提督の憂鬱 作:sognathus
<< 前の話 次の話 >>
しかし、開発されたのは......。
提督「......また徹甲弾か」
金剛「もう18個目ネ」
提督「調子がいいな?」
金剛「そんな疑問形で言わないでヨ。ワザとじゃないワ」
提督「狙って出せるならそれはそれで凄いからな」
金剛「そうヨ!」
提督「悪かった。悪かったから抱き着くな」
金剛「や!」ギュゥ
提督「おい」
金剛「ダッテ秘書艦久しぶりなんだもン! イチャイチャしたいネ!」
提督「こら、秘書艦の仕事を逢引みたいに言うな。......全く」
金剛「んー♪スリスリ
提督「それににしても......」チラ
徹甲弾の山「ゴロン」
提督「......なんだ? ついにレ級達と戦う事になりそうなのか?」
金剛「大佐と加賀との結婚祝いじゃナイ?」
提督「こんな物騒な結婚祝いいらん」
金剛「それもそうネ」
提督「ふむ......」
金剛「私達も装備できたらいいのにネ」
提督「そうだな」
金剛「装備できたら霧島とか喜びそうネ」
提督「霧島か......」
霧島『新たに強化改装された霧島の火力存分に味わって下さい。......○ネ! ゴルァ!!』
提督「......うむ」
金剛「大佐? ナンカ霧島に対して失礼なコト考えてナイ?」
提督「いや......」
金剛「ほんとにィ?」
提督「金剛は可愛いな」ナデナデ
金剛「あふぅ......大佐ぁ♪」
提督「まるでね......いや、ちょろいだったか?」
金剛「ハ?」
提督「この前鈴谷が秘書艦だった時にいろいろ教えてくれてな。さっきみたいな金剛の事をそう言うらしい」
金剛「鈴谷......大佐になんて事を教えてくれるネ......」グギギ
提督「ん? もしかして悪い意味だったのか? 撫でれば機嫌を直すなんて猫や犬みいたで可愛いじゃないか」
金剛「えっ」
提督「ん?」
金剛「たーいさっ」ピョン
提督「なんだ、いきなり」
金剛「大佐ァ、大佐は猫と犬どっちが好きデス?」
提督「なんだ唐突に? まあどちらかと言われれば犬だが」
ガタッ
金剛「なら、ワタシは今から大佐のワンちゃんになるネ! だから好きなだけ可愛がってヨ♪ クゥ~ン♪」スリスリ
提督(しまった。また武蔵みたいなのが......)
提督「まだ仕事が残ってる。だからやめろ」
金剛「もう午前中のは little ネ。午後からでも直ぐ終わるワ」スリスリ
提督「いや、駄目だ。そういうのはちゃんとケジメをつけけないとい――」
バンッ
武蔵「そうだぞ! そんな手段で私の大佐へのポジションを奪おうとは金剛、お前はなんて浅ましい奴だ!」
比叡「金剛お姉様ズルイ! 最初のワンコはわたしなんですよ!」
青葉「違います! 青葉です! 大佐に忠実なこのわたしこそ大佐のワンちゃんに相応しいんです!」
望月「......それには同意しかねるけど、金剛さんだけが大佐のワンコっていうのはないかなぁ」
初雪「抜け駆け、ダメ」
金剛「な......ライバルが既にこんなニ!?」
提督「......」
武蔵「というわけで誰が一番大佐の犬に相応しいか勝負だ!」
比叡「望むところです!」
望月「競技は何にするの?」
青葉「青葉は作文がいいです!」
初雪「それは青葉さんだけが有利過ぎるからダメでしょ」
金剛「なら、お茶の美味しい淹れ方もダメネ」
比叡「なら駆けっこです! これなら単純で......」
青葉「比叡さんずっと前に罰で駆逐艦とランニングさせられた事を忘れたんですか? 長距離であんなだったのに、短距離なんて絶対無理ですよ」
アーダ、コーダ
提督「......皆適当にやっておいてくれ。俺は残りの仕事を食堂で片づけてくる」スタスタ
~食堂
鳳翔「あら、大佐。どうしたんですか? こんなところで」
提督「ちょっと、な」
鳳翔「お茶でも淹れます?」
提督「ありがとう。頼めるか?」
鳳翔「はい、分りました」ニコ
特に狙ってるわけではありませんが、デイリーのクエストで15.5cmの副砲欲しさに開発したら最近徹甲弾ばかり出てます。
レアだから出ても嫌じゃないのですが、まさか余る状態になるとは夢にも思ってませんでした。
大人しく追加装甲を狙ってみようかなぁと思い始めてる今日この頃。