トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ピンチでギアチェンジ! 菅野できっちり、巨人再奪首

2019年4月13日 紙面から

巨人-ヤクルト ヤクルトに勝利し、ナインと祝福し合う菅野(左端)=東京ドームで(七森祐也撮影)

写真

◇巨人6-1ヤクルト

 巨人が首位に浮上した。1-1の3回に坂本勇のソロで勝ち越し、4回には亀井のソロで1点、5回には代打阿部の2点二塁打などで3点を加えた。菅野は7イニング1失点で2勝目。ヤクルトは連勝が3で止まり2位に転落した。

     ◇

 エースが真骨頂を見せた。巨人・菅野が迎えた4回無死一、二塁のピンチ。1点を勝ち越してくれた直後の、絶対に失点したくない場面だった。「ギアを上げた」。その言葉通り、おのずと集中力も高めた。

 送りバントを試み、2ストライク後にヒッティングに代わった雄平に進塁打を許さない。フォークを低めに集め、粘られながらも8球目で空振り三振。西浦、村上も空振り三振に斬り、試合の流れをグッと引き寄せた。

 「本当に苦しい、1点が重たい試合展開だった。(雄平には)ちょっと球数は要したけど、本当に良いところに投げられた。1球も浮かなかったし、思った球で三振もとれたので、去年にない自分を引き出せた」

 勝負どころで力を解放し、かつ丁寧な投球で最高の結果を残した。その後の打線の爆発を呼び込み、原監督を「(勝負の)アヤというか、分かれ目になったかもしれない」とうならせた。自身も初回に山田に許した先制弾を「不用意だった」と反省しつつ、「そこからバッテリーで粘り強く攻めていけた」と涼しい顔で振り返った。

 今季3試合、計23イニングで失点はソロ本塁打による4点だけ。「本当はホームランも打たれたくないけど、得点圏でうまく攻められているのかな」と自己分析した。ピンチを背負っても失点はしない-。投手の理想像を体現し、首位に浮上したチームをさらに後押ししていく。 (小林孝一郎)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ