Eclipseのインストールから使い方まで~EclipseでJavaプログラムを実行してみよう! | サービス | プロエンジニア

    Eclipseのインストールから使い方まで~EclipseでJavaプログラムを実行してみよう!

    アプリケーションの開発に欠かせすことのできない統合開発環「Eclipse」のインストールから使い方までを解説します。Javaで作成されたツールですが、「Eclipse」を使って開発することのできる言語は「Java」だけでなく、「C言語・C++」、「PHP」、「python」など様々な言語に対応しています。プログラム初心者やIDEツールを利用したことのない入門レベルの方向けのコラムですので、まずは「Eclipse」の概要をざっと把握して実際に「Eclipse」を使ってみて下さい。

    最終更新日:2018年5月9日

    目次

    1. Eclipseの基本

    1.1. Eclipseの意味

    IBMが Java で開発した、オープン・ソースの統合開発環境の一つに「Eclipse」があります。「Eclipse」は、英語で「日食、月食」という意味です。Eclipseのアイコンなどは、光が遮られた太陽のようなデザインになっています。

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    1.2. Eclipseとは?

    昔のソフトウェア開発現場では、テキストエディターでプログラムのソース・コードを書き、コンピューターに理解の出来る機械語に変換するため、コンパイラーを使ってコンパイルしてアプリケーションを作成しました。また、デバッガでバグとりをしたり、その他様々な開発支援ツールを用いたりしていました。開発に必要なツールを統合した環境のことを日本語で「統合開発環境」、英語で「Integrated Development Environment」略して「IDE」と呼びます。

    Eclipse (エクリプス)」は Java ベースで開発され、多くのJava 開発者の間で使われていました。プラグイン(plugin)で機能拡張できる為、Java だけでなく、「 C言語/C++ 」、「 COBOL 」、「 PHP 」などのプログラミング言語の他、「 tomcat サーバー」を設定して、Webアプリケーションの開発環境を整えたり、デバッグや品質管理も「 Eclipse 」上で行う事ができます。開発に便利な機能が備わっていますので効率よく作業するのに欠かせないツールとなっています。

    ●Eclipse

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    2. Eclipseのダウンロードとインストール方法

    2.1. Eclipseをダウンロードする

    Eclipse 」のダウンロード先はいくつかあります。

    ●「Eclipse」公式サイトからインストーラー版(英語)をダウンロードする

    ●「Eclipse」公式サイトからパッケージ版(英語)をダウンロードする

    ●「MergeDoc Project」から「Pleiades All in One」(日本語)をダウンロードする

    ●「Eclipse」(英語)をダウンロードして、日本語化プラグインを適用する

    「Eclipse」公式サイトからダウンロードする場合は、英語版のダウンロードになります。「日本語化プラグイン」で拡張する事もできます。また、「Eclipse」と「日本語化プラグイン」がセットになったパッケージの「Pleiades All in One」をダウンロードする方法もあります。ダウンロードには少し時間がかかりますが、ファイルを解凍するだけで日本語版の「Eclipse」を使う事ができます。

    「Eclipse」を少し勉強しながらインストールしたい方は英語版からダウンロードして日本語化プラグインの設定をしてもよいでしょう。環境や好みに合わせてダウンロードして下さい。以下にそれぞれのダウンロード先をまとめておきます。

    Eclipseのダウンロード先

    OSURL
    英語版Eclipse
    インストーラー(installer)
    Windows(64bit)http://www.eclipse.org/downloads/
    公式サイトよりEclipseを単体でダウンロードしインストーラを使ってインストールします。
    英語版Eclipse
    インストーラー/パッケージ(installer/package)
    Windows/Linux(64bit/32bit), /Mac OS X(64bit)https://www.eclipse.org/downloads/eclipse-packages/
    公式サイトよりEclipseを単体でダウンロードしてインストーラー又はファイルを解凍してEclipseを使います。
    Pleiades All in One
    Windows/Mac OShttp://mergedoc.osdn.jp/
    ※Eclipse と Pleiades(日本語化プラグイン)のセットで解凍してすぐに日本語Eclipseを使うことができます。
    Pleiades
    (日本語化プラグイン)
    Windows/Linux/Mac OS http://mergedoc.osdn.jp/
    ※ 「Pleiades プラグイン本体」のリンクをクリックしてダウンロードします。Eclipse単体をインストール後に日本語化の設定をします。

    英語版Eclipse インストーラー/パッケージ

    「英語版Eclipse インストーラー/パッケージ」からWindowsのインストーラー版(installer)をダウンロードする場合は、上部の「Try the Eclipse Installer」から「32bit/64bit」を選択して実行ファイルをダウンロードします。パッケージ版(package)をダウンロードする場合は、プルダウンメニューからOSを選択して、下のリンクからEclipseの圧縮ファイルをダウンロードします。JavaのWebアプリ開発用の「Eclipse IDE for Java EE Developers」、「Eclipse IDE for C/C++ Developers」や「Eclipse for Android Developers」、「Eclipse for PHP Developers」などがありますので、目的に合わせてダウンローをして下さい。「Eclipseのダウンロードとインストール方法」では、 [Eclipse IDE for Java EE Developers]をダウンロードする方法について解説していますのでご参考下さい。

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    2.2. Eclipseをインストールする

    インストーラーを使って [ 英語版Eclipse ] をインストールする場合には、ダウンロードした実行ファイル(eclipse-inst-win64.exe)をダブルクリックし、インストーラーのウィザードに従ってEclipseをインストールします。

    ●eclipse-inst-win64.exe

    詳しい解説は、「Eclipseのダウンロードとインストール方法」を参考に最新版をインストールしてみて下さい。なお、日本語化するには「Pleiades プラグイン」が必要になります。

    インストーラーを使わない場合は、ダウンロードしたファイルを解凍するだけです。Eclipseはフォルダー階層の深い所では使えませんので、ファイルの解凍先は浅くして下さい

    例えば、Windows(64bit)の「Eclipse IDE for Java EE Developers」をダウンロードした場合は、圧縮ファイルの「eclipse-jee-XXXX-win32-x86_64.zip」を右クリック→[すべて展開]を選択します。
    ファイルを保存先するウィンドウが出てきたら[参照]ボタンを押して、ファイルの展開先を変更し、[展開]ボタンを押してファイルを解凍します。解凍先のフォルダー名は任意で構いません。

    ●Eclipse Packageの解凍

    解凍先したフォルダー内に「eclipse」フォルダーがありますので、その中の「eclipse.exe」を実行するとEclipseが起動します。
    インストーラーを使わない場合は、デスクトップやWindowsのメニューにEclipseのショートカットは作成されませんので、この実行ファイル「eclipse.exe」のショートカットをデスクトップなどに作成しておくと便利です。

    Eclipenの日本語化と日本語パッケージについては次の章で説明します。

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    3. Eclipseの日本語化

    3.1. 日本語化プラグイン「Pleiades」をインストールする

    3.1.1. 「Pleiades.zip」を解凍する

    英語版Eclipse」をインストールした場合は「Pleiadesプラグイン」で日本語化します。Mardocプロジェクトのダウンロードページより Pleiades 本体(pleiades.zip)をダウンロードしたら、Zipファイルを解凍します。アイコンを右クリックして、windowsのメニューから「すべて展開」を選択します。

    ●pleiades.zipの解凍

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    3.1.2. 「Pleiades」の設定ファイルを上書きコピーする

    解凍した「Pleiades」フォルダー内に「plugins」と「features」フォルダーと「eclipse.exe -clean.cmd」ファイルを、インストールしたEclipseのホームフォルダーにコピーします。Eclipseを「C:\IDE」フォルダーにインストールした場合は、「C:\IDE\eclipse」フォルダーに「plugins」と「features」フォルダーがありますので上書きします。

    ●「Pleiades」フォルダー

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    3.1.3. 「eclipse.ini」ファイルを編集する

    C:\IDE\eclipse」フォルダー内にEclipseの設定ファイル「eclipse.ini」がありますので、テキストエディターでファイルを開いて下さい。

    ●eclipse.ini

    最終行に以下の2行を追加してファイルを保存します。

    -Xverify:none
    -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

    ●eclipse.iniに追加

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    3.1.4. 「eclipse.exe -clean.cmd」ファイルを実行して「Eclipse」を起動する

    設定ファイルを修正した場合やプラグインの追加をした場合は「eclipse.exe -clean.cmd」ファイルをダブルクリックします。ワークスペース(作業用)のフォルダーを選択するウィンドウで、任意のフォルダーを選択し、OKをクリックしてEclipseを起動させます。

    ●eclipse.exe -clean.cmdファイル

    ●Eclipse

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    3.2. 「Pleiades All in One」を解凍する

    Eclipseの「英語版」を既にインストールしている方は、3.1の方法で日本語化プラグイン「Pleiades」をインストールして日本語化しますが、新規に日本語化したEclipseを使いたい方は、 [Pleiades All in One]をダウンロードした方が簡単です。 インストールは不要で、ダウンロードしたファイルを解凍するだけで日本語環境の「Eclipse」を使うことができます。

    Pleiades All in One

    「Windows版」と「Mac版」のパッケージをダウンロードする事ができます。ダウンロードしたファイルをなるべく浅い階層に解凍します。解凍したフォルダーの「eclipse」フォルダーに実行ファイル「eclipse.exe」がありますので、ダブルクリックして「Eclipse」を起動します。

    Eclipseの日本語化については、「eclipseを日本語化してみよう!」でも詳しく解説していますのでご参考下さい。

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    4. Eclipseの使い方

    4.1. EclipseでJavaのプログラムを作成してみよう!

    4.1.1. 「新規Javaプロジェクト」の作成

    それでは、インストールした Eclipseを使ってJavaの簡単なプログラムを作成してみましょう。Eclipseではまず、新規のプロジェクトを作成し、プログラムの記述と実行(確認)を行います。

    Eclipseを起動したら「ようこそ」の画面が表示されますので、メニューより[ファイル]→[新規]→[その他]を選択します。ウィザードが出てきたら[Javaプロジェクト]を選択して次へをクリックします。

    関連付けられたパースペクティブを開きますか?」のウィンドウがでてきたら「はい」を選択して下さい。

    ●パースペクティブの確認

    新規Javaプロジェクト」ウィンドウが表示されますので、[プロジェクト名]欄に、任意のプロジェクト名をつけて「完了」ボタンをクリックします。ここでは「Proj1」とします。

    ●新規Javaプロジェクトの作成

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    4.1.2. 「新規Javaクラス」の作成

    新規のプロジェクトを作成したら、「Javaパースペクティブ」が表示されます。(「ようこそ」の画面が表示されたままの場合は閉じて下さい)

    ●Javaパースペクティブ

    パースペクティブ」とは、エディターやメニューバー、ツールバー、ビューなどのレイアウトを定義したもので、「Javaパースペクティブ」の場合はデフォルト設定で、「パッケージ・エクスプローラー」、「問題ビュー」、「アウトラインビュー」などがレイアウトされています。

    Eclipseのメニューより、[ファイル]→[新規]→[クラス]を選択して「新規Javaクラス」ウィンドウを表示します。

    ●新規Javaクラスの作成

    名前に「クラス名」を入力します。Javaではクラス名の頭文字を大文字にするのが慣例となっていますので、クラス名は半角の英数字で分かりやすい名前をつけます。今回はクラス名を「Sample001」とし、「public static void mail(String[] args)」と「コメントの生成」にチェックを入れて「完了」ボタンをクリックします。

    ●Sample001.java

    Javaパースペクティブ」のエディタにコメントや Javaの基本的なソースコードが自動で生成されます。

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    4.1.3. Javaプログラムの記述 ~ Hello World! ~

    自動生成されたJavaソースに文字を表示するプログラムを1行追加してみましょう。15行目のコメント(// TODO 自動生成されたメソッド・スタブ)の下に、「System.out.println("Hello World!");」の1行を追加して下さい。

    ●Sample001.Java

    /**
    * Eclipse上で、ここのコメント部分は省略表示(+)されています。
    */
    /**
    * @author TestUserName
    *
    */
    public class Sample001 {
    /**
    * @param args
    */
    public static void main(String[] args) {
    // TODO 自動生成されたメソッド・スタブ
    System.out.println("Hello World!");
    }
    }

    ソース・コードを書いたら、Eclipseのメニューから[ファイル]→[保管]を選択してコードを保存します。

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    4.2. Javaプログラムの実行

    Javaプログラムを実行するには、Eclipseメニュー下の緑色の「実行」アイコンをクリックします。

    ●javaの実行ボタン

    もしくは、メニューより[実行]→[実行]を選択するか、ショートカットキーの[Ctrl+F11]を押します。

    ●Sample001.javaの実行結果

    プログラムがエラーなく完了すると、下の「 コンソールビュー 」に「Hello World!」と表示されます。

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    4.3. Javaプログラムのデバッグ

    4.3.1. デバッグとは?

    プログラムを作成していると、エラーや意図しない結果になることがあります。プログラムの誤りや不具合の原因のことを「バグ(bug)※」と言います。バグが発生したら、その原因を探すために行う作業を「デバッグ(debug)作業」と言います。また、デバッグに使うツールを「デバッガー(debugger)」と呼びます。プログラムを作成時に不具合があった場合はEclipseのデバッガーを使ってその原因を検証することができます。

    "bug"は英語で「虫」や「イライラさせる」を意味します。コンピューター登場以前から、機械の原因不明の不調をあらわす用語として技術者の間で「バグ」という言葉が使われていました。昔の大型コンピュータの不調の原因が、回路に挟まった本物の「虫(蛾)」で、「大型計算機(Harvard Mark II)のバグの原因は本物の”虫(バグ)”だった」と作業日誌で報告されたことからコンピューターの世界でもプログラムのミスのことを「バグ」と呼ぶようになりました。

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    4.3.2. Javaプログラムの編集

    サンプルプログラムで、Eclipseのデバッガーを使ってみましょう。先ほどの”Hello World!”を表示するプログラムを少しだけ変更して、0~4までの数字を表示するプログラムに変更します。以下のコードでSample001クラスを書き換えて下さい。

    ●Sample001.Java

    /**
    * @author TestUserName
    *
    */
    public class Sample001 {
    /**
    * @param args
    */
    public static void main(String[] args) {
    // 変数 (i) を表示する処理
    for (int i = 0; i < 5; i++) {
    System.out.println("---");
    System.out.println(i);
    }
    }
    }

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    4.3.3. ブレークポイントの作成

    12行目の「 for文 」は、括弧 { } 内(13、14行目)の処理を指定した回数分繰り返します。このプログラム自体は不具合ではありませんが、デバッグの動きを見るのに使います。ソース・コードを保存したらデバッグする前に「ブレークポイント」をつけます。デバッグ時に「ブレークポイント」でプログラムが一時停止します。今回は12行目の「 for文 」にブレークポイントを作成してみましょう。行番号の左に青い帯のある所がブレークポイントの作成できる箇所になります。ブレークポイントを作成する行番号の青帯の部分をダブルクリックすると青い丸(●)がつきます。

    ●ブレークポイントの作成

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    4.3.4. デバッグの実行

    ブレークポイントを作成したら、Eclipseメニューのマークのアイコンをクリックします。

    ●デバッグアイコン

    最初はパースペクティブを切り替える確認メッセージが表示されますが、「はい」をクリックします。先ほど作成したブレークポイントでプログラムが一時停止した状態でデバッグパースペクティブが開きます。

    ●デバッグパースペクティブ

    この状態で「 ステップ・イン 」アイコンをクリックするか「F5」ボタンを押してプログラムを1行ずつ進めてゆきます。

    ●デバッグの実行

    Javaのプログラムを普通に実行すると「0~4」までの数字が全て表示されますが、デバッグでは、「ステップ・イン(F5)」で1行ずつ処理を確認することができます。

    ●変数ビュー

    また、「 変数ビュー 」では、変数に入っている値が表示されます。今回のプログラムは単純な処理ですが、バグが発生するような複雑なプログラムの場合、変数の値を確認する事もバグを特定する手助けとなります。

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    5. EclipseのGitを使ってバージョン管理をする

    ソフトウェアの開発プロジェクトチームで、複数の機能を作成・追加する場合には、分業してプログラムを作成する事がしばしばあります。そんな時に使用するのが「バージョン管理システム」です。バージョン管理システムには、「Git」、「CVS」、「Subversion」、「Visual SourceSafe」などがあります。Eclipseで開発を行う場合にも、このバージョン管理システムを利用したプログラムの管理を行う事ができますので、その一部をご紹介しましょう。バージョン管理システムの詳細については、別のコラムで「Windows版Git」についての解説がありますのでご参考下さい。

    【関連記事】WindowsにGitをインストールする方法
    【関連記事】 Git for Windowsの使い方 ~準備編~
    【関連記事】 Gitの使い方 ~リポジトリの作成とコミット~

    それでは、Eclipseにインストールされている「Git」を使ってプロジェクトを管理する方法についてざっと解説したいと思います。

    Exlipseでのバージョン管理は、

    1. プロジェクトを管理する「Gitリポジトリの作成(初期化)」
    2. 管理対象ファイルを索引に追加する「Gitリポジトリの追跡」
    3. ある程度ファイルの編集が進んだ所で管理履歴に記録する「Gitリポジトリのコミット」

    という流れでファイルを管理します。
    ※「リポジトリ」とは、ファイルやフォルダーの変更履歴を記録する場所の事です。

    5.1. Gitリポジトリを作成する(git init)

    5.1.1. Gitパースペクティブを開く

    Eclipseでのバージョン管理は、「Gitパースペクティブ」で行います。
    Eclipseの「パースペクティブを開く」アイコン、もしくはEclipseメニューの

    [ウィンドウ(W)]→[パースペクティブを開く(R)]→[パースペクティブ(O)]→[その他(O)]

    をクリックします。

    ●「パースペクティブを開く」アイコン

    「パースペクティブを開く」ウィンドウから「Git」を選択して「完了」ボタンを押します。

    ●パースペクティブを開く

    Gitパースペクティブ」が作業スペースのワークベンチに開きます。

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    5.1.2. 新規ローカルGitリポジトリの作成(初期化)

    Gitパースペクティブ」を開いたら、「新規ローカルGitリポジトリの作成」をクリックして下さい。

    ●Gitパースペクティブ

    「新規Gitリポジトリの作成」-「リポジトリー・ディレクトリー」に任意のフォルダーを指定して「完了」ボタンをクリックします。今回は「C:\IDE\ws\git」にしました。

    ●新規Gitリポジトリの作成

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    5.2. Gitリポジトリを追跡する(git add)

    5.2.1. Javaプロジェクトを共有する

    新規リポジトリを作成をしたら、管理対象のJavaプロジェクトをGitリポジトリと共有します。
    Javaパースペクティブ」アイコンをクリックして、先ほど作成したJavaプロジェクトのパースペクティブに戻ります。

    ●Javaパースペクティブのパッケージ・エクスプローラー

    Javaパッケージ・エクスプローラー」ビューで右クリック→メニューから[チーム]→[プロジェクトの共用]を選択します。

    ●プロジェクトの共用

    Gitリポジトリーの構成」ウィンドウのリポジトリー欄に、先ほど作成したGitリポジトリの「git - C:\IDE\ws\git\.git」を選択して「完了」ボタンをクリックして下さい。

    ●Gitリポジトリーの構成

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    5.2.2. 対象ファイルを索引に追加して追跡対象にする

    追跡対象のファイル(Sample001.java)を選択して右クリックメニューから[チーム]→[索引に追加]をクリックします。Javaのファイルを索引に追加する事で、ファイルの変更履歴を追跡します。

    ●パッケージ・エクスプローラー

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    5.3. Gitリポジトリをコミットする(git commit)

    追跡対象となったファイルは、「コミット」することでリポジトリの変更履歴として記録されます。パッケージ・エクスプローラーで、変更履歴を管理するファイルの「Sample001.java」を選択し、右クリックメニューから「 [チーム]→[コミット]」を選択します。

    ●コミット

    Git ステージングビュー」が表示され、先ほど索引に追加した、「Sample001.java」ファイルが「ステージされた変更」ボックスにリストされています。「ステージ」とは、Git用語で索引に追加(add)することです。

    ●Git ステージングビュー

    「Sample001.java」ファイルの変更履歴を保存(コミット)するには、「コミット・メッセージ」にコメントを記述してから「コミット」ボタンをクリックします。コミット履歴を確認してみましょう。

    パッケージ・エクスプローラーの右クリックメニューから[チーム]→[ヒストリーに表示]を選択します。ヒストリーから「コミットID」や「メッセージ」などを確認する事ができます。

    ●ヒストリー

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    【関連記事】Eclipseのダウンロードとインストール方法
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