続いてBraidの詳細考察その2
ワールド3の日記についてです
ずいぶんと言葉の指示対象が入り組んでいて、解釈が難しくなっている
日記の1は、すでに兵器開発とプリンセスの混同が見られる
ティムが混同しているのか、もしかしたら、製作者がわざと混同しているのかもしれない
まず、別れの状況が全然一致していない
ワールド1でティムと生身の人間プリンセスの別れのシーンが出るが、キスもしてないし旅行かばんもない
つまり、ここはティムが以前兵器開発を辞めたが、また戻ろうとしていることを述べているのかもしれない
日記の2は、人間二人の状況記述としてはどこか奇妙だ
どこか機械的というか、人間らしさが感じられない
このプリンセスを兵器開発と考えると、筋が通り始める
ティムが兵器開発の失敗を反省し、フィードバックしていた
兵器側は完全なる物理法則に従って、「間違いを厳しくコントロールしていた」と読める
日記の3が重要
まず、ここでプリンセスの意味が兵器開発と生身の人間プリンセスが混ざっている
「相手のことを完璧に理解していなければ」というのは、兵器開発について述べているだろう
そしてこの「かなえたい夢」とは何か?
今までから少なくとも読み取れるのは、人間のプリンセスとは関係のない、ティムが持つ夢がある、ということ
それは後々兵器開発だという結論が出てくるが、ここで「ティムの夢」という要素が出てくる
日記の4は、3を一歩すすめて述べている
人間プリンセスに縛られない時間を求めていた、ということだろう
つまり、ティムの夢とプリンセスは相容れない要素である
もっと具体的に言えば、プリンセスは兵器開発に反対していたのだ
「決められた枠を跳び越える」というのが、一線を超える、という意味で読める
つまり、世界にはやってはいけないという暗黙のルールがあり、そこを超えようとしているのがティム
ここには良い意味は含まれておらず、ティムの夢は一般的には「悪いこと」であると読める
日記の5は非常に謎が多い
まず、なぜ見ただけでパンが温かいなどわかるのか?
そしてなぜ物理法則に反することがそこで起こっているのか?
「魔法みたい」と書いてあるが、魔法そのものではないのだろうか?
ここで私が考えたのが、「お城」とは築き上げたもの、というイメージがある
それは後にも出てくるのだが、「科学」の比喩であると考えられる
科学というのは、まさに築きあげられていくものであり、その結果過去では「魔法」だと思われていたものも実現されている
つまり、ここではティムが科学に目を向けている、と考えられるのではないだろうか
そして、毎回ワールドの最後に出てくる「城」
以上を踏まえれば、実はティムは人間プリンセスではなく、現在兵器を求めていると読める
つづく
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