巨人は投打がかみ合った。1回にゲレーロの左前打で先制し、2回はビヤヌエバの二塁打などで加点。7回は岡本、陽岱鋼の本塁打で突き放した。山口が6四球を与えながら7イニング2失点で3勝目。広島はジョンソンの4失点が痛かった。
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巨人の新打線が機能した。開幕からリードオフマンを務めた吉川尚の離脱により坂本勇、丸を2、3番から1つずつ繰り上げ、調子の上がってきたビヤヌエバを3番に起用。出塁率5割超の主将が、2安打1四球でチャンスメーカーの役目を果たせば、2~6番が全員打点を挙げて快勝した。
どこに置いても「サカマル」コンビは強力だった。原監督は「どの場所でもそこそこやってくれる。(二人を)離したくなかったというのはありますね」と大満足。ともに打率2割2分台だったゲレーロが先制適時打、陽がダメ押し弾を放ち、「いい形の呼び水になってくれることを祈りますよ」と波及効果の継続を望んだ。吉川尚の腰痛による離脱はチームには痛手だが、それを逆手にとり、強力打線をさらに活性化。指揮官は「まぁ、悪い手応えではなかったということですね」と不敵に笑い、鹿児島の地を後にした。 (小林孝一郎)