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【ゴルフ】

フラストレーションが… マスターズ直前、松山が風邪告白

2019年4月11日 紙面から

40ヤード伸びた5番でドライバーショットを打つ松山=オーガスタナショナルGCで(大西洋和撮影)

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◇マスターズ<公式練習日>

 ▽男子メジャー第1戦▽9日、米ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC(7475ヤード、パー72)▽雨、20度、南9・8メートル▽88選手(うちアマ6人)

 【オーガスタ(米ジョージア州)大西洋和】日本人初の男子メジャー制覇を目指す松山英樹(27)=レクサス=が手負いの状態で8度目のひのき舞台に上がる。この1週間、かぜで練習もままならなかったことを公表。9日はアウト9ホールを回った後、練習場で懸命に調子の回復をはかった。予選2日間の組み合わせが発表され、アダム・スコット(オーストラリア)、カイル・スタンリー(米国)と同組に決まった。

 松山が不安を抱えてスタートする。2週前の世界選手権シリーズ・デルテクノロジーズ・マッチプレーで、1次リーグ敗退ながら世界ランク1位(現在2位)のダスティン・ジョンソン(米国)に圧勝。意気揚々とオーガスタに向かうはずだったが…。「風邪をひいてしまった。この1週間は球打ちゼロ。ラウンドは1、2回。どうなるか、不安しかない」と晴れない顔で語った。

 今大会は大学の後輩である初出場の金谷拓実(20)=東北福祉大3年=と常に一緒に行動するかと思われたが、「風邪をうつさないようにしようと。まったくしゃべっていない」という。ここまで公式練習2日間は別々にラウンドし、練習場にも同時間帯に入っていない。「ようやく昨日(8日)から治った。でも、フラストレーションがたまっている。楽しみな感覚はない」と、前向きな言葉は出てこない。

 昨年10月に始まった今季は、10戦(ストロークプレー)して予選落ちはないが、優勝争いに絡んだ試合が少なく、本領を発揮できているとは言い難い。ポイントランクは37位と低迷。世界ランクは26位まで下がった。

 今大会は緩やかに左に曲がる5番パー4の攻略が大きなポイントになる。これまでより40ヤード伸び、495ヤードのモンスターホールに生まれ変わった。「見た目はあまり変わらなかったが、実際に打ってみたら長かった。そのギャップが難しい」。この日の練習ラウンドでもグリーンを外した。

 唯一の朗報は、予選2日間で同組のスコット、スタンリーとは気心が知れていること。「2人とも回りやすい選手。あまり気を使わなくていい」。だが、ラウンド後に2時間近くにわたって行った打ち込みでは、まだ納得がいかないよう。特にバックスイングの引き方に注意を払っているが、思い通りのショットが打てず、クラブで地面をたたきつけるシーンもあった。時間はあまり残されていない。

 

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