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【プロ野球】

尊敬する王会長の前で決めた! 日本ハム「台湾の大王」が延長11回V打

2019年4月11日 紙面から

ソフトバンク-日本ハム 観客の声援に応える日本ハム・王=ヤフオクドームで

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◇日本ハム3-2ソフトバンク

 日本ハムが4試合ぶりの白星。2-2の延長11回、2死一、二塁で王柏融の右前適時打で勝ち越した。公文がプロ初セーブ。ソフトバンクは6回に今宮の2ランで追い付いたが、その後はあと一本が出なかった。加治屋が今季初黒星。

    ◇

 一塁ベースを回ったところで日本ハムの王は右手を力強く突き上げた。「ランナーを返すことだけ考えた」。同点の延長11回。2死一、二塁。松田遼のチェンジアップを振り抜いた。打球は右前へ。二塁走者・大田が本塁に滑り込み勝利を決める適時打となった。

 味方を救った。この直前。無死一、三塁の好機で近藤の飛球は右翼定位置へ。三塁走者は西川。誰もが犠飛と思ったが、ここで上林のノーバウンドストライク送球でタッチアウトに。ベンチでは下を向いて祈るように固まっていた西川も思わず満面の笑みに。王は「みんなで助け合いです」と振り返った。

 試合前には尊敬するソフトバンク王貞治球団会長と初対面。「台湾でも偉大な方。お会いできてよかった」。王会長からは「シーズンは長い。挫折するときもあるかもしれないけどくじけず頑張れ」と金言ももらった。台湾の大王が本領を発揮しつつある。 (土屋善文)

 

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