前回(12/13)の銘柄検証の反響が大きかったので、引き続き「新生ジャパン投資」が実際に提供していた『無料銘柄』を掘り下げてみようと思います。
▼検証したのはこの銘柄
3/8推奨のベストワンドットコム(6577)は、クルーズ予約サイト「ベストワンクルーズ」を運営していることもあり、「10連休関連銘柄」「旅行関連銘柄」「ウェディング関連銘柄」として注目を集めやすい銘柄でした。
ただ、買い材料らしい買い材料はほとんどなく、3/5に5MAが25MAをゴールデンクロスしたことが推奨した理由と考えられます。
3/12に同社は決算発表を控えていた状況だったため、ゴールデンクロスと好決算が重なれば、株価が大きく上昇していくと見込んでいたのでしょう。
しかし、この判断は妥当だったとはいえません。
なぜなら、前述したように買い材料らしい買い材料がほとんどない状態。さらに推奨日の午前11時にフランス企業との代理店契約を発表しましたが「株価に反応なし」12日の決算では前期比で大幅減益という最悪の内容でした。
●新生ジャパン投資の検証総括
テクニカル・ファンダメンタルズの両面から見て、これといった買い材料もなく、合理的な根拠もない決算目当ての推奨だったと判断せざるを得ません。
「10連休関連銘柄」「旅行関連銘柄」で言うならば、「オープンドア(3926)」のような銘柄を推奨するのがプロの投資顧問として最低限の仕事でしょう。
プロの仕事を求めるなら、今回で言うテーマ株に強い「TMJ投資顧問」を利用してみれば「違い」が分かるかと思います。
■最新追記(2018/12/13/追加検証済み)
約1年ぶりに「新生ジャパン投資」の追加検証を行いました。
過去「高山緑生」代表に関する噂や内情を、ネット世論を元に分析し、その不気味な「宗教感」もまとめていきましたが、今回は実際に提供していた『無料銘柄』を掘り下げようと思います。
▼まずはこの銘柄に注目
(11/6)の無料 推奨銘柄はVALUE NEX[4422]で、10月30日にマザーズに上場したばかり。
ここ2ヵ月、IPO銘柄の成績が好調だったことからこの銘柄に注目したのでしょう。
まあ実際に2018年9月の新規上場12社中10社、10月新規上場8社中7社が初値で売出し価格を上回っていますからね。この銘柄も「騰がると予測」したのでしょう。
VALUE NEXは10月の9社目のIPO銘柄であり、同月に新規上場した8社中7社の株価が初値で売り出し価格を上回る好成績を見せていたため、10月最後のIPOであるVALUE NEXにも買い推奨を出したものと推測できます。
推奨前日の取引終了時点でマザーズ指数が前営業日から続伸していたこともあり、マザーズ市場に投資家の資金が入り込んでいる状況は確かにありました。
(11/5)の株価の推移が(11/4)よりも大きく値を下げた後、値下げ幅をやや縮小して取引を終えたことから(11/6)に株価が反発すると予想したんでしょう。
しかし、新規上場の3営業日後にはローソク足に上ヒゲをつけて下落。それから2営業日続けて株価は下落を続けており、短期的には完全に下落トレンドです。
IPO株は基本的に上場した日に上がって、あとはしばらく下落する傾向が強いです。
せめて推奨するなら新規上場した日に推奨してすぐに手じまいが必須。
過去のチャートデータすらなくテクニカル分析もできない、そんな銘柄をこのタイミングで推奨する根性‥1銘柄でジャッジするのは不公平ですが「無料だからって手を抜いていた」としか思えません。
▼この銘柄で「プロ失格」
(11/29)の無料 推奨銘柄はLINE[3938]
結論から言うと、この2銘柄目ではっきりと評価が分かりました‥新生ジャパン投資はプロ失格です。
(11/22)から下落トレンドだった株価は(11/27)の「みずほフィナンシャルグループ」と提携して「LINE銀行」を設立するというニュース発表がされたことで急反発を見せました。
恐らくですが「この買い材料」により、株価は一段高となっていたので乗り遅れまいと推奨したのでしょう。浅はかな考えです。
そもそもLINEの株価はすでに連日急騰している状態であり、過熱気味でした。
その過熱感を見極められないのはプロとして痛すぎます…
テクニカル指標を見ればすぐにわかるレベルなんですけどね。
もし買い推奨を出すのであれば、ボリンジャーバンドなどで株価反発サインが出ていた(11/22)に出すべきです。推奨判断が遅すぎて話になりません。
そもそもテクニカル指標からも過熱感や下落反転サインが出ている状況であったため、このタイミングで推奨すること自体あり得ないんですけどね。
「連日株価が上がっているから」「よさげなニュースが出たから」という短絡的な理由で推奨した。これが真実でしょう。
1年半ぶりの再検証でしたが結果は変わりませんでした‥。銘柄選定能力や売買タイミングの分析力は相変わらず「素人か」と疑うレベルでした。
■過去の検証記事(2017/5/18/追記)
さあ、前回「新生ジャパン投資」の初回検証を行ってから1年が経過しましたが、相変わらず読者様から「損しか生まない」や「推奨銘柄がどんどん下がる」などの悪評に寄った口コミ・評判が私宛に未だに届いています‥
そんな状況下でも、ネット世論(2chなど)では「高評価口コミ」が散見され、私としても首を傾げていました。会員に虚偽内容を告げる詐欺行為がバレて行政処分を余儀なくされた「株マイスターの悪評」も消えたりしているので、ネット上の評価なんてお金で買えてしまう悲しい世の中なんでしょう‥。
新生ジャパン投資もランキングサイトの評価を買っている可能性が高いです。金融庁から度々「癒着」を指摘されている口コミ操作サイトにランキング上位で載っているのが何よりの証拠かと‥。
▼本題に戻ります。
久しぶりにHPを見てみましたが1年前から特に変化はありません。
相変わらず代表の「前池秀樹(高山緑生)」氏を全面に押し出した営業をしています。
ちなみに前池氏は未来予測に定評があるとの事で「2036年までの未来予測を完了している」ようです‥ 初回検証時も言及しましたが、ヤバい宗教の教祖みたいですね。
当然、未来予測が出来る人間なんて世の中に存在しないし、そんなあり得ない話を堂々としている段階で「ペテン師」と同然です。
また、上記以外にも訳の分からない「入道雲、カリフラワー、リアス式海岸」など文言を用いて、如何に自身が未来予測をしているかを語っています‥もはやツッコむ気にすらなりません。
以下、新生ジャパン投資の主なサービス内容です。検証する価値すら感じませんが一応列挙します。
まず無料サービスから。
◆無料メルマガ
有料プランの宣伝が鬱陶しいくらい配信されてきます。
もちろん誇大広告も満載。
◆特選無料推奨銘柄
無料会員登録を行う事で得られる特典です。
●メディシノバインク[4875]は初回検証時(2016年5~6月頃)に確認していた銘柄で、他のバイオ関連銘柄の値動きが良いという理由だけで安易に推奨していました。
目標株価は最大で1,870円、ロスカットは722円、保有目安期間は2~4カ月…
↓その結果がコレです↓
最高値:873円、最安値:592円、検証時値(2017年5月中旬):640円
見事に外れでロスカット決定。当時も今も「適当な銘柄を推奨する姿勢」はブレません。
・朝刊
市場営業日の毎朝8時40分頃に配信する【朝刊】では、世界マーケット動向・本日の国内マーケット展望・本日のマーケットスケジュール・本日の無料推奨銘柄の4つに焦点を当て情報を配信。
・夕刊
市場営業日の毎夕4時40分頃に配信する【夕刊】では、本日の東京株式市場おさらい・本日注目銘柄の真相・注目のディーリング銘柄・マーケットアイズ・今夜の世界マーケットに焦点を当て情報を配信して参ります。
・無料銘柄相談
弊社が抱えるプロアナリストが個別銘柄の見通しや最適売買ポイントを無料で提案。
以下有料サービス。
◆単発契約プラン
弊社投資顧問契約書面の<G>高山緑星の未来予測銘柄会員に従い、すぐに結果が出せる最重要銘柄情報を提供との事‥ 「すぐに結果が出せる」かは不確定的です、これは「断定的判断の提供」に該当するかもしれません‥
◆期間契約プラン
1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月の各契約期間内に「場中も含め、その日突然飛び出した新情報銘柄」、「場中の売買タイミング」などリアルタイムの情報を配信するとの事。
その他、HPには実績が掲載されていますが、上記「メディシノバインク」の結果をご覧いただければ、前池氏が「未来予測」など出来ていない事が明白。
前回検証時もそうでしたが、推奨根拠がなく適当に銘柄を選んでいるのでは?と思ってしまいました。それだけレベルが低いです。
以上、新生ジャパン投資の再検証を行ってきましたが、おススメできる要素は皆無でした。宗教的な洗脳を避けるためにも、関わるべきではありません。
※以下、初回(第1回)検証記事になります
■初回の検証記事
新生ジャパン投資は、前池秀樹こと「高山緑生」が代表を務める会社で、株情報の良し悪しを比較している口コミサイトの評判を見ると、高評価・低評価がズバッと分かれている「ジャッジし辛いサイト」です。HPを見ながら慎重に判断していきたいと思います。
まずこの前池秀樹という人物なのですがHPによると、「東京株式市場に彗星の如く現れ名を馳せ、個別材料株の情報力に加え、複雑系科学の原理や人口動態、アストロジーを取り入れた未来予測に定評があり、日経225先物及びオプションの名手としても知られる」との事です。
また代表挨拶の最後には、“現時点で既に「2036年までの未来予測」を完了している。”と豪語されています。個人的な意見ですが、複雑系化学?や人工動態?は株式投資と何の関連性もないと思いますが‥
このような難解な言葉でそれらしい事を言い人を信用させるのは、宗教のような感じがして不気味。また2036年までの未来予測を完了という事なのですが‥
もし本当ならば推奨している銘柄はもちろん100発100中…ってことでいいんですよね?(笑)
この代表挨拶を読んだ時点で「新生ジャパン投資」に対して疑心暗鬼しか湧きません…
早速HP上の推奨実績を見ると、他のサイトと同様に仕手株やテーマ株で急騰していた銘柄が多数掲載されていました。ただし一点だけ他のサイトと違ったのは予想に反し下落してしまった失敗の実績も掲載されている点です。
この段階で先ほどの2036年までの未来予測の話はなんだったのか?と思ってしまいます。またこれだけ宗教のような事を言い「人を信用させようとする会社」ですから、あえて失敗の実績も掲載することで誠実さアピールをしている可能性もありますね。
さて、せっかく失敗の実績を載せている珍しい投資顧問です、どうせなら失敗した銘柄を分析していきたいと思います。
▼新生ジャパン投資が「失敗した銘柄」を分析
失敗例①フルスピード[2159]は、(3/8)に安値763円で(3/25)に高値723円で売却・・5.4%損失と記載されていますが「買う日に安値で買い、売る日に高値で売る」のは可能性としてほぼあり得ない事。以下、実際の推奨実績画像です。
細かい数字は断定できませんが、800円近くで買っている可能性を考慮すると約9%ほど損していてもおかしくありません。損失を小さく見せるのはどこかの粉飾決算と同じ、これも体質ですかね‥。
続けておかしいと感じた点は、フルスピードを推奨した理由。
そもそもなぜ(3/8)だったのでしょうか?…というのも当日は出来高も平均並みですし、材料もなにもないのです。
株が上昇するのに絶対的に不可欠なのが「出来高の急増」これは本当に本当に初歩的な事なんですが、見落としていたのでしょうか。またテクニカル的にも(2/1)の847円を超えなければ上にはいかない事は明白であり(3/8)は超えていません。一旦847円を超えた(3/10)に推奨ならまだ理解できますが‥。
また株式投資において非常に需要な「損切りのタイミングも下手くそ」と言わざるを得ません。(3/10)に847円を超え(翌3/11)は872円まで上昇していますが、週明けの(3/14)は大きく下落して始まり陰線で引けています。
またこの3日間を通じて出来高を伴っていない事から、本格的な上昇相場となるには力不足であった事は明らかです。本来ならばこの(3/14)の時点で見切りをつけ損切りすべきでしたし、本物の株のプロならばこの判断をする事でしょう。
つまり、もし私がこのフルスピードを推奨するとすれば(※出来高少ないので本来は推奨しませんが‥)3/10に買い、3/14に大きく下落して始まった段階で損切りを指示します。そうすれば3/10に847円で買い、3/14に始値817円で損切り、約4%弱の損失で済んでいるのです。
その他の失敗銘柄実績も、とてもプロが指示したとは思えない初歩的なミスを連発しています。そのようなレベルの低い投資顧問が如何ほどの銘柄センスがあるのか?…まあないでしょうけど。
最後にHPに掲載されている「特選無料推奨銘柄」の動向も観察していこうと思います。現在掲載されているのはメディシノバインク[4875]というバイオ銘柄です。ここ2~4カ月の間に急騰すると予測しているようです。
↓実際の推奨画像↓
正直個人的にはバイオの流れは終わっているような気がしますが、どうなるでしょうか。
上記銘柄に関する検証は今後実施していきたいと思います。
※上記銘柄は「2017年の第2回検証記事」で結果報告しています。
なお、現状の新生ジャパン投資の検証結果は、悪徳投資顧問の可能性[高]と判断せざるを得ませんね。当サイトでは利用をオススメすることはありません。