前回のあらすじ「消費する暮らし」に疑問を持ち、僕は電車で旅に出た。キャンプで「自然と共存」という人間の原点回帰を体験することで、その答えが分かるような気がしたのだ。要約すると、「金がないから金のかからない休日を過ごしたい!」って思ったってこと。前回のレポートはコチラ!
暑いキャンプシーズン、日中に汗をかいたらスッキリと汗を流したいもの。キャンプ場にはだいたいコインシャワーがあるんだけど、この氷川キャンプ場のテントサイトからは、吊り橋を渡ってすぐに温泉施設に行けるのだ! なので女性にもオススメのキャンプ場。
吊り橋といっても頑丈で揺れることはない。すごく良い景色。時折、肌を撫でる風が気持ち良い。
吊り橋の上からは、テントサイトの河原が一望できるよ。
氷川キャンプ場から徒歩5〜10分ほどで到着!「奥多摩温泉もえぎの湯」は、日本列島最古の地層である古生層から湧き出る、奥多摩温泉の源泉100%の温泉。大人は2時間=780円。外の足湯はたったの100円だよ。普段は飲まないけど何故か温泉のあとに飲みたくなるコーヒー牛乳はマスト。休憩所では、奥多摩でとれたマスの塩焼きや、定食を食べることもできるぞ!
温泉からの帰りに駅方面に寄って、晩ご飯の食材や酒類を買い出しに。奥多摩の商店街は、猫がやたら多かった。
ちなみにキャンプ場近くには、「東京最西端」のデイリーヤマザキがある。しかしここは都心ではない。営業時間は24時間ではなく、7時〜22時の“奥多摩時間”なので気をつけよう。
キャンプ場に戻ったら夕飯作り! せっかくキャンプ道具を買ったから、その紹介をしながら、作っていきましょう!左は「キャプテンスタッグ アルミロールテーブルコンパクト」(1520円)。その名の通り、コンパクトに畳めるローテーブル。ソロキャンプをする人がよく使っているみたい。右は「イワタニ カセットガス ジュニアバーナー」(2999円)。カセットコンロはがさばるけど、これなら超コンパクト。しかも市販のカセットボンベを使えるので燃料切れしても安心!
続いて左は「スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット SCS-020」(3122円)。「コッヘル」や「クッカー」と呼ばれるもので、本体は鍋(大・小1つずつ)として使え、蓋はフライパンや皿として使える、いかにも持ってると“キャンプっぽい”アイテム! 僕は中に「エバニュー チタンシェラカップ」(1653円)×2、折りたたみ式のカラトリー3点セット(600円)などを入れてるよ。右は「エスビット ポケットストーブミリタリー」(1473円)。ポケットに入る大きさのゴトクで、中には専用の燃料が。今回は100均の固形燃料を使った、誰でも簡単にできる炊飯方法をお伝えします!
まず、小さい鍋の方で、無洗米1合を水で浸しておきます。水は、表面から米まで人差し指の第一関節が浸るくらい。最低10分〜30分浸して米に水分を含ませたいので、その間に野菜を切ったり炒めたり、カレーの準備をしよう。風がある場合は右の「ロゴス ウインドスクリーン」(1000円)があると火力が安定して便利。沸騰すると蒸気でアルミの蓋が飛んでしまうので、石など重りを乗せておくことをオススメする。
大きい方の鍋でカレーの肉と野菜を炒める。このガスバーナーのように、火が1点集中するタイプのものだと焦げやすいので、ミニロースターの細かい網の部分をかませると、火が広がり焦げにくくなるよ。
ご飯は沸騰して吹きこぼれてから10〜15分ほどすると「チリチリ」という乾いた音がしてくる。香りも少し焦げた臭いが混ざってくるので、固形燃料の火を吹き消す(だいたい半分くらいになってるはず)。あとはタオルで巻いて10〜15分蒸すだけ。この間にカレーをコトコト煮込もう。
15分後・・・。パカッと蓋を開けると綺麗に焦げ付きなく炊けてた!ボタンひとつで勝手にご飯を炊いてくれる炊飯器に感動はないが、コッヘルでの炊飯には、なぜかロマンと感動がある。
カレーもいい感じ!
コッヘルの蓋は皿代わりになる。おお、キャンプっぽい!!!いただきまーす!
ウマーッ!なにこれ、カレー屋に転職を考えるほどウマー!カレーのルーは「ハウス バーモンドカレー」だけどね!
暗くなってきたら、ランタンが必要。「ドッペルギャンガー アウトドア ポップアップランタンプロ」 (2046円)が、手のひらサイズで懐中電灯にもなるし、ポップアップさせればランタンにもなるので便利。カメラの三脚に吊る下げてみた。さて、夜のメインイベント、焚き火を始めますか!(薪は炊飯用薪=600円を受付で購入。キャンプファイヤー薪=1300円もあり)
氷川キャンプ場は直火OKだけど、火起こし器で焚き火も楽々着火。
火を眺めながら、一人で物思いにふけるのもよし友人や家族、恋人と語り合うもよし。焚き火は、「癒し」や「本音で話せる」効果があることをご存知だろうか?これは焚き火の色が、心をピュアな素の状態にリセットする「色彩効果」、火を囲むことで特別な仲間意識が芽生える「閉合効果」、規則正しさと不規則さがちょうどよいバランスで調和したパターンでリラックス感を感じる「1/fの揺らぎ効果」などによるものだと言われているとか。何時間見ていても不思議と飽きない焚き火。やだ…クセになりそう。
焚き火の「1/fの揺らぎ効果」のおかげか、翌日までぐっすり眠れた。テント内から外を覗いてみると、太陽の日差しと鳥のささやき声、川のせせらぐ音が心地良い。
朝食は「ユニフレーム ミニロースター」(1800円)でパンを焼いて、お湯を湧かしてインスタントコーヒーというシンプルな朝ごはん。
チェックアウトの時間まで、のんびりコーヒーを飲んで過ごす時間が至福のひととき。
こうして荷物も思い出もリュックに詰めて、僕はキャンプ場をあとにした。 「消費する暮らし」の疑問に対する答えが出たかどうかは分からないが、帰りの電車に揺られる頃には「次はどこへキャンプに行こうか?」と、流れ行く車窓の風景に少し先の未来を映している自分がいたのは事実だ。
奥多摩温泉もえぎの湯http://www.okutamas.co.jp/moegi/