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魔導具師ダリヤはうつむかない 作者:甘岸久弥
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205.商会部屋と服飾ギルド長

 ロセッティ商会で借りている部屋の前にくると、メーナは片手で羊皮紙の入った大箱を持ち直す。そして、ドアを開け、先にダリヤを通した。

 中に入ると荷物をおき、ダリヤがいつも座る椅子をさっとひく。

 騎士の勉強をしているマルチェラより、エスコートが早く、しかも自然である。


「あ、ありがとうございます」


 そして、まだエスコートに慣れられぬダリヤだった。


「お礼はいらないですよ、会長。微笑んで頂ければ、それで」


 おまけにメーナから指導を受ける始末である。反省したい。

 今日から貴族のマナー本を、寝る前に三十分は再読しようと誓う。


 ダリヤの横のマルチェラは、必死にノートを綴っている。今日スカルファロット家で習ってきた礼儀作法をまとめるためだ。あちらではメモすらも禁止、その上、毎日確認試験とのことで、なんとも大変そうである。


「メーナ、どこかで貴族向けの行儀作法を習いました?」


 向かいで手帳に目を通していたイヴァーノが、視線を上げて尋ねた。

 メーナのスマートなエスコートに感心したのかもしれない。


「習ってはいないんですが……まあ、少し貴族女性とお付き合いを」

「その方から教わったわけですか?」

「いえ、貴族のマナーとエスコートの本を借りて読んで、あとは実践で。でも、合ってるかどうか尋ねたりはしてたので、教わったと言ってもおかしくないですね」


 本と相手に教わってここまで覚えたとは、見事な努力である。

 メーナは照れた様子もなく、運んできた羊皮紙を棚に移動させはじめた。


「その方も『自由恋愛派』です?」

「いえ、違います。その頃は、僕もまだ自由恋愛派ではなかったですし……すぐ別れました」


 棚を向いたメーナの表情はわからない。ただほんの少し声が低くなった気がする。


「やっぱり貴族と庶民じゃ身分差がありますしね。しかも俺は親なしですから。世界が違いすぎて無理でした」


 ちくり、胸の奥に痛みが走る。

 庶民と貴族の差は大きい。たとえ自分が男爵位を得たとしても、元は庶民だ。

 世界が違いすぎるという感覚も思いも、王城へ出入りするようになってより明確にわかった。


「そう言うな、メーナ。案外、世界は狭くて、捨てたもんじゃないかもしれないぜ。お前がロセッティ商会に入って、ここにいるんだから」


 暗くなりかけた雰囲気を一掃したのは、マルチェラだ。

 メーナはそうですね、と言いながら振り返る。すでにいつものやわらかな笑顔だった。


 話を変えようとし、ふと思い出したことを彼に尋ねてみる。


「そういえば、メーナは乗馬ができると聞きましたが、どのぐらいで馬に乗れました?」

「馬の世話を手伝いながらで二ヶ月ですかね。会長も乗馬をなさるんですか?」

「乗れたらいいなとは思っています」


 運動神経のよさそうなメーナで二ヶ月である。

 運動に自信のまったくない自分の場合、はたして何ヶ月で乗れるようになるだろうか。


「ダリヤちゃん、馬車じゃだめなのか? 馬に乗りたいだけならヴォルフに頼めばいいだろ。相乗りの方が楽じゃないか?」

「自分一人で乗れるようになりたくて……」


 ヴォルフに家の馬に乗ってみないかと言われたが、あまりにも不格好なところはみせたくない。教わる前に少し慣れておければと思ったのだ。でも、流石にそれは言いづらい。


「あの、メーナに乗馬を教えてもらうことはできますか?」

「ええと……僕は自己流で、教えるのはうまくはないので。ちょっと難しいです」

「急に聞いてすみません。やっぱり乗馬の先生からちゃんと習うべきですよね……」


 馬に乗れるのと人に教えるのはまた別だろう。悪いことを聞いてしまった。


 ダリヤが反省する横、苦笑したメーナが、『恨まれそうです』唇だけでそうこぼす。

 イヴァーノが気づき、そっとうなずいていた。




 マルチェラがようやくメモを終えてノートを閉じたとき、ノックの音が響いた。

 いつもの時間には少し早いが、ギルドが本日分の手紙を持ってきてくれたのだろう。そう思いつつ、ドアの向こうを見ると、青い顔のギルド職員が立っていた。


「あの、ロセッティ商会長に、服飾ギルド長のルイーニ子爵が面会をとのことですが、お通ししてもよろしいでしょうか? その、お急ぎのようで、すでに廊下に……」


 声をうわずらせたギルド員に、あわてて了承し、全員で立ち上がる。


 先触れもなく、かつ廊下で待機ということは緊急だろう。

 靴の中敷きや五本指靴下、微風布アウラテーロに何か問題か起こったのだろうか。そう心配しつつ、急いで部屋に迎え入れた。


「先触れもなく、突然申し訳ありません。ダリヤ嬢に、少々お伺いしたいことがありまして――」

「なんでしょうか、フォルト様?」


 テーブルの向かい、紅茶を断り、挨拶もそこそこに切り出すフォルトに身構える。

 その疑うような青の目に、何故か前世のクレーム客を思い出した。


「先日、ダリヤ嬢がグッドウィン伯爵家の方を、ルチアに引き合わせたと伺ったのですが」

「はい?」

「やはりそうでしたか。グッドウィン伯爵家の方が、ルチアにどのような用向きだったか、お伺いしても?」


 待ってほしい、自分は驚きで聞き返しただけだ。肯定の『はい』ではない。

 詰問めいたフォルトに対し、ダリヤは続けて説明する。


「グッドウィン様は魔物討伐部隊の方です。喫茶店の前で、たまたまお目にかかっただけです」

「偶然お会いして、その後に喫茶店へ三時間ですか?」


 ルチアに護衛がついているのはよく理解した。行動調査もしているとは知らなかったが。

 声が微妙に低くなっているフォルトに、仕方なく説明する。


「グッドウィン様に、ルチアが服が似合ってないと、その後で似合う服や色の話になって……道で邪魔になるので、喫茶店でお茶を飲み、お菓子を食べながら話しました」


 嘘ではない。甘物談義の合間に確かにランドルフの服の話もした。

 最終的に帰る十分前になって、ルチアがおすすめの服と色をガリガリとメモして渡していたが。


「そういうことでしたか……大変失礼しました。ルチアにグッドウィン家に行かれるかと心配してしまいまして」


 ランドルフの実家、グッドウィン伯爵家は国境の守りを仕事としている。

 ルチアの働く場ではないだろう、そう思いかけて考え直す。

 逆に考えれば、国境沿い、隣国を相手に洋服を販売する商売ができるかもしれない。

 フォルトの心配も理解できた。


 喫茶店では、ルチアが盗聴防止の魔導具を起動させていたので、話の内容が聞こえなかったのだろう。聞こえていれば、引き抜きではないとわかり、確認には来なかったに違いない。


「他から声をかけられても、ルチアはきっと行かないと思います。服飾魔導工房のお仕事がとても楽しそうですから」

「そうですか……それならばよかったです」


 フォルトはいきなり華やかに笑った。よほどルチアの引き抜きが心配らしい。

 ルチアは服飾魔導工房長である。フォルトの片腕とも言われつつあるほどの存在だ。引き抜かれてはたまらないだろう。


 その後に来年の微風布アウラテーロに関する話を少しし、フォルトは帰って行った。


 見送りの済んだダリヤは、少しばかり疲れたので休憩をいれることにする。

 休憩用に商業ギルドの一階で、小さめの菓子を人数分買ってくることにした。

 ちょっとハラハラが続いたので、今日は特別である。

 一緒に行こうとするマルチェラにコーヒーを淹れてくれるように願い、ダリヤは商会部屋を出た。



「さっきのが服飾ギルド長ですか。噂通りすごい男前ですね。で、ルチアさんですか……」

「まあ、そうみたいですね」


 メーナが感心した声を出し、イヴァーノが微妙に肯定する。


 フォルトはルチアとランドルフのお見合い的な紹介だと思ったのだろう。

 実際はダリヤと一緒にいるところで会った、ただの偶然らしい。

 だが、多忙のギルド長の業務を短時間とはいえ放り出し、わざわざ尋ねに来たのだ。執心ぶりがよくわかった。


「服飾ギルド長って確か既婚ですよね。ルチアさんなら、第二夫人も難なくこなしそうですけど」

「そのあたりは、家と仕事の関係もありますからね……簡単じゃないでしょう」

「貴族と庶民ですもんね……」


 同情か共感か、少しばかり声のトーンを落とした二人に、マルチェラが鳶色の視線を投げる。


「なあ、それよりうちの会長について、何か言うことはねえか……?」


 その問いについては、誰も答えなかった。



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