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【プロ野球】

ヤクルト・村上2戦連発! 小川監督に400勝目プレゼント

2019年4月17日 紙面から

ヤクルト-阪神 1回裏、3ランを放ちベンチのナインに迎えられる村上=坊ちゃんスタジアムで

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◇ヤクルト9-5阪神

 ヤクルトが3連勝。原はシュートに力があり、5失点で今季初完投で2勝目を飾った。0-2の初回にすぐに追い付き、村上の2戦連発となる3ランで勝ち越すなど、計12安打で9得点。阪神はガルシアが7失点で2回途中にKOされた。

   ◇

 鍛錬の日々は確かに血となり肉となっていた。松山の夜空に高々と舞い上がった打球が、そのまま右翼席に飛び込む。ヤクルト・村上が自身初の2戦連発となる勝ち越し弾。歯を食いしばって己を磨いた地で、見事な成長を示した。

 2点を追う初回に同点に追いつきなお2死一、三塁で、ガルシアの内角直球を捉えた。「今までチャンスで打てず、チームに迷惑をかけている。勝ったことが一番大きい」。決勝点となった4号3ランに、晴れやかな表情が浮かんだ。

 昨年11月、プロで初めての秋季キャンプ。松山で野球漬けの3週間を過ごした。海の幸など豊かな食材にも恵まれた土地だが「キツかったので…」と頭によみがえるのは、美食の記憶ではなく猛練習のこと。この日も若手の早出練習では、キャンプさながら3カ所のフリー打撃、4カ所のティー打撃などをみっちりと約1時間。5カ月前はロングティーを数え切れないほど放り込んだスタンドに、本物のアーチを運んだ。

 この一発で今季10打点目。小川監督も「勝負強さというか、非常に大きいホームランだった」と称賛した。7回にも右翼線への二塁打を放ち、打率も開幕から初めて2割を超えた。5連敗中だった松山での阪神戦は03年5月以来16年ぶりの勝利。首位の原動力である強力打線に、19歳の大砲が欠かせない存在となってきた。 (藤田昌央)

 

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