道路の無電柱化率が全国の市町村で最も高いとされる兵庫県芦屋市は、無電柱化をさらに促進するため、整備の目的や施策を条例で定める方針を決めた。条例案の骨子と併せ、推進計画の原案も作成し、今後10年間に工事着手を図る6路線なども示した。同市はパブリックコメント(市民意見)を募り、条例、推進計画案を市議会9月定例会に提案する。(風斗雅博)
無電柱化事業は電線類を地中に埋設し、地上から電柱をなくす。電柱や電線は災害時には電線が垂れ下がったり電柱が倒れたりするほか、平時でも道幅が狭くなるなどの面があり、無電柱化は防災や通行の安全性で効果があるという。
芦屋市は特に街の景観を重視し昭和50年代後半から取り組んでいる。市によると、道路の無電柱化工事着手率は現在14・6%と全国の市町村で最も高いとされる。無電柱化に関する条例が制定されれば、茨城県つくば市、東京都に続く3例目となる見通し。
推進計画には、短期目標路線(今後10年間)と、中期目標路線(その後の10年間)を設定。短期目標路線は、芦屋川右岸線▽同左岸線▽駅前広場西線▽同東線▽鳴尾御影線▽芦屋中央線-の6路線。
現在は同市朝日ケ丘町の「さくら参道」(約585メートル)で整備中で、2020年3月に完成する予定。
条例案の骨子や推進計画原案は市のホームページなどで閲覧できる。パブリックコメントの募集は7月24日まで。期間中、市民対象の説明会も行うという。