主犯格は5人「平手の欅坂46を壊している」と面罵も 今泉佑唯“卒業の真相”は陰湿イジメだった【全文公開】有料 4/13(土) 22:30配信 61

欅坂46 (c)文藝春秋 〈昨年の冬頃から、《一身上の都合により》ライブやイベントの前の欠かせることのできないリハーサルに参加することができず、お休みが続いてしまっていました〉

〈この度、《不本意ではありますが》私なりに悩んだのですが、とても心苦しい決断をせざる得なくなってしまいました。私は、欅坂46を卒業します〉

〈この決断をするきっかけを作ってくれた《数名》人達には感謝の気持ちでいっぱいです!! ! 〉

 これは2018年、元欅坂46のメンバー・今泉佑唯(20)が卒業発表の際に書いたブログの原文だ。ファイル名は「今泉ブログ修正02.docx」。今泉自身が綴ったブログの原文を、運営側が事前に検閲し、訂正を指示した文書ファイルだ。

 運営からは《一身上の都合により》《不本意でありますが》《数名》を削除するよう指示されている。メールでこう説明があったという。

「一身上の都合、という言葉はいろんな詮索をされてしまいます。理由は置いておいて、湿疹や難聴などの『体調不良』による『医師の診断』というところが一番わかりやすい理由です。(中略)『不本意』なまま未練あるのに辞めざるを得ない、というニュアンスにするのは得策ではありません。『不本意だった』けれど、今は自分で納得して決めている、という方が前を向いていてファンは安心するので」(運営側メールより抜粋)

ソロ写真集は累計7万部超のベストセラー

今泉佑唯の写真集  運営側は今泉の卒業に神経を尖らせていた。なぜなら、今泉がグループを脱退する理由は、複数のメンバーからのイジメであり、抜本的対策をしなかった運営側の失策と言えるからだ。

 今泉はグループを代表する人気メンバーだった。

「負けず嫌いの頑張り屋。平手友梨奈(17)が不動のセンターだった頃も『悔しい』と反骨精神むき出しでインタビューに答えていましたが、昨年3月の音楽番組『シブヤノオト』(NHK)では、平手が欠場し、代役として今泉に白羽の矢が立てられた。ユニット『ゆいちゃんず』としても一緒に活動する小林由依(19)とともに、シングル曲『ガラスを割れ!』でWセンターを務めました」(芸能担当記者)

 昨年10月、卒業前に発売されたソロ写真集「誰も知らない私」(主婦と生活社刊)は累計7万部超のベストセラー。卒業後は事務所を移籍し、女優活動に力を入れ始めた。4月5日に公開された、つかこうへい脚本の舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」ではヒロイン役に抜擢されている。

 だが、欅坂時代に受けたイジメの記憶は彼女の大きな心の傷となって、いまだ癒えていないという。

「今泉は欅坂時代の2017年4月から4カ月間、体調不良が理由で活動を休止しています。同年8月に復帰したのですが、その後1年でグループからの卒業を発表しています(2018年8月7日にブログで発表)。実は、その裏ではアイドルグループ特有の陰湿なイジメがあったのです。彼女は多くの大人に相談していたのですが、(最初の活動休止のときから)約1年半放置されていた」(事務所関係者)

イジメの主犯格は平手を崇拝する“取り巻きメンバー”

平手友梨奈 (c)時事通信社  今回、取材班は今泉の家族や近親者、親友を徹底取材。イジメの実態が浮かび上がった。今泉の実兄が証言する。

「妹は、小さい頃からアイドルに憧れていて、モーニング娘。やAKB48などを真似ていた。何度も他のオーディションに落ちて、『欅坂が最後』という約束だった。審査が通ったときは、家族旅行中だったのですが、みんなで手を叩いて喜びました。それだけにイジメを聞いたときはショックでした。ファンの間では平手さんや、志田愛佳さん(20)との不仲が噂されているようですが、彼女たちはむしろ妹を庇う側で、妹も『よき相談相手だった』と言っていました。ただ、その平手さんの取り巻きが問題だった。イジメの主犯はA子とB子をはじめ、C子、D子、E子の5名。彼女たちは平手さんを崇拝する“取り巻きメンバー”でした」

 イジメの背景には競争の激しいアイドル同士のねたみ、そねみがあった。すべての始まりは2016年夏。学園を舞台にしたサスペンスドラマ「徳山大五郎を誰が殺したか?」(テレビ東京系)の苛酷な撮影スケジュールに端を発する。

「ちょっと前まで素人だった少女たち21人が2カ月間、朝6時から夜22時まで、同じ地下の窓も無い空間(撮影現場)で、外に出ることもなく一緒に過ごし、みんな精神的にやられてしまった。1人がおかしくなると、それにつられるようにして皆がだんだんおかしくなっていった。人間関係もギスギスしだして、ドラマが終わってからも関係修復が難しくなってしまった」(前出・事務所関係者)

 2017年4月、今泉は約4カ月間の活動休止に入る。周囲には「女の子の混沌とした世界に疲れた」と洩らしていたという。実兄が続ける。

「あれだけやりたかったアイドルの仕事ですが、妹は体調を崩すほど人間関係に悩んでしまったので、一度休むように家族みんなで説得しました。休養して調子も戻り、すぐに復帰を考えていたのですが、このときすでにA子から『もう戻ってこなくていいよ』などと嫌みを言われていたようです。マネジャーにも相談したのですが、『気にしなくていいから』と説得され、結局そのまま復帰することになりました。あのとき止めてあげればよかった……」

 2017年8月、復帰直後の仕事は楽曲「月曜日の朝、スカートを切られた」のミュージックビデオの撮影だった。今泉は楽屋でメンバーみんなに挨拶をしたが、誰も目を合わせる事無く、ケータイをいじるばかりだったという。

「後日、A子から連絡があり、『あの時ごめんねー。何も返事返さなくて、(今泉が)来たら返事を返さないようにしようと言っていたんだよ』と笑いながら告げられたそうです。A子とはかつては仲が良く、妹はとてもショックを受けていました。背丈も同じくらいなので、ペアになることも頻繁だったのに、振り付けの振りも合わせてもらえないし、目も合わせてもらえない。しまいにはペアになることを拒否されてしまったそうです」(同前)

「私LINEブロックしているから」

今泉のソロ曲が収録されたアルバム「真っ白なものは汚したくなる」  イジメが顕著になったのはファーストアルバムで今泉がソロ曲を与えられてからだという(2017年7月リリース「真っ白なものは汚したくなる」)。

「A子は復帰した妹が注目されるのが許せなかったのでしょう。妹は4カ月間グループを抜けていた負い目もあり、2周年公演のとき、A子、B子に謝りのLINEを送ったと聞いています」(同前)

 数日後、今泉は2人の会話を聞いてショックを受けた。

 B子「そういえば今泉から連絡きたんだよね」

 A子「そうなんだ。私LINEブロックしているから分からなかった」

 兄と共に当時、今泉から相談を受けていた親友が証言する。

「(今泉の)化粧品や靴下が片方だけ隠されたり、私物がなくなることはたびたびあったようです。帰りに上の服がなくなり、スタッフから借りたことも聞きました。とあるCMの撮影のときも、D子に楽屋の鍵を閉められ、外に締め出されたことがあった」

 市ヶ谷にある所属事務所では、エレベーターに今泉が乗り込もうとする際、「閉」ボタンを連打しながら、ケラケラと笑うメンバーの姿が目撃されている。

 決定打は、平手が体調不良により欠場した前述の“センター代打”事件だった。2018年3月、音楽番組「シブヤノオト」(NHK)でのことだ。

「A子には『私たちが報われないじゃん!』と暴言を吐かれ、平手さんと仲のいいB子には『平手が築きあげた欅をお前が壊している』『今泉がいなきゃよかった』と面罵された。A子やB子は涙を流して怒りを露わにしていたそうです。C子、D子、E子も話に乗っかって、後半は『早く辞めろ』『死ねよ』などと面と向かって言われた。佑唯の顔色は日に日に悪くなっていきました」(同前)

 実はイジメが始まった当初から、今泉は運営幹部に相談をしていた。まず頼ったのが、運営会社「Seed & Flower」代表の今野義雄氏だ。

「佑唯は何かあるたびに今野さんに相談をしたそうですが、『お前が強くなれ』『気にするな』と全く取り合って貰えなかった。イジメは続き、会場にも行けなくなってしまった。それで昨年5月、『もう無理だ』と佑唯はグループを辞める意思を伝えました」(今泉の近親者)

 当時、欅は平手に続き、原田葵(18)や志田ら人気メンバーが握手会を欠席。運営は危機に直面していた。そんな中で、今泉が卒業の意向を示した件は運営の実質的トップである秋元康氏や、弟の伸介氏にも伝わった。

「伸介さんに、麹町のビルに呼ばれ、聞き取りが行われたといいます。康さんからは『僕も寝ずに書いた曲を色々言われることもあります。大丈夫ですよ』と見当違いの励ましの言葉をかけられたそうです」(同前)

 前出の今野氏も危機感を抱いたのか、5月、スタッフを通じ、メンバー全員にLINEでこんなメッセージを送っている。

〈昨日の握手会終わりで今野さんと今泉で話をした上で、今泉はイベントを欠席する、という結論になりました。メンバーとのコミュニケーションの中に、いろんな問題が生じているようで、我々スタッフは事態を重く受け止めております。根本的な解決に向けて、GW明け早々に、メンバーを集めたプロミ、そして漢字メンバーの個人面談などを始めようと思っております〉

 今泉は今野氏に呼ばれたという。

「まず今野さんから謝罪があったそうです。『こういう事実があったことはメンバー、スタッフもわかっていたし、気づいていた』『何もしてあげられなかったのは申し訳ない』と。そして、A子らが『自分のストレスを佑唯にぶつけてしまいました』と、運営に対しイジメを認めたそうです。今野さんは『5人をクビにする』という条件で、佑唯の活動継続とシングル『アンビバレント』での選抜入りを打診してきました」(同前)

 今泉は首を縦に振った。だが、夏に行われた曲の振り付けの練習の際、イジメの主犯格である5人が何事もなかったように参加していたことに、今泉は愕然とする。「5人のクビ」の約束は果たされず、結局、何も変わらなかった。

「運営側はいかに美談で終わらせるか」

取材班は今泉を直撃した (c)文藝春秋  その頃、過度のストレスから、今泉は「心因性難聴」と診断され、湿疹も体中に出来た。自殺を考えたこともあったという。そして、家族や近親者にLINEで想いを告げた。

〈欅を辞めたい〉

〈疲れた〉

 卒業が決まると、運営の応対は180度変わった。イジメの事実隠蔽に血道を上げ、関係者から元メンバーにまで箝口令を敷いた。

「運営側はいかに美談で終わらせるかばかりを気にしていたそうです。書いたブログも直させられた。佑唯はイジメを匂わせるような表現をしていましたが、一連の描写は使えないと突き返された」(前出・近親者)

 2018年8月7日、今泉は公式ブログで卒業を発表した。本稿冒頭で紹介した、運営に検閲されたブログである。

 取材班は4月9日、今泉を直撃した。

――欅坂46を辞めた理由がイジメが原因だったと。

「すみません」

――何も言えない? 

「はい、すみません」

――実はご家族にも話を聞いています。ご家族はイジメがあったと。

「すみません。事務所を通してください」

イジメは別のメンバーに波及しているという

秋元康氏を直撃すると…… (c)文藝春秋  4月8日、秋元康氏を直撃した。

――欅坂でイジメがあった? 

「いや、それは聞いてないです」

――聞いてない? 

「はい」

 欅坂運営、今泉の所属事務所に取材を申し込んだが、期日までに回答は得られなかった。

 今泉の卒業後、イジメは別のメンバーに波及しているという。臭いものに蓋をするような対応で大失態を演じたNGT事件に続き、運営はまたしても最悪の対応を繰り返そうとしている。

(「週刊文春デジタル」オリジナル記事)

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