【芸能・社会】舌がん闘病中の堀ちえみ、食道がんを公表 ステージ1…きょう手術2019年4月16日 紙面から
ステージ4の口腔がん(舌がん)と診断され、2月22日に手術を受けたタレントの堀ちえみ(52)が15日、自身のブログで新たにステージ1の食道がんが見つかったことを公表した。同日に入院し、16日に手術する。転移や再発ではないとの診断を受けたそうだが、一難去ってまた一難。「それでも自分の身体が愛おしいです。いろいろな病気を経験してきましたが、全て無意味ではないと思っています。頑張ります!」と前向きに決意をつづった。 「病理検査の結果報告が担当医師からありました。今回の手術でがんは全て取りきれた!という事です」。口腔がんの手術後は経過も順調で、3月9日付のブログでこう喜びを語っていた堀だったが、またもや厳しい試練が待ち受けていた。 入院中に胃カメラの検査を受けた際、消化器外科医が食道に腫瘍を見つけ、悪性の可能性を指摘したという。4月2日に出た病理検査の結果を踏まえ、4日に精密検査を受けたところ、ステージ1の食道がんと診断された。 口腔がんと同じ種類の「扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん」で、医師からは「転移でも再発でもない」と言われたという。自覚症状はなく、「前回の人間ドックでは、異常ありませんでしたので、恐らく最近出来たものだそうです」と説明した。 3度の結婚をし、7人の子どもの母となった堀にとって、家族の支えが活力となっている。「落ち込む私に主人が、『今このタイミングで検査を受けてラッキーだったんだ』『少しでもタイミングがずれていたら見つかっていなかった』『運が良かったと思って』と言ってくれました。この言葉にとても救われました」。子どもたちも「早く見つかって良かったね!」と言ってくれてホッとしたようだ。 16日に内視鏡で腫瘍の摘出手術を受けるが、「取ってみない事には、腫瘍の深さなどは分かりません。場合によっては追加の治療もあるとの説明を受けました」と明かした。入院は1週間程度になる見込みという。 「負けないで!!」 「頑張れる ちえみちゃんなら頑張れるよね!」 「一日も早くお家に帰って一家団欒(だんらん)できますように」 3月26日に退院し、リハビリへの決意を新たにした直後だっただけにショックは計り知れないが、堀のブログのコメント欄にはファンから続々と激励メッセージが寄せられている。 ◆「早期はほぼ根治=治癒できる」医療ジャーナリスト森田豊さん医師で医療ジャーナリストの森田豊さんは、堀ちえみがブログに「舌がんの転移でも再発でもないとのことです」「同じ扁平上皮がんだそうです」と公表したことについて、「再発・転移が危惧されているが、舌と食道が同じ扁平上皮がんという、顔つき(組織の顕微鏡での所見)を持っているとしても、舌から食道へと連なった(連続した)がんでないのなら、再発や転移は考えにくい」という。 16日に行う腫瘍を取り除く手術は「内視鏡治療は、食道内視鏡を用いて食道の内側からがんを含む粘膜を切除する手術。内視鏡治療の対象は、リンパ節転移のない0期の早期がんが一般的だが、今回のように1期でも行うことはある」とし、「手術といっているが、胃カメラと同じと思ってよく、身体への大きな負担にはならない」との見解を示した。 食道がんの症状は飲食物のつかえや胸の痛み、せきなどだが、初期の段階ではまず症状がない。危険因子は飲酒や喫煙などの生活習慣が明らかになっているが、森田さんは「酒が弱い人が酒と一緒にたばこを吸うと、食道がんになるリスクは最大190倍といわれている」と警鐘を鳴らす。 「ステージ1での早期食道がんはほぼ根治=治癒できる。一般的に持病のある人、がんを罹患(りかん)された人の方が検査をよくするので、別の病気が早期で発見される可能性が高い。食道がんになったことは悲しいが、口腔がんという病気にかかった結果、検査で早期食道がんと診断されたことは不幸中の幸い。そう考えて、前向きに治療にあたってほしい」と堀を激励した。 ◆堀ちえみの病気の経過【1月】 21日 大学病院で診察を受ける 【2月】 19日 ステージ4の舌がんを公表。同日から入院 22日 11時間に及ぶ手術を受ける術前に収録した「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」が放送、3年後にステージに立つ決意など語る 25日 集中治療室(ICU)から一般病棟へ 27日 術後初めて声が出る 【3月】 6日 本格的にリハビリを開始 9日 病院の周りを1キロ以上散歩 12日 微熱がとれ平熱に 14日 鼻のチューブを抜く 16日 外泊許可が下り自宅へ 20日 気管切開を閉じる手術を受ける 26日 退院 【4月】 2日 退院後初の診察 4日 ステージ1の食道がんと診断される 15日 食道がんを公表し再入院 16日 腫瘍を取り除く手術を受ける(予定)
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