出典:山口真帆(@maho_yamaguchi) Twitter

 昨年12月に発生したNGT48のメンバー・山口真帆に対する暴行事件が波紋を広げ続けている。自宅マンションに帰宅した山口が、待ち伏せしていた男2人に頭を掴まれるなど暴行を受けた同事件。

 1月8日深夜、SHOWROOMでライブ配信を行った山口は、NGTのあるメンバーにより「メンバー全員の個人情報が流出している」と告白。さらに同9日には「あるメンバーに公演の帰宅時間を教えられ、またあるメンバーに家、部屋を教えられ、またあるメンバーは私の家に行けと犯人をそそめかしていました」とツイート。NGT48の今村悦朗支配人(当時)に被害妄想として扱われていることも明かした山口の告白は日本中に衝撃を与えた。

 この事件を受け、新潟県や新潟市、JR東日本などがNGT48との広告契約の更新を保留。4月11日には、現存のチームを解散し、新たに全メンバーを1期生と研究生に分けて再スタートを切ることが運営により発表された。

 アイドルグループに所属するメンバーの関与も疑われ、芸能界の枠を超えた重大な問題であることが疑いない同事件だが、意外にも各メディアの報道は控え気味。

“文春砲”として取材力に定評のある「週刊文春」も「NGT48山口真帆さん暴行事件 犯人グループは1年前からマンション内の部屋を借りていた」「NGT前支配人の音声入手『中井は真っ黒だよ』アイドルハンター軍団野放しの真実」といった記事を掲載したものの、事件の真相解明を待ちわびるNGTファンの間から「記事内容の不誠実ぶり」が指摘されているのだ。

 出版関係者が証言する。「近年、ベッキーと川谷絵音の『ゲス不倫騒動』や佐村河内守の『ゴーストライター問題』などでスクープを連発してきた文春ですが、山口真帆暴行事件に関してネット上では『週刊文春の作成した相関図と矛盾点』いった画像が出回るなど“文春砲”は全く信用されていません。その背景には今回の事件について文春が『真相に触れられない』深刻な理由があるんです」

 どうして文春は真相に触れられないのか。

「山口の自宅を襲撃した犯行グループと文春の間に密接な関係があるからですよ。以前から文春はAKBグループの熱心なファンと“提携”し、グループメンバーのスキャンダルに関するウワサを聞き出す代わりに『情報提供料』を提供していることは業界内で知られた話。今回の事件で文春は『犯行グループに極めて近いAKBファン』に対し月額10万円前後の情報提供料を渡していたと言われていて、文春のカネが“犯行資金”に繋がった可能性が指摘されているんです。そういった事情を踏まえれば、文春が『ありのままの真相』を報道することなんでできるわけがない。文春はこの事件の当事者なんですよ」(同関係者)

 さらに同関係者は文春以外のメディアが貫く同事件に関する“弱腰姿勢”についても指摘する。

「文春だけでなく、積極的な取材姿勢で知られる『FRIDAY』(講談社)や『FLASH』(光文社)でもこの事件についてはお茶を濁した報道ばかり。その背景にあるのは『秋元康氏の逆鱗に触れてAKBグループメンバーの写真集を出す利権を失いたくない』という出版社のカネの事情なんです。『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)に至っては、いつもの怖いもの知らずのスタンスとは裏腹に完全に沈黙している。記者が真相を書きたくても書けないのが山口真帆暴行事件なんです」

 真相究明を志すメディアの良心に期待したい。

(川本みゆき)