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キューブサット1周年記念講演会

キューブサット一周年記念講演会

2003年6月30日。キューブサットはロシアから打ち上げられ、軌道に投入され、そして元気な「産声」をあげました。それから1年余りたって、東大と東工大のキューブサットはそれぞれに元気いっぱいです。

キューブサット一周年の記念講演会が、7月10日の午後、東大中須賀研究室と東工大松永研究室の主催で行われました。この日、たくさんのキューブサット開発者とサポーターたちが集まってくださいました。日ごろから運用に協力していただいているアマチュア無線家の方々も参加してくださいました。

まずは、キューブサット開発者からの発表です。東大の永島さん、東工大の此上さんがそれぞれのキューブサットの開発について、ユーモアたっぷりに発表します。東大のXI-IVの体重は1キロというのは公称で、実は3グラムほど「太りすぎ」だったということも発覚しました。また、弟分のXI-Vが予算難のため太陽電池もはってもらえず、むきだしのままこの1年以上をクリーンルームで過ごしたということも、わかりました。同じ親から生まれても、人生(星生?)はずいぶん違うようです。東工大のほうは、クリスマスイブに全員が集まって特別運用をしたとか、新年特別運用をしたとか、思わず、「個人の生活はどこに?」といいたくなるようなキューブサットへの入れ込み方が伝わってきて、どちらも熱くて楽しい内容でした。

Mr. EishimaMr. Konoue
永島さん、此上さん

続いて、UNISECの川島さんが、UNISECとキューブサットについて発表。UNISECな人材というのは、「ユニークで、決してあきらめず、別のやり方を探し、誠実で、元気いっぱいにチャレンジする人」だそうです。その後、アマチュア無線家の眞田さんの発表。ご自分で何でも作ってしまう真田さんは、アマチュア無線家でありながら、プロはだしの実力の持ち主。驚異のデコード率を誇る岩下さんもその後マイクを握ってご挨拶。


眞田さん、岩下さん

サポーターの声
眞田さんsanadasan
私をプロはだしとおっしゃっていただけて光栄ですが、アマチュア無線家の仲間には、私など足元に及ばないようなもっと優れた技術をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。今回私たち8名グループでのCubeSat活動を報告させていただきましたが、私達にかぎらず、分野はそれぞれですが、無線に関しては、みなさん人一倍の熱意を持っている方ばかりです。職業も様々である者の集まりですので、いろいろな面からの検証ができることが、アマチュア無線家の強みでもあると思います。 今回CubeSatを通じて、普通だとありえない大学の研究室とこのようなつながりを持つことが出来て、得がたい経験をすることができました(今も進行中ですが)。また、アマチュア無線家の間でも、CubeSatという共通の目的(標的?)のおかげで、新しい仲間を得ることが出来ました。打ち上げ前の予想を大きく上回る1周年をみなさんと一緒に迎えることが出来、大変うれしく思います。

そして、本日の応援団登場とあいなりました。花の応援団は、横浜からこられた岡安さん。子育て中の主婦だというのだけれど、とてもそうは見えません。キューブサットの声を聞きたくて、秋葉原でアンテナを買い、受信に挑戦され、アマチュア無線の3級にも受かったという頑張り屋さんです。車に大きなアンテナを積んで、広いところへ行き、空からの電波を待ち受ける姿を見て、「宇宙からの音を受信している」怪しい人とご近所の皆様に思われながらも、毎日受信を楽しんでおられるそうです。お話も楽しく、手書きの絵もかわいらしく、会場は大爆笑で大好評。キューブサット物語の名場面ベスト5を選んでくれました。

サポーターの声
岡安美保子さん
Okayasusann
『XI-IV、CUTE-I、1歳のお誕生日、心よりおめでとうございます。』
衛星なんてもの(星だよ、星!)を作るだけでも「すごい!」のに、テストしまくって、よしこれでいけると、確信したのが「すっごぉ~!」
前人未到の事務手続きの嵐を乗り越え、地の果てのようなところまで運んで、ほんとに、打ち上げちゃったのが「すご~~~!!」
でもって、ちゃんと、宇宙と交信できまくっちゃったのが「すっごーーーーい!!」
昨年6月30日、暑い部屋で一人パソコンにかぶりつき、更新ボタンをクリックしまくりながら、ライブを見ていた夜が、なつかしく思い出されます。あれから、1年なんですね。
1年経っても元気一杯なのが「すご過ぎるーーーーーー!!」
1周年記念講演会に、見知らぬおばちゃん呼んで来て話させるのが「すごい!」
皆さんの恐れを知らぬミラクルパワーが、この先にも、どんな『すごい』を巻き起こしていくのか、見逃せません・・・。

もう一人、名古屋からかけつけてくれた応援団は、村瀬さん。愛知万博でキューブサットと遊ぶ催しをして、市民にもっと知ってほしいと意欲満々でした。

サポーターの声
村瀬俊幸さん
murasesan
理系の学生をサポートする市民がもっともっと増えたら、この国は、そして世界は夢がいっぱい芽生える21世紀になると思います。学生の皆さんには夢を追ってもらいたいし、市民はその夢を支援しながら楽しんでいきたい。そんな協働ができたら、もう少しましな地球になると思いませんか。
 ~次代に繋がるこの星に、生きる者として~

それから、キューブサットの開発に大きくかかわってこられた白子さんのご講演。辛口コメントをたくさん用意してこられたようでしたが、その前の応援団の熱意に、辛口コメントも鈍りがち。最後は、中須賀先生のご挨拶で楽しかった講演会は終了しました。

サポーターの声
白子悟朗さん
Dr. Shirako
両校CubeSatの1才の誕生日、おめでとうございます。
一周年記念講演会では、皆さんの日々の努力と継続した研鑽に敬意を表しに集まった、多くの応援団と一緒に素晴らしい一時を過ごさせていただけたことに感謝を致します。
折角、講演の機会を頂きましたので、いつもながら辛口で、「もう一つのCubesat物語・・・老宇宙技術者のCubeSatへの思い入れ」をと思いましたが、進行係の巧みなペース配分にはまり(?)終始、甘口になってしまいました。
いずれにしましても、両校のCubeSat開発・運用の成果は高い評価が得られるもので、それ故に期待される、両校の使命は、
1)宇宙実証の成果を公開する使命
2)体験・経験・教訓を伝承する使命
3)社会の一員としての衛星プロジェクトの布教
(あなただけで、衛星を作り、打ち上げ運用出来ますか?
その成果を誰と共有するのでしょうか? 国境の無いリソース(宇宙空間、周波数他)を享受する衛星プロジェクトは、社会(国際社会)の一員としての責任)が有ります。 さらに、これからの宇宙工学教育への期待として、
1)コスト意識(学生諸君の貴重な投入工数がプロジェクトをささえる)
2)徹底した試験での検証・評価(宇宙を侮らない、確実なモノ作り)
3)安全意識 等への取り組みが注目されます。
これからも、教育の場での宇宙開発が、皆さんの経験・体験・教訓が引き継がれ、手創り宇宙工学教育の文化が生まれることを、応援して行きたいと思います。

その後、東大中須賀研究室へ向かい、実際の運用見学会。狭い研究室には好奇心でいっぱいの皆さんが大挙していらしてくださいました。東大のキューブサットXI-IVもさぞかし喜んでいることでしょう。

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