こんにちは!「同人音楽戦略実験室(仮)」の主宰:小狐丸です。
今日はサークルさんだけでなく、リスナーさんにも読んで頂きたい記事です。
追記:一般参加者にはサークル活動側と見ている景色が違いすぎて共感と理解を得るのが難しいことがその後わかりました。今後は基本サークル活動をしている方にのみ記事を書いていくことにします。(そういう主旨のオンラインサロンなので本来そこだけに絞るべきでした。反省)
最初にお訊ねします。
あなたは同人音楽作品を聴いていてマンネリを感じたことはありますか?
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・・
・・・
……正直に言うと僕はかなり前からそういう感覚がありました。
特にこの10年、同人音楽サークルの数は爆発的に増えました。
僕が初めてM3に参加した頃と比較して、サークル数は5倍くらいになったと思います。
結果、参加サークル全体の技術レベルは上がり続け、今や学生でありながらとんでもない実力を持つサークルさんも珍しくなくなりました。
しかし・・・冷静に考えてみるとその割に
イマイチ盛り上がってない気がする
のですよ。
これって僕だけでしょうか?
少なくとも10年前の5倍分リスナー達が盛り上がっているかと言われたら…うーん。
企業ブースも登場し、イベントの来場者数自体はめちゃくちゃ増えているんですけどね。
さて、こうした状態がなぜ起こるのか?
僕なりに「これだ!」と思うところがありましたので今日はシェアしたいと思います。
同人音楽が人口増加に比例して盛り上がっていかない最大の原因は
「サークル間の閉鎖的な文化」
これです!
僕が思うに、同人音楽業界の特徴としてサークル間の交流があまりに閉鎖的すぎるんじゃないかなぁ感じています。
サークルをやられている方にお訊きしたいんですが1500サークルもあるけど、名前すら知らないサークルさんって結構ありませんか?
正直これはある意味程度仕方がない部分もあるとは思うんですよ。
音楽を試聴するだけでもすごい時間がかかりますからね。
だから、ある程度交流範囲を絞って効率化を図るのは当然だと思います。
例えば曲のジャンルとか、趣向の方向性とか。
しかしこの「効率化」によって、僕は1500サークルは良くない方向性で細切れに分断されているような気がしています。
そしてこの分断には2種類の壁があります。
それは「横の壁」と「縦の壁」です。
「横の壁」はジャンルや趣味趣向の違いによる分断です。
「縦の壁」は活躍規模による違いです。階層と言っても良いかと。平たくいうと知名度の大小です。
僕が同人音楽活動をはじめた当初は総サークル数が少なかったので横の壁はほとんど感じませんでした。
一方で、当時からすでに有名で商業などで活躍されているサークルさんはいましたが、なんとなく近寄りがたい縦の壁みたいなものを感じていました。
表向き雰囲気は気さくなんだけど、決して本当の意味ではオープンではない雰囲気、とでも言いましょうか。
(まぁこれには色々と理由があるんですが、それについてはまた別の機会にでも。)
平たく言うと、大手サークルは大手サークルに対してのみオープンで、中手サークルは中手サークル以上に対してのみオープン、みたいな感覚です。
誤解されると困るので補足をしますと、僕は全てのサークルがそうであったとは思っていません。中にはオープンなスタンスで活動されているサークルさんもあったと思います。
また、無条件にオープンであることの危険性も知っています。どのサークルさんと付きあうかを判断する上でハードルを全く設けないというのは僕は基本的に反対です。
ただ、そのハードルが相対的に見て高いか低いかは、その人の資質によるような気がします。
色々書きましたが、これはあくまでも僕が長年同人音楽活動をやってきた上での「体感」の話であって、真実ではありません。
しかしながら、僕的には同人音楽業界が盛り上がり切らない原因の1つとしてどうにもこれが関係しているような気がするのです。
なんとなくですが…。
M3に1500サークルとかいても、実態としては100サークル規模の文化が15個とかあって、それぞれがただ同じ日・同じ会場に出展しているだけ みたいになってるんじゃないかなぁ…って。
いかがでしょうか?
・・・というわけで!
長くなってしまったので今日は一旦ここで締めます!
次回は、この壁がどういった問題をもたらしているのか?
そしてそれをどう打破していくのか?
について僕なりの考えを語ります。
良かったコメントやツイッターでのシェアもしていただけると嬉しいです!
それではまた次回お会いしましょう!
次回予告
「 Win-Loseからの脱却 」