『p-進世界へようこそ』 山崎 隆雄 先生
いち, にい, さん……と続く数が「自然数」、そこにゼロやマイナスも含めたのが「整数」、2/3などの分数まで加えて「有理数」です。このように数の世界はどんどん広がってゆきました。さらに広い数の世界として、円周率 π などを含む「実数」や、マイナス1の平方根まで含む「複素数」のこともみなさんはご存じかもしれません。 この講義では、「実数」と平行して存在する「p-進数」と呼ばれる新たな数の世界をご案内します。新世界を訪れるときは誰もが感じるように、始めはこの「p-進世界」も奇妙な世界に見えるでしょうが、最後には p-進世界も(実数世界と同じく)豊かな面白い世界だということを体験していただきたいと思います。
『ギャンブルの数学』 笠原 勇二 先生
確率というと皆さんは「ああ、あのジャンケンとか赤玉・白玉、あるいはトランプが出てくるやつか」と思うかもしれません。しかし高校までに習う「確率」は実は確率そのものよりも順列組み合わせの話がほとんどなのです。ですから大学の確率論では順列組み合わせの話はあまり出てきません。順列組み合わせが苦手の人も安心してください。 では大学の確率論では何をするかと言えば、自然現象や経済等に現れる偶然現象を数学的に厳密に定式化して議論してみようということです。世の中には競馬競輪といったギャンブルに縁の無い人でも、何かの決断をするときに、運不運を考慮せざるを得ない場面は多いと思います。どこの大学を受験しようかとか、今日は傘を持って出るべきかとか。そのような場合、確率論は魔法のように正解を教えてくれるわけではありませんが、何が合理的かを教えてくれます。偶然がからむ場面では、運の良い者と合理的な者が得をし、 不運な者と不合理な者が損をします。運の方は仕方がありませんから、何が合理的かについて考えたいと思います。
10:00 ~ 12:00講義p-進世界へようこそ (山崎隆雄先生) 12:00 ~ 13:00昼休み学生食堂などに案内します 13:00 ~ 15:00講義ギャンブルの数学 (笠原勇二先生) 15:00 ~ 16:30放課後おやつ + 在学生との懇談会 16:30 終了証授与 写真撮影
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