MANKAI STAGE「A3!」 〜AUTUMN&WINTER 2019〜 振り返って | 荒牧慶彦オフィシャルブログ「慶びの詩」Powered by Ameba

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テーマ:
アメブロの仕様が変わったのか
長文での投稿が出来なくなっているので
振り返りブログを二つに分けます!




MANKAI STAGE「A3!」
〜AUTUMN&WINTER 2019〜

全42公演が終わり

大千秋楽を迎え幕を閉じました。



エーステの稽古が始まったのが2018年の年末。


大千秋楽のカーテンコールでも言ったんですが


この約三ヶ月、

荒牧慶彦としても


月岡紬としても




芝居のことを本当にたくさん考えました。



役者とはなにか、



芝居とはなにか。






キャラクター性と演劇性のバランス。







正直言って、



冬組のストーリーは



表現がとても難しいなと感じていました。




春夏秋のように


明確に何かにぶつかっているわけでもなく




誰かと誰かがわかりやすい対立をしているわけでもなく



一人の大人として

距離を保ちながら他人に関わって



大人と大人の微妙な気まずさをどう表現すればいいのか。





そこの問題に直面していました。





冬組のキャラクターは引っ掻き回し役や

シーンのテンションを上げられる役が誉しかいないので


芝居をしてても

どうしてもまったりしてしまう。


だから演出の史也さんと一緒に


どうするべきなのか


めちゃくちゃ相談しました。



最初にたどり着いた答えは



一度キャラクターの殻を破って


人間としての感情で芝居をする、ということでした。


だから初通しの時は


冬組は

そのキャラクターが持つ感情以上の芝居をしました。


そうすると自分達の中で

何かがしっくりきたんです。


まったりしてしまっているなというシーンも


テンポが良く、


心地いいシーンへと変化しました。



これが演劇として正解なんだな。


と思いつつも


このままではキャラクター性を無視してしまうことになる。


なので

キャラクター性を戻しつつもしっくりきた感覚を忘れず


胸の中の熱量を忘れず芝居する。


これが特に難しかったです。


キャラクター性を意識しすぎると


演劇としてテンポが悪くなったり

またまったりしてしまう。


でも演劇性を強めると紬ではなくなってしまう。


役と演劇。


その狭間の細い綱を


綱渡りしている感覚。


どの作品でもこの綱渡りが大事なんですが


特にこのエーステではその綱がとてつもなく細く、


そしてみんなでその細い綱を渡らなければならなかったので


通常よりも頭が疲れました。。



冬組劇中劇もそう。



春、夏、秋は


アップテンポな曲に合わせての劇だったに対し


冬組はローテンポな曲で


さらには無音のシーンも入れる。


構想を聞いたときは面白そうだなと思いつつ


劇中劇を作っているときは


不安に駆られつつ。



もちろんやれることはやりたいし


自分が持てる力を持って表現したい。



でも初めて秋組やGOD座の劇中劇を見たとき


格好良すぎて


悔しくて


ずっと不安に駆られていました。


激しいアクションも軽快なダンスもなく

静かな芝居と静かな音楽の冬組。


「これでGOD座に勝てるのかな」


やっぱりそんな不安が拭えなかった。



でも演出の史也さんが


不安そうな俺のそばにきて



「この構想だから勝てるし、絶対に大丈夫だから信じてほしい」


その言葉に勇気をもらいました。



冬組のみんなと芝居を擦り合わせつつ



稽古期間

最後の最後まで悩んでぶつかって戦って。



みんなを信じて出来た


冬組。

本編。

劇中劇

「天使を憐れむ歌」。



観てくれた方々の心に刺さるものであったかな。




そうであったら嬉しいです。



本編も劇中劇も


ずっと芝居のことを考えて考えて考えて。



本番に入って



芝居に慣れないように。


常に新鮮な気持ちで臨めるように。


キャラクター性と演劇性の綱渡り。


紬の心の弱さと強さ。


本番に慣れることで


俺自身の心が強くなってしまって


紬の心の機微を表現出来なくなるのではないかという恐怖。



そういう難しさもあったけれど



みんなが毎回熱い思いをぶつけてくれるから




りょうの丞が


うえちゃんの密が


かんちゃんの東が


りょーせいの誉が



みんながいたから



紬として生きてこれた。



みんな



本当にありがとう。



このエーステ。



一公演一公演が終わった後の達成感、一体感がすごくて

改めて芝居が好きだなぁなんて思いました。



芝居だけじゃない。



共演者の大事さも改めて身に染みました。



紬のセリフにある


「芝居は一人じゃできない」



本当にそう思います。


冬組のみんながいたから


俺は紬として生きれたし



秋組の熱い芝居があったから

そのタスキを受け取って冬組も

より頑張らなきゃってなったし



エーステの立ち上げ公演である

春夏公演があったから

秋冬公演ができた。



様々なものは全て繋がっているんだ。


そう考えたら


とても力が湧いてきます。



素敵ですね。エーステ。


この作品に携わることができて本当に良かった。


MANKAIカンパニーに入れて


月岡紬に出会えて良かった。



これからもこのエーステがより沢山の人に愛されるよう、僕自身もその一助となれるようこれからも精進していきます。



MANKAI STAGE「A3!」
〜AUTUMN&WINTER 2019〜



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本当にありがとうございました!!

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