オリックスは1回に吉田正の4号2ランで先制し、3回に吉田正の適時二塁打とロメロの2点適時打で3点を加えて主導権を握った。アルバースが5イニング無失点で今季初勝利。日本ハムは投打ともに精彩を欠き、連勝が3で止まった。
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オリックスの若き主砲が、パッチリとお目覚めだ。開幕当初につまずいた吉田正は、お立ち台で「先週は半泣きくらいになってたんで…」とファンの笑いを誘ったが、そんな冗談を口にできるのも完全に豪打がよみがえったからだ。
初回。1死一塁で左腕・上原のスライダーに上体を泳がされながらもオバーフェンスだ。「タイミングを外されていたが、うまく(バットの)ヘッドに乗せて拾うことができた」。2試合連続となる4号先制2ランを自画自賛。3回には右翼フェンス上部に当たる追加の適時二塁打で今季初の4安打で3打点。アルバースに昨年6月以来となる勝利を贈った。
開幕カードでは日本ハムに、三塁手が右翼手と二塁手の間を守る極端なシフトを敷かれ、13打数1安打と結果を出せなかった。そんな吉田正に手を差し伸べたのが西村監督だった。開幕から4番での7試合は打率0割8分、打点なしだったが、3番に変更すると8試合で32打数13安打の打率4割6厘、4本塁打、9打点。指揮官の期待に応え、吉田正がいよいよ、上昇気流に乗ってきた。 (吉川学)