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希少オオワシの剥製公開 長浜・湖北野鳥センター

初公開されているオオワシの剥製=長浜市の湖北野鳥センターで

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 長浜市湖北野鳥センターが、国内でも数少ないという国天然記念物のオオワシの剥製を入手し、施設内で初めて公開している。実物ならではの迫力が、来館者を魅了している。

 翼を広げた大きさは一・七メートル以上あり、鋭い眼光やくちばし、美しい羽の色彩を間近で鑑賞できる。二〇一四年三月、北海道標茶(しべちゃ)町で死んだ状態で見つかったメスの個体で、今年二月、環境省を通じて入手。民間業者に剥製化を依頼した。オオワシの剥製は、県内では他に琵琶湖博物館が所蔵しているが、全国的に希少という。

 六日から始まったオオワシの特別展に合わせて公開した。展示では「山本山のおばあちゃん」の愛称で親しまれ、一九九八年から毎年、センター近くの山本山に越冬のため飛来している個体について紹介。長年にわたって蓄積した食性や行動パターンなどを整理、数値化し新たな知見も交えてパネル二十枚で説明している。オオワシから抜け落ちた羽の実物も展示している。

 特別展は六月三日までで、剥製は会期後も常時展示する。職員の植田潤さん(49)は「展示を通して、オオワシの貴重さを再認識してもらえれば」と話している。高校生以上二百円、小中学生百円。火曜休館。(問)センター=0749(79)1289

 (渡辺大地)

 

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