チームの勝利も自身の勝利も三度目の正直を狙う。DeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手(22)が15日、ナゴヤ球場で調整。先発する16日の中日戦(ナゴヤドーム)に向けて「ストライク先行でテンポよくいきたい」と意気込んだ。
現時点では最も不運なルーキーだろう。プロ初登板で7イニング1失点だった2日のヤクルト戦(神宮)、6イニング3失点だった9日の阪神戦(甲子園)ともに、勝利投手の権利を持って降板したにもかかわらず、後続が打ち込まれて逆転負け。それでも「チームが勝てればいい」とフォア・ザ・チームの姿勢だ。
中日は三度目の正直を実現するには格好の相手かもしれない。オープン戦で対戦した3月7日(ナゴヤ球場)は先発して4イニングを完全投球。ビシエド、大島ら主力がいただけに自信になったはずだがこの日は「1番から9番まで一人も気が抜けない」。現在の中日打線は好調とあって、頭をリセットして快投を目指す。 (石井智昭)