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【ドラニュース】

与田監督が勝負手!ロメロ抹消 Rマル昇格でリリーフをテコ入れ

2019年4月12日 紙面から

仲良くシンクロ!?キャッチボールの京田と投球のフォームを合わせる与田監督=中日ドラゴンズ屋内練習場で(小沢徹撮影)

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 待望の貯金ウイークへ、与田竜が勝負のテコ入れだ。中日は11日、開幕2連勝中のエンニー・ロメロ投手(28)の出場選手登録を抹消し、代わりに3年目右腕のライデル・マルティネス投手(22)が1軍に合流した。与田剛監督(53)が戦略的な入れ替えを決断。リリーフ陣を充実させ、12日からの阪神3連戦(甲子園)で3連勝を狙う。

 与田竜が大きな勝負に出た。この日、精彩を欠いた小熊とともに出場選手登録が抹消されたのは何とロメロ。故障したわけではない。前日の巨人戦(ナゴヤドーム)で開幕2連勝を飾った左腕の代わりに1軍に合流したのはR・マルティネス。阿波野投手コーチが「大きな決断」と表現して理由を説明した。

 「先発がもう1、2イニング長く投げてくれればいいが、今の状況では引っ張れない。その分、リリーフをテコ入れするということです」

 先発はここまで7日のヤクルト戦(神宮)で柳が投げた8イニングが最長。11試合の平均は6イニング(5・7イニング)に満たない。それでいて終盤までもつれる試合が多く、リリーフ陣に負担がかかっている。今後、接戦をものにするにはタフな態勢が必要という現状分析だった。

 その点、R・マルティネスは申し分ない。オープン戦2試合で計2イニングを無安打無失点。156キロを連発して、観客を驚かせた。外国人枠から漏れて開幕は2軍だったが、ウエスタン・リーグでも7試合で防御率1・93。特に直近は6戦連続無失点と安定している。

 与田監督は「オープン戦も良かったし、2軍でも結果を出している。相手に嫌と思わせるような投球をしてほしい」と期待。本人も「2軍ではクイックでバランス良く投げられるように練習してきた。チームに貢献できるように頑張りたい」と意気込む。

 今回の勝負手は決して場当たり的な判断ではない。来週も5試合しかなく、先発は5人で十分。ロメロの不在で空く17日のDeNA戦(ナゴヤドーム)は、7日に出場選手登録を抹消した山井が再昇格して先発する見込みだが、抹消後、1軍で練習していたことを考えれば、当初から想定していたプランだろう。もちろん、山井が打ち込まれれば、首脳陣に批判が集まる可能性はあるが、それは覚悟の上だ。

 

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