初回適時打の大島とともに、お立ち台に上がったのは阿部だ。巨人・阿部と同じ名字からなのだろうか。前回のお立ち台同様、本家に負けじと「最高でーす!」と甲高い声で絶叫した。
1点リードの5回に自慢のバットで見せた。無死一塁。1ボールからの124キロのチェンジアップをとらえ、左中間に運ぶ。「気持ちを切らさず、しっかりバットが振れてよかった」。貴重なタイムリー二塁打。与田監督も「ずっとスタメンで出られるわけじゃない選手たちが、しっかり競争しながら準備して、いろいろな成果が出ている」と目を細めた。
前日は、6日のヤクルト戦(神宮)以来のスタメン出場で猛打賞の大活躍。代打での出場も含めて連続試合安打を「5」に伸ばしたが、慢心はない。「まだまだだと思う。1球1球をしっかりやっていきたい」。堂上と熾烈(しれつ)な二塁手のレギュラー争い。簡単に引くつもりはない。 (佐藤健志朗)