琉球大名誉教授の宮里政玄さんの訃報を受け、親交のあった人々は「使命感の強い人だった」「沖縄にとって大きな痛手だ」と声を落とした。
1960年代、琉球大の人文科学研究所で研究員をしていた頃からの付き合いだという比屋根照夫琉球大名誉教授は「不条理な現実を放置できないという学者の使命感の強い人だった。ぼく自身も研究の骨格や学問に対する姿勢を学ばせてもらった。惜しい人を亡くした。これからもいろんなことを発言してほしかった」と語った。
学者や文化人らが基地負担軽減を求めた声明などで、何度も宮里さんと名を連ねた芥川賞作家の大城立裕さん(93)は「広い視野で、沖縄の基地問題を学問的によく整理、分析してくれた功績がある。国際政治学者としてのキャリアはすごいと思う」とたたえた。同じ福祉施設を利用した際に交流する機会もあったことを振り返り、人柄について「立派な紳士」と表現し別れを惜しんだ。
「恩師のような存在だった」と語るのは、77年に琉球大に赴任してから数年間同僚だった江上能義琉球大名誉教授。「戦後沖縄の国際政治学研究の屋台骨を支えた。東京でも宮里先生の評判は高く、あこがれを抱いて沖縄に来た」と振り返る。「緻密で実証的に分析する研究者だ。宮里先生が新潟の大学に移る前に猛反対したが、理路整然と理由を述べられて説得できなかった。沖縄対外問題研究会などで後進の育成にも役割を果たしたが、本人がいなくなるのは大きな痛手だ」と話した。
米ワシントンのシンクタンクで日本の対外援助について語る宮里政玄さん(右)=1987年5月
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