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台車に乗って

作者:いなげなみかん

 僕は小学六年生だ。この春ぴかぴかの中学一年生になる。今は春休みだ。

 4月2日の昼下がり、僕は家の車庫に向かった。何故かというと、一度やってみたかったことがあった。近くの丘の上から、台車に乗って丘を下るというものだ。丘は5分程で登れるものだ。

 車庫には、車と工具などが置いてあった。僕はその中から台車を外に持ち出した。そして丘へ向かった。

 丘に登りながら台車を押していると疲れてきた。春だがもう夏が来たのではないかと思うほど暑かった。 丘の途中に友達の大野君が居た。「あ、中岡君何やりよん?」と聞かれた。これから台車に乗って丘の上から下るんだと言ったら、一緒に乗りたいと言われたので一緒に下ることにした。

 丘の上に着くと、少し休憩して丘の坂になるぎりぎりの所に就いていた。

 「こわいなー」と二人で言っていると、台車の前輪が坂に乗り、下り始めてしまった。

 「しっかりつかまっとって!」と僕が言った。台車はスピードを増していき、80キロぐらい出ているのではないかという程の速さだった。横に木がビュンビュン抜けていき、今にも当たりそうだった。

 僕はある事を思い出し不安になったが、それはすぐにやってきた。

 丘の下は河原なのだ。

 80キロで河原の砂利に突っ込み、がたがた揺れて台車から落ちそうになっていた。

 すると目の前に大きな岩が!危ないと思った時には僕達は岩にぶつかり川に投げ出されてしまった。

 車庫に帰るとお父さんがいた。「どしたんそれ!」僕達が話すと「まあ、怪我がないけんよかったわい」と言った。優しいお父さんに感謝しながら車庫を出た。

 大野君が「中学校でも仲良くしよう!」といった。僕は分かったといい、大野君は家路についた。


 

途中の方言はまず作者名の「いなげな」から調べてみてください。どこの言葉か分かるはずです。

この作品は学校の授業で作者が作成した物を基にしました。


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