たけだ・ゆういち
元南山大学教授、同大学非常勤講師。
【著書】
『ジェンダーは超えられるか──新しい文学批評に向けて』
(編著、彩流社、2000年)、
『読みの抗争──現代批評のレトリック』(彩流社、2012年)、
『フランケンシュタインとは何か──怪物の倫理学』
(彩流社、2014 年)、
『増殖するフランケンシュタイン──批評とアダプテーション』
(共編著、彩流社、2017年)ほか。 彩流社 サイリュウシャ 序章 文学の多様性
文学理論は「文学」だけの理論ではない/「文学」は衰退したか?
文学に理論はいらない?/漱石の『文学論』、ほか
第1章 文学の言語
言語分析としての文学理論/多様な「文」を書いた漱石
ロシア・フォルマリズムの「異化」概念、ほか
第2章 テクスト理論
〈テクスト〉とは何か?/作者の死
間テクスト性/「赤ずきん」の〈間テクスト性〉を読む
物語のイデオロギー、ほか
第3章 受容理論
ニュー・クリティシズム以後/受容美学
「内包された読者」/『羊たちの沈黙』の受容、ほか
第4章 構造主義
物語の構造分析/英雄物語の基本構造
『もののけ姫』/「行きて帰りし物語」
物語の精神分析、ほか
第5章 脱構築
構造主義からポスト構造主義へ/ジャック・デリダの脱構築
アメリカの脱構築批評、ほか
第6章 精神分析
反復強迫/トラウマを超える試み
アメリカン・ゴシック/精神分析の脱構築
フェミニズム精神分析、ほか ◉書評……日本アメリカ文学会中部支部『中部アメリカ文学』第21号/菅井大地氏(2018年3月) 文学理論の実践的なガイドブック!
なぜわたしたちは「文学」を必要としているのか、
なぜ「文学」は衰退した、と言われるのか──
「テクスト理論」から「精神分析」まで、
「文学理論」の「定番」をわかりやすく解説、
今のわたしたちに意味のある形で実践する入門書!
●大学の授業を想定した「ですます調」で読みやすく!
●作家や作品、文献情報、批評用語を解説した丁寧な「注」でさらにわかりやすく!
●ディズニー、『羊たちの沈黙』、『もののけ姫』、『サイコ』、『アバター』、
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳)、夏目漱石等、
身近な作品を例に!
●著者自身が長年、探し求めていた文学理論の「解説・入門書」!
●各章に、解説を補強する「Q&A」付!
【Q&A】の例…………
Q:文学に理論はいらないどころか、
文学そのものもいらない、という考え方があるようです。
大学からも文学部がなくなりつつあるということは、
文学など勉強しても役に立たないということなのでしょうか?
Q:フェミニズム的な視点から書き換えられた
「赤ずきん」物語には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
Q:ラカンは、「日本人には精神分析はいらない」と言っているらしいですが、
どういうことですか?
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