陽が沈むにはまだ早い時間に『漆黒』の二人はカルネ村にたどり着いた。
ハムスケに乗って「大急ぎ」で走らせたためだ。
ホニョペニョコの位置を把握するためにスクロールを使って調べからだ。
今、奴はトブの大森林の中央部にいる。
「殿ぉ・・・それがし・・疲れたでござる」
そう言ってハムスケは仰向けに倒れこむ。
「ハムスケ。お前は少し休んでてくれ」
「分かったでござる。それがし寝るでござる」
そう言うと数秒後イビキを掻いていた。恐らく寝たのだろう。
「さてナーベ、アインズ殿を探すぞ」
ナーベの<
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「話は聞いたが詳細を教えてもらえるか?」
「えぇ」
モモンはホニョペニョコについて話す。
・・・
・・・
「成程な。確かにそれならここに来た訳だ」
「えぇ。ですので一言挨拶をと」
「・・・一つ聞きたい」
「どうしましたか?」
「勝算はあるのか?」
その言葉にモモンは口を閉ざす。先日の話し合いの際は安心させるためにあえて『切り札はある』と言って魔封じの水晶を見せた。
切り札にはなるかもしれない程度だ。少なくともホニョペニョコほどの相手には決定打にはならないだろう。最低でももう一つの切り札が欲しい所である。
「正直に言うと・・・非常にギリギリの戦いになるでしょう」
「ギリギリか・・・・」
そこでアインズが何やら考え込んでいると空中に向かって手を伸ばす。
まるで手を空間に入れるようにする
(あれは・・・
やがて手を空間から取り出すとそこには一つの弓が握られていた。
「これはある特殊な技術で作られた弓、『グレート・ボウ・スペシャル』だ。見た目はアレだが、効果は保証するぞ」
そう言ってアインズからの弓を受け取る。所々すり減っており古びた印象を持つが、手に取ったその瞬間に身体が軽くなるのを感じた。
「・・・・」
モモンがよく見るとその弓の持ち手の部分には何やら見覚えの無い記号(後に判明するがルーン)があった。
(この弓・・・もしかしてこの鎧と同格かそれ以上か?)
「私は戦士です。だから弓は・・」
「でも『十戒』を使えるのだろう?ならば弓だって使えるはずだ。違うか?」
「!っ・・どうしてそれを?」
「詳しいことはまだ言うつもりは無いが、いずれ話そう」
そんなことを考えているとアインズが再び口を開いた。
「あぁ・・・すまない弓には矢がいるな。10本あればいいか・・・・これでどうだ?」
そう言って手渡されたのは矢全体がアダマンタイトでコーティングされているものであった。
「アインズ殿・・・しかし」
流石に行好意に甘えすぎている。そう思ってモモンが返そうとした時である。
アインズが口を開き、こう言った。
「誰かが困っていたら助けるのが当たり前」
「!!っ・・」
モモンとナーベは衝撃を受ける。その言葉は・・・
「・・・とまで言うつもりはないが、君たちに頼みたいことがある」
「頼みたいこと?」
「私は君たちが困っていたら助けた。だから今度君たちは私が困っていたら助けてくれないか?」
「喜んで」
そう言ってモモンはアインズと握手した。
「握手しておいて言うことではないが、君はもう少し相手を疑うべきだ。私が相手で良かったな」
「・・貴方だから握手したんです。信用できると分かっているから」
「・・・まぁいい。そうだな、この弓の効果は・・」
・・・
・・・
グレート・ボウ・スペシャルの効果について聞いた二人はその場を後にし、
モモンとナーベ、ハムスケの二人と一匹はトブの大森林に入っていった。
ホニョペニョコとの対決はもうすぐだ。
駄文ですみません。
活動報告の方を見て頂けると幸いです。