弁護士がついていない債権者は恐るるに足らず?
2019年04月06日(土)
なぜ少額の債権者は舐められることが多いのか
少額(100万円以下)の債権者は、弁護士がついていなければ、基本的に舐められることが多いです。
なぜかといえば、債務者は、「きっと強制執行されないだろうな」と感づいているからです。
なぜ強制執行は大変なのか
強制執行は大変です。
一番はその面倒さです。
一番面倒ではないと言われている「債権執行」を見ていきましょう。
東京地裁の場合、手続きの流れは、次のようになっています。
http://www.courts.go.jp/tokyo/saiban/minzi_section21/saiken/index.html
このチャートを見たとき、唖然としないでしょうか。
「裁判で勝ったのに、なんでこんな面倒な作業をやらないといけないのか!」
そう思われないでしょうか。
弁護士の関与なく強制執行がなされない理由は、まさにこの面倒さにあると言われています。
少額でも、見せしめ的に強制執行をすることはある。
これまで、少額債権でも強制執行をしたことはあります。
見せしめ的に行うこともあります。
ただ、いずれにせよ、債権者が本気なのだということを示すには、弁護士がつかないといけないのです。
弁護士 杉浦智彦
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