| 【大リーグ】マリナーズ菊池、6イニング3失点のQSも またもメジャー初勝利ならず2019年4月12日 紙面から 
 米大リーグは10日、各地で行われ、マリナーズの菊池雄星投手(27)は敵地カンザスシティーでロイヤルズ戦に先発し、6イニング5安打3失点。3試合連続で勝利投手の権利を持った状態で降板したが、勝敗はつかずメジャー初勝利を逃した。カブスのダルビッシュ有投手(32)はパイレーツ戦で5イニング1/3を5安打5失点(自責4)で、今季2敗目(0勝)。ドジャースの前田健太投手(30)もカージナルス戦で5イニング1/3を7安打5失点。今季初黒星(2勝)を喫した。 ◇マリナーズ6-5ロイヤルズ巡り合わせが悪いとしか言いようがない。菊池は3試合連続で勝利投手の権利を手に降板したが、またもブルペン崩壊でメジャー初勝利がスルリ。2度目のクオリティー・スタート(6イニング以上を自責3以下)は、ヤンキースの田中と並ぶ今季メジャー日本投手で最多、「デビューから先発4試合勝敗がつかず」は、1995年ドジャースの野茂英雄以来、メジャー日本投手2人目だった。 「初勝利を早くというのはあるが、今はチームやファンの信頼を得られるように努力することが大事。こういう投球をしていけば、おのずと勝ち星は付いてくる」。時事電などによれば、菊池は冷静に語った。 試合前に直球中心で攻めると決めていたが、その真っすぐを狙われていたという。1回は直球を連打されて1失点し、3回も95・6マイル(約154キロ)の直球を左中間2階席まで運ばれた。だが、スライダーを軸に組み立てを変えた4回以降、3イニングをパーフェクト。6回は左ふくらはぎがつった中でも投げ抜き「苦しい中で崩れずに立て直せたのは収穫。しっかり粘れたというのは次につながる」と前向きだった。 
 
 |