かまど”を作ったり、大きな焚き火でキャンプファイヤーっぽくしたりと、焚き火台がなくとも自由に火遊びを楽しめる。
直火がOKだと焚き火台などを用意しなくてもいいので、持ち物が少なく済み電車キャンプがよりはかどる。
現地商店で食糧調達可能
食料や飲料がある程度は現地で調達可能なのも電車キャンプをやりやすくしてくれる。 食料・飲料はほぼ水分の塊なので非常に重いので電車で運ぶのはできるだけ避けて、現地で調達したい。
奥多摩駅周辺にはキャンプ客向けの商店があり、ある程度の食糧・飲料の調達が可能。 ”ある程度”というのは、食料品店は小さい八百屋とか商店的な感じなので、品揃え豊富という感じではない。 なので、食材に関してはほしいものがない可能性も高いので、買い忘れたものとかお菓子とかを追加で買う程度に考えている。
一方で、缶ビールや缶チューハイなどは現地で買う。 ここら辺が一番重量があるわけなので、これらを現地調達できるのは電車キャンプでは非常に大きなメリットである。
飲食店もある
奥多摩駅周辺には、主に登山客向けの定食屋や居酒屋があるので、そういったところで食事をすることもできる。
だが、率直にいって、「立地を活かして昔からやってます」といった感じのお店が多くあまりおすすめはしない。
でも最近では、おしゃれなクラフトビールの店なんかもできてきた。このお店はビールも料理もおいしいので一見の価値ありだと思う。ただ少し価格が高い。
その他の良いポイント
他にもちょっとした良いポイントがあるので列挙しておく
- 川で飲料を冷やせる
- 炊事用具や毛布のレンタルあり(テント&タープなどはレンタルしてない)
- トイレが割ときれい
- 町営なので安い
- 分別さえすればほとんどのゴミを無料で処理してくれる
奥多摩「氷川キャンプ場」の不便なところ悪いところ注意点
氷川キャンプ場には、不便なところ悪いところももちろんある。 これまで利用してきた中で感じたことを注意点としてまとめる。
シーズンによっては場所取りが必要
これは予約不要というメリットの裏返しでおあるが、場所を予約できないので混むシーズンだと早めに来場して場所取りが必要になることがある。
私が前回利用した10月下旬での土曜日の例で言うと、朝9時半到着時点でテント場の上限50張りに対して36張りが埋まっていた。その後お昼までには上限に達していたようだ。 テント場の張り数の上限に達すると入場が制限されてしまうので、この点は注意が必要である。
代替案としては、奥多摩駅より東京側に同じような河原で直火OKの川井キャンプ場というのがある。 そちらの方が常に空いているようだが、電車で数駅戻らなくてはならない。
高低差がある
バンガローなどは斜面、テント場は斜面を下った河原にあるので、必然的に道具を下ろしたり上げたりする必要がある。おろすのはまあいいとして、撤収時には女性には大変かもしれない。
また、キャンプ用のカートなどに満載してしまうと坂を押し上げることは危険だし難しいと思う。 器材が多い場合は何度か往復する必要がある。
料金が一人当たりいくら
氷川キャンプ場は町営のキャンプ場なので、比較的料金が良心的であると思う。
だけれど、テント場の課金システムは「1人800円」という形式。 なので、例えば5人だとテントを何張りしたとしても4,000円となる。
テントやタープをたくさん自由に張れるのはいいのであるが、グループで4,000円となってくると民間のキャンプ場で「1区画いくら」とか「テント1張りいくら」といった価格帯家の場合だとそちらの方が安くなってくる可能性がある。
人多すぎ
静かな雰囲気や人気のない場所を求めている場合はやめておいた方がいいかもしれない。 混む日はテント場はぎっしりテントで埋め尽くされている。
また、斜面のBBQ場では学生たちが盛り上がっている場合もよくある。 特に夏場は学生や賑やかな団体が多いと思われるので覚悟した方がいい。
一方で、自分たちが賑やかにやるつもりなら割と気兼ねせずできるかもしれない。
混んでる場合は、テント場の川側の斜面の端に陣取るのがおすすめだ。 なぜか皆、落ち着くのかもしないがテント場の崖側を陣取る傾向にあるのだが、そうすると川側を誰かにとられた場合、視界がすべて人のテントで埋まってしまう。
テント場は川から一段高い場所になっていて、宿泊の場合はそれより下にはテントを張ってはいけないことになっている。なのでその一段高いところの川側の端に川に向かって陣取れば、混んでいても視界に他のテントが入らないのでおすすめ。
まとめ
氷川キャンプ場は、良い点も悪い点もあるが総合的には非常に好きなキャンプ場だ。 何よりも東京近郊では数少ない電車でアクセスしやすいキャンプ場である。
東京近郊で車なしでキャンプするなら、まずは氷川キャンプ場を検討してみるべきだ。
そして温泉がキャンプ場から歩いて行ける場所にあるのも非常に大きい。 温泉が近くにあるというだけで、普段キャンプをしない女性も誘いやすくなる。