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2019-04-13

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・スケール感は大きいんだけど、
 そこからどうするかとか、まったく役立たずなことを、
 思いついたのでした。

 それは「極東(Far East)」という地域に、
 日本があるということでした。
 これは欧州から見ての遠い東ということですが、
 その極東諸国のなかでも、日本はいちばんの端っこです。
 この事実について、「日本ってすっごく遠いよなぁ」と、
 感じているだろうと思うんですよね。
 つまりその、だって、実際に遠いから。
 シルクロードなどの陸路は言わずもがな、
 海路しかなかった時代には、この島国の
 存在さえも疑いたくなるほど遠かったと思うんですよ。
 もちろんいまは、ジェット機でひとっ飛びとかね、
 調子のいいことを言っちゃってますけどさ、
 それにしたって遠いでしょう? 
 逆を考えたらすぐにわかりますよね。
 日本から香港に行くとか、上海に行くって、
 居眠りしてるうちに着いちゃう感覚でしょう。
 でも、ロンドンだのバルセロナだのパリだの、
 ヨーロッパへの旅といったら、やっぱり覚悟がいる。
 半日以上はかかる距離だというのは意識してます。
 それと同じように、あっち側から日本のことを考えると、
 なんとなくでも薄々でも、口では近いとか言っていても、
 「遠い!」というイメージがあるに決まってます。

 それだけ「遠い」日本という国のことを、
 そんなに遠いのに知っているのだとしたら、
 これ、なんだかすごいことのようにも思うんですが、
 同時に、「遠くてよく知らない」という感覚の人が、
 とてもたくさんいるんだろうなぁとも思うわけです。
 太平洋の向こう側のアメリカのほうからも、
 日本は「極東」と呼ばれているのですが、
 そういう意識なのかもしれませんし、
 大海の分だけ隔たった遠いお隣かもしれません。

 いや、ただ、これだけのお話であります。
 この「すっごく遠い国」という欧米からのイメージを、
 なんかもっと使えないものかなぁとも思ったのです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ほら、「朋あり遠方より来る」ということばもあるしさぁ。


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