おっきなお風呂(@okina_ofuro)です。こんにちは。
日本人なら誰しもが「銭湯」を思い浮かべるとき、壁には立派な富士山が描かれているのを想像するでしょう。
銭湯絵、ペンキ絵と呼ばれる壁画。この銭湯の壁に描かれている、富士山をはじめとする絶景の数々は銭湯絵師と呼ばれる専門の職人さんが手がけられています。
銭湯のリラックス効果を思いっきり左右する銭湯絵の文化を受け継がれている、新世代のお2人をご紹介いたします。
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まず銭湯絵(ペンキ絵)って??
もともとは、銭湯に出入りしていた広告代理店が銭湯に対するサービスとして始まったのが銭湯絵です。
東京都千代田区猿楽町にあった『キカイ湯』に描かれた富士山の銭湯絵が元祖とされていて、『キカイ湯』の富士山が大変好評だったことから東京を中心に銭湯絵ブームが起こりました。
今でも『キカイ湯』の跡地には『ペンキ絵発祥の地』の碑が残っています。
画像引用:千代田区ホームページ
この銭湯絵ですが相次ぐ銭湯の廃業や、銭湯絵のないスタイリッシュ銭湯の台頭などにより、どんどん数が少なくなっています。
また銭湯絵の技術を持った銭湯絵師さんも高齢化、減少が問題になっています。
史上初、女性銭湯絵師の田中みずきさん紹介
引用:クラシコムジャーナル
プロフィール
1983年大阪生まれの東京育ち。明治学院大学で美術史を専攻。在学中の2004年に銭湯ペンキ絵師の中島盛夫さんに弟子入りして修行を始め、2013年に独立。
約10年の修行期間を経験した確かな技術と、新しい感性を融合した楽しい銭湯絵を次々と描いてらっしゃいます。
銭湯絵に次々と新しい風を吹かせる、新世代の感覚
田中みずきさんの作品を見ていきましょう。
江戸川区の銭湯キャラクター、『お湯の富士』を描いたり
牛乳石鹸とBEAMSがコラボしたスタンプラリーのイメージに合わせた銭湯絵にもチャレンジ。
さらには、熊本県のPRとして『くまモン』までが銭湯に登場
田中みずきさんはブログもされているので、コチラもぜひご覧下さい。
4人目の銭湯絵師を目指して修行中!!勝海麻衣さん紹介
画像引用:iza
プロフィール
画像引用:cruva
1994年、東京都出身。医師の家庭に育ち、幼稚園から高校まで東京の名門・ 四谷隻葉に通う。小学2年生の時に見た銭湯絵で銭湯絵師を志す。高校卒業後、武蔵野美術大学に入学。在学中に空間演出デザインの勉強と平行してモデル活動開始。2018年には卒業後は東京藝術大学大学院へ(現在1年生)。2017年9月、銭湯絵師の第一人者・丸山清人氏に弟子入り。銭湯絵の技術を身につけるべく修行中。
引用:リクナビ
次に紹介するのは、現在4人目の銭湯絵師を目指して修行中の勝海麻衣さん。
現役で美術大学大学院生で、モデルもされているという、なんともインド人もビックリな経歴の見習い銭湯絵師のタマゴです。
勝海さんは、SNSをされております。
銀座で開かれた個展にお邪魔しました
先日、銀座のギャラリーで開かれた勝海麻衣さんの個展に足を運びました。
なんと言いますか、銭湯の常連さん達のような表情ある触れる大勢の人物に迎えられて、少しドッキリしてしまいました。
ベテラン銭湯絵師のお2人の紹介
丸山清人さん
引用:東京銭湯ホームページ
1935年(昭和10年)東京都杉並区生まれ。
師匠は叔父の故・丸山喜久男氏。18歳の時に弟子入りし、叔父のもとで背景画を学ぶ。
兄弟弟子の中島盛夫氏とは、共に現役で活動中。25歳で独立。
最近では、銭湯の背景画はもちろん、個人宅・店舗・病院・老人ホーム、個展開催、CMや映画、空港・区役所やホテル等の様々なイベント、大学の講演会、小学校の銭湯プロジェクトへの参加など、多岐にわたって活動中。
引用:丸山清人公式サイト
勝海麻衣さんの師匠。現役最高齢の銭湯絵師さんです。
中島盛夫さん
引用:大黒湯ホームページ
1945年福島県相馬郡飯舘村出身。1964年に上京して間もなく、背景画師の故・丸山喜久男氏に師事。初めてローラー使いを考案し、背景画制作の時間短縮に貢献。銭湯の減少にともない背景画師が減る中、日本を代表する背景画師の一人として幅広いフィールドで活躍中。
引用:中島盛夫公式サイト
田中みずきさんの師匠。
丸山清人さんとは同じ広告代理店の先輩後輩になるそうです。
ネットショップで買える自宅用銭湯絵と書籍、銭湯絵グッズ
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