スクウェア・エニックス・ホールディングスが6日発表した2012年4~9月期の連結最終損益は54億円の赤字(前年同期は37億円の黒字)だった。投資が先行するオンラインゲーム事業での開発費が重荷になり、利益を圧迫した。業務用ゲームなども振るわず、費用をまかなえなかった。
売上高は6%増の610億円だった。任天堂(7974)の携帯型ゲーム機「3DS」向けの作品「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」は好調だった。パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)向けは、交流ゲームサイト「モバゲー」に配信する「ファイナルファンタジーブリゲイド」などが堅調だった。オンラインゲーム「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン」は課金登録者が順調に伸びているという。ただ、家庭向けゲームが全般に想定を下回って推移したほか、オンライン向けを中心に投資回収までの期間が延びていることが響き、デジタルエンタテインメント部門は営業赤字に陥った。アミューズメント部門でも新しいゲーム機が振るわず、部門営業赤字に転落している。全体の連結営業損益は52億円の赤字(前年同期は73億円の黒字)。
13年3月期の連結業績予想は、10月30日に下方修正した純利益(42%減の35億円)からは変えなかった。年間配当は前期比横ばいの30円を予定している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!