Braidの考察について調べている人が多いようなので、これ以上なくBraidを詳細に考察しようという記事を書く
文章一つ一つを丁寧に読み解いていく
なお、私が以前書いたBraid考察の記事の結論をベースに書いていく
つまり、どこがどのようにその結論に適合しているか、どこからその結論が読み取れるのか、という内容を中心に書く
1,綺麗な夜景と燃え盛る街
まず、ステージに入る前から考察する
最初にBraidの文字が現れるところは、赤く、ぼやっとした景色だ
それは燃え盛る街に見える
しかし、ステージ1の屋根裏部屋に登ってみよう
そこから見える夜景は澄んでいる
つまり、「綺麗な夜景」と「燃え盛る街」が実は対比的に描かれている
ワールド1は、クリアした人ならわかるように、プリンセスを探しに行く直前の話だ
つまり、以前は綺麗だった夜景も、後は兵器によって燃え盛る街になった、と考えられる
2,ワールド2
ワールド2の日記を見てみよう
最初の一冊「彼女がさらわれたのは、ティムが間違いを犯したからだ」というのは、ティムから見れば「さらわれた」のだが、プリンセスから見れば「助けられた」のである
ワールド2はまだ事態が明かされておらず、ここで真相は明かされていない
ここを事態に照らしあわせて正しく変えると「ティムが間違いを犯したから、プリンセスは逃げた」となるだろう
そして二冊目の内容「ティムはまだ彼女がとなりにいた頃に、何度もまちがいくり返した。ふたり過ごした日々の思い出は少しずつぼやけて、別のものにすりかわってしまった。」
ここから読めるのは、ティムとプリンセスは一気に別れたのではなく、だんだん軋轢が生まれていった、ということ
「少しずつぼやけて」というのは、昔は仲よかった二人もティムの間違い(具体的には兵器開発)を繰り返すうちに、嫌な思い出に押しつぶされていったということだろう
結果、二人の仲はすっかり冷めて、軋轢のみになってしまった
三冊目を見てみる
ここは全てが重要な内容なのだが、「ウソつきの裏切り者をそう簡単に許せるものではない。一度だめになってしまったら、もう元には戻らない。」という部分
まず、「ウソ」の内容とは何か?
ウソをついているのはティムだろう
全体を見通して考えるとプリンセスがティムに「兵器開発はするな」と求めていたが、ティムはそれに対してウソで返事していたことではないだろうか
そして「プリンセスの目はさげすみの光をたたえ」という部分であるが、つまりティムが「ウソつきの裏切り者」だと考えられる
「一度だめになってしまったら、もう元には戻らない。」というのは、このゲームのシステムである時間が戻せることに関連していると考えられる
四冊目を見てみる
この「できたのなら」という部分は、英語にすればifになるのだろうけど、つまり現実はこうでなかった、ということを示している
つまり、過ちから学ぶことなく、お互い良いパートナーとして成長できず、つまり罰するより成長を重視しなかった
具体的には、プリンセスはティムを許さず、つまりティムとプリンセスはお互い理想の状況ではなかった
そういう意味では、プリンセスにも多少の落ち度はあったと言える
五冊目を見る
「世界のしくみ」というのは、具体的に時間を示しているだろう
三次元で生きる我々が絶対に超えられれない仕組み、それは時間である
「あやまちから学」び、「あの出来事をなかったことにする」のは、まさにこのゲームであり、ティムがプリンセスとの関係について求めるものだろう
しかし、プリンセスとの関係は修復不可能だが
六冊目を見る
ここはもしも時間が戻せたら二人がどうなっていたかを述べている
余談だが、この「時間が戻せたら」というのがプレイヤーに非常に訴えかけてくる
誰しも今までの人生であるはず、「あのときこうできていたらな」と
後知恵だけど、そういう気持ちは誰しもあると思う
続く
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