スタントマン死亡 交通安全教室で事故の再現中に

[ 2019年4月13日 05:30 ]

 京都市山科区の市立勧修中のグラウンドで12日午後2時20分ごろ、交通安全教室に出演中のアルバイトの男性スタントマン中村佳弘さん(34)=福岡県春日市=が、事故の再現中にトラックにひかれた。胸を強く打ち、約7時間後の同日夜、搬送先の病院で死亡した。

 山科署によると、中村さんはトラック前方の死角となる場所を横切ってはねられる高齢者役を実演。接触した後はバンパーをつかんで車体の下に入り、数十メートル引きずられる予定だったが、誤ってバンパーから手を離し、車体下に巻き込まれたとみられる。トラックは重さ3トンまでの準中型で、時速約10キロで走っていた。

 安全教室を主催した市によると、イベントなどを扱う「ワーサル」(本社東京)に委託していた。男性社員(38)=福岡市博多区=がトラックを運転していた。

 中村さんは同社で3年の実務経験があり、指導も担当していたという。安全教室には生徒ら約570人が参加していたが、途中で打ち切られ他にケガ人はなかった。同署が詳しい原因を調べている。

続きを表示

「大坂なおみ」特集記事

「日本代表」特集記事

2019年4月13日のニュース