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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】65打席連続無安打は継続中

2019年4月17日 紙面から

 感動の白星を飾った大野雄だが、もっと長寿の「ブリ」がまだ生きている。おめでたい日が来たときにこそ書くと決めていた。しかも彼はあのヘルメットをかぶっている。

 「内角に来た球をファウルしたときに危ないと思ったので…」。それ、建前だよね? 「はい。かっこつけです」。正直でよろしい。見た目から入るのは、僕も嫌いではない。大野雄のヘルメットにはフェースガードがついている。昨季あたりから球界で流行し、今季は一気に爆発したスタイルだが、中日の1軍では彼一人。工賃込みの約9000円を自己負担し、前回登板(9日、巨人戦)でお披露目した。いかにも打ちそう。だけど打たない。

 投げては7三振を奪ったが、打っても2回(2死二、三塁)、5回(無死一、三塁)の得点機を含む3三振を献上した。最後の安打は2016年9月28日の巨人戦(東京ドーム)で、菅野から放った右前打だ。ファウルすらなくこの試合も終え、連続無安打は3年越しの65打席(54打数、33三振、11犠打、0四死球)まで伸びた。

 「何打席までいきました? 65! デービス超えましたか。あちらはすごい選手で契約も桁違いですけど。僕も打ちたい。考えすぎなのか…。バットが出てこなかった。振れなかったです」

 オリオールズのクリス・デービスは、MLBの歴史を塗り替えていた無安打記録を、13日にようやく62打席で止めた。本塁打王2度、総額1億6100万ドル(約179億円)で結んだ7年契約の4年目だ。本職のデービスと大野雄は重みは違う。しかし、この日のような好投を続ければ、打席も増える。そうなれば工藤公康(巨人)のセ・リーグ記録「84打席」もちらついてくる…。

 「練習します! そして三振でもいいつもりで思い切っていきます」。大きく成長したブリは、さぞや食べ応えもあることだろう。

(渋谷真)

 

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