柔道の女子日本代表は17日、強化の一環として東京都内でボルダリングを体験した。慣れない動きに四苦八苦する選手がいる一方、難しい壁をすいすい攻略する選手もいて、関係者を驚かせた。
ボルダリングは東京五輪の正式競技「スポーツクライミング」の種目の一つで、突起を利用して壁を登る。増地克之監督は「『つかむ』という共通点がある。登るために戦略を練ることが柔道に通じる」。全選手による本気モードの勝負では、52キロ級の角田夏実が10課題のうち8を完登してトップ。指導したクライミング日本代表の小武芽生も「力任せじゃない登り方ができている」と感心した。
一方で重量級を中心に繰り返し落下する選手も。70キロ級の新井千鶴は「高いところは得意じゃない。こうなるかなと思った通りになった」と苦笑していた。 (木村尚公)