線名札について今までいくつかの記事を書いてきましたが、今回は満を持して線名札の結び方の話です。 線名札(線銘札・ケーブルタグ・カラーエフ・丸札・示名条片)…といっても会社ごとに呼び名が違うとは思いますが、ここでは、ケーブルの末端に自分側を黒字で記載し、相手側を赤字で記載するアレのことを線銘札と呼ぶことにします。 参考リンク: 昭和55年の音声用RCAプラグと線銘札(線名札) 現場で印刷できる線銘札(ケーブルタグ)を考える 現場で印刷できる線銘札(ケーブルタグ)を考える2 テプラ線銘札(ケーブルタグ)を屋外で1年暴露試験してみました 音響映像設備施工業に転職して、7年ほど経ちました。音響映像オペレータ時代からこの線名札の結び方は何種類か見ており、施工に転身した経験も含め、数パターンに絞られる事が分かりました。 ①締めた札を緩める事ができる結び方 ②取り外しが出来ない様にする結び方 ③締めた札を取り外す事が出来る結び方 ①のメリット:線名札を緩めることが出来る、ケーブルから札までの長さを統一することが出来る ①のデメリット:線名札を緩めることが出来る、紐を二手に分け結ぶという作業が細かい ②のメリット:線名札を緩めることが出来ない、ケーブルから札までの長さを統一することが出来る ②のデメリット:線名札を緩めることが出来ない ③のメリット:線名札を緩めることが出来る、取り付けの際に細かい作業が少ない ③のデメリット:線名札を緩めることが出来る、ケーブル径により札までの長さがバラバラになる ※「線名札を緩めることが出来る」という事に関しては、これがメリットなのかデメリットなのかは用途や業界によって様々です。「ケーブル径による札までの長さのバラつき」は美観に大きく関与します。 ①締めた札を緩める事ができる結び方札の紐をケーブル向こう側へ置き、ケーブルを巻き、札の間に通し、そこから札の手前で紐を二手に分け、固結びします。 結び目を引くと札が緩みます コネクタからの取り付け位置を変更する時、コネクタのガワを取り外す必要があり、札が邪魔になる時など非常に有効です。 ※結びを見て作業者が判断できないと、緩ませることが出来ません。 以上で終了です。会社によって結び方が違うのは承知の上ですが、ネット上で線名札の結び方をまとめて掲載しているところがなかったので今回特集しました。 どなたかの参考になれば幸いです。 |
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コメント(5)
線名札の結び方を検索し、このブログを拝見してから色々参考にさせて頂いております。
私もyamaさんの結び方をしていましたが最近は①の方法(ひと結びしない)になりました。最初は少し心もとない感がありましたが、メーカーさんもこれが多いような気がします。linear_pcm0153さんはどの結び方なのでしょうか。
札の作成もTEPRAで作る方法を参考にさせて頂いております。最近は「強粘着タイプ」のTEPRAテープを使っております。
2016/4/10(日) 午後 6:31 [ blu*_sa*2* ] 返信する
> blu*_sa*2*さん
こんばんは、linear_pcm0153です。
私は転職してから2番で習ったので2番です。1は伝統的な方法の様です。
こちらの記事を書いてみて、ちょっと世間の様子を見てみようと思いました。
個人的には、ケーブルに対して、紐を一回しか通していないものはどうも頼りない気がするのです。きつく縛っても二重縛りのグリップ力には勝てません。
この記事も昨日書いた割にはさんざん拡散されていまして、根本的な問題、「緩める事ってそんなになくない?」という命題が出ております。
札は結局は「現場で事務所と同レベルのものが作成できる」という条件をクリアする手段がない以上、テプラ推進派です。もし自分がホール施工やスタジオ施工ならエーワンの用紙にレーザ印刷でも良いのですが・・・
2016/4/10(日) 午後 7:05 返信する
> linear_pcm0153さん
こんばんはblu*_sa*2*です。
私は工事屋さんではなかったので教えてくれる先輩も居らず、メーカーさんの札を解いて解析しました。それがyamaさんの方法だったのですが、緩めることを優先して①の方式に落ち着きました。
最近は機器が小型化して配線密度が上がり、札を緩めたいケースも多いですよ。ロー引き紐の札なら①の結び方でもしっかりするような気がします。
TEPRA方式は現場で1枚手直ししたりする場合も気軽に出来るのでお気に入りです。文字数が結構入るのもメリットだと思ってます。
2016/4/11(月) 午後 9:39 [ blu*_sa*2* ] 返信する
こんにちわ。
拝見させて頂き、勉強になりました。
主に個人使用ですが、お客様でLAN配線施工を頼まれた時には業務でもやってます。(ITソフト屋なので、門外漢なところではありますが...)
私はいつも、3の結び方です。
理由は、まず手元もしくは事前にタグを準備できることです。
現場でも素早く取り付けができ、不器用な人でも失敗少ないと思います。
結線時に2名でやる場合は、相方に片方を持たせておきます。
片面には既に英文字+数字で識別を記入済なので、連絡して同じものを取り付けさせます。(※導通テスタでケーブルを確認し行います)
そのままでもいいのですが、裏面には反対側の接続先を簡単にわかるように略称を記入しています。(2Fメイン、1Fメイン、倉庫メイン等)
ケーブルをまとめて結束するときは、点検口などのメンテナンス部のところにはOHMのマーカタイで結束してます。(事務所LAN、倉庫LAN等)
他にもいいやり方などあれば教えて頂けると嬉しいです。
2016/9/16(金) 午前 10:44 [ tak*_c*x ] 返信する
> tak*_c*xさん
こんばんは、linear_pcm0153です。
線名札はないよりあった方がいいので、誰でも取り付けが出来ることが大事ですよね。
こちらもホール施工やスタジオ施工でない限りはラック内配線に美観を求められませんので、気にしなくてもいいかな、という感じです。
良いやり方がまとまり、形になればここに載せているという感じです。
2016/9/16(金) 午後 10:12 返信する