2月25日福岡市民救援会第六回総会、内田博文共同代表に続いて、記念講演でした。

 筒井事務局長の報告です。
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  東京の「むさん法律事務所」の大口昭彦弁護士(救援連絡センター運営委員)より、「共謀罪・司法取引制度攻撃といかに闘うのか」と題する講演をして頂きました。
 この講演の中で、特に強調されたのが、完黙を一歩進めた「出房拒否の闘い」の重要性でした。「取り調べ受任義務はない」ことは、1960年代から学説では言われてきた(刑事訴訟においては、検察官と被告人とは当事者対等の原則が貫かれるべきであり、取り調べ受任義務はこれに反する:平野龍一他)が、これが実践的に取り組まれたのは、イラク反戦以降の闘いの中からである。これを実践的に獲得すれば、長時間の取り調べに応じなくてすむので反弾圧の闘いとしては大きな意義を持つことを熱弁された。

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 完黙は反弾圧において当然の闘いだと思いますが、弁護士によっては、「やっていないのなら堂々と釈明したほうがいい」なんて警察官みたいなことを言う人もいます。出房拒否、福岡では聞いたことないですが、全国の弾圧との闘いの情報の中では幾つか見たことがあります。

 質疑の時間を少しとりました。
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 10分ほど休憩をとり、ミニコーナー「抵抗する芸術家たち」は、いのうえしんぢさん。
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 ご本人に報告を書いて頂きました。「ヒソカふう」に書いてくれましたよ。

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以下、ヒソカさんが書いたという体裁での文体の
「抵抗する芸術家たち」レポートです。

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「抵抗する芸術家たち」
ここ数年秘密保護法、盗聴法、戦争法、共謀罪と決まり、今の政治状況にはウンザリ。でも、ちょっと視点を変えて世界をみると、希望を感じる人たちも存在します。そんな4人を、いのうえしんぢさんが紹介しました。

■アイウェイウェイ
様々なパフォーマンスで世界を賑わす、中国のアイウェイウェイ。四川大地震では、国家ぐるみで校舎の欠陥建築を隠蔽、報道禁止します。これに怒った彼は、亡くなった生徒たちの哀しみをアート作品に変えて発表しました。
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■バンクシー
街中の壁に反戦・反権力・反強欲資本主義などの政治色強い絵を描く、イギリスの覆面グラフィティ・アーティスト。イスラエルの治安部隊から威嚇射撃をされながら命がけで、パレスチナ側の分離壁に絵を描きました。
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■マイン・カフォン
風に吹かれて地面をコロコロと進みながら、地中の地雷を安全に爆発させる無人装置「マイン・カフォン」。従来の金属探知機では出来なかった安全と経済性を可能にしたのは、人の数だけ地雷が残るアフガニスタン出身のマスード・ハッサニ。
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■コミューン
耳が聴こえづらい難聴者の生活が一変する、難聴者用スピーカー「comuoon(コミューン)」。従来の補聴器とは逆転の発想と、東日本大震災での「音楽は無力だ」との嘆きをバネにして、はしごをおろされた会社を辞めてスピーカーの研究を続けた、中石真一路さん。
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 会場では、たくさんの写真(スライド?)がたくさん紹介されました。
アート、芸術、ものを作ること、いろんな形の中に希望があって、ひともまだまだ捨てたもんじゃないかも。と思える時間でした。(つづく)