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2008.08.21 新ジャンル「スモーカークール」
新ジャンル「スモーカークール」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:01:22.77 ID:BGxaTdA80
女「……(すぱー)」
男「また煙草? 健康に悪いよ?」
女「キミが嫌だと言うならやめよう」
男「いや、俺の健康じゃなくてさ」
女「キミが気にしないのであれば問題ないだろう?」
男「まあ、そうだけど……」
女「それに、キミと居る間は煙草が手放せなくてね」
男「どういうことだよ」
女「煙草には鎮静作用があると言うことさ」
男「遠まわしに嫌いって言われた気がするんだが……」
女「はぁ……だから手放せないと言っているんだよ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:07:29.75 ID:BGxaTdA80
男「そういえば、いつもなに吸っているの?」
女「ロングピース。ショートの方が旨いんだが、アレは短くてね」
男「タール21……死ぬぞ?」
女「私はどちらかと言えば、太く短く生きたい」
男「俺は幸せに長く生きたいな」
女「……私の場合、現状、片方は叶っているしな」
男「ん? なんか言ったか?」
女「身近な幸せは気が付かないと言ったんだよ」
男「?」
女「自分で考えたまえ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:13:19.46 ID:BGxaTdA80
男「あれ? 暗くてよくみえない……」
女「ほら」(シュボッ
男「サンキュ。こういう時、喫煙者はライター持ってて便利だよな」
女「なに、煙草に火をつけるついでさ」
男「あっちょっ消すなよ……」
女「いや、こちらのほうがいい」
男「おっ蛍?」
女「風流だろう?」
男「明るさが足りません」
女「はぁ……無粋だねえ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:18:29.78 ID:BGxaTdA80
男「……凄い匂い」
女「嫌いか? なら、キミの前では控えるが」
男「いや、そこまで嫌いな匂いではない」
女「そうか。久しぶりのガラムなんだ。立ち寄った煙草屋で衝動買いしてしまった」
男「嬉しそうだな」
女「本当はこの煙草が一番好きだからね」
男「強烈な匂いが控える原因?」
女「その通り。部屋に匂いがこびり付いてしまう」
男「もう、壁紙がヤニでこびりついてしまってるのに……」
女「それに、キミが来た時鼻が利かないのはいやだ」
男「え?」
女「ははっなんでもないよ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:22:50.57 ID:BGxaTdA80
男「珍しいライターだよな。それ」
女「あーマーベラスのことか。デザインと燃料の持ちがね」
男「ギア付いててかっこいいけど、ジッポーでも同じじゃないのか?」
女「スピリタスがオイル代わりなんだ。ZIPPOだと、蓋が大きすぎてアルコールが飛ぶ」
男「なんでそこまでしてアルコールを使いたがるのさ?」
女「オイル特有の匂いがない。それに」
男「それに?」
女「私は酒精に弱いから、匂いだけで酔える」
男「酔う必要がどこにある?」
女「例えるなら今だよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:28:17.69 ID:BGxaTdA80
女「ピースは旨いなぁ」
男「そういえば、いつも部屋で吸ってるよな?」
女「風で過燃焼させると、煙草は不味くなるんだ」
男「へー」
女「特にキツい煙草は辛さが目立つ。ピースのほのかな甘さは、外で吸うと隠れてしまう」
男「俺はその煙草の匂い嫌いじゃないから、どこで吸っても別にいいけどね」
女「でも、外で吸うのは嫌いじゃない。風流を眺めながら吸う煙草は、別の旨さがあるんだよ」
男「じゃあ、何で吸わないんだよ」
女「ここに最高の眺めがあるからさ」
男「?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:34:05.99 ID:BGxaTdA80
男「珍しい……外で吸ってる」
女「ん、ああ、君に言われたからね」
男「さいですか」
女「一応、クールスモーキングは心がけているぞ?」
男「しかし、凄い匂い」
女「ガラムは外で吸うなら解禁されるからね」
男「……だからって、缶を持ち歩きますか?」
女「ボックスが国内販売停止してしまったんだよ」
男「へー」
女「缶もいい匂いが染み付いているぞ?」
男「嗅ぐのは遠慮しておきます」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:36:03.40 ID:AthES+Lv0
女でタバコ吸う奴はカス。障害児を産む
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:38:49.34 ID:BGxaTdA80
女「……ふぅー」
男「あまったるっ!」
女「ああ、すまない。ブラックデビルに浮気していたんだ」
男「黒い煙草って、毒々しいな」
女「私としてはいい演出だと思うけどね」
男「甘い煙草好きだよな」
女「現実が辛いからな。煙草くらい甘くさせてくれたまえ」
男「例えばどんな?」
女「今はとても幸せだが、ある意味で辛いね」
男「?」
女「ほぉら、辛い」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:46:19.71 ID:BGxaTdA80
男「花火買ってきたぜ?」
女「うむ、夏らしくていいな」
男「前もって言っておくが、打ち上げを人にぶつけるの禁止な」
女「小さい頃は良くやったな? ロケット花火やねずみ花火で」
男「あれ凄く痛いんだぞ? 服燃えるし」
女「女である利点は、狙われることがないことだ」
男「一方的なジェノサイドですか……」
………
男「煙草の煙なのか花火の煙なのかわからん」
女「どっちでもキミは一緒だろう?」
男「お前は違うんじゃないのか? 匂いとか気にするんだろう?」
女「懐かしい火薬の匂いも、また乙なものだよ」
男「へぇ……まあ、懐かしくはあるな」
女「それも風流の一つさ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:50:10.22 ID:BGxaTdA80
>>14
後日談
女「げほっげほっ……煙が…」
男「いわんこっちゃない」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:58:47.57 ID:BGxaTdA80
男「なんか上機嫌だな」
女「ん? わかるか?」
男「珍しい煙草でも見つけた?」
女「コイーバのエスプレンディードスが手に入ってね?」
男「なにそれ?」
女「葉巻だよ。最高級の。一度吸ってみたかったんだ」
男「おいくらで?」
女「4000円。値段改定前の物をいくつか手に入れた」
男「そんなに金あったら他にいくらでも使い道が……」
女「ヒョードルに入れて、長く熟成させよう」
男「聞いてないし」
女「葉巻は吸い方で味が変わるんだよ。焦ってはいけないんだ、甘さがなくなる」
男「へー」
女「まあ、現状は少々急ぎ足が必要だと思うがね」
男「?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:06:36.67 ID:BGxaTdA80
女「……はぁー、旨い」
男「さっそく吸ってるじゃないか。熟成させるんじゃなかったのか?」
女「一緒に買ったパンチカッターの試しも兼ねてね。はさみだったからな。これはいい」
男「熟成させるんじゃなかったのか?」
女「一本くらい味見もいいじゃないか、最高に旨いぞコレ。ウィスキーが飲みたくなる」
男「意外と我慢出来ない性質だったりする?」
女「なにをいうか。我慢はこの上なく得意だ」
男「例えば?」
女「はぁ……それを言ったらおしまいなんだよ」
男「たまにお前の言って居ることがわからなくなる」
女「だからキミは鈍感だと言われるんだ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:18:00.71 ID:BGxaTdA80
女「……ほっ」
男「わっか上手いね」
女「なかなかコツがいる。結構練習したんだ」
男「へぇ……」
女「ほら、こんなに大きいものも作れる」
男「おお」
女「肺に入れると出来なくなるのが悔しいところだ」
男「ふかしなしで、そんなにキツい煙草吸ってるの?」
女「ヤニクラの酩酊感が好きなんだ」
男「ヤニクラ起こすほど弱くもないくせに」
女「それもそうだが、現在酩酊感を感じているから問題ない」
男「なんのことだ?」
女「キミの知らないことだよ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:49:40.91 ID:BGxaTdA80
男「朝から煙草ですか」
女「目覚めの一服だよ。寝起きほど吸いたい瞬間はない」
男「朝でも元気だな」
女「朝食をきちんと取れば、誰でも元気さ」
男「ちなみに今朝の朝食はどのようなもので?」
女「ベーコンエッグと焼いたトーストにたっぷりのブルーベリージャム。それからピース」
男「煙草は食べちゃいけません」
女「食後は最高に煙草が旨い瞬間だよ」
男「さいですか」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:51:10.06 ID:PlPyyyFb0
男も朝から元気だろ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:54:09.61 ID:BGxaTdA80
女「おや? どうしたんだい? しょぼくれて」
男「いやちょっとな……」
女「おやおや、失恋かい?」
男「似たようなもんだ」
女「………」ピク
男「はぁ……完璧に振られた。可愛かったのに」
女「……(私には、可愛げは……ないな」
男「あーあ、あのくりくりした眼が好きなのになぁ」
女「……(今押せば、もしかしたら男は……いやそんな弱みに付け込むなど」
男「ああ、可愛かったなぁ。さっきのミケ猫」
女「………ブチン」
男「え? ちょっゲホゲホッ。煙吹きかけるな! おい!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:00:45.11 ID:BGxaTdA80
女「おじゃまします」
男「ウチに来るの初めてだっけ?」
女「家の前はよくきたが、あがるのは初めてだよ」
男「そうか。まあ、適当にくつろいでて。メシ作ってくる」
女「ああ、頼んだ」
………
女「ご馳走様でした」
男「どういたしまして」
女「ふむ。おいしかったぞ。また頼む」
男「それは重畳。ん? 食後が旨いんじゃなかったのか? 吸わないの?」
女「流石に禁煙者の家では吸わないよ。部屋に匂いが残ってしまうからね」
男「……なあ、今夜は満月だよな?」
女「ああ、確かに望月だったな」
男「じゃあ、屋根の上で吸おうか」
女「……キミにしては珍しく気が利いている」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:02:15.12 ID:BGxaTdA80
>>28
僕が大人の女性を描くのが苦手なだけだ
ありがとう
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:10:05.01 ID:BGxaTdA80
男「歩き煙草はよくないよ」
女「いいじゃないか。ここは誰も通らないし、携帯灰皿も持っている」
男「まったく……」
女「む、ヒマワリか」
男「あ、ホントだ」
女「蝉の声とヒマワリと積乱雲。いいね。夏らしい。特にヒマワリが」
男「いっぱいあるな。ヒマワリ畑か……」
女「ふむ。ヒマワリと言えば……」
男「油?」
女「はぁ、風流がないなキミは」
男「悪かったね」
女「そういえば、歩き煙草は良くないんだったな」
男「え?」
女「そこの木陰で休んでいこうか」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:14:15.83 ID:BGxaTdA80
男「そこの灰皿。いつもいっぱいだな」
女「そうかい? 定期的に捨ててはいるよ?」
男「いつもサボテンにするには、どんだけ吸わなきゃいけないのかね?」
女「さあな? 私は一日二箱と決めているけれどね」
男「そんなに吸うのか」
女「なに、ピースしか数えていないよ」
男「褒めてるわけじゃねえよ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:23:49.59 ID:RxmYfU9f0
>>21>>28うます、脳内変換させてもらいます。できれば男と女のスペックお願いします。PSPからは辛いな・・・。
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:23:55.29 ID:BGxaTdA80
女「ピースうまいなぁ」
男「好きだよな。その煙草」
女「ああ、JTの名作だよ。初代ショートピースは46から続くベストセラーだ」
男「第二次世界大戦直後? 随分長いな」
女「戦争終結を記念する平和の煙草さ」
男「強すぎて体内の平和は程遠いけどな」
女「古い煙草がいいぞ。老人と仲良くなる」
男「ほう」
女「このまえも、駅で吸っていたら同じピースを吸っている爺さんと意気投合した」
男「……爺さん。歳とっても随分ハッスルだな」
女「なにがだ?」
男「人のこと朴念仁って呼ぶわりに、お前も大概だってことだよ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:32:43.65 ID:BGxaTdA80
男「なあ、どうやったらお前は煙草を止めると思う? 法律で禁止されたりとか」
女「日本で禁止されようと海外に高飛びして吸う」
男「世界で禁止されたら?」
女「逮捕覚悟で自力で栽培してやるな」
男「じゃあ、煙草の値段が上がったら?」
女「一本一万までなら払おう、それ以上は海外に逃げる」
男「どうあがいてもやめないのか」
女「そうだな。唯一の機会を失った」
男「?」
女「とある朴念仁が嫌いなら、きっと止めていたさ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:46:46.27 ID:BGxaTdA80
男「煙草ってさ。どんな味なの?」
女「ふむ、吸ってみるか? 説明できる気がしない」
男「お前が人に勧めるとは、一本たりともあげないくらいのジャンキーだと思ったのに」
女「流石にそれはないよ。煙草好きが増えてくれるのは嬉しいからな」
男「趣味友達みたいなものか」
女「そういうものだ。……ふむ、まあコレをやろう」
男「どうやって吸うんだ?」
女「初めてならふかしがいい。肺に入れないように。火をつける時は軽く吸って」
男「………ゲホッゲホッゲホッ」
女「やはり、ピースは強すぎたか」
男「ずっと、お前の隣にいたから多少は強くなってると思ったのに……」
女「そんなことあるものか。さて、キミの吸いかけは私が処理しよう」
男「そんなに煙草好きか?」
女「煙草より、もっと好きなものもあるがな」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:50:48.49 ID:3WbfXWmL0
ttp://imepita.jp/20080810/280990
男も描いてみた そろそろ限界だから寝ますわノシ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:56:35.13 ID:BGxaTdA80
男「上機嫌だな。ガラムだったけ、この匂い」
女「ああ、いい香りだろう?」
男「まあ、甘ったるいけど、いい香りではある」
女「匂いだけじゃなく味も甘い。いや甘いだけではなく複雑な苦さや刺激も含んでいるけれどね」
男「煙だけなのに、味とかあるんだな」
女「勿論あるさ。ガラムの場合は、フィルターにシロップが付いているけれどね」
男「匂いと相まって凄く甘そうだ」
女「だから、唇にシロップが付いていて、キスすると甘いそうだよ?」
男「へぇ」
女「試してみるかい?」
男「なっなななっ」
女「冗談だ。私もこれ以上甘いと流石に応える」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:10:54.35 ID:BGxaTdA80
女「ふう、やっと吸える」
男「マナーは守るんだな。いつも携帯灰皿もってるし」
女「守らないのは屑だろう? そういう奴らがいるから喫煙者の肩身が狭くなるんだ」
男「他に人が居る時にガラム吸わないのも?」
女「ガラムはもっと肩身の狭い煙草なんだ」
男「あの匂いじゃな」
女「あの匂いとパチパチがいいというのにな。誰もわかってくれない」
男「しかし、お前だけ凄い煙の量」
女「煙の量はタールに比例するんだよ」
男「倍くらい煙吐いてない?」
女「人の倍くらいため息を吐かされているからな。必要なニコチンも増える」
男「?」
55 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/10(日) 08:29:17.39 ID:QUnuvQWD0
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|::::::;::| !ー、_,' `''" /:';:::::`! 女可愛いっすね。マジでパネェっす
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.,r' ヽ、`i !ノ ',' i' _,フ'-:'":、
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56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:36:53.75 ID:BGxaTdA80
男「パイプとは、また古典的なものを」
女「コレ難しいんだぞ? 腕が良ければ凄く美味いが」
男「コツとかあんの?」
女「呼吸するように、というか呼吸と共に吹かすんだ。うっすらと煙を立てるように」
男「へえ」
女「ほかにも色々とコツがあるが、クールスモーキングの基本は変わらない」
男「浅く、なるべく燃焼させないようにか」
女「それとドライだな。当たり前だが、唾液を可能な限りパイプに入れないように」
男「あーそれは吸わない人間には思い付かなかったわ」
女「満遍なく火をつけ、ダンパーを上手く使い消えかけを上手く維持するんだ」
男「専門用語がわからん」
女「おっと済まないね。まあ、吸わないなら必要ない知識さ」
男「まあ、お前と話しているのは好きだし、煙草の話は特に生き生きしててもっと好きだぜ?」
女「ふむ。じゃあ、もう少ししようか」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:46:23.95 ID:BGxaTdA80
女「電車には女性専用車両じゃなくて、喫煙車両が欲しい」(クチャクチャ
男「凄く煙たそうだなそれ」
女「冷房も暖房もなくていいから、窓を全開にしておけばいい」(クチャクチャ
男「はいはい、莫迦で実現不可能な妄想やめましょう。ガム頂戴」
女「無理だ」(クチャクチャ
男「なんでさ」
女「これはガムはガムでも。ニコレット」(クチャクチャ
男「ついに禁煙!?」
女「いや、ただのニコチン補給」(クチャクチャ
男「…………」
女「なかなか、いけるぞコレ」(クチャクチャ
男「凄く使い方を誤っている気がする」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:51:34.39 ID:BGxaTdA80
>>57
後日談
女「というか、お前禁煙して欲しいのか?」
男「まあね」
女「ほう、煙草の煙は嫌いじゃないといっていたが、我慢していたのか。言えばいいのに」
男「いや、嫌いじゃないよ。結構好き」
女「じゃあ、なんでだ?」
男「いや、長生きして欲しいじゃない」
女「………」
男「いい友達は長く一緒に居てもらいたいし」
女「絶対止めるもんか」
男「ええ!?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:00:05.14 ID:BGxaTdA80
男「7」
女「何の数字だ?」
男「すぐにわかるだろ?」
女「……?」
男「おまえさー」
女「ああ」
男「表情に出にくいけどさー」
女「ああ」
男「凄くわかり易いよなー。はい八連鎖」
女「また負けたか。ぷよぷよ強いなお前。で、さっきの数字は連鎖の数か?」
男「いや、煙草の本数。イライラするとすぐ増える。ホントわかり易いぞ?」
女「そのようだな。だが、お前はそれを上回るハイレベルな鈍感であると教えておこう」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:12:41.91 ID:BGxaTdA80
女「よくきたな。まあ、座れ。もう食事はできている」
男「お、豪華だ。料理上手いな畜生」
女「女が料理できて何が悪いというのかね?」
男「いや、負けてられないなぁって」
………
男「ご馳走様。味も凄く良かったよ」
女「お粗末様。私だって家事くらいできるさ。ほら」
男「ん、ブランデー?」
女「ラガブーリン。モルトの王様と呼ばれる酒さ。貴重だから分けてやろう」
男「で、葉巻か」
女「そろそろ熟成もいい頃合だからね? コイーバを味合わせてもらうよ」
男「好きだねー。そういうの」
女「それにな。葉巻は吸っている隣に座った人間が一番楽しめると言いうくらいなんだ。香りもおすそ分けしてあげよう」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:27:10.96 ID:BGxaTdA80
男「煙たいな。部屋に霞が掛かったみたいだ」
女「扇風機をつけよう」
男「そうしてくれ。さらに言うなら暑い」
女「ふむ、それはすまなかったね。あ……」
男「あーあ、灰皿いっぱいにしてるから舞っちゃうんだよ」
女「はあ、だから扇風機は嫌いなんだ。煙草が風にあおられてクールスモーキングも出来なくなる」
男「文明の利器全否定か。頼むからクーラーつけようなんて言い出すなよ?」
女「いやクーラーもだめだ」
男「流石にそこまで煙たいのは、お前でも嫌か」
女「アレだって風が出る」
男「お前本当に煙草第一主義だな」
女「いや、それは違うな」
男「どこがだよ」
女「説明できないな。強いて言うなら、苦労主義に近いかもしれん」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:33:47.81 ID:BGxaTdA80
男「今日はキセルか」
女「ああ、小粋を買うのが面倒だから両切りピース切って詰めてる」 *小粋、唯一のキセル用の刻み煙草の銘柄
男「それはいいのか?」
女「褒められたものではないね。継ぎ足しできないし」
男「継ぎ足し?」
女「火が残ってる間に手のひらに乗せて煙草を足すんだよ」
男「へぇ」
女「熱いし私は苦手なんだ。ふむ」カンッ
男「お、カッコイイ」
女「そうか? キセルは二口三口で足さなきゃいけないから面倒だと思ったが、なかなか捨てたもんじゃないね」
男「ほう、やっぱ美味いの?」
女「ああ、それにいいこともあった」
男「へぇ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:43:31.11 ID:BGxaTdA80
女「……ふぅー」
男「煙草吸ってる人ってさぁ。少し上向くよね?」
女「ああ、下の方を見ると煙が眼に染みるんだ」
男「ああ、口に入れないとやっぱり痛いんだ」
女「煙が眼に入って染みたことはあっても、口に入って染みることはないだろう?」
男「なるほど……」
女「ん? どうした?」
男「いやなんでもない……ただ、上向くとちょっと胸が大きく見えるなぁってだけです。すいません」
女「はぁ……どうやら腕に根性焼きの跡が欲しいようだね? 協力しよう」
男「ちょまっ……胸が小さいなんて口に出してないじゃうわやめっ」
女「今口に出しただろう!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:58:05.36 ID:BGxaTdA80
男「煙草を吸っていて楽しいことはなんですか?」
女「煙草自体が楽しいのはダメか」
男「それ以外で」
女「ふむ……景色が良く見える」
男「意外な答えだな。なんで?」
女「やることがない時に煙草を吸うだろう? 待ち時間とか」
男「ああ」
女「そういう時に煙草は視覚的な作業がないからな。周りをどうしても見渡してしまうんだ」
男「なるほど」
女「ああ、もう一つあったな」
男「なにさ」
女「同じようなことだよ。だが、言えないことだ」
男「なんかヒント」
女「だから、同じようなことさ。煙草だけに神経を裂く訳じゃあないから、視野が広がる。それの恩恵だよ。例えば今とかね?」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:05:08.51 ID:BGxaTdA80
女「渓流釣りもなかなかいいな」
男「釣りってのは楽しいもんだろう?」
女「ああ、だが、キミは待ち時間は暇じゃないのか?」
男「ん? どうして?」
女「私は待つ間煙草を吸えばいいが、キミはそうはいかない」
男「いやいや、待つのが楽しいんだよ」
女「そういうものか」
男「そういうもの。ほら、森のざわめきとか川のせせらぎを楽しみながらね」
女「確かに風情があるな。キミに風流がわかるとは思わなかったよ」
男「失敬な。それにな。もう一つ楽しみがあるんだ」
女「獲物を待つ楽しみか?」
男「いーや違うぜ?」
たまには逆パターン
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:11:48.24 ID:BGxaTdA80
「こちらは防災VIPです。ただいま南VIP駅付近で火災が発生しました。近くの――」
女「む? 火事か」
男「そうみたいだな。南VIP駅って結構近いぞ?」
女「ああ、そうらしい。煙とかは見えないがな」
男「いや、煙は見えているよ。お前の煙草の」
女「扇風機回そうか?」
男「ああ、大丈夫大丈夫。けど、お前も気を付けろよ? 寝煙草とかするなよ?」
女「絶対にしないさ」
男「やけに素直だな?」
女「無駄な心配は掛けたくないからね」
男「律儀なことで」
女「それに、今死んだらきっと未練で化けて出る」
男「そんなに煙草が好きか?」
女「キミ、殴るぞ?」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:29:10.06 ID:BGxaTdA80
男「ん? いつもと吸ってる煙草違う」
女「今日は両切りピース。たまには強いのが欲しくなる」
男「いつも強いくせに」
女「ははっそう言うな。しかし、この紫煙。見事だ」
男「おお、本当に紫に見えるな」
女「この色に酔うのもまた一興」
男「吐き出す煙の量も凄いな」
女「これがいいんだよ。ショットガン買ってショートピースに鞍替えしようか」
男「また寿命が縮むな」
女「ああ、まったく。どこぞの鈍感な人間のせいなのだがね」
男「ふーん……」
女「また増えそうだよ」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:38:53.42 ID:BGxaTdA80
男「その煙草初めて見た」
女「うるまと言ってね? 沖縄煙草だよ、知人の土産に貰ったんだ」
男「沖縄煙草なんてあるんだ」
女「アメリカ占領時代の沖縄は、民営でね? その時代にできた煙草だ」
男「なるほど」
女「実は初めて吸うんだ。………なんかウーロン茶の香りがする」
男「いろんな意味で珍しい煙草だな」
女「………賞味期限、去年だ」
男「その香り、発酵してるだけじゃねえか」
女「あとで知人は根性焼きだな」
実話
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:47:52.70 ID:BGxaTdA80
男「なにやってんだ?」
女「掃除。いつもやらない場所を徹底的にな」
男「家事は得意なんじゃなかったのか?」
女「ああ、だが普段はここまで徹底的にしない」
男「普段頑張れといいたいが、俺の言えた義理じゃないな」
女「バケツ取ってくれ」
男「……水が茶色いんだけど、どうしてだと思う?」
女「普通は黒くなるな」
男「吸いすぎだよお前」
女「その茶色はどこぞの誰かのせいだから私だけが責められるのは、ひどく不満だ」
男「人のせいにするな」
女「誰のせいだと思っている?」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:51:10.89 ID:BGxaTdA80
>>79
後日談
友「悪かった悪かった悪かったっ! 気が付かなかったのマジで!」
女「問答無用」
友「うわっちょアツッ……くない」
女「こっちは吸い口だ。次はないぞ?」
友「はい、肝に銘じます」
女「わかればいい」
友「ところで、男がさー」
女「……」ピク
友「わかり易いな。お前」
女「次はないと言ったはずなんだがな」
友「うあああああああぁあぁぁぁ!」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 11:05:00.78 ID:BGxaTdA80
女「仕事の後の一服は美味いな」
男「掃除お疲れ様」
女「キミこそ、何も言わず手伝ってくれたじゃないか? 礼を言うよ」
男「バケツの水で手が荒れるのも可哀想だろう?」
女「カッコいいこといってくれるな。さて、次の掃除だ」
男「なんか残ってた? もう掃除する場所ないと思うけど」
女「喫煙具の手入れさ。毎日やっている」
男「……お前はその情熱を他に注げばいいのに」
女「なに、注いではいるが結果がついてこなくてね」
男「なに? 美容?」
女「新月の夜は背後に注意するといい」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 11:14:48.68 ID:BGxaTdA80
男「また珍しい煙草吸ってるな? それ葉巻?」
女「シガリロ。紙巻きサイズの葉巻だよ。今吸っているアルカポネポケットはいい。ほどよいスパイスが効いている」
男「甘いのが好きなんじゃないのか?」
女「煙草本来の甘さが好きなんだよ」
男「ガラムは?」
女「アレは別格というものだ」
男「なら、マッチョとか吸えばいいのに」
女「パチパチ言わないクレテックは、クレテックなどと認めない」
男「妙なこだわりだな」
女「キミの大事な人を思い浮かべたまえ。その人の特徴が一つないだけで嫌なものだろう?」
男「……確かに、煙草がないのは」
女「ん?」
男「なんでもねーよ」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:06:44.30 ID:BGxaTdA80
男「飲食店では吸わないのな」
女「ああ、私の煙草は周囲に迷惑が掛かる」
男「自覚あるのか」
女「重くて白煙豊かな煙草が好物だからね。マナーは守るつもりだよ」
男「体に悪くて周りに迷惑の掛かる煙草と読み変えることもできる」
女「だから人の多い場所は避けているんだろう?」
男「そして甘い煙草ねぇ」
女「何か不満があるのかい?」
男「頼む食品が、オムライスの理由をなんとなく察した」
女「私には激辛カレーを頼む神経がわからない」
男「美味しいのに……なぜわからない」
女「キミのあらゆる感覚神経がニブチンだからだろう?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:16:52.02 ID:6WnjOswB0
男「…このにおい、ピースだっけ?」
女「うん、よくわかったね」
男「いや、まぁ」
女「…ふぅーっ」
男「いいかげん、やめたほうがいい…って言っても聞きやしないよな」
女「…キミが『キスするとき煙草の味がする女はイヤだ』とでも言ってくれたらすぐにでもやめるさ」
男「………な、なんだよそれ冗談?」
女「というより、ただの愚痴」
男「なんだ、ただの愚痴か…」
女「…ふぅ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:26:16.65 ID:BGxaTdA80
男「なに悩んでるの?」
女「……ピース・アコースティックが偶然見つかった」
男「廃版になったって嘆いていた煙草か」
女「賞味期限、先月だ……まだ、美味いか?」
男「うるま、ウーロン茶風味を思いだせ」
女「だが、唯一の無香料ピース。煙草の味だけというのは、凄く好きなんだ」
男「止めとけ。という声が届く以前に、咥えてライター手に持ってるじゃないか」
女「ふー。保存状態が良かったな。美味い」
男「さいですか」
女「咥えたときウーロン茶だったらどうしようか凄く心配だった」
男「しかし、愛煙家が居ても廃止されるんだな」
女「そういうものだ。凛という地域限定の煙草も、美味いと聞いて吸いたかったと言うのにな」
男「早く行動しろってことだろ?」
女「……その言葉、胸に痛いほど響くな」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:31:45.74 ID:hvXeIqHF0
男「緊急事態って何?急に呼び出して」
女「タバコ増税でな好きなタバコが廃止になるんだよ」
男「そんな事!?そんなに慌てなくても」
女「何ボサっとしている!行くぞ」
男「・・・何も10万円分買いだめしなくとも。。。」
女「今日は気分が良い。奢るぞ」
男「でも俺って呼ばれた意味あったのか?」
女「あるんだよ。わかってないな」
こんな感じかな
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:38:05.40 ID:BGxaTdA80
女「水煙草を一つ譲ってもらった。気分がいいから何か料理を作ろう」
男「初めて実物見たよ」
女「30分は持つから、喉が渇く。料理や飲み物と共に楽しもう」
男「俺は美味い料理が食えればいいよ」
女「任せておけ、可能な限り努力する」
男「それはありがたいことだ」
………
女「やっと火が着いた。やたらと面倒だな」
男「アルミ箔や練炭使うのか。部屋で吸うと凄く煙たそうだ」
女「だからベランダに出ているんだよ。料理が冷めてしまったな、暖めなおそう」
男「いや、これでいいよ。せっかく着いた煙草が消えちまうだろ?」
女「そうか? 私は構わないが……む、蛍か」
男「おお、この煙にやられずよく寄ってきたな」
女「ふむ、これから一時間も煙草が持つのか……面倒以上の褒美だな、悪くない」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:58:19.95 ID:BGxaTdA80
男「いつも手元まで吸うよね?」
女「貧乏性で悪かったな。最後の最後まで楽しみたいんだよ。フィルターを焼くのは勘弁だが」
男「でも、そこまで吸う人って珍しいよな」
女「ああ、煙草は燃えている位置で味が変わるんだ」
男「一番美味しいのは?」
女「ちょうど真ん中のあたり、不味いのは根元。だから吸う人は少ないんだよ」
男「なるほど」
女「味が根元は随分と辛い。味の変化が一番顕著になるな」
男「でも、吸うんだよな」
女「ああ、煙草を吸う時は私の至福の時だ。可能な限り長くあって欲しい。特にキミとはね」
男「誰かと話しながら吸うのは、美味しいって聞くからか」
女「まったく……無粋だな」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:05:49.96 ID:NfunY4wJ0
男「最近は貼るタイプの禁煙用品があるらしいぞ」
女「ニコチネル何とかって奴か」
男「貼ってるだけでニコチン補給出来るみたいだし試してみたら?」
女「何も魅力を感じないな」
男「やはり煙が無いと駄目なのか…」
女「こうしてゆっくり話しながら吸う煙草だから旨いんだからな」
男「俺の他に話を聞いてくれる友人はいないのか」
女「君はどこまで鈍感なんだか…」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:14:53.27 ID:BGxaTdA80
女「やあ、なんだい? その荷物」
男「煙たくなるから、もっと窓開けなさい」
女「しょうがないなぁ。今日は風があるからあまり開けたくないのに」
男「せっかくいい物持ってきたのに」
女「いいもの? なんだい? フレスコパイプとかだと凄く喜ぶよ」
男「残念、着物だ。夏祭りにぴったりだろう?」
女「あ、まて。今開けるな。なんでもいいから少し待て」
男「早く見たいんじゃないのか?」
女「キミは阿呆だな。この煙が充満した部屋でどうして服を広げようとする」
男「?」
女「せっかくの着物に煙草の匂いは無粋だろう? もう少しで一番美味しいところ終わるから、それまで待ちたまえ」
男「匂い気にするんだ?」
女「キミは眼に根性焼きされたいのかい? 恐れ入る根性だな」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 13:18:11.18 ID:I8M4n2870
タバコ吸ってる女は好きじゃないがカッコイイ女は好きだな。
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:18:43.08 ID:hvXeIqHF0
男「珍しいもの使ってるね」
女「キセルというヤツだ和を感じるだろう?」
男「一口ごとに葉を変えるんだね大変そうだ」
女「このキセル用の葉はとても良い葉なんだ。それだけの価値はあるぞ?」
男「銀のキセルで吸う姿。絵になるって言うか粋だな」
女「そう。この葉は小粋って言うんだ。まぁこれ一種類しかないんだけどね」
男「??・・・何?俺の方を向いて。俺の顔に何かついてる?」
女「・・・いや、良いものはひとつあれば良いと思ってね」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:32:36.53 ID:BGxaTdA80
男「女にとって一番幸せなときは?」
女「一番か、甲乙付けがたいな」
男「いくつかあるんだ」
女「いや二つ。そうだな。今からその一つの時間としよう」
男「なにさ?」
女「久しぶりにヒョードルを開けて、葉巻を選んでいる時だよ」
男「……なるほど」
女「それに、もう一つはさっきから始まっている」
男「へぇ」
女「だから、今が最も幸せなときだろうね」
男「もう一つって何よ?」
女「ああ、どれにしようっ!」
男「自分の世界入っちゃったよ」
http://www2.uploda.org/uporg1599718.jpg
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:46:40.61 ID:BGxaTdA80
女「ついに鞍替えだ」
男「また強くなったのか」
女「ああ、両切り煙草最大の欠点、夢中になって吸っているうちに指を焼くを回避するアイテムだ」
男「……なにそれ」
女「シガレットホルダー」
男「20cmはあるよなそれ。ギャグか?」
女「ローマの休日みたいだろう?」
男「ああ……うん、悪い意味で」
女「外で吸うつもりなんだがな」
男「やめとけ、変態だ」
女「つまらん」
男「……変態と美貌って両立するんだな。初めて知ったよ」
女「変態を退かせ」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:01:09.54 ID:BGxaTdA80
男「酒のビンもってなにやってんだ?」
女「加湿。タッパーの蓋にスポンジを付けて、ラムとかウィスキーをスポンジに吸わせて加湿するんだ」
男「へー。どうなるんだ?」
女「煙草の最適湿度は70%と高いんだよ。高湿状態と蒸留酒の風味が合わさって本当に美味しくなる」
男「だから、ウィスキーか」
女「本当は湿度計が付いているヒョードルを使ったほうがいいんだがな。高い」
男「お前持ってるじゃないか」
女「葉巻がすでに収まっているんだよ、もう一つ買う余裕などない。葉巻を買う」
男「さいですか。てか、手を加えるのは邪道じゃないのか?」
女「何を言っているんだ? 最高のシチュエーションを作って吸うのが美味いんだぞ」
男「そういうもんか」
女「ふむ、その意味で今吸うのも悪くないな」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:14:37.08 ID:BGxaTdA80
DQN「はぁ……うめぇ……」
女「おいそこの男。ここは禁煙だ。人が我慢しているんだ。出ていけ」
DQN「は? ……チッ、うぜ……」
男「おまえ、度胸あるな」
女「マナーすら守れないガキになぜ媚びる必要がある?」
男「ガキって……あのおっさんお前より確実に年上だぜ?」
女「約束事も守れないような人間は、ただでかくなった子供だよ」
男「でも、カッコイイよ」
女「そうかい? それにね、シチュエーションは理想に近い方がいいといっただろう? 禁煙された場所で吸っても気分が害されるだけだ」
男「なるほど。ところで、理想って?」
女「目標は高い方がいいと言うだろう? なかなか辿り着けない状況なんだ」
男「ふーん」
女「主に鈍感が原因でね」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:36:54.54 ID:hvXeIqHF0
男「いや~すごい夕立だったな」
女「こう大雨降られては煙草も吸えない」
男「そこかよ!?・・・さてタオルタオルっと」
女「やっと落ち着いて吸えるな・・・」
男「ずぶ濡れだなぁ・・上脱いじゃおう」
女「~~~~ッッッ!!!」
男「ちょっと!フィルターに火が付いてるよ!逆!逆!」
女「ああわ・・・おっと・・・」
男「普段冷静なお前でもそんな事あるんだな」
女「誰のせいだと思っている!!///」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:37:34.59 ID:BGxaTdA80
男「そういえばさ、友人がダンヒルって煙草吸ってたんだが、あれ吸ってる人少ないよな?」
女「ダンヒルか……いい趣味の友人だな」
男「どういう味するの?」
女「アレは……私個人の主観から言わせて貰うと、米に共通する点があるな」
男「米みたいな煙草を想像できない」
女「誰が米そのものを指すといった。表記より重たく感じる煙草だ。クールスモーキングを心がけないとかなり辛い」
男「辛い煙草?」
女「いや、クールスモーキングを心がければ、かすかな甘さを感じさせることができる。全体的に薄味だからなキツい煙草を吸っている奴だと味気なく感じるだろう」
男「お前にとっては味気ないと」
女「うるさいな。それにな、雑味が少ないと思った。その辺も含めて米と言ったんだ。丁寧に吸えば様変わりする煙草だ」
男「なるほど、丁寧に吸えば吸うほど味が出ると」
女「まあ、どこぞの誰かさんのようにどうしても味気ない奴とは、真逆の存在だよ」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:47:38.85 ID:hvXeIqHF0
>>138
男を見惚けて間違って火をつけたつもりだった
文才無いのは反省している・・・俺よくやっちゃうけどなぁ・・・w
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:50:04.97 ID:VPTX5miC0
女はマイセンとかは吸わなさそうだな
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:50:54.26 ID:AHYolu3X0
なんとなく女はマルメンかKOOLが多い気がする
タバコをファッションにしてる女はカスだけど
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:54:41.13 ID:hvXeIqHF0
経験上はセーラムとかマルメンが多いな
彼女とか二人続けてセーラムピアニッシモ。一人は勧めたんだが
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:56:31.44 ID:BGxaTdA80
男「おまえさ、メジャーな煙草吸わないよな」
女「ピース吸ってるじゃないか」
男「自販機にある確率半々くらいじゃないか」
女「普段、行きつけの煙草屋でしか買わないからわからないな。自販機は香り飛ぶし」
男「それは人気ないからだろ? メジャーな煙草なら賞味期限気にせず吸えるだろうに」
女「ふむ、今は軽い煙草が主流なのだよ」
男「ニコチン・タールが足りないってことか?」
女「それもあるが、強い煙草の味に慣れていると、煙草っぽさの少ない煙草では、紙の味が前面に押し出されている気が……」
男「それ、麻痺してるだけじゃねえか」
女「そうともいうな。……どこぞの誰かも麻痺しているだけならいいのだがね」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 14:56:52.63 ID:vz7AvvC30
>>143
俺の頭の中だと
女が煙草をくわえて、火をつけようとした矢先に男が上脱ぎだして、
慌てすぎて鼻先に火が来て「熱!」 なイメージかなぁ
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:02:06.54 ID:VPTX5miC0
お、ネタにしてくれた。ありがたい
分かりづらかったとは思うけど、SSの女が、って意味ね
マイセン吸う女って珍しいのか、そうか…
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:14:41.71 ID:BGxaTdA80
男「いつも吸っているピースについて語ってください」
女「普段ピースを吸って居ない人間でも、10中7か8は旨いと答えるJT史上の名作だ」
男「昔は流行ったらしいけど、今吸ってるのは年配層に偏ってるよね?」
女「ただし、旨いと答えた10人中9人は強すぎて一箱吸う前に死ぬと答えるな」
男「おいおい……タール28はなぁ。前のロンピも21あるし」
女「旨いぞ? 香りも芸術的なまでにいい」
男「いい香りだと思うよ。特に缶ピを開けた瞬間の匂いは、本当にいい匂いだと思う」
女「煙草らしい煙草だ。若年層には受けが悪いかもしれないが、一定の支持はされ続けると思うな」
男「ふーん」
女「それに、あの金の鳩は最高のデザインだと私は主張したい」
男「ゴールデンバットのデザインの方が……」
女「キミも大概だな」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:26:01.41 ID:BGxaTdA80
女「ローマの休日が非常に不評だったので、ショットガンを買ってきた」
男「なにそれ」
女「シガレットフォルダーだよ。小さくて使い勝手がいい」
男「見たところフィルター付きみたいだけど、ショートピース吸うんだよね?」
女「勿論フィルターは外してあるよ。根元まで吸える分、体には極端なまでに悪いだろうね」
男「なんでそう自虐的かなぁ?」
女「別にマゾなわけではないよ。どこぞの誰かさんのせいで開発されそうではあるが」
男「……彼氏いたの?」
女「バカめ、だから鈍感だと言われるんだ」
男「?」
女「これだから煙草が止められないんだよ」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:37:09.90 ID:BGxaTdA80
女「加湿した甲斐が合ったな。これは本当に旨い」
男「本当に美味しそうに吸うね」
女「それは違う。事実本当に美味しいんだ」
男「煙草を吸わない人間にはわかりかねる感覚だ」
女「そうか、それじゃあ、加湿に使ったコレを飲みたまえ」
男「バーボン? ワイルドターキーじゃんこれ、強すぎるよ」
女「私としては酔ってもらいたいね」
男「身包み剥がされそうだ」
女「なに、私は何もしないさ。減るものでもない」
男「?」
女「キミは泥酔すると記憶が残らない性質だからね」
男「何したのっ!?」
女「されたんだ」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:42:20.71 ID:BGxaTdA80
>>157
後日談
女「結局警戒して飲まなかったか。キスくらいいいと思うんだがな」
男「……すぅ……すぅ………」
女「まあ、膝枕できただけで役得はあったか」
男「……すぅ……んん………」
女「流石に寝ていても、私からはできないな」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:46:03.90 ID:hvXeIqHF0
男「この前ちょっとしたモノを応募してね。それが今日届いたんだけど」
女「ほう。何を応募したんだ?」
男「俺は使わないからお前にあげようと思って」
女「それはピースのブルーチタンジッポー2007モデルじゃないか!」
男「たまたま懸賞で当たってさ」
女「(これは応募でも購入のみなのに・・・)有難う・・・嬉しいぞ・・・」
男「気に入ってもらえたら良かった」
女「これだから止められないな」
男「お前のピース好きは相当だからなぁ・・・」
女「ふっ・・・そっちじゃないがね」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:52:29.32 ID:BGxaTdA80
男「灰皿が無骨すぎる」
女「気に入っているんだがなぁ」
男「ピース缶はねーよ」
女「この上なくピースが似合っているだろう?」
男「確かに上はなさそうだ」
女「確かに底が深すぎることは、否めないが」
男「はぁ……今度俺が買ってきてやるよ」
女「キミの趣味か、いろいろ期待できそうだね」
男「てか、缶以外にないのか?」
女「あるよ。そりゃいろいろと」
男「使えよ」
女「そうだね、今日のような利潤があったから、ちょうどいいかもしれない」
男「……わかった、買ってくるよ」
女「楽しみにしていよう」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:08:17.45 ID:BGxaTdA80
男「ラキストって、ピースと同じデザイナーだったよな」
女「ブルズアイか。アレもなかなかにいいセンスだ」
男「ラッキーストライクってどんな煙草?」
女「使い古された表現ならば、トーストのような甘さのある煙草だ」
男「米とかトーストとか、主食ばかりだな」
女「偶然だよ。香ばしさと甘さ、辛さ、苦さ、全てがやや個性的だがバランスが取れている。いい意味で初心者向きの煙草だ」
男「だからトースト?」
女「ああ、香ばしさも甘さも苦さもコクほどよく、難易度が高いわけでもない。その上きちんと個性が確立されている優等生だ。
だが、個性の分だけ似た種類はそうないから代用が見つかりにくく、燃焼が早い」
男「燃焼って、吸う時間に差ってあるの?」
女「例えば、ガラムは極端に長いぞ? 一本で15分、上手く吸えば20分持つ」
男「ってことは、初心者向きなのに、次のステップが難しいってことじゃないのかそれ?」
女「うーん、同じ無骨さはホープに似ている、ガテン系だな。コイツは少々キツいし、旨く吸わないとかなり辛いが」
男「次のステップは?」
女「やはり自分で探すのが一番だと思うな。色々と試せばいい煙草に巡り逢える」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:19:22.05 ID:BGxaTdA80
男「お前って、ジッポあまり使わないよな?」
女「マーベラスが好きだからな。デザインでJ-TYPEを愛用している。若干握力がいるがね」
男「なんでジッポ使わないのさ?」
女「オイルの臭いで煙草の香りを損ないたくない……特に葉巻は、マッチやオイルライターは厳禁だからな」
男「別のライターを持つのが面倒なだけか。燃料にスピリタス使ってるんだっけ?」
女「ジッポだとすぐ切れてしまうんだ。その点、オイルキャッチャータンクは持ちが非常にいい、蓋もマーベラスの方が気密性が高い」
男「ふーん」
女「デザインに惚れているということもあるけれどね」
男「確かにカッコイイとは思うけど、逆にジッポの利点は?」
女「防風性と耐久性だな。アメリカ軍の支給品にもなったほどだ。アメリカ軍での人気が現在の人気の理由だよ」
男「へー」
女「まあ、愛用がマーベラスから変わる予定はないよ」
男「一途だねぇ」
女「一途なんだよ」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:20:02.33 ID:Ky9teiey0
>>1女?
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:30:40.74 ID:BGxaTdA80
>>170
女であれば夢も広がっただろうに、残念ながら男だよ
>>172
煙草の差は色々試していくうちにわかるようなるぜ
いろいろある長所と短所を比べながら、自分が旨いと思う煙草を見つけるといい
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:39:14.70 ID:BGxaTdA80
男「いつも吸っているガラムはどんな煙草ですか?」
女「……他人にはおおよそ薦めようとは思わない煙草だ」
男「それはお香のような匂いでわかる」
女「特殊を極める味だ。複雑な甘さと苦さ、辛さ。全て強烈だ。
普通の倍くらいのタールと価格を誇る。好きな奴は好きだ。はまれば抜け出せないと思うが、はまる人間が少ない」
男「タールいくつだっけ?」
女「44、数値ほど強く感じることはないがな。数値半分のピースの方が重たいくらいだ」
男「いやいや、倍? 死ぬぞ?」
女「本望」
男「……それが本望かぁ」
女「不満そうだね?」
男「まあね」
女「くくっガラムが吸いたくなってきたな。キミを困らせたい」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:52:22.99 ID:BGxaTdA80
男「あ、パイプ。そういえば、たまにしか吸わないよな?」
女「ああ、パイプは難しくてね。まだまだコツが掴みきれないんだ」
男「へー」
女「自然呼吸だと、わかっているけどね。意識するほどに難しい」
男「お前が難しいと言うならよほどだな」
女「慣れれば簡単らしいが、私の環境的に葉の入手性も低くてね。どうしても億劫になる」
男「移動費含めても葉巻を超えることはなさそうだがな」
女「移動が面倒なのだよ。家をあまり空けたくない」
男「なんでさ」
女「突然の来訪者が居てね。鈍感なもんでどうしようもないんだ」
男「ガツンと言ってやれば?」
女「それができたら苦労はないよ」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:07:30.43 ID:BGxaTdA80
女「…ふぅーーーー………」
男「それ好きだな」
女「なにがだ?」
男「煙をゆっくり吐き出し続ける奴」
女「私としては、ピースの旨みと甘さが感じられて好きなんだ。喉が渇くけれどね」
男「それでトリスですか」
女「コストパフォーマンスが最高のジャパニーズウィスキーだろう? 好きなんだよ。弱いからあまり飲めないけれどね」
男「確かに旨いな」
女「それじゃあ一杯掛けようか」
男「ご相伴させていただくぜ」
女「くくっ今日はノリがいいね。いいことだ」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:15:36.36 ID:BGxaTdA80
男「今日は凄く甘い匂いがする」
女「キャスターだよ。ヴァニラの匂いだ。フレーバー系ほどではないが、確かに本人以外には強い香りだね」
男「ホント甘いの好きだよな。ピースもバニラだし」
女「ピースよりこいつの方がバニラっぽさが出ているが、それ以上に煙草らしさが消えてしまうのが難点だ」
男「ほう」
女「甘さを求める人には向いているだろう。重い煙草がダメな人間もだ。コイツ以上の甘さを求めるならフレーバー系になる」
男「軽い煙草は物足りないんじゃないのか?」
女「ああ、刺激も少ないからチェーンしやすい。今日はこの辺で止めておこうか」
男「ていいながら、ピースを出すのか」
女「気分がいい時は自分の好きな煙草を吸いたくなる」
男「なんかいいこと合ったのか?」
女「現在進行形だよ」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:26:52.86 ID:BGxaTdA80
男「なあ……」
女「ん?」
男「まったくと言っていいほど飲んでないな」
女「煙草の味を旨くするための酒だからな。それに酔ってしまっては楽しめない」
男「それにしても少ないような……」
女「キミは酔ってあられもない姿になった私を見てみたいのかい? 下心丸出しだな」
男「そっそーいうわけじゃねえよ!」
女「ははっほら、杯が空だぞ。注いでやろう」
男「お、サンキュ。しかし、煙草を楽しむ分と酒の値段は割りあわないと思うけどな」
女「煙草以外も楽しんでいるから安心したまえ。君の酔った姿とかね?」
男「んあ?」
女「ああ、なんでもない。私も酔ってきたみたいだ」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:46:16.51 ID:BGxaTdA80
男「ん、葉巻? フレーバー?」
女「匂いで差がわかるようになってきたとはキミもなかなかだね?」
男「流石に長い付き合いだからな」
女「普通非喫煙者はフレーバー系なんていわないよ」
男「お前の色に染まってきたんだよ。なに吸ってんのさ」
女「キャプテンブラック。そこまで好きな銘柄じゃないが、たまに吸う分にはいい煙草だ」
男「葉巻だな。シガリロだっけ?」
女「ああ、チョコレートの匂いがいいだろう? 廃版になったジョーカーに癖が少し似ている」
男「ブラックデビルに匂いが近い」
女「前に私が吸ってたものはチョコレートフレーバーだったからね。たまのシガリロもいいものだ」
男「部屋の匂いが凄いことになるぞ」
女「その点が残念なところだよ。目の前にいるのに鼻がしばらく効かなくなるんだ」
男「何が目の前に居るんだよ?」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:50:53.03 ID:YJkLYe4iO
この女と男の微妙な距離感がたまらんのう
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:56:24.39 ID:BGxaTdA80
男「お前ってさ。煙草の知識だけは豊富だよな」
女「だけとは失礼だね。いい煙草屋といい店員に巡り合えて、色々試せば自然に詳しくなるよ」
男「それで出会ったのが、ピースとガラム?」
女「そういうことだ。ピースはともかく、ガラムは品揃えのいい煙草屋に逢わなければ吸う事はなかっただろうね」
男「ふーん。最高の相棒は決めないの? どっちかに絞るとか」
女「一応、私としては決めてはいるよ」
男「へえ、どっちさ」
女「当ててみるといい。きっと鈍感なキミでは掠りもしない」
男「ガラム……かなぁ。普段家で吸えないのにいつでも在庫あるし」
女「答えは教えないよ、教えたら正解を言っているようなもんだ」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:10:14.39 ID:BGxaTdA80
女「すぅ………はぁー」
男「いつも思うんだけど、そのケースカッコイイよな」
女「シガレットケースか? 骨董屋で偶然出逢ってな。古いがガタがまったくきていないんだ」
男「なんでいちいちケースに移すのさ」
女「折れないだろ? へろへろになった煙草も好きだが、やはり、綺麗な形が好ましい」
男「ああ、ルパンに出てくるような」
女「それと加湿してあるなら、その湿気をなるべく維持するため。香りを飛ばさないためにも有効だ。気休め程度だけれどね」
男「ショートピースには大きすぎる気がするぞ」
女「それは元々両切り用じゃないんだ。というか、両切り用が絶滅危惧種なんだが」
男「ふーん。見つけたら確保しておいてやるよ」
女「それはありがたい。できれば金属製で密閉率の高い代物を頼む」
男「はいはい、代価は?」
女「キスくらいなら差し上げよう」
男「……期待しないでくれよ」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:19:49.96 ID:zA8kLJzk0
女が寂しくて泣きながら煙草吸ってるところに男がフラグ折り発言ですね
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:33:07.91 ID:BGxaTdA80
男「新しいライター?」
女「ああ、ちょっと衝動買いしてしまった。マーベラスから浮気するつもりはないが、コレクションとして欲しくなってね」
男「おお、なんかかっけぇ」
女「ペンギンライターのネイキッドだ。このフォルムは惹かれた」
男「ライターって以外と知らないもの多いな」
女「オイルライターはジッポーばかりが有名だが、色々とあるよ。ロンソン・バンジョーなどもいいセンスをしている」
男「高級ライターとかもあるのか?」
女「デュポンだな。開閉音がいい。人の好みだが……成金趣味に思えて私は好きになれないな」
男「なんだっけ? オードリーヘップバーンの……」
女「ジバンシーか。スリムで小さい手でも持ち易く、電子ライターやターボライターが多い。女性に人気があるな」
男「お前はどちらかというと無骨なほうが好みだよな」
女「ああ、それにアルコールライターとして強引に使えるのはマーベラスくらいのものだ」
男「べた惚れなんだな」
女「ああ、私は恋したらなかなか止まらない性質らしい」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:50:07.53 ID:BGxaTdA80
男「そういえば、メンソを吸っているところを見たことがないな」
女「一応、やるときだってあるにはあるぞ」
男「やる?」
女「ああ、薄荷を煙草に詰めて吸うとメンソールになるんだ。こっちのほうがよく効くな」
男「なんでそんな面倒なことを」
女「好きなことのためなら面倒は惜しまない主義でね。それに、ピースのメンソールはすでに廃版だ」
男「無理やりすぎる復活だな」
女「そういった楽しみもあるんだよ。好きな煙草のさらに上を見つける試行錯誤も楽しいものだ」
男「ふーん」
女「といっても、好きなもののための試行錯誤は、もっと頑張るべきだと自覚してはいるがね」
男「これ以上何か試すのかよ」
女「当然だ。理想のためだよ」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:02:36.81 ID:STV/IQJ4O
ノアールとかルーシアばっかり吸ってて女に馬鹿にされる
吸いたいタバコ吸って何が悪い
ガラムくらいきつくても平気だぜ
好きだから吸ってるだけだ
弱くはないんだ
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:06:19.95 ID:STV/IQJ4O
>>223
タバコとタバコ合わせて一緒に吸う
彼女いたときよくやってた
またやりたいよ…
きせるなんかだと簡単とか聞いた
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:27:57.20 ID:BGxaTdA80
男「葉巻? シガリロにしては大きいし、葉巻と呼ぶには小さい気が……」
女「スイッシャー・スイーツ。一応リトルシガーだよ」
男「お菓子みたいな匂いだな」
女「初めて試したんだが、味もそんな感じだ。甘すぎる点はいいとして旨さもあるが……なんというか安っぽいな。飽きる」
男「甘い煙草でも、苦手なものとかあるんだ」
女「葉巻は吸うたびに味と香りが絶妙に変化するのを楽しむものだ。これは甘さ一辺倒で、葉巻の複雑さが弱い」
男「ほう。いつか吸ってたパンチパンチの、土となめした木の香りってのと比べると確かに安っぽい」
女「プレミアムシガーとドライシガーを比べるなよ。高級車と大衆車並の差があるぞ?」
男「ちなみに、紙巻は?」
女「軽自動車みたいなものだ。気軽さと軽ならではの楽しさもある」
男「なるほど」
女「まあ、本当に乗りたいものにはまったく乗れていないのが現状だがね?」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:33:06.33 ID:PlPyyyFb0
女は乗られる方だろ
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:35:44.53 ID:BGxaTdA80
男「焼肉やろうぜ。いい肉持ってきた」
女「ふむ、いいな。食後の一服が美味しそうだ」
男「そうと決まれば、準備しよう」
女「うむ、久しぶりの生肉だ」
男「豚もあるぞ。生で食うなよ?」
女「ああ、わかっているよ」
男「野菜もちゃんと食えよ?」
女「私は子供か。まったく妙なところにばかり気が回る奴だ」
男「煙草ってハンデがあるんだから、健康面は気を付けないと」
女「健康を気にしてなどいたら、煙草なんて吸わないよ」
男「そりゃそうだ。だから俺がきちんと管理してやらんと……」
女「はぁ……そんな所にばかり気を配るから私の煙草が増えるんだよ」
男「なんのことだ?」
女「頭は考えるために付いているんだぞ? 自分で考えるんだな」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:47:06.97 ID:BGxaTdA80
男「おー頑張るな千葉経済付属」
女「普段野球見ないのに、甲子園は好きだね? なぜだい?」
男「ん、一戦一戦が命がけだろ? 負けたら最後。だから全力でプレーするんだ。こっちの方が燃える」
女「ほう。確かにそれはあるな。あ、打った」
男「おおー七回で一点差まで追いついた。八点差付けられてたのに、頑張るなー」
女「この必死さに燃えるわけか」
男「そういうことだ。好きなことに全力を注ぐ奴は大好きだ」
女「ほう………」カチッカチッ
男「この投手球威あるなぁ……」
女「ふぅー………はぁ……………はぁ」
240 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/10(日) 19:54:51.20 ID:QUnuvQWD0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,',' 何だかんだで男へのアピールに必死な女可愛い
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:55:38.72 ID:BGxaTdA80
男「今日はシガリロ?」
女「ああ、カフェ・クレーム。かなりいいシガリロだ」
男「随分小さいね」
女「シガリロでも最小サイズだと思って構わないよ。非常に安い。だというのに、値段以上の旨さがある」
男「コストパフォーマンスがいいと」
女「ああ。そして名前の通り、程よくそして不快じゃない苦さ。コーヒーのような煙草だよ」
男「へぇ。コーヒー淹れようか?」
女「助かる。ちょうど飲みたくなってきたところだ」
男「ピースの時もコーヒー多いよな。胃にニコチンが流れて体に悪そうだけど」
女「ピースの甘い香りとは違った意味でコーヒーが飲みたくなる味だかね?」
男「はい、できたよ」
女「それにしても、随分私の嗜好がわかってきたね」
男「そりゃ付き合いも長いからな」
女「いや、そうでもないか」
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 20:02:37.71 ID:4AI3LzAeO
この世界観嫌いじゃない
こんな女性が出る小説や映画を教えてもらえませんか?
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:15:09.76 ID:ccIk8+FD0
どうあってもタバコ吸ってる女は無理
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:19:04.40 ID:GP9DYVxM0
>>242はげど
研修ってプレート目立つようにつけてる女の後輩に
ニヨニヨしてるおっさんが「マイセン1とPM6な、急げよ」とか言ってた
PM6ってなんだ?フィリップか?
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:21:34.27 ID:BGxaTdA80
女「映画を見よう」
男「ん? なに借りてきたんだ? モンスターアイランド?なんだこれ、聞いたことないんだけど?」
女「見ればわかるよ」
男「ふーん。何大量の煙草だしてんだよ?」
女「いや、途中絶対必要になる笑わなかったら褒めてやろう」
男「ふーんなに賭ける?」
女「貞操でも構わないよ」
………
男「なんでwwwこんな映画www作っちゃったのwwwwww」
女「受ける側だったか。つまらん」
男「B級通り越してZ級だろこれwwww」
女「はあ……まあ、笑うと思ったから覚悟もしていなかったが」
男「んどうした?」
女「キミは感受性が高いというだけだ」
男「なんか貶されている気がする」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:32:03.66 ID:BGxaTdA80
男「え? うあああああぁああぁ!」
女「どうした?」
男「ご、ゴキ! ゴ、ゴ、ゴ、ゴキ!」
女「ん、ああ、夏だからな。ゴキブリも出るだろうね」
男「ちょっゴキジェット! ゴキジェット!」
女「そんなものないよ、コレで十分だ」ジュッ!
男「煙草の火を押し当てたー」
女「もったいない気もするがね」
男「そういう問題じゃねえ!」
女「しかし、昆虫ごときが苦手なのかキミ」
男「ゴキは別物だろう!」
女「ところで、私が持っているのは、今ゴキブリを根性焼きした煙草だ」
男「ぴぎゃー!」
女「面白いことを知ったよ。コレからはより煙草が旨そうだ」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:38:15.83 ID:BGxaTdA80
>>257
後日談
女「わかった。換気くらいする。ゴキブリはティッシュに丸めて捨てた。コレでいいだろう泣くな」
男「泣いてねえ!」
女「じゃあ、袖をはな……まあ、いいか」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:51:11.81 ID:BGxaTdA80
男「お前は怖いもんないのか?」
女「あるさ。この鉄面皮が崩れることが怖い」
男「ほう」
女「だから、そっちが怖くて他のことで怖がる余裕もない」
男「そういえば、お前が表立って感情を発露しているところを見たことがない」
女「そうかい? それはなにより」
男「いやあった」
女「ふえっ?」
男「煙草がなくなってイライラしているときだ」
女「うっ……今とか危うかったりするんだけどな」
男「なんで?」
女「理由か? ちょうど怒りに変わったところだ」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:03:03.38 ID:BGxaTdA80
男「ん。どうした?」
女「煙草。ピースが切れた」
男「そういうときこそたまのガラム」
女「今朝切れた。ピースで繋いでいたんだ」
男「そういうことか。俺も付いて行くよ」
女「どうせここらは田舎でなんもないし。妙な危険もないだろ」
男「一人で居ても暇だろうが」
女「あーそうか、じゃあ、一緒に行こう」
………
男「しかし熱帯夜だなぁ」
女「ああ、この湿気はどうにかして欲しいな。たまらない」
男「まあ、もうすぐ楽園が見えてきますよ」
女「滞在時間は短いと思うぞ?」
男「そういえば、並んで歩いている時はいつも煙草吸ってるよな……あ、流れ星」
女「……ふむ。たまに煙草がなくてもいいものだね」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:19:25.64 ID:RKd2NwS00
追い付いた。
前に付き合ってた女が別れた途端タバコを吸い出した、何か通じるのがあるのやも。
そういえばMGSネタがあったがハバナ?そんな葉巻が出たが実在するのか?
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:26:02.20 ID:2I1VkLCx0
>>270お引き取り下さい
そろそろ男がなんかして欲しいな・・・
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 21:35:53.58 ID:v/90GxshO
タバコ女と言えばレヴィしか浮かばない
俺の中では攻殻の少佐に並ぶぐらいかっこいい
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:02:36.05 ID:BGxaTdA80
男「ピースの説明に出てくる。バージニア葉ってなんですか?」
女「煙草の葉の種類のことだ。バージニア葉は黄色種とも呼ばれる。甘い喫味・芳香とやや金属臭がある」
男「金属臭いのって嫌じゃないの?」
女「微かな上、上手く吸えばほとんどしない。日本で栽培しているのはこれとバーレー種、在来種、オリエント種くらいだ」
男「バーレー種はどんな感じ?」
女「強いて挙げる特徴はチョコのような香りか。着香し易い。味付けをするときにこの種は重宝される」
男「他には?」
女「オリエント種は旧キャメルで有名だ。トルコ種とも呼ばれる。コレだけの煙草は今ではパイプくらいだな」
男「旧キャメル? 味が変わったんだ」
女「ああ、結構前だよ。私も吸ったことがない」
男「在来種ってのは?」
女「紙巻じゃほとんど使ってないな。セブンスターのベースだ。キセル用の小粋は在来種だけだが、あの味は旨い」
男「日本で、ってことは他にもあるんだろう?」
女「他はパイプや葉巻、水煙草用の種類だ。葉巻用の最高品種、キューバ産ハバナは有名だぞ?」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:18:05.15 ID:BGxaTdA80
男「……なにやった?」
女「給油」
男「おk。この惨状はなんだ?」
女「カーペットが半焼したな。おお、床は燃えていないぞ? 敷金に問題はない」
男「お前の頭に問題があるよ。なにしたんだよ」
女「なに、ちょっと燃料代わりのスピリタスをぶちまけただけだ」
男「着火するな莫迦!」
女「じゃあ、どうしても煙草を吸いたい時はどのようにすればいいんだい?」
男「もう……諦めろよ」
女「それは無理だね。様々な意味で」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:27:49.45 ID:BGxaTdA80
女「そういえばキミはどんな女が好みなんだい?」
男「んー顔、性格、スタイルだったら性格を選ぶね」
女「ほう」
男「よくお前の趣味はわからないと言われるけどな」
女「奇遇だな。私の場合、自分の趣味がわからないぞ」
男「へえ」
女「他にはどんなセックスアピールでクラリとくるのかね?」
男「え? 他? んー……あっ! 言っていいのかこれ」
女「大丈夫、私とキミとの仲だ。引いたりなんかしないよ」
男「いい匂いがする女はやばい」
女「ほう……」
男「どうした? 葉巻き取り出して」
女「ちょっと吸いたくなってね?」
男「一番いい奴じゃないかそれ。いい匂いがする」
女「だから、凄く吸いたいんだよ」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 22:31:47.69 ID:GNAY+ARC0
そこそこの年齢だろうに鈍すぎる男に萌えた
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:32:30.84 ID:BGxaTdA80
>>322
後日談
男「……やっぱ、煙草吸ってる奴じゃなくても、それいい匂いだよ」
女「…………ああ」
男「あれ? もうやめちゃうのか?」
女「あとで吸うよ。今はカットしてしまおう」
男「いつもだったら30分は燻らすのに」
女「なんと言うか、今無性に無意味な行為をしている気がしてきてね……」
男「?」
女「ほら」
326 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/10(日) 22:36:49.57 ID:QUnuvQWD0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,',' 何というか、女、いい娘だなぁ
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:43:44.20 ID:BGxaTdA80
男「お前は確実にドSだ」
女「そうか、私はお前は確実にSだと睨んでいる」
男「根拠は?」
女「というか、私がSか。これでも我慢にはかなりの自信があるぞ」
男「へえ?」
女「例えるなら、そうだな。そこのアジサイのようなものだ」
男「おお、頑張ってまだ花咲かせてるな。そういえば、アジサイの花言葉知ってるか?」
女「え、ええ!?」
男「移り気。やっぱ我慢強くなんか――」
女「キミ、その髪の毛この煙草でちりちりにしやろうか?」
男「え? ちょっ! やっぱりSじゃねえか!」
女「あのアジサイは外来種だよ」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:45:49.63 ID:PlPyyyFb0
紫陽花の花言葉には一家団欒もあるんだ
頑張れ女
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:49:52.15 ID:BGxaTdA80
>>327
後日談
男「で、結局根拠は?」
女「何があろうと言わないし言えない」
男「お前はたまに意味のわからないことを言う」
女「私はたまにお前の愚鈍さに呆れて物が言えなくなる」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:14:45.89 ID:OSQCLyI+P
どうでも良いが個人的な女のイメージは灰羽のレキ
彼女はロンピ吸いだっけか
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:26:23.32 ID:BGxaTdA80
男「なあ、海外旅行ならどこに行きたい?」
女「ん、キューバ」
男「なんでだよ」
女「葉巻が旨い。きっとコイーバ、トリニダートに次ぐ、一般に出回らないVIP向け葉巻があるはずだ」
男「お前の欲求は100%が喫煙欲でできている気がする」
女「何を言っている? 半分くらいだぞ」
男「じゃあ、残りに食欲や睡眠欲が集まっているわけか」
女「いや、性欲だな」
男「はい!?」
女「くくっ本当だぞ?」
男「………」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:30:21.91 ID:BGxaTdA80
>>338
後日談・女帰宅後
男「性欲ってあいつ………」
男「なんだ? オナニーしまくりですよって意味か?」
男「……誘ってるとか?」
男「いやいやいやいやいや、それはない。絶対ないっ。俺の行きすぎた妄想だ」
男「うーん」
チュンチュン
男「あ、もう朝? あー俺あいつにまたからかわれたのか!?」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:31:41.49 ID:c8253gvd0
この男はどこまで朴念仁なんだwww
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:33:39.15 ID:LZ1h67x90
この男も萌え要素もちだな
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:35:44.57 ID:BGxaTdA80
女「ん? 起きたか」
男「あれ? どれくらい寝てた?」
女「2時間程度は寝てたね」
男「……あのさぁ。初めてベッドで寝て気がついたんだけどさぁ」
女「なんだ?」
男「そこの壁の煙草の後はなに?」
女「ああ、黒光りする奴を仕留め損ねた。随分前のことだ」
男「その方法。止めておけ」
女「いいじゃないか。ちょっと敷金がピンチを迎えるだけだ」
男「よくねーよ」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:39:04.23 ID:BGxaTdA80
>>345
後日談・男帰宅後
女「……このベッドであいつが寝ていたと思うと、何か精神衛生上よくないな」
女「………寝れん」
女「ったく、あいつがあんなに朴念仁でなければ今頃……」
女「はぁ……私は思春期の乙女か? 煙草吸おう」
カサカサッ
女「あの超絶鈍感野郎!」ジュッ!
女「あーあ……逃がしたか」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:44:08.89 ID:IFHKU3hi0
男「勉強?」
女「いや…、流石にこれを吸いながら、頭に何かを入れる作業はしないな」
男「大抵は、色んなの吸ってるような……」
女「そういう時は大抵、終わったときに吸うのが美味いから我慢するんだ」
男「んじゃ、何してるの?」
女「吸いながらがやりたいことと言ったら、日記とかエッセイだな」
男「え”、女って日記なんか書いてたの!?」
女「いや、私のは出来損ないの小説モドキさ」
男「見せては頂けないんですね?」
女「ダメだな」
男「ぐふっ」
女「……お前に見せられるのはいつになるんだか」
『君はそう、例えるなら、この煙のようなのだろう。
これを吸う限り、私の側にいてくれて、この匂いを私に纏ってくれる。
だけど、これだけ近くに居るのに、掴めなくて、気まぐれのように消えてしまう。
それが嬉しくて、楽しくて、寂しくて、切なくて……。
私を本当に包んでくれるのは、いつなんだい?」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:46:48.49 ID:REPQlAd40
ttp://www.vipper.org/vip897830.jpg
ttp://www.vipper.org/vip897833.jpg
タバコを吸う女キャラなんてあとラブひなの管理人くらいしかしらんなあ・・・
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:46:52.78 ID:OSQCLyI+P
数年後、夫となった男に見られてニヤニヤされる黒歴史ノートですね
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:51:11.33 ID:BGxaTdA80
男「こいつ、酒弱いとは言ってたが、酔うと即座に寝るのか」
女「むにゅー……」
男「泊めるのは、流石に不味いよな? でも起きないし」
………
女「ふなぁ?……あれ? 男の顔が随分近くにあるぅ……」
男「起きたか」
女「ふあ? ……うわっ寝てたか私? あ、わわわ、おんぶなんかしなくていい! 歩く」
男「もう近くだから、負ぶさっとけ。大体まともに歩けないだろう」
女「くぅ、頭ががんがんするぅ……」
男「はいはい、しかしこうやって距離が近いとさ。髪から煙草の匂いがするのな」
女「そうかい? 髪は結構丁寧に洗っているつもりだがね」
男「それと胸が小さいのがよくわかる」
女「煙草を吸っていないとね。何かを咥えたくなるんだ。その耳食いちぎっていいか?」
男「ごめんなさい。マジでやめてください」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:55:02.77 ID:BGxaTdA80
>>352
数秒後
女「……ふぅー」
男「ふひゃぁ!」
女「お前、耳に息吹きかけられるの弱いな」
男「ホント止めて! 下ろすぞてめぇ!? はにゃん! なんでもないです!」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:56:59.57 ID:IFHKU3hi0
男「要は、大人用のおしゃぶりなわけだな?」
女「会っていきなり、なかなかな事を言ってくれるね」
男「銜えないと落ちつかない。銜えないと耐えられない。銜えないと不安になる」
女「………」
男「ぁ、でも、なんかそこにはエロさがある……」
女「よし、ズボンを脱げ。母親にも医者にも見せられないところに根性焼きしてやる」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:03:07.31 ID:hbbBBB4N0
<転職するならどの職業がいいですか?>
男「JTの社員」
男「何でって、聞くなよ」
男「はぁ……アイツ好きな煙草。アコピだっけ? 廃版になったらしいから復活させてやりたいなぁって」
男「あーもう、恥ずかしいこと言わせんなよ。いいか? アイツには言うなよ?」
---------------------
女「転職? ああ、希望はあるぞ」
女「お嫁さん。なんだ、笑うなよ」
女「可能性か、私はコレでも積極的なつもりだ。だが、どこぞの朴念仁がベルリンの壁より厚くてな」
女「なんだか、柄にもないことを言った気がするな。む? 朴念仁の名前? 答えるわけないだろう」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00:07:10.96 ID:clotu02B0
>>348
てめえ・・・
ブラックラグーンの女連中や
サルガッ荘のキティとか腐るほどいるだろjk
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00:10:19.81 ID:fGj0awKdO
>>361
爆笑した自分が憎い
女さんに根性焼きされてくる
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:53:35.83 ID:hbbBBB4N0
女「時間でかなり変動するが、ここだな」
男「やっぱり家で吸うのが一番旨いのか?」
女「そういうわけでもない。むしろ状況に左右されるな」
男「あー労働の後の一服は旨いとか」
女「そういうものだ。つまり、現地点ではここなんだ」
男「仕事が終わった後に家で食事した直後?」
女「確かにそうなるな。特にお前が居るからな」
男「人と話しながら吸うと違うのか」
女「……なあ、素朴な疑問をぶつけていいか?」
男「なんだよ? 変な質問するなよ?」
女「お前、わざとやってないか?」
男「なにがだよ」
女「ああ、もういい帰れ。煙草が不味くなる」
男「?」
女「まず、察するという言葉を辞書で引いて覚えてこい」
377 名前:>>376ミス[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:54:18.80 ID:hbbBBB4N0
男「煙草が一番うまい場所って、どこ?」
女「時間でかなり変動するが、ここだな」
男「やっぱり家で吸うのが一番旨いのか?」
女「そういうわけでもない。むしろ状況に左右されるな」
男「あー労働の後の一服は旨いとか」
女「そういうものだ。つまり、現地点ではここなんだ」
男「仕事が終わった後に家で食事した直後?」
女「確かにそうなるな。特にお前が居るからな」
男「人と話しながら吸うと違うのか」
女「……なあ、素朴な疑問をぶつけていいか?」
男「なんだよ? 変な質問するなよ?」
女「お前、わざとやってないか?」
男「なにがだよ」
女「ああ、もういい帰れ。煙草が不味くなる。察するという言葉を辞書で引いて覚えてこい」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:58:18.14 ID:S7XAJzX70
男・・・
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:58:42.51 ID:hbbBBB4N0
>>377
後日談
女「はぁ……」
女「………」
女「なんだか、煙草が不味いのは気のせいじゃないな……」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:07:14.39 ID:SPrpjZft0
女「まぁ、『美味い』と一口に言っても、個々人で大差があるし、自分の好みを押し付けるのは良くない」
男「ん~、……つまり?」
女「そこにいて、それを認めて、楽しむことが『うまい』ってことだ」
男「なんか、哲学的だな」
女「最初のふかし、一口目と二口目の転換、中盤での持続時間、終盤での味が落ちることへの寂寥感と『もののあわれ』」
男「語るな~」
女「まぁ、好きなだけだ。お前と喋るのもな」
男「喋るのが好きなら、他の人とも一緒に話せばいいのに」
女「……。時には、火遊びも面白いものだ。もちろん、文字通りのほうな」
男「もうそろそろ、花火の季節だねぇ」
女「ああ」
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:07:27.49 ID:P6dU1/A7O
誤解雪女といいこれといい
なかなか良さそうな新ジャンルが揃ってるじゃないか
自分のSSスレ終わったら参加してみようかな
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:08:31.49 ID:hbbBBB4N0
女「また甲子園みているのか」
男「ああ、ちょうど八回裏で逆転チャンス」
女「逆転された側もそこで終わるんだろう? 泣くのはどちらかと決まってるじゃないか」
男「そういう状況が燃えるんだろう」
女「わからなくもないが」
男「あー。逆転ならずか。あと一回だけどピッチャーへばってるなぁ」
女「………はぁ。逆転ならず、か」
男「ほら、応援団とかも暑い中汗まみれで全力だろう? かっこいいじゃん」
女「チアガール……汗まみれか、私もだぞ?」
男「クールスモーキングって言って、我慢大会みたいに扇風機止めてるお前が悪い」
女「……蹴りたい背中ってタイトルは神がかっていると、今理解した」
男「はい?」
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:13:33.56 ID:Rieadeky0
追いついた
久々に良スレに出会った。煙草吸ったことないけど
あと女が草薙素子に変換されてるの俺だけ?
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:16:35.06 ID:S7XAJzX70
こんな男より、俺の方がっ・・・!!
386 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/11(月) 01:23:06.08 ID:4o+Gdxe+0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,',' 汗で服が透けているのに、
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r' 男はこちらへ振り向いてくれないんですね、わかります
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:28:27.80 ID:SPrpjZft0
男「あれ?また違うの吸ってる?」
女「まぁ、たまには、な」
男「偶にじゃないんじゃないの?」
女「ふふ。それでもやはり、好きなものが一番と気付かされてしまうのさ」
男「……俺も喫煙できれば、それがわかるのかなぁ」
女「してもいいが、私は浮気は許さんからな?」
男「??」
女「ふぅ~……」
389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:32:19.59 ID:P6dU1/A7O
女「すぱー」
男「ジーッ」
女「どうした、私の顔になにかついているかい?」
男「いや…」
男「煙越しに見る女さんの顔、綺麗だなって思って」
女「ふふふ、おやおや」
女「朴念仁の君にしては、なかなか洒落たことを言うじゃないか」
男「恐縮です」
女「紫煙は女を飾る化粧、君にもそれが分かってきたみたいだな」
男「でもやっぱり、ちょっとは控えて欲しいです」
女「なに、これでも私は今まで百回禁煙しているんだ」
男「駄目じゃないですか」
女「おや、私は君を買い被りすぎたのかな」
女「ジョークにツッコミを入れるなんて、無粋の極みだぞ?」
男「…すいません」
女「まあいい、すぱー」
390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:33:39.55 ID:UkS+bBbMO
男‥‥‥
私怨
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:35:27.95 ID:hbbBBB4N0
女「まったく、遅いぞ?」
男「ごめんなさい」
女「まあ、大して怒りを覚えているわけではないよ。安心したまえ」
男「それはなによりで」
女「ところで、早く……くれないか?」
男「急かすなよ」
女「我慢に我慢を重ねたんだ。少しくらい急かしたって文句はないだろう?」
男「そんなに待ったのか?」
女「ああ、長すぎたといっても過言ではない」
男「……はい」
女「ふう……待ち望んだ一服は美味しいな」
男「トランプのスピード。負ける気はしなかったのになぁ」
女「もう一戦やるかい? また負けた方が勝った方の言うことを聞くと言うルールでね」
男「おまえ、後悔するなよ」
女「私はどう転んでも、後悔はしないようにできているんだよ」
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:40:15.37 ID:hbbBBB4N0
>>391
後日談
女「どうだ? 気持ちいいか?」
男「ああ……もうちょっと強く……」
女「こうか?」
男「あっ……くぅ……気持ちいい……」
女「私も手馴れたものだろう?」
男「初めてじゃ、ないのか?」
女「こう見えても百戦錬磨だよ」
男「うあっ……はぁ……ウッ!」
女「しかし、乙女に勝ってやらせることがマッサージとは……」
男「はいはい、負けたんだからちゃんとやる」
女「だからキミは無粋だというんだ。まあ、コレはコレで悪くはないが」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:45:34.47 ID:SPrpjZft0
男「す、少しくらい、いいじゃんか」
女「や、やめとけ。……そんなの後悔するに決まってる」
男「ちょっと、味見だよ」
女「だから、や、やめ!ご、強引に奪うな!」
男「ん~~……」
男「エホッ、ゲホゴホッ」
女「ほら、言っただろう。いきなりそんな強いもの」
男「……やっぱ、匂いを嗅ぐのと吸うのじゃ違うな」
女「当たり前だ。それより、早く返せ。中盤のいいところが無くなってしまう」
男「やっぱ、美味そうだよな。なんでだろ?」
女「今が、一番いいところだったからさ」
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:47:01.18 ID:P6dU1/A7O
女「紫煙だ」
男「支援の間違いですか?」
女「間違いではない、紫煙だ」
男「タバコ好きも大概にして下さい」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:50:27.74 ID:hbbBBB4N0
女「海水浴なんて久しぶりだな。いつ以来だろう?」
男「たしか俺は中学2年の時が最後だ」
女「ん、それ私と行った時か。私もそれが最後だ」
男「ああ、お前に誘われて友達と何人かで行った時か……バス着てる!」
女「おい、ちょっとは余裕があると言ったのは誰だ?」
男「いいから走れ!」
女「手を掴んでいいと誰がいった?」
男「……はぁ……はぁ」
女「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」
男「お前…っはぁ…体力落ちたな。煙草の……せいだろっ」
女「キミに…はぁっ…言われたくは…くっ…ないね……はぁ」
男「……ちょっと色っぽいぞお前」
女「今……はぁ…気がついた……のかい?」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:53:55.58 ID:hbbBBB4N0
>>400
後日談
男「体力含めて、結構変わったな俺ら」
女「……いや、体力以外あまり変わっていない。私が断言するよ」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:54:04.96 ID:R02pt8Ps0
男「肺癌は死ぬ時かなり苦しいらしいぞ」
女「その手の話は嫌というほど知ってる」
男「それでも吸い続けるのか」
女「肺癌が怖くて煙草が吸えるか。…なぁ」
男「何?」
女「私が死にかけたら見舞いに来てくれるか?」
男「もちろん、毎日でも行ってやるよ。友達だからな!」
女「はぁ…まぁ良いとしよう」
男(あれ、何かまずいこと言ったかな…?)
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:06:48.11 ID:SPrpjZft0
>>401
それを妄想するのも楽しいジャンル
女「ん~、……やはり、上手くいかないか」
男「どしたの?」
女「手巻きで、紙タバコを作ってみたんだが、なかなか自分好みの味にならなくてな」
男「独自ブレンド?」
女「ああ。……やはり、あるがままがいいのだろうな。私にとっては」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:10:43.02 ID:P6dU1/A7O
男「女さん、はいこれ」
女「ほう、凝った意匠の灰皿だな」
男「誕生日プレゼントです」
女「ありがとう、大事に使わせてもらおう」
男「どういたしまして」
女「お礼に君の誕生日には、海外の高級なタバコをプレゼントしよう」
男「俺、喫煙者じゃないですけど」
女「君が吸わないなら、私にくれればいい」
男「それもまた、冗談ですか?」
女「いや、今回のは割と本気だ」
女「吸わずに腐らすくらいなら、私の肺に納めた方がまだマシだろう」
男「プレゼントをタバコ以外にする気は?」
女「残念ながら、ないな」
男「じゃあ結局、自分のためじゃないですか」
女「君がタバコを吸うようになればいい」
男「そういう訳には…」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:46:09.33 ID:hbbBBB4N0
男「なにそのでかいキセル」
女「ゲームで、がんばれゴエモンってあっただろう?」
男「あったな。懐かしい」
女「喧嘩煙管といってね。江戸時代の頃。かぶき者。所謂、暴走族やチーマーに近い連中が持った武器代わりだ」
男「なんでキセルなんだよ」
女「町人は帯刀を禁止されていたからね。過激派した武士、所謂"旗本奴"と渡り合うために、これはキセルだと言い張ったんだ」
男「つまり、DQNの持つ警棒みたいなものか」
女「そうだよ。主に町奴と言われる集団が持った。印を入れて仲間の証にもしたらしい」
男「なるほど、当時の脱法武器だったわけか」
女「……吸えるかな」
男「そもそもお前ちゃんと扱えそうにない」
女「どこかの誰かさんみたいだ」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:08:52.29 ID:hbbBBB4N0
女「……煙草が切れた」
男「買いに行く?」
女「もう夜も遅いしな。億劫だ。シケモクで我慢しよう」
男「貧乏性」
女「甲斐性なしには言われたくないね」
男「あ、先っぽ千切っちゃうんだ」
女「燃えカス燃やしても旨いわけがないだろう? あとは中に残った煙を吐き出すだけだ」
男「味って変わるの?」
女「当然不味くなる。コレが葉巻なら気にならないんだが」
男「そういえば、葉巻はいつもシケモクしてるよな」
女「アレはそういうものなんだ。長いと二時間持つものもあるからな。一気に吸いきることなどできない」
男「そうやってゆっくりゆっくり吸うわけか」
女「何か色々と髣髴させるものがあるな」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:31:59.35 ID:hbbBBB4N0
男「はい質問です。なんでヒュミドールにはハサミやナイフが入っているんですか?」
女「目の前の男に襲われそうになったら刺し殺すため」
男「誰が襲うか!」
女「プレミアムシガー、あと一部のドライシガーは吸い口を自分で作るんだよ」
男「どういうことだ?」
女「外を包む葉をラッパーといってね。葉巻はラッパーで密封されているんだ」
男「めんどうだね」
女「だから、吸う部分を作らなくちゃいけない。ハサミやカッターで切り落とすんだ。吸い口で味も変わる」
男「そんなためにあったのか」
女「私は唇に葉が付かないパンチカッターが好きだ。だが、パンチカッターを使えない物もあるし、違う吸い口を楽しみたい時もある」
男「それで色々入ってるわけか。お前は本当に煙草には金に糸目がないな」
女「なに、女はたくさんの武器が合ってこそだろう?」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:41:20.21 ID:hbbBBB4N0
>>422
後日談
男「たぶん、吸い口を作る道具なんだろうが……どう見てもミニサイズギロチンがあった」
男「ちょっと怖かったなんていえない」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:45:39.06 ID:hbbBBB4N0
女「ふー……」
男「待ち時間はいつも思う。煙草ってこういう時便利だなぁって」
女「吸ってみるかい?」
男「遠慮しておこう」
女「そうか」
男「………」
女「……ふぅー…」
男「……雨やまないな」
女「ああ、やまないな」
男「……煙草美味しい?」
女「凄く美味しい……」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:48:03.45 ID:hbbBBB4N0
>>426
後日談
女「あ、洗濯物……」
男「はい?」
女「なあ、風呂とあとなんか着る物頼む」
男「俺はこういう時定番を外さないよ」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:09:28.90 ID:hbbBBB4N0
女「一つ、作り話をしよう」
男「ん?」
女「昔、あるところにな。女の子がいたんだ」
男「うん」
女「女の子はとある男の子が好きだけど、面と向かって好きっていえなくてな」
男「あー、経験あるわ」
女「それでも頑張って海に誘ったんだ」
男「ほう」
女「そしたらその男の子は、みんなで行くほうが楽しいと言い出して、結局みんなで行くことになった」
男「それで?」
女「そこで飛行機雲をみたんだ。女の子はそれが凄く綺麗に見えたんだ。おしまい」
男「え? 結局二人はどうなったんだよ」
女「作り話と言っただろう? 何で綺麗に見えたと思う?」
男「……女の考えることはわからん」
女「まっすぐに生きたかったんだよ。あー風があるな。煙草の煙が揺れている」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:15:52.79 ID:hbbBBB4N0
>>432
後日談
男「じゃあ、俺は一つ昔話をしよう」
女「ん?」
男「昔の話、今も大人になりきれていない女の子が居ました」
女「………」
男「その女の子が7歳の頃、動物園でゴリラにっアツゥ! 火の付いた煙草投げつけるな!」
女「手が滑った」
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:33:45.93 ID:hbbBBB4N0
男「そのライター。火の着きいいよな」
女「マーベラスはフリントが大きいからな。火が付き易い。フリントと芯の距離も近い」
男「アルコール使ってるからじゃないのか」
女「それもある。ジッポの耐久性と防風性だけは勝てないが、他の性能は全て勝っていると思うがね」
男「実際ジッポの耐久性ってどのレベルなのさ?」
女「戦争しても壊れない。その自信があるから永久保証まで付けてある」
男「そんなの付いてたのか。よほど耐久性に自信があるんだな」
女「ああ、メンタル面的にぜひとも見習いたい」
男「ゴキブリに眉一つ動かさないお前がよく言うよ」
女「手が滑るぞ?」
男「ごめんなさい。か弱き乙女様」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:46:16.45 ID:hbbBBB4N0
女「ふむ……」
男「どうした? ジッポなんか見つめちゃって」
女「いや、無地のジッポーに刻印入れてみたいと思ってな」
男「無理やりすぎるな。壊れるぞ?」
女「耐久性あるんだから大丈夫だろう」
男「なんて入れるのさ」
女「まあ、私の趣味に走ることになるだろうね」
男「ピースの鳩とオリーブとか?」
女「いいね。でもそんな技術はないよ。せいぜいイニシャルだ」
男「自分の?」
女「誰だと思う?」
男「………」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:48:14.48 ID:hbbBBB4N0
>>436
後日談
男「(え? なに? 好きな相手とかいるのかアイツ!?)」
女「(……流石に直接的に言いすぎたか)」
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:20:30.99 ID:hbbBBB4N0
男「おまえのヒュミドールって、葉巻きいれる箱。カッコイイよな」
女「あれか。高かったんだぞ」
男「ちなみにお幾らで?」
女「四万した」
男「あれってどういう意味があるんだ?」
女「葉巻は熟成させるものだ。湿度重要なのだよ。乾燥させるとだめになるし、高すぎるとカビが生える」
男「へー」
女「それと温度が高すぎてもいけない。一定を超えると虫が湧く」
男「それは見たくないな」
女「ドライシガーや紙巻きタバコなどには、余り関係ないように思えるが、湿度70%程度を維持すると味が非常に良くなる」
男「ほう」
女「特に安い紙巻きは、遊んでも懐がさほど痛くないからな。蒸留酒での加湿は味が絶妙に変化する」
男「随分と丁寧に扱ってるんだな」
女「そういう気質なのだよ。人間関係においてもね」
444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:29:59.68 ID:hbbBBB4N0
男「暇だな。何かやろう」
女「ふむ、コイントス。勝った方の言うことを聞くというのはどうだ」ピーイン!
男「表」
女「残念、裏だ」
男「……何させるつもりだよ」
女「こういうのはどうだろう?」
………
男「………コレでいいでしょうか? カツラなんてどこで手に入れた!」
女「……………」
男「おい、灰のびてるぞ」
女「キミ、二丁目で働いたらどうだい?」
男「俺が出せるあらゆる権限と能力を駆使して断る」
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:32:20.21 ID:hbbBBB4N0
>>444
後日談
女「(メイド服とか……あーいかん。何を考えているんだ私は……)」
男「(今あいつの服着てるんだよな……立つなよ息子、父さんからのお願いだ。ミニスカートはヤバい)」
446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 05:40:16.10 ID:8BsSBtcT0
男ww
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:43:10.35 ID:KdprYtTq0
ふぅーやっと追いついたぜ・・・
普段セッターだが久々にガラム吸いたくなってきたなぁ
友達の女の子に奨められてガラム吸ったことがあった
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 06:53:03.36 ID:pgZSyht60
専門用語を知らない人間が無理したらこうなった。
同僚「ねえ、休憩時間たいてい煙部屋に居るけどさあ、ちょっとは将来とか子供とか考えたら?」
女「一緒に居たくて家族になってほしい相手はいるんだが、」
同僚「だが?」
女「煙草に感じる以上の悦楽を与えてくれないのだ」
同僚「それは女さんが貪欲すぎるだけじゃあ…」
女「『好きだ』の一言さえも言ってくれないのに、なのに、なのになんで私は、あーー」
同僚「そしてそれに逃げる。と」
女「逃げか。頭を冷静にして策を練るためのつもりなんだが、
……いくらかはそうなのかもな。それにしてもだな、私があんなに積極」
同僚「あー惚気はいいから」
女「惚気じゃない、相談に乗ってくれ。朴念仁の理性を粉微塵に吹き飛ばすような、
魅惑的で、過激で、性的で、麻薬的な」
男「あ、やっぱりここに居た」
女「あ、いや、そのこの話はな」
男「そんな狭いところでチョコレートの贋物咥えてないで公園に本物を燻らせに行かないんですか?」
女「ふたつ、聞こう。なぜ贋物と?」
男「匂いがしないじゃないですか」
女「…貴様が敏感なのは、嗅覚だけか?」
男「なに言ってるんですか。ちゃんと色や心にも敏感ですよ」
女「経験上それだけは嘘としか思えないが」
男「試していいですよ? 昼休みもまだありますし」
同僚「不憫な……」
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 06:54:04.71 ID:lUZ7zQ7g0
>>461
マジレスすると、喫煙属性はあくまで【副】なんだよな。
例えば伊達男風なキャラがいてタバコを吸っている。
けど、タバコそのものはキャラ付けの一素材だから詳しく言及されることはない。
ブラクラのダッチがなんでグラサンしてて、そのグラサンはどこ産だ、とか言わないのと同じことだ。
だからタバコを吸うキャラクターはいても、タバコに焦点を当てたキャラクターってのは滅多に少ない。
それこそ大鉄みたいにタバコが主要なキャラ付けにならないと、ファッション止まりになっちゃうって話だな。
早い話がタバコを吸うキャラは多くても、タバコにキャラ付けされるキャラクターは実はとても少ない、ということ。
だからあんまり見ないタイプのスモーカークールは難しい
とか下らんこと言ってみる
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:20:39.46 ID:pgZSyht60
ただ保守するぐらいならいっそ書いてしまえ。
そう思ったんだ。
女「……ふぅー」
男「こっちのほうが落ち着くだろ?」
女「確かにそうだが……暑いな」
男「隅の細木の下よりベンチのほうが風通し良くて涼しいけど、それはやっぱり?」
女「当然だ。子供が来やすい場所で煙草など」
男「んじゃあ、ホームセンターの安物で悪いけど、はい」
女「このつば広、君のか?」
男「汗臭さとかがあったら煙でごまかしてくれ」
女「まだ残ってるが…まあいいか」
男「紫煙じゃ消せないほど臭うのか?」
女「今日の紫煙の役目は人払いだけでいいみたいでな」
男「なんだそりゃ」
女「そんなのでよく『色や心にも敏感』などと言えたものだ」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:20:44.35 ID:R02pt8Ps0
男「ニコチンの依存性は麻薬と同じらしいぞ」
女「ではヤク中もこんな感じなんだな」
男「なんか不健全な台詞だなぁ」
女「私はもっと依存性が高いものから抜け出せないんだがな」
男「まさか変な薬でもやってんじゃないだろうな!?」
女「安心しろ、煙草よりは健全な趣味だ」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:41:15.96 ID:lklwkimv0
保守
報われないね、女
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:46:55.06 ID:U7HQ+G1e0
男「なあ。大事な話があるんだけど。」
女「なんだ、恋の悩みか?」
男「うん、まあそうなんだけどね。」
女「・・・そうか。」シュボ
男「煙草は吸わないで聞いてくれ。俺、実はお前のことが・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女「・・・ふにゃ。なんだ夢か。」
こうですか?わかりません。
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 08:50:24.14 ID:RITuVFPw0
今北 マーベラスにスピリタス使うとか、ずいぶんおとこっぽい女だな
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:51:22.72 ID:R02pt8Ps0
男「喫煙者は老けるのが早いと聞いたんだが」
女「おぉ、私の容姿を気にしてくれるのか」
男「しかももし子供が出来ても危険性が増える」
女「子供…?そ、そうか…ようやくその気になってくれたのk」
男「そんなんじゃ結婚出来そうにないなw」
女「誰かさんが鈍感でなければ今すぐにでも嫁に行くんだがな」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:03:20.13 ID:pgZSyht60
男「煙草を吸わないから普段意識しないけど、こうして一緒に歩いてみると、
マナーを守って煙草を吸える場所って少ないな」
女「大人の趣味だからな。電車の中でヌード写真集を読まないのと同じだ」
男「窮屈じゃない?」
女「趣味や悦楽が煙草しかなければ、そう感じたかもしれないな」
男「煙草以外に煙草に匹敵する趣味か悦楽ってあったか?」
女「……っ、はぁ……」
男「なんだどうした、根性焼きは勘弁だぞ?」
女「なんでもないよ。なんでもないし根性焼きもしない。
ただほんのちょっと真剣に、理性や公衆道徳を打ち捨ててでも
『色や心にも敏感』にさせた方がいいんじゃないかと思っただけなんだ」
男「??」
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:05:48.41 ID:3tM+mfNe0
この女のしゃべり方、超絶なんたらってコテが浮かんだ
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:29:29.11 ID:pgZSyht60
女「……ぱふぅーー」
男「…なんか…荒れてる?」
女「ああ、ちょっと度し難いほど察しの悪いヤツがいてな」
男「イライラすると老けて見えるよ?」
女「まあそうだけど、なかなか気分転換できなくてね」
男「気分転換になるかわからないけど、この後飲みにでも行く?」
女「……ふぅーー。誰と?」
男「あー、今思いつきで言っただけだから……とりあえず二人?」
女「最高に良くできた思いつきだな」
男「ほかにも何人か声かけてみるけど、あんまり期待s」
女「最高に良くできた思いつきだったんだけどねえ」
男「俺、酔うと何かされちゃうんだろ?」
女「うんまあそうね、何かされちゃうんだったねー。
それじゃあねー、大勢にされるのと私一人にされるのと、どっちがいいか考えてから声を掛けなさいな
じゃ、後で」
男「え、あ、ちょっと。お、大勢にされるの? な、なにを?」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 09:41:57.38 ID:OjF/VWB30
男のくせにバージニア・スリム吸ってる俺って…
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 10:51:41.84 ID:pgZSyht60
女「部屋で吸えるのに何で蛍族にならなきゃならんのだ」
男「説明しなきゃだめ?」
女「だめ。……ふぅー」
男「ペルセウス流星群ってやつが見えるらっしっガフゲフ」
女「本当の理由を。……っふぅー」
男「……。酔って知らない人に何かされちゃうのは嫌なんで」
女「で?」
男「女の家でなら、何かされるにしても一番ましかなあと」
女「……んふぅー。今日は何でこんなに煙草が美味しいかな」
男「気分転換になってるみたいね。んじゃ、飲も。って、入らないの?」
女「流星群を、見るんじゃないのか?」
男「紫煙の向こうじゃうまく見えないと思うんだけど」
女「本物の輝きは、紫煙程度でかすんだりしない」
男「かなあ?」
女「実体験だからな」
男「火球でも見た?」
女「ずっと見続けたい輝きだよ」
男「……、UFO? あづっ」
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 11:34:00.62 ID:o9qc9gl30
保守がてら
女「電車は煙草が吸えないから外の景色でも見ながら
気を紛らわすしかないな」
男「そりゃ大変だな、と言うか景色がみたいなら
窓側の俺の席と替わろうか?」
女「いや…いいよこの席は好きだからね」
女(男も景色も見られるこの席はある意味特等席だからな)
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 13:49:57.17 ID:DhH7+nFdO
このスレを見てて、コーヒーはブラック女verを思い出した。
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 14:01:17.10 ID:P6dU1/A7O
女「人の一生も、このタバコのようなものだ」
男「どういう意味ですか?」
女「灰も煙も、形には残らない」
女「消えてしまえば、後に残るのは薄い残り香だけ…」
男「………」
女「人が人に残せるのは、思い出ばかりなんじゃないかな?」
男「さぁ…俺にはよく分かりません」
女「君は、私が消えても私のことを覚えていてくれるか?」
男「消えるだなんて、言わないで下さい」
男「仮に消えたとしても、俺は女さんを忘れたりしません」
女「ふふふ、ありがとう」
女「今日のタバコは、なんだか目に沁みるな…」
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 14:08:03.59 ID:xDM/arNx0
男友「ぷはー!やっぱり食後の煙草はウメーな!」
男「そうか、よかったな」
男友「そうか、お前吸わないんだったら鬱陶しいだけだな」
男「そう言う訳じゃないよ。ただ、お前の吸い方がだな」
男友「ん?」
男「いや、よしとくよ。」
男(あいつのせいで俺まで吸い方に拘りを持ってしまったみたいだな)
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 15:52:01.83 ID:hbbBBB4N0
女「おい」
男「ん」
女「ばーん」カチッ
男「うわっ!」
女「驚くなライターだ」
男「モデルガンか何かかと思った。漫画でよくあるあれか」
女「ああ、押入れの奥で眠っていた。」
男「ちょっと持たせてよ」
女「ふむ、いいぞ」
男「何キロあんのこれ」
女「せいぜい3キロ弱だ。実銃よりも大きいから重くて扱いづらく、20センチ近くの長さが邪魔で仕方ない」
男「もったいない、飾って置けばいいのに」
女「そうだな。物を大切にしない人間に愛されるのも辛かろう」
男「お前は本当に煙草を愛しているねえ」
女「違うよ、コレで叩きのめすぞ」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 15:54:22.28 ID:pgZSyht60
>>1 おはようなんだぜ
女「なあ」
男「ん?」
女「ちょっと前、 >>463 で同僚と話してた内容」
男「んー? あ。うん、途中から聞こえてた」
女「どこから」
女(ああでも将来とか家族とかいう単語が出てきたらどうやって返答したものか)
男「なんたら的で、過激で、なんたらかんたらで、麻薬的な…。だったかな?」
女「あ、ああ、そうか」
男「言葉はともかく、えらい真剣そうだったな」
女「ん。まあ、な」
男「あんなに真剣に相談するほど刺激的な煙草に飢えてたなんて知らなかった」
女「……っ、こっ、かっ、かふ」
男「どしたの」
女「っ……ぱはぁっ」
男「わ。けむ。ちょ、何、なんかまずい事聞いたり言ったりした?」
女「ああ、まあそうだな。ほんの数秒前から猛烈に刺激的な煙草がほしくなったね」
541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:07:08.30 ID:hbbBBB4N0
男「なにこの世の終わりみたいな顔しているんだ」
女「いや割とお前の前ではこの顔になっているつもりだが」
男「初めて見たよ。何かあった?」
女「ああ、近所の煙草屋の亭主が亡くなった。とても……いい人だった」
男「まるで恋焦がれる少女だな」
女「現在進行形で私は恋をしているぞ」
男「え? 亡くなった煙草屋の亭主に?」
女「いつから私は親父趣味になった」
男「冗談だって、ずっと前からわかってるよ」
女「ほう……」
男「煙草だろ?」
女「………はぁ」
男「なんだよその反応。正解?」
女「その顔面を灰皿にしたい。きっと神経が鈍すぎて熱さ感じないだろうから」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:18:53.27 ID:pgZSyht60
吸わない人間だけどここまでは書けた。
(>>491 他の続き)
女「……ぷはー。見えないな流星群」
男「……んはー。見えないな流れ星」
女「なあ」
男「ん?」
女「酒と夜空に酔ってる今だから聞くんだが」
男「素面じゃ聞けないことか? 忘れられても構わない話か?」
女「前者だ」
男「ふーん、下ネタ?」
女「真剣な話だ」
男「うん」
女「三年後にな、……ぷはー」
男「……。おう」
改行多いとか言われてしまった。
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:19:31.86 ID:pgZSyht60
改行多いとか言われてしまった。
女「三年後にな、……ぷはー」
男「……。おう」
女「お前が、お前の子供を抱きかかえているとして、だな」
男「おう」
女「……ぷはー」
男「吸わなきゃ緊張するのはわかるけど、こっちの間合いも少しはかんg」
女「でな」
男「お、おう」
女「お前の頭の中で、そのとき、私は、どこに居る?」
男「……はい?」
女「気長に待つから、真剣に答えてくれ。っ……ぷはー」
男「え、えと」
女「……ぷはー」
女「……ぷはー」
続けない
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:34:22.96 ID:hbbBBB4N0
男「あれ? ダーツ?」
女「押入れを整理したらラキストが出てきたんだ」
男「なるほど、無性にやりたくなったわけか」
女「ブルズアイが出たら吸おうと思ったんだが、腕が悪くて上手くいかない」
男「ふーん。やらせてよ」
女「ん、ああ」
男「ほっ。お!」
女「……ブルズアイ」
男「大当たり、いたいいたいいたい。当たるな!」
女「もう一回」
男「お前凄い負けず嫌いだよな」
女「ああ、自分から言い出したら負けだと思っている」
男「なにがだよ」
551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:36:25.21 ID:hbbBBB4N0
>>550
後日談
女「……すぱー」
男「結局吸ってるじゃないかお前」
女「妥協も必要だといまさらながらに気づかされた。というより、このままでは禁煙しかねない」
男「根性無し」
女「今痛感しているところだ」
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:56:30.45 ID:hbbBBB4N0
男「このまえ、凄く久しぶりに踊る大捜査線をみた」
女「ちょうどいいな。アメスピ買ってきた」
男「織田裕二が吸ってた煙草か」
女「ああ、そこまで好きな煙草でもないんだがな。なんというか、薄い。辛みがない素朴な甘さはいい」
男「ヘビースモーカーに向かないわけか」
女「そういうわけでもないんだが、初心者に薦めたいな。無添加だから火の着きが悪くて燃焼が遅いんだ」
男「それがなんで初心者に向くんだ?」
女「煙草はクールに、つまり、ゆっくりと味わいながら吸えば旨くなる。それを学ぶのにちょうどいい」
男「なるほど」
女「それに煙草本来の味だからな、他の煙草がどういった香り付けされているかよくわかる」
男「……飲み物だそうか?」
女「お、よくわかったな。ちょうど飲み物が欲しかったんだ」
男「その煙草、燃焼が遅いっていうか、吸ってる時間が長い。喉も渇くだろう?」
女「ご明察、痛み入るよ。コーヒーがいいな」
男「了解。インスタントでいいな」
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:09:18.71 ID:SPrpjZft0
女「ふぅ~……、空が青い」
男「煙でよく見えないのですが」
女「この空気と心の目で感じ取れれば、それで十分じゃないか」
男「夕方から雨降るってよ」
女「……私のテンションを奪いに来たのか?」
男「いやぁ、毎回料理作ってもらうの悪いし、煮物持ってきた」
女「……手作りか?」
男「美味しく出来たよ?」
女「不思議なヤツだな、君は。……わかった、先に家に入っててくれ。ほら」
男「わっと!……もう吸い終わりだろ?一緒に入るよ」
女「いや、たまには煙のない空も見たいからな」
男「そう?……わかった」
女「……まったく、そういうところで気が利かないな君は」
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:24:26.54 ID:hbbBBB4N0
男「部屋を掃除するとよく思うんだけどさ。どう考えてもいらないのに、捨てられないものってあるよな?」
女「ある。部屋の一角を占拠されている」
男「ああ、あれね」
女「ああ、煙草の缶とは、なぜ捨てがたいんだろうな」
男「愛着とかじゃないのか?」
女「とりあえず、ガラムの積み上げた缶を崩すなよ? 後が面倒だ」
男「早く捨てろよ」
女「そういつも思うんだけどな」
男「俺が言いたいのは、完全に無価値なものじゃなくて、いつか使いそうとかそういうものなんだけどな」
女「ああ、捨てられないものがもう一つあったな」
男「なんだよ?」
女「無意味なプライド」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:26:55.65 ID:SPrpjZft0
男「もしさ、煙草が嫌いになって生まれてきたらどうした?」
女「……考えた事もないな」
男「いや、たまにはあるじゃん。もし、俺が女に生まれてきたら~とか」
女「ふむ」
男「……」
女「……」
男「……」
女「とりあえず、押し倒すかな」
男「ホワッツ!?」
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:39:34.85 ID:SPrpjZft0
男「仕切りなおして、それで?」
女「まぁ、ありえないだろう。そんな私は」
男「いや、ありえないことを妄想するのが目的なんですけど」
女「間違いなくそれは、私ではないからな」
男「うーむ……、煙草がなければ、アイデンティティがクライシス?」
女「いや、そうでなければ、今の私がないだけだ」
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:40:44.03 ID:OW7JNAwV0
女「……ふぅ」
男「……なぁ、そんなに美味いのか?煙草は」
女「勿論だとも。君も一本吸ってみるかい?」
男「いやいや、結構。オレには刺激が強いみたいでね」
女「ハハ、確かに君が吸っている姿は想像出来ないな」
男「自分でもそう思うよ。 ……でも、味を知っておくのは、良いかもな」
女「? じゃあ、弱めのを一本……む……」
男「……苦いけど、悪くない味だ」
女「……馬鹿者」
573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 17:46:42.68 ID:3cl2ctuU0
やだ!積極的な男なんていやだ!!
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:55:25.66 ID:SPrpjZft0
女「懐かしいな」
男「……小学校のときの文集?『わたしのおじいちゃん』」
女「私は大抵なお祖父ちゃん子でね。夏休み冬休みぐらいにしか会えなかったが」
男「ふ~ん、おじいちゃんも吸ってたの?」
女「私の煙草好きの原点だ」
男「やはり、遺伝か」
女「無口だったのと優しかったのは覚えてるんだが、あまり思い出がなくてね。だが、その匂いだけは繋がってるんだ」
男「いいお祖父ちゃんだったんだね」
女「どっかかしら、君に似ているのかもな」
男「俺、吸わないんだけど?」
女「だからさ」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:56:42.58 ID:hbbBBB4N0
男「またガラム吸ってる。あ、いつもより細いね」
女「なぜかガラムは太さで強さを調整するんだ」
男「へー、じゃあいつものより弱いんだ」
女「ああ、普段吸わないんだが、興味本位で買った知人が吸えないと言っているので貰った」
男「吸えないって……確かにあの匂いは好みが分かれるだろうけど」
女「よくあることだ。癖が強すぎる上に他の煙草とは味の根本が違うからな」
男「あの強烈な匂いはいつまでも残るしね」
女「ああ、この前などファミレスで吸っているバカがいた。店員に注意されていた。当たり前だがな」
男「そういえば、一昔前はサーファー御用達の煙草だったとか」
女「そうらしいな。別に私は波乗りをするわけじゃないが……海で吸いたくなるのはわかる気がする」
男「今度行く?」
女「その前に水着を買わなければな。明日にでも付き合ってくれ」
男「女物の水着のコーナーで一緒に選ぶって、流石に恥ずかしいなそれ」
女「意外だな。キミはおかしいくらいに神経は鈍いと思ったんだがね」
578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 18:02:31.59 ID:hbbBBB4N0
>>575
後日談・試着中
男「………」
カチャカチャ
男「………」
スルスル
男「………」
女「おい、着替え終わったぞ? あれ居ない。逃げたかあいつ」
男「無理無理無理、エロい想像するなって方が無理」
584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 18:27:07.87 ID:hbbBBB4N0
男「いい物を持ってきた」
女「随分とデカイ荷物だな」
男「空気清浄機。これで多少は改善するだろ?」
女「おお、それはありがたい」
男「部屋を締めっきりにしても大丈夫とはいえないけど、吸った直後とかすぐ窓閉めても大丈夫」
女「確かにこの暑さは耐えがたいな。礼を言うよ」
男「それに薄着でうろちょろされると目の付け所に困る。お前、汗かくし」
女「……ふむ」
男「まあ、今の煙草吸い終わったらな」
女「ああ、そうだな」
男「って言いながら、もう一本着けるなよ」
女「今はとてもチェーンスモークしたい気分なんだ」
586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 18:30:38.11 ID:hbbBBB4N0
>>584
後日談
男「今度は葉巻か」
女「うむ、一時間は持つぞ。ああ、それにしても暑いね」
男「胸元パタパタしない!」
女「ははっ今とても気分がいいよ」
587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 18:30:43.45 ID:SPrpjZft0
男「うっわ、降ってきた」
女「……」
男「蒸し暑ぢぃ……テンション下がるぅ……」
女「……」
男「あれ、家に洗濯物干してたっけか?あれ?ええっと、やばい?」
女「……」
男「……どったの?」
女「水煙のなか、二人の温度差を感じていた。やはり、水と煙は交われんと言う事だな」
男「??」
女「私は水泳が苦手だと言う事だ」
595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:05:22.01 ID:hbbBBB4N0
男「うわ、ごっゴキブリ!」
女「落ち着け、アレは玉虫だ。どこから入ってきたんだ?」
男「ああ、ホントだ。大きさ的に同じくらいだから驚いた」
女「キミは本当に苦手だね? しかし、きれいな虫だ」
男「たしか、京都に玉虫の翅でできたお堂があったような。うおっ飛んだ!」
女「いちいち騒ぐな。ああ、こっちに飛ばないようにしておいてくれ」
男「お前も虫苦手なのか?」
女「いや、昆虫には人間が吸う煙草のニコチンは強すぎる。弱らせてしまうのは可哀想だ」
男「お前の慈愛とは、珍しいな。その慈愛を俺にも向けてくれよ」
女「これ以上どうしろと言うんだい?」
600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:27:28.24 ID:hbbBBB4N0
女「ああ、缶ピースを開けた時の匂いはいい」
男「煙草を吸わなくても、煙草の匂いが好きっていう人は結構居ると思うんだ」
女「煙草にはね、自然界に存在する内の大多数の香り成分が含まれているんだよ」
男「だから煙草の香りは人を魅了するのか」
女「だが、有害な物質も多い」
男「そりゃな。じゃなきゃ禁煙なんて風潮は生まれないだろ」
女「綺麗な薔薇には棘があると言うだろう? そういったものだよ」
男「なるほどね、どこかの誰かさんみたいだ」
女「ほう、惚れた女で面倒なことにでも逢ったのかい?」
男「ああ、現在進行形だ」
女「……ほう」
601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:29:51.31 ID:R02pt8Ps0
これはニヤニヤw
602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:32:13.32 ID:hbbBBB4N0
>>600
後日談
男「………」
女「………」
男「あの……」
女「なんだい?」
男「機嫌、悪い?」
女「そんなことないよ」
男「(うそだ、絶対嘘だ)」
606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:41:38.99 ID:SPrpjZft0
女「女と煙草は合わないという事か?」
男「逆に合いすぎるんじゃない?」
女「ん?」
男「ふわふわして、そこにいるのを主張するのに、思うように寄って来てはくれない」
女「これほど近いのに」
男「なんでだろ?」
女「さて、なんでだろうな」
607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:43:38.31 ID:hbbBBB4N0
男「夏休みはーやっぱり短いー♪」
女「懐かしいな。だが、社会人にはせいぜいお盆休みが一週間程度だ」
男「でも一週間ある。歌詞にもあるだろう? 計画立てよう」
女「続き知ってるか? 人がたくさん集まる所やめようだ」
男「ああ、そうだな。煙草吸えないからな。お前らしい」
女「………まあな」
男「人があんまり居ない泳げる場所知ってるよ」
女「ほう、いいな」
男「後一つ歌詞を実行しようか。目標キミはたまねぎを好きになる」
女「ぐっ。可能な限り努力はしよう」
男「努力じゃなくて実行しろよ」
女「あぅ。髪を焦がしそうだ。結ってくれ」
男「はいはい」
609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:49:14.24 ID:hbbBBB4N0
>>607
後日談
女「そろそろ帰ろうか」
男「十分泳いだしな。お前まだたまねぎ食ってないけど」
女「うるさいな。そうだ、歩いて帰ろうか?」
男「ポンキッキーズメドレー? どんだけ歩くつもりだよ」
女「なに、煙草で弱った肺にたまには活を入れてやらんとな」
男「はぁ……ご同伴させていただきます」
617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:28:46.24 ID:hbbBBB4N0
男「最近気が付いたけど、おまえフレーバー系を吸った日はそれしか吸わなくなるな」
女「煙草は香りを楽しむものだ。香りの強いフレーバー系は、匂いがなかなか消えない」
男「なるほど」
女「だから、葉巻を吸った後もしばらくは紙巻きを控えている。私の勝手な主義だがね」
男「葉巻も匂い凄いもんな」
女「フレーバー程でもないがな。葉巻は重くて私でも肺で吸おうとすると咽るものも多い」
男「それだけ匂いや白煙も多いのか」
女「肺で吸うことを前提としてしていないからな。香りはふかしの方が楽しめる上、口腔もニコチンを吸収する」
男「なるほど」
女「だが、ガバガバ吸う者には肌に合わないだろう。葉巻はゆっくり丁寧に吸わないと味が急激に変化するんだ」
男「ゆっくり、丁寧にねえ」
女「ああ、私はそれが過ぎる傾向があるな」
618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:30:08.68 ID:J7fajZvRO
女「ふぅ」
男「……自販機のは不味いんじゃなかったか?」
女「贅沢は言えないさ。こんな夜中に在庫が切れてしまったんだ」
男「明日まで我慢すれば?」
女「他で我慢してるからな。煙草ぐらい好きにさせてくれ」
男「うん?何を我慢してるんだ?」
女「……少なくとも君にはわからんよ」
627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:50:41.14 ID:hbbBBB4N0
女「喉が渇かないか? ホットミルクでも作るよ」
男「バニラエッセンスと蜂蜜を少し垂らしてくれ」
女「わかった」
ピューン
男「……停電?」
女「いや、クーラーに加えて電子レンジを動かしたからね、ブレーカーが落ちたんだ」
男「何にも見えないな」
女「窓を開けてくれないか? ライターついでに煙草を吸いたい」カチッカチッボッ
男「あいよ」
女「キミも我が家に随分慣れたね。暗闇でも手探りで窓が開けられるとは」
男「そうだな」
女「……しばらく、ブレーカーは上げなくていいか」
男「ああ、ホットミルクはお預けだな」
629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:54:28.63 ID:J7fajZvRO
男「あー、いい天気だ」
男「……女の家の方が騒がしい……?」
男「………」ダッ
女「……そんなに暑かったか?」
男「汗ばむくらいはね」ハァハァ
女「なにか飲むかい?」
男「……ちょっと煙草を控えてみないか?」
女「何を今更。……嫌いではないんだろう?」
男「……嫌いじゃないからこそ、だな」
女「?」
632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:05:55.17 ID:hbbBBB4N0
女「ゴホゴホッ……」
男「夏風邪か? 薄着過ぎるんだよお前」
女「キミ、頼みがある。タスポと金は渡すから近場の自販機でメンソールを買ってきてくれ」
男「あいよ。銘柄の指定は?」
女「メンソなら何でもいい、できれば重い方が私の好みだ」
男「さいですか。しかし、喉を休めるためなのか痛めつけているのかわからんな」
女「私は楽なほうに逃げる癖があるな」
男「そういえばこのまえ、咳やタンを鎮めるための煙草だか薬だかわからん代物が薬局に売ってたぞ? アレ買ってくるか?」
女「やめてくれ、煙草は嗜好品なんだ。そして薬は苦いものだ。楽しめなくては意味がない」
男「ちゃんとニコチンも含んでいるみたいだぞ?」
女「旨さを求めて居ない煙草など、煙草ではないよ。なにより、煙草が苦行では、どう逃げればいいのかわからない」
男「じゃあ、いってきます」
女「なるべく早くな……ゴホッゴホッ」
634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:09:56.27 ID:hbbBBB4N0
>>632
後日談
女「ふー……喉が楽になる」
男「夏風邪はバカがひくらしいな」
女「まったく誰のせいで風邪をひいたと思っている」
男「薄着過ぎるお前が悪いんだよ、バーカ」
女「ああ、そうだな。本当にバカがたたってひく風邪だ」
637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:18:35.57 ID:J7fajZvRO
女「………」
男「女、…女?……寝ちゃったか」
男「………」
男「イタズラしたらきっと怒るよな。本気、だもんな……」
女「………」ピクッ
男「……触らないでおこう」
女「……」
男「煙草には」
女「…………」
男「なんか今日煙草吸い過ぎじゃない?」
女「煙草の鎮静作用をあてにしているんだよ。どこかの朴念仁のせいでね」
647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:34:14.67 ID:J7fajZvRO
男「お、電話……」
男「……ふう、まいったまいった」
女「女の子かい?妬けるね」
男「そうそう。最近相談に乗っててさ」
女「……ほう」
男「彼氏の煙草を止めさせるにはどうすればいいか、だってさ」
女「……なんだ、彼氏持ちか」
男「スモーカーの彼女がいるって友達から聞いたらしくてね」
女「………」
女「……それで、なんてアドバイスしたんだい?」
男「彼女なんていないから、悪いけど相談には乗れないって言っといた」
女「………」
男「なんか機嫌悪い?」
女「どこに悪くなる理由がある?」
648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:34:25.53 ID:hbbBBB4N0
男「よく、おまえはクールスモーキングっていうけど、具体的にはどういう吸い方なんだ?」
女「煙草は燃えれば燃えるほど辛みや苦味が増すんだよ。煙草本来の甘さを出すにはコツがいる」
男「ほうほう」
女「煙はなるべく低温であるほうがいい。吸引によって火が強くなることを可能な限り抑えるんだ。灰を残すこともコツだ」
男「低温だからクールか」
女「ゆっくりと弱く、少量ずつを意識するんだ。コレだけで味が様変わりする。特に葉巻が顕著だな」
男「吸い方と言えば、ふかしと肺があるよな」
女「吹かしの方がクールスモーキングに向いている。少ししか吸えないからな」
男「肺で吸う方が難しいのか」
女「難しいと言うわけでもない。慣れればすぐだ。肺の方が香りは楽しめる。味を楽しむならふかしだ」
男「ニコチンの吸収は肺の方が高いんだよな?」
女「もちろん。量を吸うことになるからな」
男「ふーん。クールねえ。俺はもどかしいくらいだけど」
女「キミは吸わないだろう?」
649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:37:06.27 ID:57YpM6Z50
この距離間はいいな
あまりの進展のなさにイライラしながら、煙草を吸いって生暖かく見守る
いやまぁ私は煙草を吸えないんだがな
651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:54:26.76 ID:J7fajZvRO
男「女って、いつから煙草を吸うようになったんだ?」
女「薮から棒になんだね?」
男「知識や吸い方で相当長いってことだけはわかるんだけどな」
女「そう言われれば、確かに長い付き合いではあるな」
男「……もちろん二十歳からだよな?」
女「当たり前だろう」
男「いつまで吸い続けるつもりなんだ?……それに、飽きたりはしないのか?」
女「……ありえないね。煙草を変えることはあるが、やめることはないだろうな。一途なものだよ」
男「そんなものか」
女「そんなもんさ」
658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:03:01.25 ID:hbbBBB4N0
男「なあ、コレみてくれhttp://jp.youtube.com/watch?v=ZOHwjDzUDnE
女「ああジッポトリックか、一時期流行ったな。専用の動画サイトもあったぞ」
男「ペン回しみたいだな」
女「下から平手で叩いて着けるくらいなら、私もできる」
男「ジッポ派じゃないくせに」
女「これとかな」
男「どうやった!?」
女「見えないように指で隠して手のひらで擦って着けているんだ。なかなか手のひらが痛い」
男「何で止めたんだ?」
女「女だと手のサイズに限界がある。そして落とした。それに手のひらで付けると手がガサガサになるんだよ」
男「そういったことを気にするんだ?」
女「ああ、誰かと手を握った時、ガサガサな女は嫌だろう?」
男「相手も居ないくせに」
662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:16:04.41 ID:YIu+IEmr0
スネーク「……(すぱー)」
パラメ「また煙草? 健康に悪いわよ?」
スネーク「君が嫌だと言うならやめるがな…」
パラメ「いや、私の健康じゃなくてね…」
スネーク「君が気にしないなら問題ないだろう?」
パラメ「まあ、そうだけど……」
スネーク「それに、パラメディックと居る間は煙草が手放せなくてな」
パラメ「どういうこと?」
スネーク「…煙草には鎮静作用もある。と言うことだ」
パラメ「遠まわしに嫌いって言われた気がするんだけど……」
スネーク「……。だから手放せないと言っているんだ…」
665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:20:42.96 ID:R02pt8Ps0
女「男、誕生日プレゼント持ってきたぞ」
男「また吸えもしない煙草を買ってきたんじゃあるまいな?」
女「少し惜しいが違うな」
男「じゃあ葉巻か?すまんが俺は煙の味は理解出来ないんだが…」
女「そうか…奮発したんだがな、この高級スモークチーズ」
男「え?」
男「煙の美味しさが少しだけわかった気がする」
女「それは何よりだ」
672 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:49:05.77 ID:hbbBBB4N0
女「暑いな」
男「そりゃ煙草吸うために窓が開けっぱなしだからな。クーラーが付けられん」
女「風もないしな。汗でべとべとだ」
男「目に毒だ。そんな格好するなよ」
女「だが、シャワーを浴びるのも億劫だ。よし、着替えるからこちらを見るなよ」
男「はぁ!?」
---------- キリトリ -----------
友「と言う流れはどうだろう?」
女「見るなといったらアイツは本当に見ないぞ」
友「……玉なしめ」
女「それにそんな真似ができたら、こんなに悩んでなどいない」
友「お前もか」
女「玉は元々ない」
674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:56:15.32 ID:SPrpjZft0
男「あ、虹だ」
女「ああ、そうだな」
男「け、煙が」
女「ああ、そうだな」
男「……」
女「……」
男「立ち位置交換しない?」
女「絶対嫌だ」
675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:04:04.13 ID:9tXP8JLL0
女「おまえ、だいぶタバコ臭いな」
男「女が俺のそばで吸いまくってるからだ」
女「ああ、そうか。でも、いい匂いだ」
男「ん?」
女「私色に染まっているというやつだよ」
男「主にニコチンとタールで黄ばんで……」
女「もっとロマンのある色にしろ」
紫煙
676 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:04:06.29 ID:hbbBBB4N0
男「なにやってんの?」
女「葉巻のカビを落とす作用をしている」
男「それ、吸えるのか?」
女「最適の状態だと表面にだけ生える。刷毛で落とせる上、コレができる状態がベストの証だ」
男「ふーん……」
女「もちろん、湿度が高すぎればアオカビが湧く。アオカビは中まで根を張るからな吸えなくなる」
男「なんか楽しそうだな」
女「まあね。面倒でも至福の時を過ごすための準備というのは、なんだって楽しいだろう?」
男「それはあるな。修学旅行のキャンプファイヤー組んだ時のこと思いだしたよ」
女「ガソリンで爆発させた奴か」
男「そんなこともあったな。灯油が途中で切れたんだよ。代用品がなくて先生がぶち込んだんだ」
女「まあ、いつになっても火遊びは楽しいものだよ。たまにしたくなる」
男「火より煙が好きなくせに」
女「そうだね。結局できていない」
687 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:27:35.70 ID:hbbBBB4N0
男「電車待ちの間って暇だな」
女「……そうか?」
男「お前は煙草があるだろう? 俺にはそんなものない」
女「ならなにかどこでもできる。趣味を見つけるがいい」
男「……いや、意外と暇じゃないかもしれない」
女「む?」
男「いや……その……えっと……」
女「言うなら早く言うといい」
男「……オレは、こうして…お前の……」
女「あ、ちょっと待て、灰皿が煙吐いてる」
男「………」
女「で、何の話だっけ?」
男「なんでもねーよ」
690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:31:14.05 ID:hbbBBB4N0
>>687
後日談
女「……なあ、結局さっき言いかけたことってなんだったんだ」
男「あー青い鳥の童話といっしょ」
女「?」
691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:33:12.98 ID:SPrpjZft0
女「蛍族なぞ、誰が考えたのか知らないが、良い言い回しだな」
男「イメージ的には、奥さんが嫌いでベランダに追いやられた悲しいお父さんて感じがするけどな」
女「まぁ、世の中の風潮で言えば、蛍くらいに珍しいものであれば、存在は認められるのかもな」
男「蛍の光って、爽やかで、でもあったかそうだよね」
女「……ふぅ~~……、まぁ、その温かさがホントに相手に届けば幸せなのだろうな」
男「無くさせたくはないもんね」
女「……ありがとう」
男「え?」
女「いや、なんとなく言いたくなった。今日の月が私を酔わせたかな」
694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:41:25.45 ID:7E6VgXpP0
女「ついでに言うと、蛍族というのは遠くから見たときタバコの火が、蛍のように見えたからだそうだな」
男「そういうことはよく知ってるんだな…」
女「この蛍の光は熱いぞ?ちょっとためしてみるか?」
695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:44:55.14 ID:hbbBBB4N0
男「随分風流な格好してるな」
女「ああ、甚平はパジャマ代わりなんだ」
男「すごくキセルが似合ってるよ」
女「そうかい? それはよかった。そこで日本酒なんてどうだろう?」
男「いいね」
………
男「なあ、前開けすぎ。紐がゆるいんだよ」
女「閉めなおしてくれ。酒が飲めないからってがんがんキセルを吹かしすぎた。手が震えてる」
男「ばーか」
女「頼むよ」
男「………これでいいか?」
女「キミは本当に朴念仁だよ。胸も触らない」
男「触って欲しいのかよ?」
女「あーくらくらする。ちょっとでも飲んだのが悪かった」
696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:45:53.00 ID:SPrpjZft0
男「ほら、塩辛いものばっかりじゃなくて、野菜もとらなきゃ」
女「好きなものを我慢して長生きするよりは、好きなものを堪能して生を謳歌したい」
男「はいはい。んじゃ、これも食べようね」
女「……ぬぬぬ」
男「食事後は紅茶入れて、一服に付き合ってあげるからさ」
女「よし、食べよう。約束は絶対だぞ」
男「はいはい」
697 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:46:11.36 ID:hbbBBB4N0
>>695
後日談
男「(いい匂いがした……)」
女「(酔いすぎて恥ずかしいことをした……)」
701 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:53:44.85 ID:SPrpjZft0
女「男が家に来てから、随分消臭剤が増えたな」
男「家に帰ってきた途端、吸ってもいないのに煙草の匂いするのはイヤ」
女「その割には、煙草を吸ってるときに君は機嫌がいいじゃないか」
男「あ、ゎ、……そ、それは」
女「まぁ、それでも饐えた臭いは私も苦手だからな。そこは感謝している」
男「ぅ、うん……」
715 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 00:24:09.74 ID:TpYDU4Fh0
女「・・・」
男「・・・」
女「退屈は人を殺せる」
男「なんでさ、いきなり」
女「昔の偉い人の言葉さ、人を殺さないために煙草は発明されたんじゃないかな、と、私は思う」
男「それは、また・・・大きく出たな」
女「まぁ、待つというのは退屈なわけだよ」
男「煙草なかったら一秒も待てなさそうだもんな」
女「ん、私はこれでも待つのは慣れているんだがね・・・君のおかげで」
というわけでほsy
716 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 00:24:28.84 ID:MtcfTksE0
男「なあ、このライター側面になんか着いてる」
女「コレはライターじゃない、マッチだ」
男「ん?」
女「オイルマッチといってね。何度も使えるマッチだよ」
男「へー。また珍しい物を」
女「風があろうと着いてくれるからな。ジッポオイルで使えるし、一応持っているんだ」
男「着けてよ」
女「普通のマッチと一緒だよ。ちょっと力が入るが、側面のフリントに強く押し付けて擦るだけだ」
男「おお、金属製のマッチみたいだな」
女「入手はネットがある今では簡単だが、店頭では珍しい。見つけた時に衝動買いしてしまった」
男「お前の趣味って、珍しいものを好むよな」
女「ああ最近、この上なくその気質に困っているところだ」
732 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:06:45.30 ID:MtcfTksE0
今でもひいひい言ってんのに、続けられてもネタが持たんわwww
男「ターボライターってさ、火力強いけど火が見えにくくないか?」
女「ああ、だからこんなものもあるんだ」
男「青いな。そう、最近これよく見る」
女「タングステンを使うと白熱して色が付くんだよ。他にもプラチナの触媒効果で風で消えにくいライターもある」
男「なるほど」
女「この通り、軽く振って消してもすぐに着く。希少金属だから高いけれどね」
男「技術の進歩って奴か」
女「そういうことだ」
男「タングステンか……人の心も目でわかるようになったらいいのに」
女「それは私もよく思う」
男「……はぁ」
女「……はぁ」
736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:19:24.68 ID:MtcfTksE0
男「スピリタスを手にとってなにやってるかと思えば、給油か」
女「ああ、やはり専用のオイルじゃないからね。早く切れる」
男「漏斗まで出してやるようなことか?」
女「五月蝿いな。好みだよ」
男「はいはい」
女「ジッポも入れておくか……そうだ、面白いことをしてやろう」
男「ん?」
女「こうやって、ジッポの火が一度手に移り……こう指を鳴らすと火がライターに戻る」
男「おお」
女「指にオイル垂らしただけだがね?」
男「火傷するぞ?」
女「もうしている」
男「おい、見せろ!」
女「人の指をしゃぶるな。……いや、意外と心地いいか」
740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:25:35.29 ID:Oh4E0U1c0
女「暑い……」
男「それでも尚、煙草を吸うのをやめない己に敬意を示すよ」
女「なんか涼しい話でもしてくれないか?」
男「怖い話かなんか?……う~ん。そんなんじゃないけど」
女「ふむ」
男「子供のときに、線香花火を一気に5本とかつけてさ」
女「そんなことやるヤツがいたな。燃え玉が大きくなるばかりで、花が咲かないでなんとも微妙になる」
男「で、何とか持続させようとやってたら、足元に」
女「よし、そこでストップだ。お互いに昔の古傷は抉りたくない」
745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:42:10.70 ID:Oh4E0U1c0
男「女さんと言えば煙草の匂いだけど、香水とかは興味ないの?」
女「少し前までは興味あったんだが、煙草の匂いが好きなんていう奇特なヤツがいてね」
男「え?……てっきり、煙草の匂いを邪魔するとかで興味ないとおもってたのに」
女「一度、君のひとみに私がどう映っているのか見てみたいな」
男「か、かったーはじょうだんにかまえて、つかうものではないとおもいます。はい」
女「はぁ……、君というヤツは」
男「よくわからないけど、……ゴメン」
女「ふぅ~……、別にいい」
男「……うん」
女「いつの間にか匂いを移されていたのは私かもしれないな……」
746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:49:44.19 ID:MtcfTksE0
男「百物語をしよう」
女「蝋燭はどうするんだ?」
男「ジッポ吹き消そう」
女「蝋燭ですらないな。まあいい、私からだ」
カチッボッ
女「私が体験した話。ちょっと前に葉巻を吸っている時な。手いたずらしてたんだ。シガーカッターで」
男「あのミニサイズギロチンか」
女「指の先を切った」
男「いてええええええ!」
女「ほら、まだ後残っている」
男「うわ、痛そう……次は俺か。小学校の頃ベランダで遊んでいてな。手すりの上を走ったんだ。そして落ちた」
女「うわっ」
男「しかも、下にはアサガオの成長を補助する細い棒があってな。串刺し」
女「……確かに怖いけど、なんで私達傷自慢大会しているんだろうな」
男「ロマンのかけらもないな」
748 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:00:41.70 ID:Oh4E0U1c0
男「そういえば、吸うスタイルって決まってるの?」
女「??……普通の紙煙草はこうして吸うし、キセルなんかは」
男「あ、そういう意味じゃなくて、吸って、煙草を口から離して、煙を吐いてって、……なんかカッコいいから」
女「そ、そうか?」
男「誰かからの影響?」
女「……いや、いつの間にかこうなっていたな。いる場所とか、周りの人を気遣うことを思うとこうなった」
男「なるほど」
女「……」
男(気遣う……か)
女(どうして、カッコよく見せてるか気付いて……はくれないんだろうな)
男・女「ふぅ~……」
749 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:11:14.12 ID:MtcfTksE0
男「お前が煙草を吸って居ないところを久しぶりにみた」
女「私だって常に煙草を咥えているわけではないよ」
男「いや、かれこれ一時間以上吸ってないじゃないか。どうした? 生理?」
女「なぜ生理が出るかは後で問い詰めるとして、親知らずを抜歯したんだ」
男「ああ、麻酔か。煙草止められるんだよな」
女「痛い思いまでして、口の中にメスを入れられ、歯を一本奪われた上に、金と快楽を奪われた」
男「ひどいように聞こえるけど、治療だぞそれ」
女「まったく、嫌になる。嫌になるのに煙草を吸えない。最悪だ」
男「さいですか」
女「ああ、気分が悪いからもうお前帰れ。私は寝る」
男「はいはい、大人しく帰りますよ」
女「……今最高に機嫌が悪いが、居残られても我慢することに機嫌が悪くなるのだろうな、私は」
752 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:24:36.05 ID:Oh4E0U1c0
男「女さんて、あれできる?」
女「あれとは?」
男「あの、マフィア映画とかでやってる舌で火を消すとか」
女「やれば出来なくはないのだろうが、舌の感覚が麻痺しそうで怖いな」
男「あれって、どうやってるの?」
女「舌先に唾液を溜めるらしいが、実際にやっている人も見たときないからよくわからない」
男「ふむ」
女「せっかく料理を作っても、同じ味をかみ締められないのはイヤだしな」
754 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:39:21.75 ID:MtcfTksE0
男「なあ、お前髪長いよな?」
女「うん? ああ、そうだね」
男「煙草で焦がしたりしないのか?」
女「最近は流石にないが、吸い始めた頃はたまにな」
男「ふーん、ポリシーとかあるのか?」
女「ああ、昔とある人に髪が綺麗だと褒められてね」
男「なるほど、ほら焦がしそうだぞ」
女「ん、ああ。そうだ結ってくれないか? 邪魔にならないように」
男「自分で結べよ。まったく」
女「そういいながらも櫛とゴムを手に取るキミは好きだよ」
男「はいはい。それ以外の部分も好きになってくださいね」
女「……はぁ」
763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:51:43.37 ID:MtcfTksE0
>>754
後日談
男「(……あれ? どっかであいつの髪褒めたような)」
女「(……耳撫でられた耳撫でられた耳撫でられた耳撫でられた)」
772 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:21:13.86 ID:MtcfTksE0
男「お前って煙草を他人に勧めないよな」
女「ああ、そうだな。自分のようなニコチンの奴隷道を歩んで欲しくないのでね」
男「喜んで歩んでいるくせに」
女「ああ、一度だけあったな」
男「ほう」
女「煙草を吸いたがっていた友人が居てな。20の誕生日にガラムをプレゼントしたんだ」
男「うわぁ……嫌いになるだろそれ」
女「それが目的さ。それにそいつには彼氏が居たからな」
男「?」
女「だから私のような道を歩んで欲しくないんだよ」
775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:26:32.72 ID:MtcfTksE0
>>772
後日談
男「あのさ」
女「なんだい?」
男「すごく……聞きにくいことなんだけどさ」
女「……!」
男「その……お前って……」
女「……わ、私って?」ゴクリ
男「………煙草が原因で病気になってたりする?」
女「はぁ……キミに僅かでも期待した方が愚かだった」
776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:35:00.45 ID:MtcfTksE0
男「質問がある」
女「なんだい? 言ってみたまえ」
男「そこにある服、胸のところに焼け跡があるんだけど……」
女「昔、煙草で焼いてしまったんだ」
男「貫通してるよ?」
女「それなりに強く押し付けたんだよ」
男「……ちなみに、着ている時ですか?」
女「まさか、干している時に転びかけただけさ」
男「よかった」
女「流石に、自分の胸に煙草の火を押し付けるようなことはしないよ」
男「位置的にちょうど乳首らへんだから、もしかして乳首ないのかと。あるいは特殊なプレイかと」
女「キミの乳首を消してやろうか?」
777 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:37:37.60 ID:lGUYD3zUO
どんなプレイだよw
780 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:48:12.15 ID:MtcfTksE0
男「夜道を並んで歩くのも久しぶりだな」
女「ん? そうか?」
男「ああ、更にお前が煙草を吸っていないのも久しぶりだ」
女「ああ、そういう時もある」
男「……ん、蛍」
女「珍しいな。今の時期、そろそろ寿命の頃合なのに……」
男「いやいや、結構いるよ。そことか……綺麗だな」
女「………」カチッカチッボッ
男「おお、もう一匹居た。なんだ結構いるじゃん」
女「もっと綺麗な蛍を知っているぞ?」
男「ん? ああ、平家蛍より源氏蛍の方が大きいよな」
女「……はぁ」
男「どうした?」
女「蛍のはかなさを少し理解しただけだ」
784 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:59:23.31 ID:MtcfTksE0
男「なあ、最近気が付いたんだが、お前ソフトパッケージは開ける方向を決めてるのな」
女「というか、一応ルールがある」
男「ん?」
女「ちょうど今からロングピースを開けるから見ていろ」
上から見た図
↓封冠部
┏━━┯━━┯━━┓
┃\ .| | | | | |. /┃
┃/\_.| | | | | |._/\┃
┗━━┷━━┷━━┛
↑銀紙b ↑銀紙a
女「封冠部を左親指で押さえ、右親指の爪で銀紙aを引っ掛けて開けるんだ」
男「なんで右側なんだ?」
女「b側は人を切るという意味があるんだ」
男「迷信の類か」
女「後は葉巻をもみ消すと苛立っているという意思表示になる」
男「おまえさ。シケモクする気のない葉巻、もみ消すよな」
女「……クセだ」
790 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 04:21:52.32 ID:MtcfTksE0
男「このまえ、チャコールフィルターって見たんだが、あれはなんだ?」
女「活性炭を含んだフィルターだ。活性炭がニコチンや不純物を吸収するため、癖や個性が弱くなる」
男「へー、普通のフィルターは?」
女「プレーンフィルターと呼ぶ。日本の主流はチャコールフィルターだな。千切ればすぐわかる」
男「あとなんだっけ? スペック?」
女「あれは表面になるとのような形をつけてな。CVDフィルターと呼ばれている。外気を取り込み、煙を冷やすんだ」
男「他にもあるのか?」
女「リセスドフィルターといって、巻紙を延長したようなものもある。これも煙を冷やすためだ」
男「ちなみに現在吸っているピースは何フィルターで?」
女「プレーン。タバコは個性があってこそだろう?」
男「なるほど。まあ、個性がないのは味気ないな」
女「べた惚れの個性に困ってもいるがな」
796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 04:43:38.90 ID:MtcfTksE0
女「ショートピースが切れた」
男「コンビニ行くか?」
女「いや、どうせ缶は置いていないだろう。缶で吸いたい。この時間では煙草屋も閉まっているだろうな」
男「こだわるな」
女「風味が違うんだよ。それに足を運ぶくらいなら、ロングピースが手元にある」
男「千切るのか?」
女「ショートの代わりだ。こうすれば両切りになる。それでもショートの重さには足りないけどね」
男「フィルターなければ、そりゃ重くなるだろう」
女「癖や個性も強く出る。ふむ、旨い」
男「さいですか」
女「現実も千切るだけで、ぼやけた物がはっきりとなればいいのだがね」
807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 05:12:52.42 ID:MtcfTksE0
男「なあ、ドライシガーとプレミアムシガーってどう違うんだ?」
女「ドライシガーは一度乾燥させているので、常温常湿保管ができる。ただし、当然味が落ちる。と言うか、変わる」
男「へぇ、干物と刺身の違いみたいなものか」
女「そうだな。それと輸送に余計な経費が掛かることを差し引いても、プレミアムシガーは高い」
男「その辺も刺身みたいだな。火の付け方とか吸い方とか変わるのか?」
女「多くのドライシガーはカットする必要がないくらいか。口で吸わず火を当てずに、ゆっくりまわし焦がさないように炭化させる」
男「そういえば、咥えてないなお前」
女「後は灰をなるべく落とさず、ゆっくりとふかしで吸えばいい。火は放置すれば消えるから、もみ消さないようにな」
男「なるほどね」
女「あと指で押しても弾力がないほど乾燥しているなら、このように一度舐めて加湿するんだ」
男「………」
女「どうした?」
男「……なんでもないよ(エロく見えたなんていえねぇ)」
822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 05:57:53.37 ID:MtcfTksE0
男「ガラム吸ってるのか……いや違う、なんだそれ」
女「ジャラム スペシャルだ。友人が土産で買ってきてね。クレテックに違いないがこちらの方が煙草っぽいな」
男「ちなみにタールはおいくつで?」
女「46、世界で三番目に重いであろう煙草だ。実際吸ってみるとかなり軽いがね」
男「?」
女「クレテック煙草は異常な数値を出す。おそらく計測方法のせいだな。タール以外も測定されている」
男「そういやどうやってアレ計測するんだ?」
女「機械に吸わせて煙の粒子を全て回収。ニコチンは水で溶かして測定し、タールは粒子の重量から水分とニコチンを引いて決める」
男「そうか、丁子の油が計測されてしまうのか」
女「そうだと思う。勝手な予想だがね。実際には17、8程度にしか感じない」
男「見た目より軽いのか、お前みたいだな」
女「ほう? 尻だと言ったらグーが飛ぶぞ?」
男「いや体重。前おんぶしたとき予想以上に軽かった」
女「………ふふっ」
823 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:00:33.60 ID:8sFNVdkK0
かわいいwww
826 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:08:48.26 ID:MtcfTksE0
>>822
後日談
男「そういえば、一番目と二番目に重たい煙草は?」
女「どちらも同じ重さの両切りガラムとガラムクロボットだな」
男「クロボット?」
女「ああ、とうもろこしの葉で巻いたインドの大昔の煙草の再現だ。コイツは凄く重たく感じるらしい」
男「吸ったことないってことは、吸ってみたい?」
女「だが吸えない。販売停止になった。インドでならまだ停止になっていない両切りは一度吸いたいな」
男「海外旅行に行きたい理由が煙草かよ」
女「ああ……ふふっ」
男「どうした?」
女「いや、思い出し笑いだよ」
830 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:25:55.03 ID:MtcfTksE0
男「なあ、クーラーつけようぜ?」
女「これを吸い終わったらな」
男「せめて扇風機」
女「断る」
男「……畜生。暑苦しい」
女「そうかい? 私はまだ耐えられるよ」
男「汗だくでよく言うぜ」
女「……こうしてもまだ耐えられる」
男「うわっこら抱きつくな。火がっ胸っ!」
女「なんだ腕を絡めただけだというのに……どうした?」
男「元気になった」
女「なぜ座り込む」
男「諸事情だ」
831 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:40:48.74 ID:79iW5wXjO
初老の男「隣り良いかね?」
女「ええ」
初老の男「ここいらじゃ見ない顔だな」
女「・・・」
初老の男「警戒しなさんな。身元調査なんて柄じゃない。一本どうだい?」
女「頂くわ。マッチ持ってる?」
初老の男「ライターしかないな。これじゃダメかい?」
女「燐の薫が好きなの。自分が男になったみたいで」
バーテンダー「どうぞ(シュッ)」
女「ありがとう。ねぇ」
初老の男「なんだい?」
女「一杯奢って下さらない?」
832 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:44:19.49 ID:MtcfTksE0
男「おまえさ。煙草ない時、ライターで手いたずらする癖があるな」
女「ああ、煙草がないとどうしても手が寂しくてね」
男「そうか、ジッポだったらジッポトリックみたいな遊び方もできるのにな」
女「いや、どちらにせよ直したい癖だ。幅を広げてどうする」
男「直したいのか、手が寂しいならくらいなら開放できるぞ」
女「ほう? どうすればいいんだい?」
男「こうする」
女「………人前で手を繋ぐとは、なかなかにやるな」
男「冗談だよ」
女「あっ……性質の悪い冗談はよしてくれないか?」
男「冗談に怒るなって」
837 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:09:37.04 ID:MtcfTksE0
『質問です。朝食と言えば?』
女「ラピュタパンが多い」
男「ご飯に納豆とねぎ」
『好きな音楽は?』
女「ネットで名前も知らない古い洋楽を探すのが好きだ」
男「セックスマシンガンズのバカな曲」
『鳴かないホトトギス、どうやって鳴かせる?』
女「待つ」
男「応援する」
『好きな匂いは?』
女「煙草のあの匂い」
男「隣で煙草を吸っている時のあの匂い」
女「ついに被ったか。嬉しいよ」
男「っえ!?」
女「そんなに好きなら増やしてやろうかとな」
841 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:27:50.41 ID:bFAivHYqO
女「む、ヤニが切れた。男、これ買ってきてくれないか?」
男「なにこれ?」
女「旧東ドイツの煙草だ。一度吸えば歯が真っ黄色になる劇物」
男「そんな命がけの骨董品買えるか!」
845 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:44:30.35 ID:MtcfTksE0
男「なあ、お前の初めて吸った煙草って何?」
女「割と普通だ。マイセンのスーパーマイルド」
男「意外だな。他人が選ばない物を好んで選ぶかと思った」
女「なに、20の誕生日に父親が吸っていた物を分けて貰っただけだよ」
男「……未成年の内にタバコに挑戦していればよかった」
女「何を唐突に言い出すかと思えば、キミは吸ったことがないだろう? それに未青年の喫煙はダメだ」
男「そういうことじゃないよ」
女「どうした?」
男「………その頃に吸い始めていれば、きっと吸っていただろうなってだけ」
女「そうか」
男「……あのさぁお前人を鈍感呼ばわりするくせに、お前も二ブチンじゃねえか」
女「きっとキミには負けない」
男「どうだか?」
848 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:53:14.22 ID:pGu55M+m0
男 「何吸ってるの? においがいつもと全然違う」
女 「ハーバルシガレットというものだ」
男 「普通のたばこと何か違うのか?」
女 「この、エクスタシーというヤツはたばこ葉を一切使用していない。代わりにハーブを使ってる。
つまり、ニコチンは0というわけだ。もっとも、煙は出るからタールはあるがな」
男 「通りでにおいが全然違うわけだ。例えるなら、蚊取り線香やお寺の様なにおいだ」
女 「そこが、好き嫌いが分かれる点だな。臭いと言う人も結構多い。
喫煙室でも、特異なにおいになってしまう。」
女 「そんなハーバルシガレット。原料のおかげでちょっと変な事もできる。
というわけで、キミに ハーバルゴールド というたばこをあげよう」
男 「俺は吸わねーぞ」
女 「吸えとは言ってない。これはハーブティーにもできるんだ。是非、私にご馳走してくれ」
850 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:56:57.78 ID:bFAivHYqO
女「もしゃもしゃ…」
男「禁煙ガムか?関心関心」
女「いや、噛み煙草。男もいるか?」
男「…前言撤回」
855 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:08:40.96 ID:MtcfTksE0
女「エスプレッソマシンを買ってきた」
男「煙草ほどでもないが、コーヒーも好きだよな」
女「ああ、煙草にこれ以上相性がいい飲み物はなかなかない」
男「さいですか」
女「豆を挽こう。バリスタのようにはいかないだろうが、キミも飲むかい?」
男「美味しく淹れられるなら、いただくよ」
女「それなりに高かったんだ。美味しくなくては困る」
男「それもそうか」
………
女「ほう……これはなかなか」
男「ちゃんとクレマが浮いてる。家庭でもできるんだな」
女「キミもなかなかにコーヒーが好きだね」
男「ああ、俺は煙草吸えないしな」
856 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:19:05.78 ID:MtcfTksE0
カサカサ
男「でたぁ!」
女「む、五月蝿い奴だな」ジュッ!
男「よくできるなそれ」
女「なに、ある程度の動体視力さえあれば簡単さ。流石に手が届かない場所は、ハエタタキを使うが」
男「いやそっちじゃなくて、メンタル面」
女「昆虫如きに怖がる必要がどこにある?」
男「その発想に恐れ入る。ゴキジェットなしじゃ俺には無理だ」
女「殺虫剤は臭いがだめだ。火も危ない」
男「それが一番の理由か」
女「いや、ストレス発散だな。とある朴念仁への怒りを全て引き受けてもらう」
男「家にスタンディングバッグあるぞ。殴るか?」
女「発散しきる前に煙草で弱った肺がヘタレそうだ」
857 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:21:01.95 ID:MtcfTksE0
>>856
後日談
――ダンダンダンダンダンダンダンダン
男「くっ……はぁはぁはぁ」
男「アイツの言うとおりだな。吸ってなくても発散しきる前に体力もたねえ」
860 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:29:23.06 ID:bFAivHYqO
>>853 そういや噛みタバコって歯がパネエことになるんだよな。
男「……と言うことらしいんだが」
女「なんだ、止めて欲しいのか?」
男「そりゃ口腔癌になりやすくなるし、人前で唾を吐くのなんか見たくないし」
女「安心しろ。君以外の人の前ではしないさ」
男「いやそれもっと危ないから!」
女「つくづくワガママだな、君は」
863 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:48:56.46 ID:MtcfTksE0
女「ふふっ、久しぶりに葉巻を吸いたい気分だ」
男「そうか」
女「ああ、キミは料理が上手いね」
男「お褒めに与り恐悦至極」
女「今日は……パンチ パンチでいいかな?」
男「なあ、葉巻っていくらくらいするんだ?」
女「かなりの差があるよ。最高級コイーバの最大サイズ、エスプレンディドスは一本4000円もする。一箱など10万を超えるな」
男「当然バラ売りですよね?」
女「当たり前だ。まあ、湿度温度管理が必要なプレミアムシガーはサイズによるが、一本1000~2000と言ったところだな」
男「ドライシガーは?」
女「ばらつきが激しい。シガリロなら10本400から2000円するものもある。葉巻らしいサイズならその倍程度だ」
男「人に贈るなら……プレミアムシガーか」
女「ああ、湿度温度管理が面倒かもしれないが、ドライシガーでは贈り物と呼ぶには少々役不足だ」
男「……頑張れ俺のサイフ」
女「ん? ところで、キミに葉巻を好むような友人は居たかい?」
876 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 09:12:04.89 ID:MtcfTksE0
女「なあ」
男「ん?」
女「煙草吸っていいか?」
男「言いに決まってるだろ。いつも許可なんか求めてないじゃないか」
女「流石にキミの車だからな。そうそう窓は対角線上に開けるといいよ、風通しがよくなる」
男「クールスモーキングは?」
女「運んでもらっているのに、贅沢は言わないよ」
男「感心なことで」
女「そういいながら、助手席の窓しか開けないキミが好きだよ」
男「吸い終わったら、後部座席も開けるさ」
女「そうかい」
男「窓の風、クーラーより気持ちいいな」
女「ああ」
885 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 09:44:51.56 ID:MtcfTksE0
男「煙草、増税しそうだな。嫌煙議員の目標は600~1000円だとよ」
女「どうしようもないな。数は減るだろうが、やめることはないよ」
男「さらに肩身が狭くなるね」
女「本当に首が回らなくなりそうだったら、海外に高飛びするよ」
男「そこまでするか?」
女「ガラムの本場インドか葉巻の本場キューバか、迷うな」
男「言葉の壁もなんのそのだな。お前」
女「あまり、本気でもないがね」
男「その時はお供させていただくよ」
女「………増税か、嫌だとばかり思っていたが、悪くないな」
男「はい?」
女「なに、減らすいい機会だと思っただけさ」
886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 09:48:51.58 ID:Oh4E0U1c0
男「あ~、そういえば煙草が値段上がるとか」
女「あぁ、日本政府はどれだけ私たちから巻き上げれば気が済むのか……」
男「やっぱり、上がらない方がいいの?」
女「個人的に言えば、それほど支障はないがな。日本の煙草はそれなりに優秀だと思うし、もう二、三百円上げてもいいと私自身は思っていた」
男「へぇ、増税はめっきり反対派なのかと思ってた」
女「まぁ、輸入関税なんかはもう少し下げてもらってもいいとは思うがね」
男「やっぱり、娯楽品、嗜好品は一番最初に上がるしね」
女「一番可哀相なのは、タバコ屋の親父だ。儲けはそれほど上がらんのに、値上げするのは心中痛いだろう」
男「う~む」
女「あとは、新規喫煙者が間違いなく減るのは明白だからな。この匂いが良いものとわかるヤツが少なくなるのは寂しいな」
男「俺は大丈夫。君がいれば、煙草が好きになれるからね。吸わないけどさ」
女「ふふ、わかってきたみたいじゃないか」
891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:10:56.19 ID:MtcfTksE0
男「なにそれ?」
女「電子煙草。友達から借りた」
男「煙出てないな」
女「ああ、水蒸気だからな。煙がないので、周囲に迷惑などないらしい」
男「味の感想は?」
女「この上なく味気ない。タールがないのはまだいいとして、煙がないのはいただけない」
男「喫煙者じゃなきゃわからない感想だ」
女「そういった感想ならもう一つ。葉巻型やパイプ型はともかく、この箱からチューブが出ているだけと言うのは、センスがない」
男「凄く手が寂しそうだ」
女「いつかみたいに手を繋いで欲しいくらいだ」
男「ほれ」
女「あっ…………」
男「………」
女「………」
892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:12:17.96 ID:MtcfTksE0
>>391
後日談
男「(………か、会話が)」
女「(……手を握れるのは、凄く嬉しいが、どうしようこの雰囲気)」
897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:25:22.01 ID:MtcfTksE0
>>889 なんかこう旨味のわかる新ジャンルはザルクール以来だな
この二人の対談みたいなのが見てみたい俺がいる
ザルクール「やあ、随分と久しぶりだね。元気だったかい?」
女「一応な」
ザルクール「進展のほどは?」
女「皆無に等しい」
ザルクール「お互い苦労するな……強い酒でも出そう。ドライマティーニでいいかい?」
女「私が弱いことは知ってるだろう? ベルモット多めで十分酔える」
ザルクール「そうかね。わたしはエクストラ・ドライで」
女「うわばみめ」
ザルクール「しかし、鈍いならヒマワリでも贈ってやればいい」
女「そんなことで気が付く奴なら苦労しないよ。……はぁ」
ザルクール「そうだな、私もそうだった。しかし、その煙草、ひどく苦そうだ」
女「お前のマティーニもな」
自分の立てたジャンルは書き易いな
905 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:54:13.79 ID:MtcfTksE0
男「おまえさ。自分で葉巻はふかしって言ってるのに、たまに肺に入れてるな」
女「葉巻は香りを楽しむ香水のようなものだ。そして、肺に入れると紙巻とは比べ物にならないレベルで味が変わる」
男「なのに、肺か」
女「葉巻は強いからね。たまにガツンと欲しくなるんだ。ライトボディなら案外平気だよ」
男「ボディ?」
女「葉巻の強ささ。ライト、ミディアムライト、ミディアム、フルミディアム、フルボディの順に強い。といっても、規定があるわけでもない」
男「そもそも、表記されていないものがほとんどだ」
女「煙草屋の店員が詳しければ、聞けばわかるよ。初心者のためにカットしてくれる店員もいる」
男「ふーん、扱っている店が少なそうだけどな」
女「ああ、実際少ない。見つけるのにも苦労した。だというのに、豊富に取り扱う店を近所のそごうで見つけたんだ」
男「近くの幸せは案外気づきにくいものだぜ」
女「肝に銘じよう」
男「ホントにな」
908 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:06:36.26 ID:ZVcrnbN10
煙草が健康に悪いのではない
健康が煙草に悪いのだ
というとあるラノベの屁理屈を思い出した
911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:19:07.51 ID:Oh4E0U1c0
>>908
男「だってさ」
女「いい言葉じゃないか。この香りを楽しむためには人は脆弱すぎるという事だろう?」
男「なんか、ものすごく屁理屈に聞こえる……」
女「まぁ、なんにでも相性はあるということさ。それを人の身でありながら、感受できるのは嬉しい限りだよ」
男「でも、元気な方がいいよ。女さんも体に気をつけなきゃ」
女「わかったわかった。今日はいつもよりは半箱くらいは少なくする。それでいいだろ?」
男「……よくわからないけど、いつも元気でいてくれたら、俺は嬉しい」
女「ああ、なるべく肝に銘じておく」
女「ふふ。君とは相性がいいのか、悪いのかわからん。それが楽しいと思える私は幸せモノだな」
915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:32:29.35 ID:MtcfTksE0
男「ん、なにやっているんだ?」
女「ライターの手入れだ」
男「そういえば、芯とかってヤッパリ燃えるよな? どうするんだ?」
女「オイルライターの場合、芯……つまり、ウィックをピンセットで引っ張り、燃えた部分を切る」
男「ほう」
女「長いほど炎が大きくなるが、やりすぎると大きすぎる上に着火しにくい。それとこの方法は三回までだ」
男「さすがに短すぎるとオイルを吸い上げなくなるもんな」
女「ああ、その時は新品のウィックが売っているので交換する。オイルマッチはフリントが切れたら剥がして新しい物を貼り付ける」
男「あとは、今みたいに磨くだけか」
女「ああ、マーベラスは細かい部分が少しメンテナンスしにくいのが玉に瑕だ」
男「こだわりには面倒は付き物だろう?」
女「たまに、面倒を放り捨てたくなるがな」
917 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:47:43.03 ID:MtcfTksE0
男「ガキが格好つけるためにマルボロをよく吸うよな」
女「そちらの方が格好悪いと思うがな」
男「やっぱりか」
女「ピースをダサいと言った未成年を一度張り倒したくなった。味や香りもわからずに吸うのは馬鹿げている」
男「なるほど」
女「キツすぎるや甘いのが嫌い、ならまだ許せるが。明らかに格好つけるために吸っている人間は、吸う必要が感じられない」
男「ふかしが格好悪いとか?」
女「ふかしにはふかしの良さがある。それもわからない奴ということだろう? そちらの方が格好悪い」
男「ふーん」
女「ただ、明らかに未成年だろう青年が、バットをカートン買いしているのを見た時は、少しにやけた」
男「ゴールデンバット、渋いな。カートンってことは、金欠でもないだろうに。味がわかればいいのか?」
女「いけないとは思うし、私が売る側なら売らない。だが、ちょっと応援したくなる気持ちがないと言えば嘘になる」
男「まあ、お前みたいに味がわかる上でこだわって吸うのはカッコイイよ。人前じゃあまり吸わないしな」
女「そうかい? それはよかった」
933 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 12:11:42.11 ID:MtcfTksE0
男「なあ、お前ってさ。煙草を止める気はどこまでないんだ?」
女「死ぬまで。というか、たまにキミは禁煙を勧めるね? 止めて欲しいのかい?」
男「そういう願望がないといえば嘘になる」
女「ほう、煙草の香りは好きなんだろう?」
男「まあな。だが、寿命を削ってまでも、とは思えない」
女「ふむ、まあ、キミが鈍感なうちは止めないだろうな」
男「ああ、それにショートピースを吸っているような人間は、なかなか止められるようなもんでもないだろう?」
女「確かにその通りだ」
男「ん、なあ、葉っぱ付いてるよ。間抜けだな。唇のとこ」
女「おや、どこだい?」
男「右、右、あーもう、しょうがないな……ん」
女「あ………」
どう葉っぱを取ったかは、皆の妄想に任せる。寝る
958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 13:24:57.43 ID:OT1bfknT0
勝手に>>933の数年後
男「なぁ・・・」
女「なんだい?」
男「煙草吸うのはかまわないがそれに灰とか落とすなよ」
女「何年吸ってると思ってるんだ?そんなヘマはしないよ」
男「ただでさえヤニがつきそうでハラハラしてんだ」
女「・・・まぁそれは勘弁して欲しい」
男「レンタルしかできないんだ。買取になったらどうしてくれる?」
女「そしたら部屋にでも飾っとくよ」
男「あのなぁ・・・」
女「それよりせっかく着ているんだ。なんか他に言うことあるんじゃないか?」
男「・・・似合ってるよ」
男「そのドレス」
女「ハハッ・・・さてと時間だ」
男「教会の中は禁煙だからな」
女「はいはい・・・っと」
ジュッ・・・
HAPPY END
994 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 15:08:49.41 ID:Oh4E0U1c0
女「最後まで好きと言えず仕舞いか」
女「だが、この煙草とともにあいつがそばに居てくれたのが幸せすぎたからな」
女「これ以上、望んではいけないのかもな」
女「……」
女「男、君のことが好きだった」
男「や」
女「男……。君はもう帰ったんじゃ。……いや、そんなことはどうでもいい。今のは聞いていたのか?」
男「いや差し入れ。ほら、煙草屋ギリギリ開いてて、缶ピ見つけたからさ。今のって?」
女「やはり、君はいつもそうだな。ふぅ~~……」
995 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 15:09:12.49 ID:Oh4E0U1c0
男「たまにはさ、俺も吸うよ」
女「お?ついに、吸う決心が付いたか。ほら、点けてやろう」
男「いや、あれ一度やってみたい。あの煙草あわせて、火貰うやつ」
女「また、何に影響受けたんだか」
男「あはは。女さんだよ」
女「ん?」
男「俺も好きです。では、誓いのキスを」
女「あ……さっきの」
男「いいじゃんいいじゃん。もう、貰っちゃった」
女「君というヤツは」
男「すぅ、ケホケホ!」
女「ふふ。まったく、わかってないな。一から説明してやろう。クールスモーキングというものはな?」
558 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 17:02:53.92 ID:OzN/geloO
しすらふくめて
すべてたのしめ
このよはすべて
かぎりあるもの
みたいな。
女「……(すぱー)」
男「また煙草? 健康に悪いよ?」
女「キミが嫌だと言うならやめよう」
男「いや、俺の健康じゃなくてさ」
女「キミが気にしないのであれば問題ないだろう?」
男「まあ、そうだけど……」
女「それに、キミと居る間は煙草が手放せなくてね」
男「どういうことだよ」
女「煙草には鎮静作用があると言うことさ」
男「遠まわしに嫌いって言われた気がするんだが……」
女「はぁ……だから手放せないと言っているんだよ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:07:29.75 ID:BGxaTdA80
男「そういえば、いつもなに吸っているの?」
女「ロングピース。ショートの方が旨いんだが、アレは短くてね」
男「タール21……死ぬぞ?」
女「私はどちらかと言えば、太く短く生きたい」
男「俺は幸せに長く生きたいな」
女「……私の場合、現状、片方は叶っているしな」
男「ん? なんか言ったか?」
女「身近な幸せは気が付かないと言ったんだよ」
男「?」
女「自分で考えたまえ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:13:19.46 ID:BGxaTdA80
男「あれ? 暗くてよくみえない……」
女「ほら」(シュボッ
男「サンキュ。こういう時、喫煙者はライター持ってて便利だよな」
女「なに、煙草に火をつけるついでさ」
男「あっちょっ消すなよ……」
女「いや、こちらのほうがいい」
男「おっ蛍?」
女「風流だろう?」
男「明るさが足りません」
女「はぁ……無粋だねえ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:18:29.78 ID:BGxaTdA80
男「……凄い匂い」
女「嫌いか? なら、キミの前では控えるが」
男「いや、そこまで嫌いな匂いではない」
女「そうか。久しぶりのガラムなんだ。立ち寄った煙草屋で衝動買いしてしまった」
男「嬉しそうだな」
女「本当はこの煙草が一番好きだからね」
男「強烈な匂いが控える原因?」
女「その通り。部屋に匂いがこびり付いてしまう」
男「もう、壁紙がヤニでこびりついてしまってるのに……」
女「それに、キミが来た時鼻が利かないのはいやだ」
男「え?」
女「ははっなんでもないよ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:22:50.57 ID:BGxaTdA80
男「珍しいライターだよな。それ」
女「あーマーベラスのことか。デザインと燃料の持ちがね」
男「ギア付いててかっこいいけど、ジッポーでも同じじゃないのか?」
女「スピリタスがオイル代わりなんだ。ZIPPOだと、蓋が大きすぎてアルコールが飛ぶ」
男「なんでそこまでしてアルコールを使いたがるのさ?」
女「オイル特有の匂いがない。それに」
男「それに?」
女「私は酒精に弱いから、匂いだけで酔える」
男「酔う必要がどこにある?」
女「例えるなら今だよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:28:17.69 ID:BGxaTdA80
女「ピースは旨いなぁ」
男「そういえば、いつも部屋で吸ってるよな?」
女「風で過燃焼させると、煙草は不味くなるんだ」
男「へー」
女「特にキツい煙草は辛さが目立つ。ピースのほのかな甘さは、外で吸うと隠れてしまう」
男「俺はその煙草の匂い嫌いじゃないから、どこで吸っても別にいいけどね」
女「でも、外で吸うのは嫌いじゃない。風流を眺めながら吸う煙草は、別の旨さがあるんだよ」
男「じゃあ、何で吸わないんだよ」
女「ここに最高の眺めがあるからさ」
男「?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:34:05.99 ID:BGxaTdA80
男「珍しい……外で吸ってる」
女「ん、ああ、君に言われたからね」
男「さいですか」
女「一応、クールスモーキングは心がけているぞ?」
男「しかし、凄い匂い」
女「ガラムは外で吸うなら解禁されるからね」
男「……だからって、缶を持ち歩きますか?」
女「ボックスが国内販売停止してしまったんだよ」
男「へー」
女「缶もいい匂いが染み付いているぞ?」
男「嗅ぐのは遠慮しておきます」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:36:03.40 ID:AthES+Lv0
女でタバコ吸う奴はカス。障害児を産む
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:38:49.34 ID:BGxaTdA80
女「……ふぅー」
男「あまったるっ!」
女「ああ、すまない。ブラックデビルに浮気していたんだ」
男「黒い煙草って、毒々しいな」
女「私としてはいい演出だと思うけどね」
男「甘い煙草好きだよな」
女「現実が辛いからな。煙草くらい甘くさせてくれたまえ」
男「例えばどんな?」
女「今はとても幸せだが、ある意味で辛いね」
男「?」
女「ほぉら、辛い」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:46:19.71 ID:BGxaTdA80
男「花火買ってきたぜ?」
女「うむ、夏らしくていいな」
男「前もって言っておくが、打ち上げを人にぶつけるの禁止な」
女「小さい頃は良くやったな? ロケット花火やねずみ花火で」
男「あれ凄く痛いんだぞ? 服燃えるし」
女「女である利点は、狙われることがないことだ」
男「一方的なジェノサイドですか……」
………
男「煙草の煙なのか花火の煙なのかわからん」
女「どっちでもキミは一緒だろう?」
男「お前は違うんじゃないのか? 匂いとか気にするんだろう?」
女「懐かしい火薬の匂いも、また乙なものだよ」
男「へぇ……まあ、懐かしくはあるな」
女「それも風流の一つさ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:50:10.22 ID:BGxaTdA80
>>14
後日談
女「げほっげほっ……煙が…」
男「いわんこっちゃない」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:58:47.57 ID:BGxaTdA80
男「なんか上機嫌だな」
女「ん? わかるか?」
男「珍しい煙草でも見つけた?」
女「コイーバのエスプレンディードスが手に入ってね?」
男「なにそれ?」
女「葉巻だよ。最高級の。一度吸ってみたかったんだ」
男「おいくらで?」
女「4000円。値段改定前の物をいくつか手に入れた」
男「そんなに金あったら他にいくらでも使い道が……」
女「ヒョードルに入れて、長く熟成させよう」
男「聞いてないし」
女「葉巻は吸い方で味が変わるんだよ。焦ってはいけないんだ、甘さがなくなる」
男「へー」
女「まあ、現状は少々急ぎ足が必要だと思うがね」
男「?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:06:36.67 ID:BGxaTdA80
女「……はぁー、旨い」
男「さっそく吸ってるじゃないか。熟成させるんじゃなかったのか?」
女「一緒に買ったパンチカッターの試しも兼ねてね。はさみだったからな。これはいい」
男「熟成させるんじゃなかったのか?」
女「一本くらい味見もいいじゃないか、最高に旨いぞコレ。ウィスキーが飲みたくなる」
男「意外と我慢出来ない性質だったりする?」
女「なにをいうか。我慢はこの上なく得意だ」
男「例えば?」
女「はぁ……それを言ったらおしまいなんだよ」
男「たまにお前の言って居ることがわからなくなる」
女「だからキミは鈍感だと言われるんだ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:18:00.71 ID:BGxaTdA80
女「……ほっ」
男「わっか上手いね」
女「なかなかコツがいる。結構練習したんだ」
男「へぇ……」
女「ほら、こんなに大きいものも作れる」
男「おお」
女「肺に入れると出来なくなるのが悔しいところだ」
男「ふかしなしで、そんなにキツい煙草吸ってるの?」
女「ヤニクラの酩酊感が好きなんだ」
男「ヤニクラ起こすほど弱くもないくせに」
女「それもそうだが、現在酩酊感を感じているから問題ない」
男「なんのことだ?」
女「キミの知らないことだよ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:49:40.91 ID:BGxaTdA80
男「朝から煙草ですか」
女「目覚めの一服だよ。寝起きほど吸いたい瞬間はない」
男「朝でも元気だな」
女「朝食をきちんと取れば、誰でも元気さ」
男「ちなみに今朝の朝食はどのようなもので?」
女「ベーコンエッグと焼いたトーストにたっぷりのブルーベリージャム。それからピース」
男「煙草は食べちゃいけません」
女「食後は最高に煙草が旨い瞬間だよ」
男「さいですか」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:51:10.06 ID:PlPyyyFb0
男も朝から元気だろ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:54:09.61 ID:BGxaTdA80
女「おや? どうしたんだい? しょぼくれて」
男「いやちょっとな……」
女「おやおや、失恋かい?」
男「似たようなもんだ」
女「………」ピク
男「はぁ……完璧に振られた。可愛かったのに」
女「……(私には、可愛げは……ないな」
男「あーあ、あのくりくりした眼が好きなのになぁ」
女「……(今押せば、もしかしたら男は……いやそんな弱みに付け込むなど」
男「ああ、可愛かったなぁ。さっきのミケ猫」
女「………ブチン」
男「え? ちょっゲホゲホッ。煙吹きかけるな! おい!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:00:45.11 ID:BGxaTdA80
女「おじゃまします」
男「ウチに来るの初めてだっけ?」
女「家の前はよくきたが、あがるのは初めてだよ」
男「そうか。まあ、適当にくつろいでて。メシ作ってくる」
女「ああ、頼んだ」
………
女「ご馳走様でした」
男「どういたしまして」
女「ふむ。おいしかったぞ。また頼む」
男「それは重畳。ん? 食後が旨いんじゃなかったのか? 吸わないの?」
女「流石に禁煙者の家では吸わないよ。部屋に匂いが残ってしまうからね」
男「……なあ、今夜は満月だよな?」
女「ああ、確かに望月だったな」
男「じゃあ、屋根の上で吸おうか」
女「……キミにしては珍しく気が利いている」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:02:15.12 ID:BGxaTdA80
>>28
僕が大人の女性を描くのが苦手なだけだ
ありがとう
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:10:05.01 ID:BGxaTdA80
男「歩き煙草はよくないよ」
女「いいじゃないか。ここは誰も通らないし、携帯灰皿も持っている」
男「まったく……」
女「む、ヒマワリか」
男「あ、ホントだ」
女「蝉の声とヒマワリと積乱雲。いいね。夏らしい。特にヒマワリが」
男「いっぱいあるな。ヒマワリ畑か……」
女「ふむ。ヒマワリと言えば……」
男「油?」
女「はぁ、風流がないなキミは」
男「悪かったね」
女「そういえば、歩き煙草は良くないんだったな」
男「え?」
女「そこの木陰で休んでいこうか」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:14:15.83 ID:BGxaTdA80
男「そこの灰皿。いつもいっぱいだな」
女「そうかい? 定期的に捨ててはいるよ?」
男「いつもサボテンにするには、どんだけ吸わなきゃいけないのかね?」
女「さあな? 私は一日二箱と決めているけれどね」
男「そんなに吸うのか」
女「なに、ピースしか数えていないよ」
男「褒めてるわけじゃねえよ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:23:49.59 ID:RxmYfU9f0
>>21>>28うます、脳内変換させてもらいます。できれば男と女のスペックお願いします。PSPからは辛いな・・・。
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:23:55.29 ID:BGxaTdA80
女「ピースうまいなぁ」
男「好きだよな。その煙草」
女「ああ、JTの名作だよ。初代ショートピースは46から続くベストセラーだ」
男「第二次世界大戦直後? 随分長いな」
女「戦争終結を記念する平和の煙草さ」
男「強すぎて体内の平和は程遠いけどな」
女「古い煙草がいいぞ。老人と仲良くなる」
男「ほう」
女「このまえも、駅で吸っていたら同じピースを吸っている爺さんと意気投合した」
男「……爺さん。歳とっても随分ハッスルだな」
女「なにがだ?」
男「人のこと朴念仁って呼ぶわりに、お前も大概だってことだよ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:32:43.65 ID:BGxaTdA80
男「なあ、どうやったらお前は煙草を止めると思う? 法律で禁止されたりとか」
女「日本で禁止されようと海外に高飛びして吸う」
男「世界で禁止されたら?」
女「逮捕覚悟で自力で栽培してやるな」
男「じゃあ、煙草の値段が上がったら?」
女「一本一万までなら払おう、それ以上は海外に逃げる」
男「どうあがいてもやめないのか」
女「そうだな。唯一の機会を失った」
男「?」
女「とある朴念仁が嫌いなら、きっと止めていたさ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:46:46.27 ID:BGxaTdA80
男「煙草ってさ。どんな味なの?」
女「ふむ、吸ってみるか? 説明できる気がしない」
男「お前が人に勧めるとは、一本たりともあげないくらいのジャンキーだと思ったのに」
女「流石にそれはないよ。煙草好きが増えてくれるのは嬉しいからな」
男「趣味友達みたいなものか」
女「そういうものだ。……ふむ、まあコレをやろう」
男「どうやって吸うんだ?」
女「初めてならふかしがいい。肺に入れないように。火をつける時は軽く吸って」
男「………ゲホッゲホッゲホッ」
女「やはり、ピースは強すぎたか」
男「ずっと、お前の隣にいたから多少は強くなってると思ったのに……」
女「そんなことあるものか。さて、キミの吸いかけは私が処理しよう」
男「そんなに煙草好きか?」
女「煙草より、もっと好きなものもあるがな」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:50:48.49 ID:3WbfXWmL0
ttp://imepita.jp/20080810/280990
男も描いてみた そろそろ限界だから寝ますわノシ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:56:35.13 ID:BGxaTdA80
男「上機嫌だな。ガラムだったけ、この匂い」
女「ああ、いい香りだろう?」
男「まあ、甘ったるいけど、いい香りではある」
女「匂いだけじゃなく味も甘い。いや甘いだけではなく複雑な苦さや刺激も含んでいるけれどね」
男「煙だけなのに、味とかあるんだな」
女「勿論あるさ。ガラムの場合は、フィルターにシロップが付いているけれどね」
男「匂いと相まって凄く甘そうだ」
女「だから、唇にシロップが付いていて、キスすると甘いそうだよ?」
男「へぇ」
女「試してみるかい?」
男「なっなななっ」
女「冗談だ。私もこれ以上甘いと流石に応える」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:10:54.35 ID:BGxaTdA80
女「ふう、やっと吸える」
男「マナーは守るんだな。いつも携帯灰皿もってるし」
女「守らないのは屑だろう? そういう奴らがいるから喫煙者の肩身が狭くなるんだ」
男「他に人が居る時にガラム吸わないのも?」
女「ガラムはもっと肩身の狭い煙草なんだ」
男「あの匂いじゃな」
女「あの匂いとパチパチがいいというのにな。誰もわかってくれない」
男「しかし、お前だけ凄い煙の量」
女「煙の量はタールに比例するんだよ」
男「倍くらい煙吐いてない?」
女「人の倍くらいため息を吐かされているからな。必要なニコチンも増える」
男「?」
55 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/10(日) 08:29:17.39 ID:QUnuvQWD0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,','
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
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`|:::::;::| !;;oソノ ./\:::/リ
|::::::;::| !ー、_,' `''" /:';:::::`! 女可愛いっすね。マジでパネェっす
|:::::::;::|. 'ー ./:;;:-''"`\
.|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
,.-┴''"ヽ``,`'、 !.,' '/ /`ニ=_,ノ!
.,r' ヽ、`i !ノ ',' i' _,フ'-:'":、
/ '" `i i .ノノ-' ', ! i 「 ';::::::::::::`、
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:36:53.75 ID:BGxaTdA80
男「パイプとは、また古典的なものを」
女「コレ難しいんだぞ? 腕が良ければ凄く美味いが」
男「コツとかあんの?」
女「呼吸するように、というか呼吸と共に吹かすんだ。うっすらと煙を立てるように」
男「へえ」
女「ほかにも色々とコツがあるが、クールスモーキングの基本は変わらない」
男「浅く、なるべく燃焼させないようにか」
女「それとドライだな。当たり前だが、唾液を可能な限りパイプに入れないように」
男「あーそれは吸わない人間には思い付かなかったわ」
女「満遍なく火をつけ、ダンパーを上手く使い消えかけを上手く維持するんだ」
男「専門用語がわからん」
女「おっと済まないね。まあ、吸わないなら必要ない知識さ」
男「まあ、お前と話しているのは好きだし、煙草の話は特に生き生きしててもっと好きだぜ?」
女「ふむ。じゃあ、もう少ししようか」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:46:23.95 ID:BGxaTdA80
女「電車には女性専用車両じゃなくて、喫煙車両が欲しい」(クチャクチャ
男「凄く煙たそうだなそれ」
女「冷房も暖房もなくていいから、窓を全開にしておけばいい」(クチャクチャ
男「はいはい、莫迦で実現不可能な妄想やめましょう。ガム頂戴」
女「無理だ」(クチャクチャ
男「なんでさ」
女「これはガムはガムでも。ニコレット」(クチャクチャ
男「ついに禁煙!?」
女「いや、ただのニコチン補給」(クチャクチャ
男「…………」
女「なかなか、いけるぞコレ」(クチャクチャ
男「凄く使い方を誤っている気がする」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:51:34.39 ID:BGxaTdA80
>>57
後日談
女「というか、お前禁煙して欲しいのか?」
男「まあね」
女「ほう、煙草の煙は嫌いじゃないといっていたが、我慢していたのか。言えばいいのに」
男「いや、嫌いじゃないよ。結構好き」
女「じゃあ、なんでだ?」
男「いや、長生きして欲しいじゃない」
女「………」
男「いい友達は長く一緒に居てもらいたいし」
女「絶対止めるもんか」
男「ええ!?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:00:05.14 ID:BGxaTdA80
男「7」
女「何の数字だ?」
男「すぐにわかるだろ?」
女「……?」
男「おまえさー」
女「ああ」
男「表情に出にくいけどさー」
女「ああ」
男「凄くわかり易いよなー。はい八連鎖」
女「また負けたか。ぷよぷよ強いなお前。で、さっきの数字は連鎖の数か?」
男「いや、煙草の本数。イライラするとすぐ増える。ホントわかり易いぞ?」
女「そのようだな。だが、お前はそれを上回るハイレベルな鈍感であると教えておこう」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:12:41.91 ID:BGxaTdA80
女「よくきたな。まあ、座れ。もう食事はできている」
男「お、豪華だ。料理上手いな畜生」
女「女が料理できて何が悪いというのかね?」
男「いや、負けてられないなぁって」
………
男「ご馳走様。味も凄く良かったよ」
女「お粗末様。私だって家事くらいできるさ。ほら」
男「ん、ブランデー?」
女「ラガブーリン。モルトの王様と呼ばれる酒さ。貴重だから分けてやろう」
男「で、葉巻か」
女「そろそろ熟成もいい頃合だからね? コイーバを味合わせてもらうよ」
男「好きだねー。そういうの」
女「それにな。葉巻は吸っている隣に座った人間が一番楽しめると言いうくらいなんだ。香りもおすそ分けしてあげよう」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:27:10.96 ID:BGxaTdA80
男「煙たいな。部屋に霞が掛かったみたいだ」
女「扇風機をつけよう」
男「そうしてくれ。さらに言うなら暑い」
女「ふむ、それはすまなかったね。あ……」
男「あーあ、灰皿いっぱいにしてるから舞っちゃうんだよ」
女「はあ、だから扇風機は嫌いなんだ。煙草が風にあおられてクールスモーキングも出来なくなる」
男「文明の利器全否定か。頼むからクーラーつけようなんて言い出すなよ?」
女「いやクーラーもだめだ」
男「流石にそこまで煙たいのは、お前でも嫌か」
女「アレだって風が出る」
男「お前本当に煙草第一主義だな」
女「いや、それは違うな」
男「どこがだよ」
女「説明できないな。強いて言うなら、苦労主義に近いかもしれん」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:33:47.81 ID:BGxaTdA80
男「今日はキセルか」
女「ああ、小粋を買うのが面倒だから両切りピース切って詰めてる」 *小粋、唯一のキセル用の刻み煙草の銘柄
男「それはいいのか?」
女「褒められたものではないね。継ぎ足しできないし」
男「継ぎ足し?」
女「火が残ってる間に手のひらに乗せて煙草を足すんだよ」
男「へぇ」
女「熱いし私は苦手なんだ。ふむ」カンッ
男「お、カッコイイ」
女「そうか? キセルは二口三口で足さなきゃいけないから面倒だと思ったが、なかなか捨てたもんじゃないね」
男「ほう、やっぱ美味いの?」
女「ああ、それにいいこともあった」
男「へぇ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:43:31.11 ID:BGxaTdA80
女「……ふぅー」
男「煙草吸ってる人ってさぁ。少し上向くよね?」
女「ああ、下の方を見ると煙が眼に染みるんだ」
男「ああ、口に入れないとやっぱり痛いんだ」
女「煙が眼に入って染みたことはあっても、口に入って染みることはないだろう?」
男「なるほど……」
女「ん? どうした?」
男「いやなんでもない……ただ、上向くとちょっと胸が大きく見えるなぁってだけです。すいません」
女「はぁ……どうやら腕に根性焼きの跡が欲しいようだね? 協力しよう」
男「ちょまっ……胸が小さいなんて口に出してないじゃうわやめっ」
女「今口に出しただろう!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 09:58:05.36 ID:BGxaTdA80
男「煙草を吸っていて楽しいことはなんですか?」
女「煙草自体が楽しいのはダメか」
男「それ以外で」
女「ふむ……景色が良く見える」
男「意外な答えだな。なんで?」
女「やることがない時に煙草を吸うだろう? 待ち時間とか」
男「ああ」
女「そういう時に煙草は視覚的な作業がないからな。周りをどうしても見渡してしまうんだ」
男「なるほど」
女「ああ、もう一つあったな」
男「なにさ」
女「同じようなことだよ。だが、言えないことだ」
男「なんかヒント」
女「だから、同じようなことさ。煙草だけに神経を裂く訳じゃあないから、視野が広がる。それの恩恵だよ。例えば今とかね?」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:05:08.51 ID:BGxaTdA80
女「渓流釣りもなかなかいいな」
男「釣りってのは楽しいもんだろう?」
女「ああ、だが、キミは待ち時間は暇じゃないのか?」
男「ん? どうして?」
女「私は待つ間煙草を吸えばいいが、キミはそうはいかない」
男「いやいや、待つのが楽しいんだよ」
女「そういうものか」
男「そういうもの。ほら、森のざわめきとか川のせせらぎを楽しみながらね」
女「確かに風情があるな。キミに風流がわかるとは思わなかったよ」
男「失敬な。それにな。もう一つ楽しみがあるんだ」
女「獲物を待つ楽しみか?」
男「いーや違うぜ?」
たまには逆パターン
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:11:48.24 ID:BGxaTdA80
「こちらは防災VIPです。ただいま南VIP駅付近で火災が発生しました。近くの――」
女「む? 火事か」
男「そうみたいだな。南VIP駅って結構近いぞ?」
女「ああ、そうらしい。煙とかは見えないがな」
男「いや、煙は見えているよ。お前の煙草の」
女「扇風機回そうか?」
男「ああ、大丈夫大丈夫。けど、お前も気を付けろよ? 寝煙草とかするなよ?」
女「絶対にしないさ」
男「やけに素直だな?」
女「無駄な心配は掛けたくないからね」
男「律儀なことで」
女「それに、今死んだらきっと未練で化けて出る」
男「そんなに煙草が好きか?」
女「キミ、殴るぞ?」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:29:10.06 ID:BGxaTdA80
男「ん? いつもと吸ってる煙草違う」
女「今日は両切りピース。たまには強いのが欲しくなる」
男「いつも強いくせに」
女「ははっそう言うな。しかし、この紫煙。見事だ」
男「おお、本当に紫に見えるな」
女「この色に酔うのもまた一興」
男「吐き出す煙の量も凄いな」
女「これがいいんだよ。ショットガン買ってショートピースに鞍替えしようか」
男「また寿命が縮むな」
女「ああ、まったく。どこぞの鈍感な人間のせいなのだがね」
男「ふーん……」
女「また増えそうだよ」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:38:53.42 ID:BGxaTdA80
男「その煙草初めて見た」
女「うるまと言ってね? 沖縄煙草だよ、知人の土産に貰ったんだ」
男「沖縄煙草なんてあるんだ」
女「アメリカ占領時代の沖縄は、民営でね? その時代にできた煙草だ」
男「なるほど」
女「実は初めて吸うんだ。………なんかウーロン茶の香りがする」
男「いろんな意味で珍しい煙草だな」
女「………賞味期限、去年だ」
男「その香り、発酵してるだけじゃねえか」
女「あとで知人は根性焼きだな」
実話
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:47:52.70 ID:BGxaTdA80
男「なにやってんだ?」
女「掃除。いつもやらない場所を徹底的にな」
男「家事は得意なんじゃなかったのか?」
女「ああ、だが普段はここまで徹底的にしない」
男「普段頑張れといいたいが、俺の言えた義理じゃないな」
女「バケツ取ってくれ」
男「……水が茶色いんだけど、どうしてだと思う?」
女「普通は黒くなるな」
男「吸いすぎだよお前」
女「その茶色はどこぞの誰かのせいだから私だけが責められるのは、ひどく不満だ」
男「人のせいにするな」
女「誰のせいだと思っている?」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:51:10.89 ID:BGxaTdA80
>>79
後日談
友「悪かった悪かった悪かったっ! 気が付かなかったのマジで!」
女「問答無用」
友「うわっちょアツッ……くない」
女「こっちは吸い口だ。次はないぞ?」
友「はい、肝に銘じます」
女「わかればいい」
友「ところで、男がさー」
女「……」ピク
友「わかり易いな。お前」
女「次はないと言ったはずなんだがな」
友「うあああああああぁあぁぁぁ!」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 11:05:00.78 ID:BGxaTdA80
女「仕事の後の一服は美味いな」
男「掃除お疲れ様」
女「キミこそ、何も言わず手伝ってくれたじゃないか? 礼を言うよ」
男「バケツの水で手が荒れるのも可哀想だろう?」
女「カッコいいこといってくれるな。さて、次の掃除だ」
男「なんか残ってた? もう掃除する場所ないと思うけど」
女「喫煙具の手入れさ。毎日やっている」
男「……お前はその情熱を他に注げばいいのに」
女「なに、注いではいるが結果がついてこなくてね」
男「なに? 美容?」
女「新月の夜は背後に注意するといい」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 11:14:48.68 ID:BGxaTdA80
男「また珍しい煙草吸ってるな? それ葉巻?」
女「シガリロ。紙巻きサイズの葉巻だよ。今吸っているアルカポネポケットはいい。ほどよいスパイスが効いている」
男「甘いのが好きなんじゃないのか?」
女「煙草本来の甘さが好きなんだよ」
男「ガラムは?」
女「アレは別格というものだ」
男「なら、マッチョとか吸えばいいのに」
女「パチパチ言わないクレテックは、クレテックなどと認めない」
男「妙なこだわりだな」
女「キミの大事な人を思い浮かべたまえ。その人の特徴が一つないだけで嫌なものだろう?」
男「……確かに、煙草がないのは」
女「ん?」
男「なんでもねーよ」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:06:44.30 ID:BGxaTdA80
男「飲食店では吸わないのな」
女「ああ、私の煙草は周囲に迷惑が掛かる」
男「自覚あるのか」
女「重くて白煙豊かな煙草が好物だからね。マナーは守るつもりだよ」
男「体に悪くて周りに迷惑の掛かる煙草と読み変えることもできる」
女「だから人の多い場所は避けているんだろう?」
男「そして甘い煙草ねぇ」
女「何か不満があるのかい?」
男「頼む食品が、オムライスの理由をなんとなく察した」
女「私には激辛カレーを頼む神経がわからない」
男「美味しいのに……なぜわからない」
女「キミのあらゆる感覚神経がニブチンだからだろう?」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:16:52.02 ID:6WnjOswB0
男「…このにおい、ピースだっけ?」
女「うん、よくわかったね」
男「いや、まぁ」
女「…ふぅーっ」
男「いいかげん、やめたほうがいい…って言っても聞きやしないよな」
女「…キミが『キスするとき煙草の味がする女はイヤだ』とでも言ってくれたらすぐにでもやめるさ」
男「………な、なんだよそれ冗談?」
女「というより、ただの愚痴」
男「なんだ、ただの愚痴か…」
女「…ふぅ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:26:16.65 ID:BGxaTdA80
男「なに悩んでるの?」
女「……ピース・アコースティックが偶然見つかった」
男「廃版になったって嘆いていた煙草か」
女「賞味期限、先月だ……まだ、美味いか?」
男「うるま、ウーロン茶風味を思いだせ」
女「だが、唯一の無香料ピース。煙草の味だけというのは、凄く好きなんだ」
男「止めとけ。という声が届く以前に、咥えてライター手に持ってるじゃないか」
女「ふー。保存状態が良かったな。美味い」
男「さいですか」
女「咥えたときウーロン茶だったらどうしようか凄く心配だった」
男「しかし、愛煙家が居ても廃止されるんだな」
女「そういうものだ。凛という地域限定の煙草も、美味いと聞いて吸いたかったと言うのにな」
男「早く行動しろってことだろ?」
女「……その言葉、胸に痛いほど響くな」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:31:45.74 ID:hvXeIqHF0
男「緊急事態って何?急に呼び出して」
女「タバコ増税でな好きなタバコが廃止になるんだよ」
男「そんな事!?そんなに慌てなくても」
女「何ボサっとしている!行くぞ」
男「・・・何も10万円分買いだめしなくとも。。。」
女「今日は気分が良い。奢るぞ」
男「でも俺って呼ばれた意味あったのか?」
女「あるんだよ。わかってないな」
こんな感じかな
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:38:05.40 ID:BGxaTdA80
女「水煙草を一つ譲ってもらった。気分がいいから何か料理を作ろう」
男「初めて実物見たよ」
女「30分は持つから、喉が渇く。料理や飲み物と共に楽しもう」
男「俺は美味い料理が食えればいいよ」
女「任せておけ、可能な限り努力する」
男「それはありがたいことだ」
………
女「やっと火が着いた。やたらと面倒だな」
男「アルミ箔や練炭使うのか。部屋で吸うと凄く煙たそうだ」
女「だからベランダに出ているんだよ。料理が冷めてしまったな、暖めなおそう」
男「いや、これでいいよ。せっかく着いた煙草が消えちまうだろ?」
女「そうか? 私は構わないが……む、蛍か」
男「おお、この煙にやられずよく寄ってきたな」
女「ふむ、これから一時間も煙草が持つのか……面倒以上の褒美だな、悪くない」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 12:58:19.95 ID:BGxaTdA80
男「いつも手元まで吸うよね?」
女「貧乏性で悪かったな。最後の最後まで楽しみたいんだよ。フィルターを焼くのは勘弁だが」
男「でも、そこまで吸う人って珍しいよな」
女「ああ、煙草は燃えている位置で味が変わるんだ」
男「一番美味しいのは?」
女「ちょうど真ん中のあたり、不味いのは根元。だから吸う人は少ないんだよ」
男「なるほど」
女「味が根元は随分と辛い。味の変化が一番顕著になるな」
男「でも、吸うんだよな」
女「ああ、煙草を吸う時は私の至福の時だ。可能な限り長くあって欲しい。特にキミとはね」
男「誰かと話しながら吸うのは、美味しいって聞くからか」
女「まったく……無粋だな」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:05:49.96 ID:NfunY4wJ0
男「最近は貼るタイプの禁煙用品があるらしいぞ」
女「ニコチネル何とかって奴か」
男「貼ってるだけでニコチン補給出来るみたいだし試してみたら?」
女「何も魅力を感じないな」
男「やはり煙が無いと駄目なのか…」
女「こうしてゆっくり話しながら吸う煙草だから旨いんだからな」
男「俺の他に話を聞いてくれる友人はいないのか」
女「君はどこまで鈍感なんだか…」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:14:53.27 ID:BGxaTdA80
女「やあ、なんだい? その荷物」
男「煙たくなるから、もっと窓開けなさい」
女「しょうがないなぁ。今日は風があるからあまり開けたくないのに」
男「せっかくいい物持ってきたのに」
女「いいもの? なんだい? フレスコパイプとかだと凄く喜ぶよ」
男「残念、着物だ。夏祭りにぴったりだろう?」
女「あ、まて。今開けるな。なんでもいいから少し待て」
男「早く見たいんじゃないのか?」
女「キミは阿呆だな。この煙が充満した部屋でどうして服を広げようとする」
男「?」
女「せっかくの着物に煙草の匂いは無粋だろう? もう少しで一番美味しいところ終わるから、それまで待ちたまえ」
男「匂い気にするんだ?」
女「キミは眼に根性焼きされたいのかい? 恐れ入る根性だな」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 13:18:11.18 ID:I8M4n2870
タバコ吸ってる女は好きじゃないがカッコイイ女は好きだな。
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:18:43.08 ID:hvXeIqHF0
男「珍しいもの使ってるね」
女「キセルというヤツだ和を感じるだろう?」
男「一口ごとに葉を変えるんだね大変そうだ」
女「このキセル用の葉はとても良い葉なんだ。それだけの価値はあるぞ?」
男「銀のキセルで吸う姿。絵になるって言うか粋だな」
女「そう。この葉は小粋って言うんだ。まぁこれ一種類しかないんだけどね」
男「??・・・何?俺の方を向いて。俺の顔に何かついてる?」
女「・・・いや、良いものはひとつあれば良いと思ってね」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:32:36.53 ID:BGxaTdA80
男「女にとって一番幸せなときは?」
女「一番か、甲乙付けがたいな」
男「いくつかあるんだ」
女「いや二つ。そうだな。今からその一つの時間としよう」
男「なにさ?」
女「久しぶりにヒョードルを開けて、葉巻を選んでいる時だよ」
男「……なるほど」
女「それに、もう一つはさっきから始まっている」
男「へぇ」
女「だから、今が最も幸せなときだろうね」
男「もう一つって何よ?」
女「ああ、どれにしようっ!」
男「自分の世界入っちゃったよ」
http://www2.uploda.org/uporg1599718.jpg
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 13:46:40.61 ID:BGxaTdA80
女「ついに鞍替えだ」
男「また強くなったのか」
女「ああ、両切り煙草最大の欠点、夢中になって吸っているうちに指を焼くを回避するアイテムだ」
男「……なにそれ」
女「シガレットホルダー」
男「20cmはあるよなそれ。ギャグか?」
女「ローマの休日みたいだろう?」
男「ああ……うん、悪い意味で」
女「外で吸うつもりなんだがな」
男「やめとけ、変態だ」
女「つまらん」
男「……変態と美貌って両立するんだな。初めて知ったよ」
女「変態を退かせ」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:01:09.54 ID:BGxaTdA80
男「酒のビンもってなにやってんだ?」
女「加湿。タッパーの蓋にスポンジを付けて、ラムとかウィスキーをスポンジに吸わせて加湿するんだ」
男「へー。どうなるんだ?」
女「煙草の最適湿度は70%と高いんだよ。高湿状態と蒸留酒の風味が合わさって本当に美味しくなる」
男「だから、ウィスキーか」
女「本当は湿度計が付いているヒョードルを使ったほうがいいんだがな。高い」
男「お前持ってるじゃないか」
女「葉巻がすでに収まっているんだよ、もう一つ買う余裕などない。葉巻を買う」
男「さいですか。てか、手を加えるのは邪道じゃないのか?」
女「何を言っているんだ? 最高のシチュエーションを作って吸うのが美味いんだぞ」
男「そういうもんか」
女「ふむ、その意味で今吸うのも悪くないな」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:14:37.08 ID:BGxaTdA80
DQN「はぁ……うめぇ……」
女「おいそこの男。ここは禁煙だ。人が我慢しているんだ。出ていけ」
DQN「は? ……チッ、うぜ……」
男「おまえ、度胸あるな」
女「マナーすら守れないガキになぜ媚びる必要がある?」
男「ガキって……あのおっさんお前より確実に年上だぜ?」
女「約束事も守れないような人間は、ただでかくなった子供だよ」
男「でも、カッコイイよ」
女「そうかい? それにね、シチュエーションは理想に近い方がいいといっただろう? 禁煙された場所で吸っても気分が害されるだけだ」
男「なるほど。ところで、理想って?」
女「目標は高い方がいいと言うだろう? なかなか辿り着けない状況なんだ」
男「ふーん」
女「主に鈍感が原因でね」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:36:54.54 ID:hvXeIqHF0
男「いや~すごい夕立だったな」
女「こう大雨降られては煙草も吸えない」
男「そこかよ!?・・・さてタオルタオルっと」
女「やっと落ち着いて吸えるな・・・」
男「ずぶ濡れだなぁ・・上脱いじゃおう」
女「~~~~ッッッ!!!」
男「ちょっと!フィルターに火が付いてるよ!逆!逆!」
女「ああわ・・・おっと・・・」
男「普段冷静なお前でもそんな事あるんだな」
女「誰のせいだと思っている!!///」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:37:34.59 ID:BGxaTdA80
男「そういえばさ、友人がダンヒルって煙草吸ってたんだが、あれ吸ってる人少ないよな?」
女「ダンヒルか……いい趣味の友人だな」
男「どういう味するの?」
女「アレは……私個人の主観から言わせて貰うと、米に共通する点があるな」
男「米みたいな煙草を想像できない」
女「誰が米そのものを指すといった。表記より重たく感じる煙草だ。クールスモーキングを心がけないとかなり辛い」
男「辛い煙草?」
女「いや、クールスモーキングを心がければ、かすかな甘さを感じさせることができる。全体的に薄味だからなキツい煙草を吸っている奴だと味気なく感じるだろう」
男「お前にとっては味気ないと」
女「うるさいな。それにな、雑味が少ないと思った。その辺も含めて米と言ったんだ。丁寧に吸えば様変わりする煙草だ」
男「なるほど、丁寧に吸えば吸うほど味が出ると」
女「まあ、どこぞの誰かさんのようにどうしても味気ない奴とは、真逆の存在だよ」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:47:38.85 ID:hvXeIqHF0
>>138
男を見惚けて間違って火をつけたつもりだった
文才無いのは反省している・・・俺よくやっちゃうけどなぁ・・・w
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:50:04.97 ID:VPTX5miC0
女はマイセンとかは吸わなさそうだな
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:50:54.26 ID:AHYolu3X0
なんとなく女はマルメンかKOOLが多い気がする
タバコをファッションにしてる女はカスだけど
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:54:41.13 ID:hvXeIqHF0
経験上はセーラムとかマルメンが多いな
彼女とか二人続けてセーラムピアニッシモ。一人は勧めたんだが
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:56:31.44 ID:BGxaTdA80
男「おまえさ、メジャーな煙草吸わないよな」
女「ピース吸ってるじゃないか」
男「自販機にある確率半々くらいじゃないか」
女「普段、行きつけの煙草屋でしか買わないからわからないな。自販機は香り飛ぶし」
男「それは人気ないからだろ? メジャーな煙草なら賞味期限気にせず吸えるだろうに」
女「ふむ、今は軽い煙草が主流なのだよ」
男「ニコチン・タールが足りないってことか?」
女「それもあるが、強い煙草の味に慣れていると、煙草っぽさの少ない煙草では、紙の味が前面に押し出されている気が……」
男「それ、麻痺してるだけじゃねえか」
女「そうともいうな。……どこぞの誰かも麻痺しているだけならいいのだがね」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 14:56:52.63 ID:vz7AvvC30
>>143
俺の頭の中だと
女が煙草をくわえて、火をつけようとした矢先に男が上脱ぎだして、
慌てすぎて鼻先に火が来て「熱!」 なイメージかなぁ
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:02:06.54 ID:VPTX5miC0
お、ネタにしてくれた。ありがたい
分かりづらかったとは思うけど、SSの女が、って意味ね
マイセン吸う女って珍しいのか、そうか…
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:14:41.71 ID:BGxaTdA80
男「いつも吸っているピースについて語ってください」
女「普段ピースを吸って居ない人間でも、10中7か8は旨いと答えるJT史上の名作だ」
男「昔は流行ったらしいけど、今吸ってるのは年配層に偏ってるよね?」
女「ただし、旨いと答えた10人中9人は強すぎて一箱吸う前に死ぬと答えるな」
男「おいおい……タール28はなぁ。前のロンピも21あるし」
女「旨いぞ? 香りも芸術的なまでにいい」
男「いい香りだと思うよ。特に缶ピを開けた瞬間の匂いは、本当にいい匂いだと思う」
女「煙草らしい煙草だ。若年層には受けが悪いかもしれないが、一定の支持はされ続けると思うな」
男「ふーん」
女「それに、あの金の鳩は最高のデザインだと私は主張したい」
男「ゴールデンバットのデザインの方が……」
女「キミも大概だな」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:26:01.41 ID:BGxaTdA80
女「ローマの休日が非常に不評だったので、ショットガンを買ってきた」
男「なにそれ」
女「シガレットフォルダーだよ。小さくて使い勝手がいい」
男「見たところフィルター付きみたいだけど、ショートピース吸うんだよね?」
女「勿論フィルターは外してあるよ。根元まで吸える分、体には極端なまでに悪いだろうね」
男「なんでそう自虐的かなぁ?」
女「別にマゾなわけではないよ。どこぞの誰かさんのせいで開発されそうではあるが」
男「……彼氏いたの?」
女「バカめ、だから鈍感だと言われるんだ」
男「?」
女「これだから煙草が止められないんだよ」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:37:09.90 ID:BGxaTdA80
女「加湿した甲斐が合ったな。これは本当に旨い」
男「本当に美味しそうに吸うね」
女「それは違う。事実本当に美味しいんだ」
男「煙草を吸わない人間にはわかりかねる感覚だ」
女「そうか、それじゃあ、加湿に使ったコレを飲みたまえ」
男「バーボン? ワイルドターキーじゃんこれ、強すぎるよ」
女「私としては酔ってもらいたいね」
男「身包み剥がされそうだ」
女「なに、私は何もしないさ。減るものでもない」
男「?」
女「キミは泥酔すると記憶が残らない性質だからね」
男「何したのっ!?」
女「されたんだ」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:42:20.71 ID:BGxaTdA80
>>157
後日談
女「結局警戒して飲まなかったか。キスくらいいいと思うんだがな」
男「……すぅ……すぅ………」
女「まあ、膝枕できただけで役得はあったか」
男「……すぅ……んん………」
女「流石に寝ていても、私からはできないな」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:46:03.90 ID:hvXeIqHF0
男「この前ちょっとしたモノを応募してね。それが今日届いたんだけど」
女「ほう。何を応募したんだ?」
男「俺は使わないからお前にあげようと思って」
女「それはピースのブルーチタンジッポー2007モデルじゃないか!」
男「たまたま懸賞で当たってさ」
女「(これは応募でも購入のみなのに・・・)有難う・・・嬉しいぞ・・・」
男「気に入ってもらえたら良かった」
女「これだから止められないな」
男「お前のピース好きは相当だからなぁ・・・」
女「ふっ・・・そっちじゃないがね」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:52:29.32 ID:BGxaTdA80
男「灰皿が無骨すぎる」
女「気に入っているんだがなぁ」
男「ピース缶はねーよ」
女「この上なくピースが似合っているだろう?」
男「確かに上はなさそうだ」
女「確かに底が深すぎることは、否めないが」
男「はぁ……今度俺が買ってきてやるよ」
女「キミの趣味か、いろいろ期待できそうだね」
男「てか、缶以外にないのか?」
女「あるよ。そりゃいろいろと」
男「使えよ」
女「そうだね、今日のような利潤があったから、ちょうどいいかもしれない」
男「……わかった、買ってくるよ」
女「楽しみにしていよう」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:08:17.45 ID:BGxaTdA80
男「ラキストって、ピースと同じデザイナーだったよな」
女「ブルズアイか。アレもなかなかにいいセンスだ」
男「ラッキーストライクってどんな煙草?」
女「使い古された表現ならば、トーストのような甘さのある煙草だ」
男「米とかトーストとか、主食ばかりだな」
女「偶然だよ。香ばしさと甘さ、辛さ、苦さ、全てがやや個性的だがバランスが取れている。いい意味で初心者向きの煙草だ」
男「だからトースト?」
女「ああ、香ばしさも甘さも苦さもコクほどよく、難易度が高いわけでもない。その上きちんと個性が確立されている優等生だ。
だが、個性の分だけ似た種類はそうないから代用が見つかりにくく、燃焼が早い」
男「燃焼って、吸う時間に差ってあるの?」
女「例えば、ガラムは極端に長いぞ? 一本で15分、上手く吸えば20分持つ」
男「ってことは、初心者向きなのに、次のステップが難しいってことじゃないのかそれ?」
女「うーん、同じ無骨さはホープに似ている、ガテン系だな。コイツは少々キツいし、旨く吸わないとかなり辛いが」
男「次のステップは?」
女「やはり自分で探すのが一番だと思うな。色々と試せばいい煙草に巡り逢える」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:19:22.05 ID:BGxaTdA80
男「お前って、ジッポあまり使わないよな?」
女「マーベラスが好きだからな。デザインでJ-TYPEを愛用している。若干握力がいるがね」
男「なんでジッポ使わないのさ?」
女「オイルの臭いで煙草の香りを損ないたくない……特に葉巻は、マッチやオイルライターは厳禁だからな」
男「別のライターを持つのが面倒なだけか。燃料にスピリタス使ってるんだっけ?」
女「ジッポだとすぐ切れてしまうんだ。その点、オイルキャッチャータンクは持ちが非常にいい、蓋もマーベラスの方が気密性が高い」
男「ふーん」
女「デザインに惚れているということもあるけれどね」
男「確かにカッコイイとは思うけど、逆にジッポの利点は?」
女「防風性と耐久性だな。アメリカ軍の支給品にもなったほどだ。アメリカ軍での人気が現在の人気の理由だよ」
男「へー」
女「まあ、愛用がマーベラスから変わる予定はないよ」
男「一途だねぇ」
女「一途なんだよ」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:20:02.33 ID:Ky9teiey0
>>1女?
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:30:40.74 ID:BGxaTdA80
>>170
女であれば夢も広がっただろうに、残念ながら男だよ
>>172
煙草の差は色々試していくうちにわかるようなるぜ
いろいろある長所と短所を比べながら、自分が旨いと思う煙草を見つけるといい
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:39:14.70 ID:BGxaTdA80
男「いつも吸っているガラムはどんな煙草ですか?」
女「……他人にはおおよそ薦めようとは思わない煙草だ」
男「それはお香のような匂いでわかる」
女「特殊を極める味だ。複雑な甘さと苦さ、辛さ。全て強烈だ。
普通の倍くらいのタールと価格を誇る。好きな奴は好きだ。はまれば抜け出せないと思うが、はまる人間が少ない」
男「タールいくつだっけ?」
女「44、数値ほど強く感じることはないがな。数値半分のピースの方が重たいくらいだ」
男「いやいや、倍? 死ぬぞ?」
女「本望」
男「……それが本望かぁ」
女「不満そうだね?」
男「まあね」
女「くくっガラムが吸いたくなってきたな。キミを困らせたい」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:52:22.99 ID:BGxaTdA80
男「あ、パイプ。そういえば、たまにしか吸わないよな?」
女「ああ、パイプは難しくてね。まだまだコツが掴みきれないんだ」
男「へー」
女「自然呼吸だと、わかっているけどね。意識するほどに難しい」
男「お前が難しいと言うならよほどだな」
女「慣れれば簡単らしいが、私の環境的に葉の入手性も低くてね。どうしても億劫になる」
男「移動費含めても葉巻を超えることはなさそうだがな」
女「移動が面倒なのだよ。家をあまり空けたくない」
男「なんでさ」
女「突然の来訪者が居てね。鈍感なもんでどうしようもないんだ」
男「ガツンと言ってやれば?」
女「それができたら苦労はないよ」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:07:30.43 ID:BGxaTdA80
女「…ふぅーーーー………」
男「それ好きだな」
女「なにがだ?」
男「煙をゆっくり吐き出し続ける奴」
女「私としては、ピースの旨みと甘さが感じられて好きなんだ。喉が渇くけれどね」
男「それでトリスですか」
女「コストパフォーマンスが最高のジャパニーズウィスキーだろう? 好きなんだよ。弱いからあまり飲めないけれどね」
男「確かに旨いな」
女「それじゃあ一杯掛けようか」
男「ご相伴させていただくぜ」
女「くくっ今日はノリがいいね。いいことだ」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:15:36.36 ID:BGxaTdA80
男「今日は凄く甘い匂いがする」
女「キャスターだよ。ヴァニラの匂いだ。フレーバー系ほどではないが、確かに本人以外には強い香りだね」
男「ホント甘いの好きだよな。ピースもバニラだし」
女「ピースよりこいつの方がバニラっぽさが出ているが、それ以上に煙草らしさが消えてしまうのが難点だ」
男「ほう」
女「甘さを求める人には向いているだろう。重い煙草がダメな人間もだ。コイツ以上の甘さを求めるならフレーバー系になる」
男「軽い煙草は物足りないんじゃないのか?」
女「ああ、刺激も少ないからチェーンしやすい。今日はこの辺で止めておこうか」
男「ていいながら、ピースを出すのか」
女「気分がいい時は自分の好きな煙草を吸いたくなる」
男「なんかいいこと合ったのか?」
女「現在進行形だよ」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:26:52.86 ID:BGxaTdA80
男「なあ……」
女「ん?」
男「まったくと言っていいほど飲んでないな」
女「煙草の味を旨くするための酒だからな。それに酔ってしまっては楽しめない」
男「それにしても少ないような……」
女「キミは酔ってあられもない姿になった私を見てみたいのかい? 下心丸出しだな」
男「そっそーいうわけじゃねえよ!」
女「ははっほら、杯が空だぞ。注いでやろう」
男「お、サンキュ。しかし、煙草を楽しむ分と酒の値段は割りあわないと思うけどな」
女「煙草以外も楽しんでいるから安心したまえ。君の酔った姿とかね?」
男「んあ?」
女「ああ、なんでもない。私も酔ってきたみたいだ」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:46:16.51 ID:BGxaTdA80
男「ん、葉巻? フレーバー?」
女「匂いで差がわかるようになってきたとはキミもなかなかだね?」
男「流石に長い付き合いだからな」
女「普通非喫煙者はフレーバー系なんていわないよ」
男「お前の色に染まってきたんだよ。なに吸ってんのさ」
女「キャプテンブラック。そこまで好きな銘柄じゃないが、たまに吸う分にはいい煙草だ」
男「葉巻だな。シガリロだっけ?」
女「ああ、チョコレートの匂いがいいだろう? 廃版になったジョーカーに癖が少し似ている」
男「ブラックデビルに匂いが近い」
女「前に私が吸ってたものはチョコレートフレーバーだったからね。たまのシガリロもいいものだ」
男「部屋の匂いが凄いことになるぞ」
女「その点が残念なところだよ。目の前にいるのに鼻がしばらく効かなくなるんだ」
男「何が目の前に居るんだよ?」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:50:53.03 ID:YJkLYe4iO
この女と男の微妙な距離感がたまらんのう
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:56:24.39 ID:BGxaTdA80
男「お前ってさ。煙草の知識だけは豊富だよな」
女「だけとは失礼だね。いい煙草屋といい店員に巡り合えて、色々試せば自然に詳しくなるよ」
男「それで出会ったのが、ピースとガラム?」
女「そういうことだ。ピースはともかく、ガラムは品揃えのいい煙草屋に逢わなければ吸う事はなかっただろうね」
男「ふーん。最高の相棒は決めないの? どっちかに絞るとか」
女「一応、私としては決めてはいるよ」
男「へえ、どっちさ」
女「当ててみるといい。きっと鈍感なキミでは掠りもしない」
男「ガラム……かなぁ。普段家で吸えないのにいつでも在庫あるし」
女「答えは教えないよ、教えたら正解を言っているようなもんだ」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:10:14.39 ID:BGxaTdA80
女「すぅ………はぁー」
男「いつも思うんだけど、そのケースカッコイイよな」
女「シガレットケースか? 骨董屋で偶然出逢ってな。古いがガタがまったくきていないんだ」
男「なんでいちいちケースに移すのさ」
女「折れないだろ? へろへろになった煙草も好きだが、やはり、綺麗な形が好ましい」
男「ああ、ルパンに出てくるような」
女「それと加湿してあるなら、その湿気をなるべく維持するため。香りを飛ばさないためにも有効だ。気休め程度だけれどね」
男「ショートピースには大きすぎる気がするぞ」
女「それは元々両切り用じゃないんだ。というか、両切り用が絶滅危惧種なんだが」
男「ふーん。見つけたら確保しておいてやるよ」
女「それはありがたい。できれば金属製で密閉率の高い代物を頼む」
男「はいはい、代価は?」
女「キスくらいなら差し上げよう」
男「……期待しないでくれよ」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:19:49.96 ID:zA8kLJzk0
女が寂しくて泣きながら煙草吸ってるところに男がフラグ折り発言ですね
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:33:07.91 ID:BGxaTdA80
男「新しいライター?」
女「ああ、ちょっと衝動買いしてしまった。マーベラスから浮気するつもりはないが、コレクションとして欲しくなってね」
男「おお、なんかかっけぇ」
女「ペンギンライターのネイキッドだ。このフォルムは惹かれた」
男「ライターって以外と知らないもの多いな」
女「オイルライターはジッポーばかりが有名だが、色々とあるよ。ロンソン・バンジョーなどもいいセンスをしている」
男「高級ライターとかもあるのか?」
女「デュポンだな。開閉音がいい。人の好みだが……成金趣味に思えて私は好きになれないな」
男「なんだっけ? オードリーヘップバーンの……」
女「ジバンシーか。スリムで小さい手でも持ち易く、電子ライターやターボライターが多い。女性に人気があるな」
男「お前はどちらかというと無骨なほうが好みだよな」
女「ああ、それにアルコールライターとして強引に使えるのはマーベラスくらいのものだ」
男「べた惚れなんだな」
女「ああ、私は恋したらなかなか止まらない性質らしい」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:50:07.53 ID:BGxaTdA80
男「そういえば、メンソを吸っているところを見たことがないな」
女「一応、やるときだってあるにはあるぞ」
男「やる?」
女「ああ、薄荷を煙草に詰めて吸うとメンソールになるんだ。こっちのほうがよく効くな」
男「なんでそんな面倒なことを」
女「好きなことのためなら面倒は惜しまない主義でね。それに、ピースのメンソールはすでに廃版だ」
男「無理やりすぎる復活だな」
女「そういった楽しみもあるんだよ。好きな煙草のさらに上を見つける試行錯誤も楽しいものだ」
男「ふーん」
女「といっても、好きなもののための試行錯誤は、もっと頑張るべきだと自覚してはいるがね」
男「これ以上何か試すのかよ」
女「当然だ。理想のためだよ」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:02:36.81 ID:STV/IQJ4O
ノアールとかルーシアばっかり吸ってて女に馬鹿にされる
吸いたいタバコ吸って何が悪い
ガラムくらいきつくても平気だぜ
好きだから吸ってるだけだ
弱くはないんだ
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:06:19.95 ID:STV/IQJ4O
>>223
タバコとタバコ合わせて一緒に吸う
彼女いたときよくやってた
またやりたいよ…
きせるなんかだと簡単とか聞いた
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:27:57.20 ID:BGxaTdA80
男「葉巻? シガリロにしては大きいし、葉巻と呼ぶには小さい気が……」
女「スイッシャー・スイーツ。一応リトルシガーだよ」
男「お菓子みたいな匂いだな」
女「初めて試したんだが、味もそんな感じだ。甘すぎる点はいいとして旨さもあるが……なんというか安っぽいな。飽きる」
男「甘い煙草でも、苦手なものとかあるんだ」
女「葉巻は吸うたびに味と香りが絶妙に変化するのを楽しむものだ。これは甘さ一辺倒で、葉巻の複雑さが弱い」
男「ほう。いつか吸ってたパンチパンチの、土となめした木の香りってのと比べると確かに安っぽい」
女「プレミアムシガーとドライシガーを比べるなよ。高級車と大衆車並の差があるぞ?」
男「ちなみに、紙巻は?」
女「軽自動車みたいなものだ。気軽さと軽ならではの楽しさもある」
男「なるほど」
女「まあ、本当に乗りたいものにはまったく乗れていないのが現状だがね?」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:33:06.33 ID:PlPyyyFb0
女は乗られる方だろ
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:35:44.53 ID:BGxaTdA80
男「焼肉やろうぜ。いい肉持ってきた」
女「ふむ、いいな。食後の一服が美味しそうだ」
男「そうと決まれば、準備しよう」
女「うむ、久しぶりの生肉だ」
男「豚もあるぞ。生で食うなよ?」
女「ああ、わかっているよ」
男「野菜もちゃんと食えよ?」
女「私は子供か。まったく妙なところにばかり気が回る奴だ」
男「煙草ってハンデがあるんだから、健康面は気を付けないと」
女「健康を気にしてなどいたら、煙草なんて吸わないよ」
男「そりゃそうだ。だから俺がきちんと管理してやらんと……」
女「はぁ……そんな所にばかり気を配るから私の煙草が増えるんだよ」
男「なんのことだ?」
女「頭は考えるために付いているんだぞ? 自分で考えるんだな」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:47:06.97 ID:BGxaTdA80
男「おー頑張るな千葉経済付属」
女「普段野球見ないのに、甲子園は好きだね? なぜだい?」
男「ん、一戦一戦が命がけだろ? 負けたら最後。だから全力でプレーするんだ。こっちの方が燃える」
女「ほう。確かにそれはあるな。あ、打った」
男「おおー七回で一点差まで追いついた。八点差付けられてたのに、頑張るなー」
女「この必死さに燃えるわけか」
男「そういうことだ。好きなことに全力を注ぐ奴は大好きだ」
女「ほう………」カチッカチッ
男「この投手球威あるなぁ……」
女「ふぅー………はぁ……………はぁ」
240 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/10(日) 19:54:51.20 ID:QUnuvQWD0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,',' 何だかんだで男へのアピールに必死な女可愛い
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:55:38.72 ID:BGxaTdA80
男「今日はシガリロ?」
女「ああ、カフェ・クレーム。かなりいいシガリロだ」
男「随分小さいね」
女「シガリロでも最小サイズだと思って構わないよ。非常に安い。だというのに、値段以上の旨さがある」
男「コストパフォーマンスがいいと」
女「ああ。そして名前の通り、程よくそして不快じゃない苦さ。コーヒーのような煙草だよ」
男「へぇ。コーヒー淹れようか?」
女「助かる。ちょうど飲みたくなってきたところだ」
男「ピースの時もコーヒー多いよな。胃にニコチンが流れて体に悪そうだけど」
女「ピースの甘い香りとは違った意味でコーヒーが飲みたくなる味だかね?」
男「はい、できたよ」
女「それにしても、随分私の嗜好がわかってきたね」
男「そりゃ付き合いも長いからな」
女「いや、そうでもないか」
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 20:02:37.71 ID:4AI3LzAeO
この世界観嫌いじゃない
こんな女性が出る小説や映画を教えてもらえませんか?
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:15:09.76 ID:ccIk8+FD0
どうあってもタバコ吸ってる女は無理
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:19:04.40 ID:GP9DYVxM0
>>242はげど
研修ってプレート目立つようにつけてる女の後輩に
ニヨニヨしてるおっさんが「マイセン1とPM6な、急げよ」とか言ってた
PM6ってなんだ?フィリップか?
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:21:34.27 ID:BGxaTdA80
女「映画を見よう」
男「ん? なに借りてきたんだ? モンスターアイランド?なんだこれ、聞いたことないんだけど?」
女「見ればわかるよ」
男「ふーん。何大量の煙草だしてんだよ?」
女「いや、途中絶対必要になる笑わなかったら褒めてやろう」
男「ふーんなに賭ける?」
女「貞操でも構わないよ」
………
男「なんでwwwこんな映画www作っちゃったのwwwwww」
女「受ける側だったか。つまらん」
男「B級通り越してZ級だろこれwwww」
女「はあ……まあ、笑うと思ったから覚悟もしていなかったが」
男「んどうした?」
女「キミは感受性が高いというだけだ」
男「なんか貶されている気がする」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:32:03.66 ID:BGxaTdA80
男「え? うあああああぁああぁ!」
女「どうした?」
男「ご、ゴキ! ゴ、ゴ、ゴ、ゴキ!」
女「ん、ああ、夏だからな。ゴキブリも出るだろうね」
男「ちょっゴキジェット! ゴキジェット!」
女「そんなものないよ、コレで十分だ」ジュッ!
男「煙草の火を押し当てたー」
女「もったいない気もするがね」
男「そういう問題じゃねえ!」
女「しかし、昆虫ごときが苦手なのかキミ」
男「ゴキは別物だろう!」
女「ところで、私が持っているのは、今ゴキブリを根性焼きした煙草だ」
男「ぴぎゃー!」
女「面白いことを知ったよ。コレからはより煙草が旨そうだ」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:38:15.83 ID:BGxaTdA80
>>257
後日談
女「わかった。換気くらいする。ゴキブリはティッシュに丸めて捨てた。コレでいいだろう泣くな」
男「泣いてねえ!」
女「じゃあ、袖をはな……まあ、いいか」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:51:11.81 ID:BGxaTdA80
男「お前は怖いもんないのか?」
女「あるさ。この鉄面皮が崩れることが怖い」
男「ほう」
女「だから、そっちが怖くて他のことで怖がる余裕もない」
男「そういえば、お前が表立って感情を発露しているところを見たことがない」
女「そうかい? それはなにより」
男「いやあった」
女「ふえっ?」
男「煙草がなくなってイライラしているときだ」
女「うっ……今とか危うかったりするんだけどな」
男「なんで?」
女「理由か? ちょうど怒りに変わったところだ」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:03:03.38 ID:BGxaTdA80
男「ん。どうした?」
女「煙草。ピースが切れた」
男「そういうときこそたまのガラム」
女「今朝切れた。ピースで繋いでいたんだ」
男「そういうことか。俺も付いて行くよ」
女「どうせここらは田舎でなんもないし。妙な危険もないだろ」
男「一人で居ても暇だろうが」
女「あーそうか、じゃあ、一緒に行こう」
………
男「しかし熱帯夜だなぁ」
女「ああ、この湿気はどうにかして欲しいな。たまらない」
男「まあ、もうすぐ楽園が見えてきますよ」
女「滞在時間は短いと思うぞ?」
男「そういえば、並んで歩いている時はいつも煙草吸ってるよな……あ、流れ星」
女「……ふむ。たまに煙草がなくてもいいものだね」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:19:25.64 ID:RKd2NwS00
追い付いた。
前に付き合ってた女が別れた途端タバコを吸い出した、何か通じるのがあるのやも。
そういえばMGSネタがあったがハバナ?そんな葉巻が出たが実在するのか?
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:26:02.20 ID:2I1VkLCx0
>>270お引き取り下さい
そろそろ男がなんかして欲しいな・・・
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 21:35:53.58 ID:v/90GxshO
タバコ女と言えばレヴィしか浮かばない
俺の中では攻殻の少佐に並ぶぐらいかっこいい
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:02:36.05 ID:BGxaTdA80
男「ピースの説明に出てくる。バージニア葉ってなんですか?」
女「煙草の葉の種類のことだ。バージニア葉は黄色種とも呼ばれる。甘い喫味・芳香とやや金属臭がある」
男「金属臭いのって嫌じゃないの?」
女「微かな上、上手く吸えばほとんどしない。日本で栽培しているのはこれとバーレー種、在来種、オリエント種くらいだ」
男「バーレー種はどんな感じ?」
女「強いて挙げる特徴はチョコのような香りか。着香し易い。味付けをするときにこの種は重宝される」
男「他には?」
女「オリエント種は旧キャメルで有名だ。トルコ種とも呼ばれる。コレだけの煙草は今ではパイプくらいだな」
男「旧キャメル? 味が変わったんだ」
女「ああ、結構前だよ。私も吸ったことがない」
男「在来種ってのは?」
女「紙巻じゃほとんど使ってないな。セブンスターのベースだ。キセル用の小粋は在来種だけだが、あの味は旨い」
男「日本で、ってことは他にもあるんだろう?」
女「他はパイプや葉巻、水煙草用の種類だ。葉巻用の最高品種、キューバ産ハバナは有名だぞ?」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:18:05.15 ID:BGxaTdA80
男「……なにやった?」
女「給油」
男「おk。この惨状はなんだ?」
女「カーペットが半焼したな。おお、床は燃えていないぞ? 敷金に問題はない」
男「お前の頭に問題があるよ。なにしたんだよ」
女「なに、ちょっと燃料代わりのスピリタスをぶちまけただけだ」
男「着火するな莫迦!」
女「じゃあ、どうしても煙草を吸いたい時はどのようにすればいいんだい?」
男「もう……諦めろよ」
女「それは無理だね。様々な意味で」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:27:49.45 ID:BGxaTdA80
女「そういえばキミはどんな女が好みなんだい?」
男「んー顔、性格、スタイルだったら性格を選ぶね」
女「ほう」
男「よくお前の趣味はわからないと言われるけどな」
女「奇遇だな。私の場合、自分の趣味がわからないぞ」
男「へえ」
女「他にはどんなセックスアピールでクラリとくるのかね?」
男「え? 他? んー……あっ! 言っていいのかこれ」
女「大丈夫、私とキミとの仲だ。引いたりなんかしないよ」
男「いい匂いがする女はやばい」
女「ほう……」
男「どうした? 葉巻き取り出して」
女「ちょっと吸いたくなってね?」
男「一番いい奴じゃないかそれ。いい匂いがする」
女「だから、凄く吸いたいんだよ」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 22:31:47.69 ID:GNAY+ARC0
そこそこの年齢だろうに鈍すぎる男に萌えた
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:32:30.84 ID:BGxaTdA80
>>322
後日談
男「……やっぱ、煙草吸ってる奴じゃなくても、それいい匂いだよ」
女「…………ああ」
男「あれ? もうやめちゃうのか?」
女「あとで吸うよ。今はカットしてしまおう」
男「いつもだったら30分は燻らすのに」
女「なんと言うか、今無性に無意味な行為をしている気がしてきてね……」
男「?」
女「ほら」
326 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/10(日) 22:36:49.57 ID:QUnuvQWD0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,',' 何というか、女、いい娘だなぁ
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:43:44.20 ID:BGxaTdA80
男「お前は確実にドSだ」
女「そうか、私はお前は確実にSだと睨んでいる」
男「根拠は?」
女「というか、私がSか。これでも我慢にはかなりの自信があるぞ」
男「へえ?」
女「例えるなら、そうだな。そこのアジサイのようなものだ」
男「おお、頑張ってまだ花咲かせてるな。そういえば、アジサイの花言葉知ってるか?」
女「え、ええ!?」
男「移り気。やっぱ我慢強くなんか――」
女「キミ、その髪の毛この煙草でちりちりにしやろうか?」
男「え? ちょっ! やっぱりSじゃねえか!」
女「あのアジサイは外来種だよ」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:45:49.63 ID:PlPyyyFb0
紫陽花の花言葉には一家団欒もあるんだ
頑張れ女
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:49:52.15 ID:BGxaTdA80
>>327
後日談
男「で、結局根拠は?」
女「何があろうと言わないし言えない」
男「お前はたまに意味のわからないことを言う」
女「私はたまにお前の愚鈍さに呆れて物が言えなくなる」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:14:45.89 ID:OSQCLyI+P
どうでも良いが個人的な女のイメージは灰羽のレキ
彼女はロンピ吸いだっけか
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:26:23.32 ID:BGxaTdA80
男「なあ、海外旅行ならどこに行きたい?」
女「ん、キューバ」
男「なんでだよ」
女「葉巻が旨い。きっとコイーバ、トリニダートに次ぐ、一般に出回らないVIP向け葉巻があるはずだ」
男「お前の欲求は100%が喫煙欲でできている気がする」
女「何を言っている? 半分くらいだぞ」
男「じゃあ、残りに食欲や睡眠欲が集まっているわけか」
女「いや、性欲だな」
男「はい!?」
女「くくっ本当だぞ?」
男「………」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:30:21.91 ID:BGxaTdA80
>>338
後日談・女帰宅後
男「性欲ってあいつ………」
男「なんだ? オナニーしまくりですよって意味か?」
男「……誘ってるとか?」
男「いやいやいやいやいや、それはない。絶対ないっ。俺の行きすぎた妄想だ」
男「うーん」
チュンチュン
男「あ、もう朝? あー俺あいつにまたからかわれたのか!?」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:31:41.49 ID:c8253gvd0
この男はどこまで朴念仁なんだwww
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:33:39.15 ID:LZ1h67x90
この男も萌え要素もちだな
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:35:44.57 ID:BGxaTdA80
女「ん? 起きたか」
男「あれ? どれくらい寝てた?」
女「2時間程度は寝てたね」
男「……あのさぁ。初めてベッドで寝て気がついたんだけどさぁ」
女「なんだ?」
男「そこの壁の煙草の後はなに?」
女「ああ、黒光りする奴を仕留め損ねた。随分前のことだ」
男「その方法。止めておけ」
女「いいじゃないか。ちょっと敷金がピンチを迎えるだけだ」
男「よくねーよ」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:39:04.23 ID:BGxaTdA80
>>345
後日談・男帰宅後
女「……このベッドであいつが寝ていたと思うと、何か精神衛生上よくないな」
女「………寝れん」
女「ったく、あいつがあんなに朴念仁でなければ今頃……」
女「はぁ……私は思春期の乙女か? 煙草吸おう」
カサカサッ
女「あの超絶鈍感野郎!」ジュッ!
女「あーあ……逃がしたか」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:44:08.89 ID:IFHKU3hi0
男「勉強?」
女「いや…、流石にこれを吸いながら、頭に何かを入れる作業はしないな」
男「大抵は、色んなの吸ってるような……」
女「そういう時は大抵、終わったときに吸うのが美味いから我慢するんだ」
男「んじゃ、何してるの?」
女「吸いながらがやりたいことと言ったら、日記とかエッセイだな」
男「え”、女って日記なんか書いてたの!?」
女「いや、私のは出来損ないの小説モドキさ」
男「見せては頂けないんですね?」
女「ダメだな」
男「ぐふっ」
女「……お前に見せられるのはいつになるんだか」
『君はそう、例えるなら、この煙のようなのだろう。
これを吸う限り、私の側にいてくれて、この匂いを私に纏ってくれる。
だけど、これだけ近くに居るのに、掴めなくて、気まぐれのように消えてしまう。
それが嬉しくて、楽しくて、寂しくて、切なくて……。
私を本当に包んでくれるのは、いつなんだい?」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:46:48.49 ID:REPQlAd40
ttp://www.vipper.org/vip897830.jpg
ttp://www.vipper.org/vip897833.jpg
タバコを吸う女キャラなんてあとラブひなの管理人くらいしかしらんなあ・・・
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:46:52.78 ID:OSQCLyI+P
数年後、夫となった男に見られてニヤニヤされる黒歴史ノートですね
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:51:11.33 ID:BGxaTdA80
男「こいつ、酒弱いとは言ってたが、酔うと即座に寝るのか」
女「むにゅー……」
男「泊めるのは、流石に不味いよな? でも起きないし」
………
女「ふなぁ?……あれ? 男の顔が随分近くにあるぅ……」
男「起きたか」
女「ふあ? ……うわっ寝てたか私? あ、わわわ、おんぶなんかしなくていい! 歩く」
男「もう近くだから、負ぶさっとけ。大体まともに歩けないだろう」
女「くぅ、頭ががんがんするぅ……」
男「はいはい、しかしこうやって距離が近いとさ。髪から煙草の匂いがするのな」
女「そうかい? 髪は結構丁寧に洗っているつもりだがね」
男「それと胸が小さいのがよくわかる」
女「煙草を吸っていないとね。何かを咥えたくなるんだ。その耳食いちぎっていいか?」
男「ごめんなさい。マジでやめてください」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:55:02.77 ID:BGxaTdA80
>>352
数秒後
女「……ふぅー」
男「ふひゃぁ!」
女「お前、耳に息吹きかけられるの弱いな」
男「ホント止めて! 下ろすぞてめぇ!? はにゃん! なんでもないです!」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:56:59.57 ID:IFHKU3hi0
男「要は、大人用のおしゃぶりなわけだな?」
女「会っていきなり、なかなかな事を言ってくれるね」
男「銜えないと落ちつかない。銜えないと耐えられない。銜えないと不安になる」
女「………」
男「ぁ、でも、なんかそこにはエロさがある……」
女「よし、ズボンを脱げ。母親にも医者にも見せられないところに根性焼きしてやる」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:03:07.31 ID:hbbBBB4N0
<転職するならどの職業がいいですか?>
男「JTの社員」
男「何でって、聞くなよ」
男「はぁ……アイツ好きな煙草。アコピだっけ? 廃版になったらしいから復活させてやりたいなぁって」
男「あーもう、恥ずかしいこと言わせんなよ。いいか? アイツには言うなよ?」
---------------------
女「転職? ああ、希望はあるぞ」
女「お嫁さん。なんだ、笑うなよ」
女「可能性か、私はコレでも積極的なつもりだ。だが、どこぞの朴念仁がベルリンの壁より厚くてな」
女「なんだか、柄にもないことを言った気がするな。む? 朴念仁の名前? 答えるわけないだろう」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00:07:10.96 ID:clotu02B0
>>348
てめえ・・・
ブラックラグーンの女連中や
サルガッ荘のキティとか腐るほどいるだろjk
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00:10:19.81 ID:fGj0awKdO
>>361
爆笑した自分が憎い
女さんに根性焼きされてくる
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:53:35.83 ID:hbbBBB4N0
女「時間でかなり変動するが、ここだな」
男「やっぱり家で吸うのが一番旨いのか?」
女「そういうわけでもない。むしろ状況に左右されるな」
男「あー労働の後の一服は旨いとか」
女「そういうものだ。つまり、現地点ではここなんだ」
男「仕事が終わった後に家で食事した直後?」
女「確かにそうなるな。特にお前が居るからな」
男「人と話しながら吸うと違うのか」
女「……なあ、素朴な疑問をぶつけていいか?」
男「なんだよ? 変な質問するなよ?」
女「お前、わざとやってないか?」
男「なにがだよ」
女「ああ、もういい帰れ。煙草が不味くなる」
男「?」
女「まず、察するという言葉を辞書で引いて覚えてこい」
377 名前:>>376ミス[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:54:18.80 ID:hbbBBB4N0
男「煙草が一番うまい場所って、どこ?」
女「時間でかなり変動するが、ここだな」
男「やっぱり家で吸うのが一番旨いのか?」
女「そういうわけでもない。むしろ状況に左右されるな」
男「あー労働の後の一服は旨いとか」
女「そういうものだ。つまり、現地点ではここなんだ」
男「仕事が終わった後に家で食事した直後?」
女「確かにそうなるな。特にお前が居るからな」
男「人と話しながら吸うと違うのか」
女「……なあ、素朴な疑問をぶつけていいか?」
男「なんだよ? 変な質問するなよ?」
女「お前、わざとやってないか?」
男「なにがだよ」
女「ああ、もういい帰れ。煙草が不味くなる。察するという言葉を辞書で引いて覚えてこい」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:58:18.14 ID:S7XAJzX70
男・・・
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:58:42.51 ID:hbbBBB4N0
>>377
後日談
女「はぁ……」
女「………」
女「なんだか、煙草が不味いのは気のせいじゃないな……」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:07:14.39 ID:SPrpjZft0
女「まぁ、『美味い』と一口に言っても、個々人で大差があるし、自分の好みを押し付けるのは良くない」
男「ん~、……つまり?」
女「そこにいて、それを認めて、楽しむことが『うまい』ってことだ」
男「なんか、哲学的だな」
女「最初のふかし、一口目と二口目の転換、中盤での持続時間、終盤での味が落ちることへの寂寥感と『もののあわれ』」
男「語るな~」
女「まぁ、好きなだけだ。お前と喋るのもな」
男「喋るのが好きなら、他の人とも一緒に話せばいいのに」
女「……。時には、火遊びも面白いものだ。もちろん、文字通りのほうな」
男「もうそろそろ、花火の季節だねぇ」
女「ああ」
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:07:27.49 ID:P6dU1/A7O
誤解雪女といいこれといい
なかなか良さそうな新ジャンルが揃ってるじゃないか
自分のSSスレ終わったら参加してみようかな
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:08:31.49 ID:hbbBBB4N0
女「また甲子園みているのか」
男「ああ、ちょうど八回裏で逆転チャンス」
女「逆転された側もそこで終わるんだろう? 泣くのはどちらかと決まってるじゃないか」
男「そういう状況が燃えるんだろう」
女「わからなくもないが」
男「あー。逆転ならずか。あと一回だけどピッチャーへばってるなぁ」
女「………はぁ。逆転ならず、か」
男「ほら、応援団とかも暑い中汗まみれで全力だろう? かっこいいじゃん」
女「チアガール……汗まみれか、私もだぞ?」
男「クールスモーキングって言って、我慢大会みたいに扇風機止めてるお前が悪い」
女「……蹴りたい背中ってタイトルは神がかっていると、今理解した」
男「はい?」
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:13:33.56 ID:Rieadeky0
追いついた
久々に良スレに出会った。煙草吸ったことないけど
あと女が草薙素子に変換されてるの俺だけ?
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:16:35.06 ID:S7XAJzX70
こんな男より、俺の方がっ・・・!!
386 名前:月詠 ◆MOoNpHaSE. [] 投稿日:2008/08/11(月) 01:23:06.08 ID:4o+Gdxe+0
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,',' 汗で服が透けているのに、
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r' 男はこちらへ振り向いてくれないんですね、わかります
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:28:27.80 ID:SPrpjZft0
男「あれ?また違うの吸ってる?」
女「まぁ、たまには、な」
男「偶にじゃないんじゃないの?」
女「ふふ。それでもやはり、好きなものが一番と気付かされてしまうのさ」
男「……俺も喫煙できれば、それがわかるのかなぁ」
女「してもいいが、私は浮気は許さんからな?」
男「??」
女「ふぅ~……」
389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:32:19.59 ID:P6dU1/A7O
女「すぱー」
男「ジーッ」
女「どうした、私の顔になにかついているかい?」
男「いや…」
男「煙越しに見る女さんの顔、綺麗だなって思って」
女「ふふふ、おやおや」
女「朴念仁の君にしては、なかなか洒落たことを言うじゃないか」
男「恐縮です」
女「紫煙は女を飾る化粧、君にもそれが分かってきたみたいだな」
男「でもやっぱり、ちょっとは控えて欲しいです」
女「なに、これでも私は今まで百回禁煙しているんだ」
男「駄目じゃないですか」
女「おや、私は君を買い被りすぎたのかな」
女「ジョークにツッコミを入れるなんて、無粋の極みだぞ?」
男「…すいません」
女「まあいい、すぱー」
390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:33:39.55 ID:UkS+bBbMO
男‥‥‥
私怨
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:35:27.95 ID:hbbBBB4N0
女「まったく、遅いぞ?」
男「ごめんなさい」
女「まあ、大して怒りを覚えているわけではないよ。安心したまえ」
男「それはなによりで」
女「ところで、早く……くれないか?」
男「急かすなよ」
女「我慢に我慢を重ねたんだ。少しくらい急かしたって文句はないだろう?」
男「そんなに待ったのか?」
女「ああ、長すぎたといっても過言ではない」
男「……はい」
女「ふう……待ち望んだ一服は美味しいな」
男「トランプのスピード。負ける気はしなかったのになぁ」
女「もう一戦やるかい? また負けた方が勝った方の言うことを聞くと言うルールでね」
男「おまえ、後悔するなよ」
女「私はどう転んでも、後悔はしないようにできているんだよ」
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:40:15.37 ID:hbbBBB4N0
>>391
後日談
女「どうだ? 気持ちいいか?」
男「ああ……もうちょっと強く……」
女「こうか?」
男「あっ……くぅ……気持ちいい……」
女「私も手馴れたものだろう?」
男「初めてじゃ、ないのか?」
女「こう見えても百戦錬磨だよ」
男「うあっ……はぁ……ウッ!」
女「しかし、乙女に勝ってやらせることがマッサージとは……」
男「はいはい、負けたんだからちゃんとやる」
女「だからキミは無粋だというんだ。まあ、コレはコレで悪くはないが」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:45:34.47 ID:SPrpjZft0
男「す、少しくらい、いいじゃんか」
女「や、やめとけ。……そんなの後悔するに決まってる」
男「ちょっと、味見だよ」
女「だから、や、やめ!ご、強引に奪うな!」
男「ん~~……」
男「エホッ、ゲホゴホッ」
女「ほら、言っただろう。いきなりそんな強いもの」
男「……やっぱ、匂いを嗅ぐのと吸うのじゃ違うな」
女「当たり前だ。それより、早く返せ。中盤のいいところが無くなってしまう」
男「やっぱ、美味そうだよな。なんでだろ?」
女「今が、一番いいところだったからさ」
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:47:01.18 ID:P6dU1/A7O
女「紫煙だ」
男「支援の間違いですか?」
女「間違いではない、紫煙だ」
男「タバコ好きも大概にして下さい」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:50:27.74 ID:hbbBBB4N0
女「海水浴なんて久しぶりだな。いつ以来だろう?」
男「たしか俺は中学2年の時が最後だ」
女「ん、それ私と行った時か。私もそれが最後だ」
男「ああ、お前に誘われて友達と何人かで行った時か……バス着てる!」
女「おい、ちょっとは余裕があると言ったのは誰だ?」
男「いいから走れ!」
女「手を掴んでいいと誰がいった?」
男「……はぁ……はぁ」
女「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」
男「お前…っはぁ…体力落ちたな。煙草の……せいだろっ」
女「キミに…はぁっ…言われたくは…くっ…ないね……はぁ」
男「……ちょっと色っぽいぞお前」
女「今……はぁ…気がついた……のかい?」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:53:55.58 ID:hbbBBB4N0
>>400
後日談
男「体力含めて、結構変わったな俺ら」
女「……いや、体力以外あまり変わっていない。私が断言するよ」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:54:04.96 ID:R02pt8Ps0
男「肺癌は死ぬ時かなり苦しいらしいぞ」
女「その手の話は嫌というほど知ってる」
男「それでも吸い続けるのか」
女「肺癌が怖くて煙草が吸えるか。…なぁ」
男「何?」
女「私が死にかけたら見舞いに来てくれるか?」
男「もちろん、毎日でも行ってやるよ。友達だからな!」
女「はぁ…まぁ良いとしよう」
男(あれ、何かまずいこと言ったかな…?)
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:06:48.11 ID:SPrpjZft0
>>401
それを妄想するのも楽しいジャンル
女「ん~、……やはり、上手くいかないか」
男「どしたの?」
女「手巻きで、紙タバコを作ってみたんだが、なかなか自分好みの味にならなくてな」
男「独自ブレンド?」
女「ああ。……やはり、あるがままがいいのだろうな。私にとっては」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:10:43.02 ID:P6dU1/A7O
男「女さん、はいこれ」
女「ほう、凝った意匠の灰皿だな」
男「誕生日プレゼントです」
女「ありがとう、大事に使わせてもらおう」
男「どういたしまして」
女「お礼に君の誕生日には、海外の高級なタバコをプレゼントしよう」
男「俺、喫煙者じゃないですけど」
女「君が吸わないなら、私にくれればいい」
男「それもまた、冗談ですか?」
女「いや、今回のは割と本気だ」
女「吸わずに腐らすくらいなら、私の肺に納めた方がまだマシだろう」
男「プレゼントをタバコ以外にする気は?」
女「残念ながら、ないな」
男「じゃあ結局、自分のためじゃないですか」
女「君がタバコを吸うようになればいい」
男「そういう訳には…」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:46:09.33 ID:hbbBBB4N0
男「なにそのでかいキセル」
女「ゲームで、がんばれゴエモンってあっただろう?」
男「あったな。懐かしい」
女「喧嘩煙管といってね。江戸時代の頃。かぶき者。所謂、暴走族やチーマーに近い連中が持った武器代わりだ」
男「なんでキセルなんだよ」
女「町人は帯刀を禁止されていたからね。過激派した武士、所謂"旗本奴"と渡り合うために、これはキセルだと言い張ったんだ」
男「つまり、DQNの持つ警棒みたいなものか」
女「そうだよ。主に町奴と言われる集団が持った。印を入れて仲間の証にもしたらしい」
男「なるほど、当時の脱法武器だったわけか」
女「……吸えるかな」
男「そもそもお前ちゃんと扱えそうにない」
女「どこかの誰かさんみたいだ」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:08:52.29 ID:hbbBBB4N0
女「……煙草が切れた」
男「買いに行く?」
女「もう夜も遅いしな。億劫だ。シケモクで我慢しよう」
男「貧乏性」
女「甲斐性なしには言われたくないね」
男「あ、先っぽ千切っちゃうんだ」
女「燃えカス燃やしても旨いわけがないだろう? あとは中に残った煙を吐き出すだけだ」
男「味って変わるの?」
女「当然不味くなる。コレが葉巻なら気にならないんだが」
男「そういえば、葉巻はいつもシケモクしてるよな」
女「アレはそういうものなんだ。長いと二時間持つものもあるからな。一気に吸いきることなどできない」
男「そうやってゆっくりゆっくり吸うわけか」
女「何か色々と髣髴させるものがあるな」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:31:59.35 ID:hbbBBB4N0
男「はい質問です。なんでヒュミドールにはハサミやナイフが入っているんですか?」
女「目の前の男に襲われそうになったら刺し殺すため」
男「誰が襲うか!」
女「プレミアムシガー、あと一部のドライシガーは吸い口を自分で作るんだよ」
男「どういうことだ?」
女「外を包む葉をラッパーといってね。葉巻はラッパーで密封されているんだ」
男「めんどうだね」
女「だから、吸う部分を作らなくちゃいけない。ハサミやカッターで切り落とすんだ。吸い口で味も変わる」
男「そんなためにあったのか」
女「私は唇に葉が付かないパンチカッターが好きだ。だが、パンチカッターを使えない物もあるし、違う吸い口を楽しみたい時もある」
男「それで色々入ってるわけか。お前は本当に煙草には金に糸目がないな」
女「なに、女はたくさんの武器が合ってこそだろう?」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:41:20.21 ID:hbbBBB4N0
>>422
後日談
男「たぶん、吸い口を作る道具なんだろうが……どう見てもミニサイズギロチンがあった」
男「ちょっと怖かったなんていえない」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:45:39.06 ID:hbbBBB4N0
女「ふー……」
男「待ち時間はいつも思う。煙草ってこういう時便利だなぁって」
女「吸ってみるかい?」
男「遠慮しておこう」
女「そうか」
男「………」
女「……ふぅー…」
男「……雨やまないな」
女「ああ、やまないな」
男「……煙草美味しい?」
女「凄く美味しい……」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:48:03.45 ID:hbbBBB4N0
>>426
後日談
女「あ、洗濯物……」
男「はい?」
女「なあ、風呂とあとなんか着る物頼む」
男「俺はこういう時定番を外さないよ」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:09:28.90 ID:hbbBBB4N0
女「一つ、作り話をしよう」
男「ん?」
女「昔、あるところにな。女の子がいたんだ」
男「うん」
女「女の子はとある男の子が好きだけど、面と向かって好きっていえなくてな」
男「あー、経験あるわ」
女「それでも頑張って海に誘ったんだ」
男「ほう」
女「そしたらその男の子は、みんなで行くほうが楽しいと言い出して、結局みんなで行くことになった」
男「それで?」
女「そこで飛行機雲をみたんだ。女の子はそれが凄く綺麗に見えたんだ。おしまい」
男「え? 結局二人はどうなったんだよ」
女「作り話と言っただろう? 何で綺麗に見えたと思う?」
男「……女の考えることはわからん」
女「まっすぐに生きたかったんだよ。あー風があるな。煙草の煙が揺れている」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:15:52.79 ID:hbbBBB4N0
>>432
後日談
男「じゃあ、俺は一つ昔話をしよう」
女「ん?」
男「昔の話、今も大人になりきれていない女の子が居ました」
女「………」
男「その女の子が7歳の頃、動物園でゴリラにっアツゥ! 火の付いた煙草投げつけるな!」
女「手が滑った」
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:33:45.93 ID:hbbBBB4N0
男「そのライター。火の着きいいよな」
女「マーベラスはフリントが大きいからな。火が付き易い。フリントと芯の距離も近い」
男「アルコール使ってるからじゃないのか」
女「それもある。ジッポの耐久性と防風性だけは勝てないが、他の性能は全て勝っていると思うがね」
男「実際ジッポの耐久性ってどのレベルなのさ?」
女「戦争しても壊れない。その自信があるから永久保証まで付けてある」
男「そんなの付いてたのか。よほど耐久性に自信があるんだな」
女「ああ、メンタル面的にぜひとも見習いたい」
男「ゴキブリに眉一つ動かさないお前がよく言うよ」
女「手が滑るぞ?」
男「ごめんなさい。か弱き乙女様」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:46:16.45 ID:hbbBBB4N0
女「ふむ……」
男「どうした? ジッポなんか見つめちゃって」
女「いや、無地のジッポーに刻印入れてみたいと思ってな」
男「無理やりすぎるな。壊れるぞ?」
女「耐久性あるんだから大丈夫だろう」
男「なんて入れるのさ」
女「まあ、私の趣味に走ることになるだろうね」
男「ピースの鳩とオリーブとか?」
女「いいね。でもそんな技術はないよ。せいぜいイニシャルだ」
男「自分の?」
女「誰だと思う?」
男「………」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:48:14.48 ID:hbbBBB4N0
>>436
後日談
男「(え? なに? 好きな相手とかいるのかアイツ!?)」
女「(……流石に直接的に言いすぎたか)」
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:20:30.99 ID:hbbBBB4N0
男「おまえのヒュミドールって、葉巻きいれる箱。カッコイイよな」
女「あれか。高かったんだぞ」
男「ちなみにお幾らで?」
女「四万した」
男「あれってどういう意味があるんだ?」
女「葉巻は熟成させるものだ。湿度重要なのだよ。乾燥させるとだめになるし、高すぎるとカビが生える」
男「へー」
女「それと温度が高すぎてもいけない。一定を超えると虫が湧く」
男「それは見たくないな」
女「ドライシガーや紙巻きタバコなどには、余り関係ないように思えるが、湿度70%程度を維持すると味が非常に良くなる」
男「ほう」
女「特に安い紙巻きは、遊んでも懐がさほど痛くないからな。蒸留酒での加湿は味が絶妙に変化する」
男「随分と丁寧に扱ってるんだな」
女「そういう気質なのだよ。人間関係においてもね」
444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:29:59.68 ID:hbbBBB4N0
男「暇だな。何かやろう」
女「ふむ、コイントス。勝った方の言うことを聞くというのはどうだ」ピーイン!
男「表」
女「残念、裏だ」
男「……何させるつもりだよ」
女「こういうのはどうだろう?」
………
男「………コレでいいでしょうか? カツラなんてどこで手に入れた!」
女「……………」
男「おい、灰のびてるぞ」
女「キミ、二丁目で働いたらどうだい?」
男「俺が出せるあらゆる権限と能力を駆使して断る」
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:32:20.21 ID:hbbBBB4N0
>>444
後日談
女「(メイド服とか……あーいかん。何を考えているんだ私は……)」
男「(今あいつの服着てるんだよな……立つなよ息子、父さんからのお願いだ。ミニスカートはヤバい)」
446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 05:40:16.10 ID:8BsSBtcT0
男ww
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 05:43:10.35 ID:KdprYtTq0
ふぅーやっと追いついたぜ・・・
普段セッターだが久々にガラム吸いたくなってきたなぁ
友達の女の子に奨められてガラム吸ったことがあった
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 06:53:03.36 ID:pgZSyht60
専門用語を知らない人間が無理したらこうなった。
同僚「ねえ、休憩時間たいてい煙部屋に居るけどさあ、ちょっとは将来とか子供とか考えたら?」
女「一緒に居たくて家族になってほしい相手はいるんだが、」
同僚「だが?」
女「煙草に感じる以上の悦楽を与えてくれないのだ」
同僚「それは女さんが貪欲すぎるだけじゃあ…」
女「『好きだ』の一言さえも言ってくれないのに、なのに、なのになんで私は、あーー」
同僚「そしてそれに逃げる。と」
女「逃げか。頭を冷静にして策を練るためのつもりなんだが、
……いくらかはそうなのかもな。それにしてもだな、私があんなに積極」
同僚「あー惚気はいいから」
女「惚気じゃない、相談に乗ってくれ。朴念仁の理性を粉微塵に吹き飛ばすような、
魅惑的で、過激で、性的で、麻薬的な」
男「あ、やっぱりここに居た」
女「あ、いや、そのこの話はな」
男「そんな狭いところでチョコレートの贋物咥えてないで公園に本物を燻らせに行かないんですか?」
女「ふたつ、聞こう。なぜ贋物と?」
男「匂いがしないじゃないですか」
女「…貴様が敏感なのは、嗅覚だけか?」
男「なに言ってるんですか。ちゃんと色や心にも敏感ですよ」
女「経験上それだけは嘘としか思えないが」
男「試していいですよ? 昼休みもまだありますし」
同僚「不憫な……」
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 06:54:04.71 ID:lUZ7zQ7g0
>>461
マジレスすると、喫煙属性はあくまで【副】なんだよな。
例えば伊達男風なキャラがいてタバコを吸っている。
けど、タバコそのものはキャラ付けの一素材だから詳しく言及されることはない。
ブラクラのダッチがなんでグラサンしてて、そのグラサンはどこ産だ、とか言わないのと同じことだ。
だからタバコを吸うキャラクターはいても、タバコに焦点を当てたキャラクターってのは滅多に少ない。
それこそ大鉄みたいにタバコが主要なキャラ付けにならないと、ファッション止まりになっちゃうって話だな。
早い話がタバコを吸うキャラは多くても、タバコにキャラ付けされるキャラクターは実はとても少ない、ということ。
だからあんまり見ないタイプのスモーカークールは難しい
とか下らんこと言ってみる
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:20:39.46 ID:pgZSyht60
ただ保守するぐらいならいっそ書いてしまえ。
そう思ったんだ。
女「……ふぅー」
男「こっちのほうが落ち着くだろ?」
女「確かにそうだが……暑いな」
男「隅の細木の下よりベンチのほうが風通し良くて涼しいけど、それはやっぱり?」
女「当然だ。子供が来やすい場所で煙草など」
男「んじゃあ、ホームセンターの安物で悪いけど、はい」
女「このつば広、君のか?」
男「汗臭さとかがあったら煙でごまかしてくれ」
女「まだ残ってるが…まあいいか」
男「紫煙じゃ消せないほど臭うのか?」
女「今日の紫煙の役目は人払いだけでいいみたいでな」
男「なんだそりゃ」
女「そんなのでよく『色や心にも敏感』などと言えたものだ」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:20:44.35 ID:R02pt8Ps0
男「ニコチンの依存性は麻薬と同じらしいぞ」
女「ではヤク中もこんな感じなんだな」
男「なんか不健全な台詞だなぁ」
女「私はもっと依存性が高いものから抜け出せないんだがな」
男「まさか変な薬でもやってんじゃないだろうな!?」
女「安心しろ、煙草よりは健全な趣味だ」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:41:15.96 ID:lklwkimv0
保守
報われないね、女
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:46:55.06 ID:U7HQ+G1e0
男「なあ。大事な話があるんだけど。」
女「なんだ、恋の悩みか?」
男「うん、まあそうなんだけどね。」
女「・・・そうか。」シュボ
男「煙草は吸わないで聞いてくれ。俺、実はお前のことが・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女「・・・ふにゃ。なんだ夢か。」
こうですか?わかりません。
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 08:50:24.14 ID:RITuVFPw0
今北 マーベラスにスピリタス使うとか、ずいぶんおとこっぽい女だな
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:51:22.72 ID:R02pt8Ps0
男「喫煙者は老けるのが早いと聞いたんだが」
女「おぉ、私の容姿を気にしてくれるのか」
男「しかももし子供が出来ても危険性が増える」
女「子供…?そ、そうか…ようやくその気になってくれたのk」
男「そんなんじゃ結婚出来そうにないなw」
女「誰かさんが鈍感でなければ今すぐにでも嫁に行くんだがな」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:03:20.13 ID:pgZSyht60
男「煙草を吸わないから普段意識しないけど、こうして一緒に歩いてみると、
マナーを守って煙草を吸える場所って少ないな」
女「大人の趣味だからな。電車の中でヌード写真集を読まないのと同じだ」
男「窮屈じゃない?」
女「趣味や悦楽が煙草しかなければ、そう感じたかもしれないな」
男「煙草以外に煙草に匹敵する趣味か悦楽ってあったか?」
女「……っ、はぁ……」
男「なんだどうした、根性焼きは勘弁だぞ?」
女「なんでもないよ。なんでもないし根性焼きもしない。
ただほんのちょっと真剣に、理性や公衆道徳を打ち捨ててでも
『色や心にも敏感』にさせた方がいいんじゃないかと思っただけなんだ」
男「??」
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:05:48.41 ID:3tM+mfNe0
この女のしゃべり方、超絶なんたらってコテが浮かんだ
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:29:29.11 ID:pgZSyht60
女「……ぱふぅーー」
男「…なんか…荒れてる?」
女「ああ、ちょっと度し難いほど察しの悪いヤツがいてな」
男「イライラすると老けて見えるよ?」
女「まあそうだけど、なかなか気分転換できなくてね」
男「気分転換になるかわからないけど、この後飲みにでも行く?」
女「……ふぅーー。誰と?」
男「あー、今思いつきで言っただけだから……とりあえず二人?」
女「最高に良くできた思いつきだな」
男「ほかにも何人か声かけてみるけど、あんまり期待s」
女「最高に良くできた思いつきだったんだけどねえ」
男「俺、酔うと何かされちゃうんだろ?」
女「うんまあそうね、何かされちゃうんだったねー。
それじゃあねー、大勢にされるのと私一人にされるのと、どっちがいいか考えてから声を掛けなさいな
じゃ、後で」
男「え、あ、ちょっと。お、大勢にされるの? な、なにを?」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 09:41:57.38 ID:OjF/VWB30
男のくせにバージニア・スリム吸ってる俺って…
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 10:51:41.84 ID:pgZSyht60
女「部屋で吸えるのに何で蛍族にならなきゃならんのだ」
男「説明しなきゃだめ?」
女「だめ。……ふぅー」
男「ペルセウス流星群ってやつが見えるらっしっガフゲフ」
女「本当の理由を。……っふぅー」
男「……。酔って知らない人に何かされちゃうのは嫌なんで」
女「で?」
男「女の家でなら、何かされるにしても一番ましかなあと」
女「……んふぅー。今日は何でこんなに煙草が美味しいかな」
男「気分転換になってるみたいね。んじゃ、飲も。って、入らないの?」
女「流星群を、見るんじゃないのか?」
男「紫煙の向こうじゃうまく見えないと思うんだけど」
女「本物の輝きは、紫煙程度でかすんだりしない」
男「かなあ?」
女「実体験だからな」
男「火球でも見た?」
女「ずっと見続けたい輝きだよ」
男「……、UFO? あづっ」
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 11:34:00.62 ID:o9qc9gl30
保守がてら
女「電車は煙草が吸えないから外の景色でも見ながら
気を紛らわすしかないな」
男「そりゃ大変だな、と言うか景色がみたいなら
窓側の俺の席と替わろうか?」
女「いや…いいよこの席は好きだからね」
女(男も景色も見られるこの席はある意味特等席だからな)
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 13:49:57.17 ID:DhH7+nFdO
このスレを見てて、コーヒーはブラック女verを思い出した。
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 14:01:17.10 ID:P6dU1/A7O
女「人の一生も、このタバコのようなものだ」
男「どういう意味ですか?」
女「灰も煙も、形には残らない」
女「消えてしまえば、後に残るのは薄い残り香だけ…」
男「………」
女「人が人に残せるのは、思い出ばかりなんじゃないかな?」
男「さぁ…俺にはよく分かりません」
女「君は、私が消えても私のことを覚えていてくれるか?」
男「消えるだなんて、言わないで下さい」
男「仮に消えたとしても、俺は女さんを忘れたりしません」
女「ふふふ、ありがとう」
女「今日のタバコは、なんだか目に沁みるな…」
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 14:08:03.59 ID:xDM/arNx0
男友「ぷはー!やっぱり食後の煙草はウメーな!」
男「そうか、よかったな」
男友「そうか、お前吸わないんだったら鬱陶しいだけだな」
男「そう言う訳じゃないよ。ただ、お前の吸い方がだな」
男友「ん?」
男「いや、よしとくよ。」
男(あいつのせいで俺まで吸い方に拘りを持ってしまったみたいだな)
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 15:52:01.83 ID:hbbBBB4N0
女「おい」
男「ん」
女「ばーん」カチッ
男「うわっ!」
女「驚くなライターだ」
男「モデルガンか何かかと思った。漫画でよくあるあれか」
女「ああ、押入れの奥で眠っていた。」
男「ちょっと持たせてよ」
女「ふむ、いいぞ」
男「何キロあんのこれ」
女「せいぜい3キロ弱だ。実銃よりも大きいから重くて扱いづらく、20センチ近くの長さが邪魔で仕方ない」
男「もったいない、飾って置けばいいのに」
女「そうだな。物を大切にしない人間に愛されるのも辛かろう」
男「お前は本当に煙草を愛しているねえ」
女「違うよ、コレで叩きのめすぞ」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 15:54:22.28 ID:pgZSyht60
>>1 おはようなんだぜ
女「なあ」
男「ん?」
女「ちょっと前、 >>463 で同僚と話してた内容」
男「んー? あ。うん、途中から聞こえてた」
女「どこから」
女(ああでも将来とか家族とかいう単語が出てきたらどうやって返答したものか)
男「なんたら的で、過激で、なんたらかんたらで、麻薬的な…。だったかな?」
女「あ、ああ、そうか」
男「言葉はともかく、えらい真剣そうだったな」
女「ん。まあ、な」
男「あんなに真剣に相談するほど刺激的な煙草に飢えてたなんて知らなかった」
女「……っ、こっ、かっ、かふ」
男「どしたの」
女「っ……ぱはぁっ」
男「わ。けむ。ちょ、何、なんかまずい事聞いたり言ったりした?」
女「ああ、まあそうだな。ほんの数秒前から猛烈に刺激的な煙草がほしくなったね」
541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:07:08.30 ID:hbbBBB4N0
男「なにこの世の終わりみたいな顔しているんだ」
女「いや割とお前の前ではこの顔になっているつもりだが」
男「初めて見たよ。何かあった?」
女「ああ、近所の煙草屋の亭主が亡くなった。とても……いい人だった」
男「まるで恋焦がれる少女だな」
女「現在進行形で私は恋をしているぞ」
男「え? 亡くなった煙草屋の亭主に?」
女「いつから私は親父趣味になった」
男「冗談だって、ずっと前からわかってるよ」
女「ほう……」
男「煙草だろ?」
女「………はぁ」
男「なんだよその反応。正解?」
女「その顔面を灰皿にしたい。きっと神経が鈍すぎて熱さ感じないだろうから」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:18:53.27 ID:pgZSyht60
吸わない人間だけどここまでは書けた。
(>>491 他の続き)
女「……ぷはー。見えないな流星群」
男「……んはー。見えないな流れ星」
女「なあ」
男「ん?」
女「酒と夜空に酔ってる今だから聞くんだが」
男「素面じゃ聞けないことか? 忘れられても構わない話か?」
女「前者だ」
男「ふーん、下ネタ?」
女「真剣な話だ」
男「うん」
女「三年後にな、……ぷはー」
男「……。おう」
改行多いとか言われてしまった。
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:19:31.86 ID:pgZSyht60
改行多いとか言われてしまった。
女「三年後にな、……ぷはー」
男「……。おう」
女「お前が、お前の子供を抱きかかえているとして、だな」
男「おう」
女「……ぷはー」
男「吸わなきゃ緊張するのはわかるけど、こっちの間合いも少しはかんg」
女「でな」
男「お、おう」
女「お前の頭の中で、そのとき、私は、どこに居る?」
男「……はい?」
女「気長に待つから、真剣に答えてくれ。っ……ぷはー」
男「え、えと」
女「……ぷはー」
女「……ぷはー」
続けない
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:34:22.96 ID:hbbBBB4N0
男「あれ? ダーツ?」
女「押入れを整理したらラキストが出てきたんだ」
男「なるほど、無性にやりたくなったわけか」
女「ブルズアイが出たら吸おうと思ったんだが、腕が悪くて上手くいかない」
男「ふーん。やらせてよ」
女「ん、ああ」
男「ほっ。お!」
女「……ブルズアイ」
男「大当たり、いたいいたいいたい。当たるな!」
女「もう一回」
男「お前凄い負けず嫌いだよな」
女「ああ、自分から言い出したら負けだと思っている」
男「なにがだよ」
551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:36:25.21 ID:hbbBBB4N0
>>550
後日談
女「……すぱー」
男「結局吸ってるじゃないかお前」
女「妥協も必要だといまさらながらに気づかされた。というより、このままでは禁煙しかねない」
男「根性無し」
女「今痛感しているところだ」
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:56:30.45 ID:hbbBBB4N0
男「このまえ、凄く久しぶりに踊る大捜査線をみた」
女「ちょうどいいな。アメスピ買ってきた」
男「織田裕二が吸ってた煙草か」
女「ああ、そこまで好きな煙草でもないんだがな。なんというか、薄い。辛みがない素朴な甘さはいい」
男「ヘビースモーカーに向かないわけか」
女「そういうわけでもないんだが、初心者に薦めたいな。無添加だから火の着きが悪くて燃焼が遅いんだ」
男「それがなんで初心者に向くんだ?」
女「煙草はクールに、つまり、ゆっくりと味わいながら吸えば旨くなる。それを学ぶのにちょうどいい」
男「なるほど」
女「それに煙草本来の味だからな、他の煙草がどういった香り付けされているかよくわかる」
男「……飲み物だそうか?」
女「お、よくわかったな。ちょうど飲み物が欲しかったんだ」
男「その煙草、燃焼が遅いっていうか、吸ってる時間が長い。喉も渇くだろう?」
女「ご明察、痛み入るよ。コーヒーがいいな」
男「了解。インスタントでいいな」
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:09:18.71 ID:SPrpjZft0
女「ふぅ~……、空が青い」
男「煙でよく見えないのですが」
女「この空気と心の目で感じ取れれば、それで十分じゃないか」
男「夕方から雨降るってよ」
女「……私のテンションを奪いに来たのか?」
男「いやぁ、毎回料理作ってもらうの悪いし、煮物持ってきた」
女「……手作りか?」
男「美味しく出来たよ?」
女「不思議なヤツだな、君は。……わかった、先に家に入っててくれ。ほら」
男「わっと!……もう吸い終わりだろ?一緒に入るよ」
女「いや、たまには煙のない空も見たいからな」
男「そう?……わかった」
女「……まったく、そういうところで気が利かないな君は」
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:24:26.54 ID:hbbBBB4N0
男「部屋を掃除するとよく思うんだけどさ。どう考えてもいらないのに、捨てられないものってあるよな?」
女「ある。部屋の一角を占拠されている」
男「ああ、あれね」
女「ああ、煙草の缶とは、なぜ捨てがたいんだろうな」
男「愛着とかじゃないのか?」
女「とりあえず、ガラムの積み上げた缶を崩すなよ? 後が面倒だ」
男「早く捨てろよ」
女「そういつも思うんだけどな」
男「俺が言いたいのは、完全に無価値なものじゃなくて、いつか使いそうとかそういうものなんだけどな」
女「ああ、捨てられないものがもう一つあったな」
男「なんだよ?」
女「無意味なプライド」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:26:55.65 ID:SPrpjZft0
男「もしさ、煙草が嫌いになって生まれてきたらどうした?」
女「……考えた事もないな」
男「いや、たまにはあるじゃん。もし、俺が女に生まれてきたら~とか」
女「ふむ」
男「……」
女「……」
男「……」
女「とりあえず、押し倒すかな」
男「ホワッツ!?」
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:39:34.85 ID:SPrpjZft0
男「仕切りなおして、それで?」
女「まぁ、ありえないだろう。そんな私は」
男「いや、ありえないことを妄想するのが目的なんですけど」
女「間違いなくそれは、私ではないからな」
男「うーむ……、煙草がなければ、アイデンティティがクライシス?」
女「いや、そうでなければ、今の私がないだけだ」
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:40:44.03 ID:OW7JNAwV0
女「……ふぅ」
男「……なぁ、そんなに美味いのか?煙草は」
女「勿論だとも。君も一本吸ってみるかい?」
男「いやいや、結構。オレには刺激が強いみたいでね」
女「ハハ、確かに君が吸っている姿は想像出来ないな」
男「自分でもそう思うよ。 ……でも、味を知っておくのは、良いかもな」
女「? じゃあ、弱めのを一本……む……」
男「……苦いけど、悪くない味だ」
女「……馬鹿者」
573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 17:46:42.68 ID:3cl2ctuU0
やだ!積極的な男なんていやだ!!
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:55:25.66 ID:SPrpjZft0
女「懐かしいな」
男「……小学校のときの文集?『わたしのおじいちゃん』」
女「私は大抵なお祖父ちゃん子でね。夏休み冬休みぐらいにしか会えなかったが」
男「ふ~ん、おじいちゃんも吸ってたの?」
女「私の煙草好きの原点だ」
男「やはり、遺伝か」
女「無口だったのと優しかったのは覚えてるんだが、あまり思い出がなくてね。だが、その匂いだけは繋がってるんだ」
男「いいお祖父ちゃんだったんだね」
女「どっかかしら、君に似ているのかもな」
男「俺、吸わないんだけど?」
女「だからさ」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 17:56:42.58 ID:hbbBBB4N0
男「またガラム吸ってる。あ、いつもより細いね」
女「なぜかガラムは太さで強さを調整するんだ」
男「へー、じゃあいつものより弱いんだ」
女「ああ、普段吸わないんだが、興味本位で買った知人が吸えないと言っているので貰った」
男「吸えないって……確かにあの匂いは好みが分かれるだろうけど」
女「よくあることだ。癖が強すぎる上に他の煙草とは味の根本が違うからな」
男「あの強烈な匂いはいつまでも残るしね」
女「ああ、この前などファミレスで吸っているバカがいた。店員に注意されていた。当たり前だがな」
男「そういえば、一昔前はサーファー御用達の煙草だったとか」
女「そうらしいな。別に私は波乗りをするわけじゃないが……海で吸いたくなるのはわかる気がする」
男「今度行く?」
女「その前に水着を買わなければな。明日にでも付き合ってくれ」
男「女物の水着のコーナーで一緒に選ぶって、流石に恥ずかしいなそれ」
女「意外だな。キミはおかしいくらいに神経は鈍いと思ったんだがね」
578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 18:02:31.59 ID:hbbBBB4N0
>>575
後日談・試着中
男「………」
カチャカチャ
男「………」
スルスル
男「………」
女「おい、着替え終わったぞ? あれ居ない。逃げたかあいつ」
男「無理無理無理、エロい想像するなって方が無理」
584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 18:27:07.87 ID:hbbBBB4N0
男「いい物を持ってきた」
女「随分とデカイ荷物だな」
男「空気清浄機。これで多少は改善するだろ?」
女「おお、それはありがたい」
男「部屋を締めっきりにしても大丈夫とはいえないけど、吸った直後とかすぐ窓閉めても大丈夫」
女「確かにこの暑さは耐えがたいな。礼を言うよ」
男「それに薄着でうろちょろされると目の付け所に困る。お前、汗かくし」
女「……ふむ」
男「まあ、今の煙草吸い終わったらな」
女「ああ、そうだな」
男「って言いながら、もう一本着けるなよ」
女「今はとてもチェーンスモークしたい気分なんだ」
586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 18:30:38.11 ID:hbbBBB4N0
>>584
後日談
男「今度は葉巻か」
女「うむ、一時間は持つぞ。ああ、それにしても暑いね」
男「胸元パタパタしない!」
女「ははっ今とても気分がいいよ」
587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 18:30:43.45 ID:SPrpjZft0
男「うっわ、降ってきた」
女「……」
男「蒸し暑ぢぃ……テンション下がるぅ……」
女「……」
男「あれ、家に洗濯物干してたっけか?あれ?ええっと、やばい?」
女「……」
男「……どったの?」
女「水煙のなか、二人の温度差を感じていた。やはり、水と煙は交われんと言う事だな」
男「??」
女「私は水泳が苦手だと言う事だ」
595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:05:22.01 ID:hbbBBB4N0
男「うわ、ごっゴキブリ!」
女「落ち着け、アレは玉虫だ。どこから入ってきたんだ?」
男「ああ、ホントだ。大きさ的に同じくらいだから驚いた」
女「キミは本当に苦手だね? しかし、きれいな虫だ」
男「たしか、京都に玉虫の翅でできたお堂があったような。うおっ飛んだ!」
女「いちいち騒ぐな。ああ、こっちに飛ばないようにしておいてくれ」
男「お前も虫苦手なのか?」
女「いや、昆虫には人間が吸う煙草のニコチンは強すぎる。弱らせてしまうのは可哀想だ」
男「お前の慈愛とは、珍しいな。その慈愛を俺にも向けてくれよ」
女「これ以上どうしろと言うんだい?」
600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:27:28.24 ID:hbbBBB4N0
女「ああ、缶ピースを開けた時の匂いはいい」
男「煙草を吸わなくても、煙草の匂いが好きっていう人は結構居ると思うんだ」
女「煙草にはね、自然界に存在する内の大多数の香り成分が含まれているんだよ」
男「だから煙草の香りは人を魅了するのか」
女「だが、有害な物質も多い」
男「そりゃな。じゃなきゃ禁煙なんて風潮は生まれないだろ」
女「綺麗な薔薇には棘があると言うだろう? そういったものだよ」
男「なるほどね、どこかの誰かさんみたいだ」
女「ほう、惚れた女で面倒なことにでも逢ったのかい?」
男「ああ、現在進行形だ」
女「……ほう」
601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:29:51.31 ID:R02pt8Ps0
これはニヤニヤw
602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:32:13.32 ID:hbbBBB4N0
>>600
後日談
男「………」
女「………」
男「あの……」
女「なんだい?」
男「機嫌、悪い?」
女「そんなことないよ」
男「(うそだ、絶対嘘だ)」
606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:41:38.99 ID:SPrpjZft0
女「女と煙草は合わないという事か?」
男「逆に合いすぎるんじゃない?」
女「ん?」
男「ふわふわして、そこにいるのを主張するのに、思うように寄って来てはくれない」
女「これほど近いのに」
男「なんでだろ?」
女「さて、なんでだろうな」
607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:43:38.31 ID:hbbBBB4N0
男「夏休みはーやっぱり短いー♪」
女「懐かしいな。だが、社会人にはせいぜいお盆休みが一週間程度だ」
男「でも一週間ある。歌詞にもあるだろう? 計画立てよう」
女「続き知ってるか? 人がたくさん集まる所やめようだ」
男「ああ、そうだな。煙草吸えないからな。お前らしい」
女「………まあな」
男「人があんまり居ない泳げる場所知ってるよ」
女「ほう、いいな」
男「後一つ歌詞を実行しようか。目標キミはたまねぎを好きになる」
女「ぐっ。可能な限り努力はしよう」
男「努力じゃなくて実行しろよ」
女「あぅ。髪を焦がしそうだ。結ってくれ」
男「はいはい」
609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 19:49:14.24 ID:hbbBBB4N0
>>607
後日談
女「そろそろ帰ろうか」
男「十分泳いだしな。お前まだたまねぎ食ってないけど」
女「うるさいな。そうだ、歩いて帰ろうか?」
男「ポンキッキーズメドレー? どんだけ歩くつもりだよ」
女「なに、煙草で弱った肺にたまには活を入れてやらんとな」
男「はぁ……ご同伴させていただきます」
617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:28:46.24 ID:hbbBBB4N0
男「最近気が付いたけど、おまえフレーバー系を吸った日はそれしか吸わなくなるな」
女「煙草は香りを楽しむものだ。香りの強いフレーバー系は、匂いがなかなか消えない」
男「なるほど」
女「だから、葉巻を吸った後もしばらくは紙巻きを控えている。私の勝手な主義だがね」
男「葉巻も匂い凄いもんな」
女「フレーバー程でもないがな。葉巻は重くて私でも肺で吸おうとすると咽るものも多い」
男「それだけ匂いや白煙も多いのか」
女「肺で吸うことを前提としてしていないからな。香りはふかしの方が楽しめる上、口腔もニコチンを吸収する」
男「なるほど」
女「だが、ガバガバ吸う者には肌に合わないだろう。葉巻はゆっくり丁寧に吸わないと味が急激に変化するんだ」
男「ゆっくり、丁寧にねえ」
女「ああ、私はそれが過ぎる傾向があるな」
618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:30:08.68 ID:J7fajZvRO
女「ふぅ」
男「……自販機のは不味いんじゃなかったか?」
女「贅沢は言えないさ。こんな夜中に在庫が切れてしまったんだ」
男「明日まで我慢すれば?」
女「他で我慢してるからな。煙草ぐらい好きにさせてくれ」
男「うん?何を我慢してるんだ?」
女「……少なくとも君にはわからんよ」
627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:50:41.14 ID:hbbBBB4N0
女「喉が渇かないか? ホットミルクでも作るよ」
男「バニラエッセンスと蜂蜜を少し垂らしてくれ」
女「わかった」
ピューン
男「……停電?」
女「いや、クーラーに加えて電子レンジを動かしたからね、ブレーカーが落ちたんだ」
男「何にも見えないな」
女「窓を開けてくれないか? ライターついでに煙草を吸いたい」カチッカチッボッ
男「あいよ」
女「キミも我が家に随分慣れたね。暗闇でも手探りで窓が開けられるとは」
男「そうだな」
女「……しばらく、ブレーカーは上げなくていいか」
男「ああ、ホットミルクはお預けだな」
629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 20:54:28.63 ID:J7fajZvRO
男「あー、いい天気だ」
男「……女の家の方が騒がしい……?」
男「………」ダッ
女「……そんなに暑かったか?」
男「汗ばむくらいはね」ハァハァ
女「なにか飲むかい?」
男「……ちょっと煙草を控えてみないか?」
女「何を今更。……嫌いではないんだろう?」
男「……嫌いじゃないからこそ、だな」
女「?」
632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:05:55.17 ID:hbbBBB4N0
女「ゴホゴホッ……」
男「夏風邪か? 薄着過ぎるんだよお前」
女「キミ、頼みがある。タスポと金は渡すから近場の自販機でメンソールを買ってきてくれ」
男「あいよ。銘柄の指定は?」
女「メンソなら何でもいい、できれば重い方が私の好みだ」
男「さいですか。しかし、喉を休めるためなのか痛めつけているのかわからんな」
女「私は楽なほうに逃げる癖があるな」
男「そういえばこのまえ、咳やタンを鎮めるための煙草だか薬だかわからん代物が薬局に売ってたぞ? アレ買ってくるか?」
女「やめてくれ、煙草は嗜好品なんだ。そして薬は苦いものだ。楽しめなくては意味がない」
男「ちゃんとニコチンも含んでいるみたいだぞ?」
女「旨さを求めて居ない煙草など、煙草ではないよ。なにより、煙草が苦行では、どう逃げればいいのかわからない」
男「じゃあ、いってきます」
女「なるべく早くな……ゴホッゴホッ」
634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:09:56.27 ID:hbbBBB4N0
>>632
後日談
女「ふー……喉が楽になる」
男「夏風邪はバカがひくらしいな」
女「まったく誰のせいで風邪をひいたと思っている」
男「薄着過ぎるお前が悪いんだよ、バーカ」
女「ああ、そうだな。本当にバカがたたってひく風邪だ」
637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:18:35.57 ID:J7fajZvRO
女「………」
男「女、…女?……寝ちゃったか」
男「………」
男「イタズラしたらきっと怒るよな。本気、だもんな……」
女「………」ピクッ
男「……触らないでおこう」
女「……」
男「煙草には」
女「…………」
男「なんか今日煙草吸い過ぎじゃない?」
女「煙草の鎮静作用をあてにしているんだよ。どこかの朴念仁のせいでね」
647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:34:14.67 ID:J7fajZvRO
男「お、電話……」
男「……ふう、まいったまいった」
女「女の子かい?妬けるね」
男「そうそう。最近相談に乗っててさ」
女「……ほう」
男「彼氏の煙草を止めさせるにはどうすればいいか、だってさ」
女「……なんだ、彼氏持ちか」
男「スモーカーの彼女がいるって友達から聞いたらしくてね」
女「………」
女「……それで、なんてアドバイスしたんだい?」
男「彼女なんていないから、悪いけど相談には乗れないって言っといた」
女「………」
男「なんか機嫌悪い?」
女「どこに悪くなる理由がある?」
648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:34:25.53 ID:hbbBBB4N0
男「よく、おまえはクールスモーキングっていうけど、具体的にはどういう吸い方なんだ?」
女「煙草は燃えれば燃えるほど辛みや苦味が増すんだよ。煙草本来の甘さを出すにはコツがいる」
男「ほうほう」
女「煙はなるべく低温であるほうがいい。吸引によって火が強くなることを可能な限り抑えるんだ。灰を残すこともコツだ」
男「低温だからクールか」
女「ゆっくりと弱く、少量ずつを意識するんだ。コレだけで味が様変わりする。特に葉巻が顕著だな」
男「吸い方と言えば、ふかしと肺があるよな」
女「吹かしの方がクールスモーキングに向いている。少ししか吸えないからな」
男「肺で吸う方が難しいのか」
女「難しいと言うわけでもない。慣れればすぐだ。肺の方が香りは楽しめる。味を楽しむならふかしだ」
男「ニコチンの吸収は肺の方が高いんだよな?」
女「もちろん。量を吸うことになるからな」
男「ふーん。クールねえ。俺はもどかしいくらいだけど」
女「キミは吸わないだろう?」
649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:37:06.27 ID:57YpM6Z50
この距離間はいいな
あまりの進展のなさにイライラしながら、煙草を吸いって生暖かく見守る
いやまぁ私は煙草を吸えないんだがな
651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 21:54:26.76 ID:J7fajZvRO
男「女って、いつから煙草を吸うようになったんだ?」
女「薮から棒になんだね?」
男「知識や吸い方で相当長いってことだけはわかるんだけどな」
女「そう言われれば、確かに長い付き合いではあるな」
男「……もちろん二十歳からだよな?」
女「当たり前だろう」
男「いつまで吸い続けるつもりなんだ?……それに、飽きたりはしないのか?」
女「……ありえないね。煙草を変えることはあるが、やめることはないだろうな。一途なものだよ」
男「そんなものか」
女「そんなもんさ」
658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:03:01.25 ID:hbbBBB4N0
男「なあ、コレみてくれhttp://jp.youtube.com/watch?v=ZOHwjDzUDnE
女「ああジッポトリックか、一時期流行ったな。専用の動画サイトもあったぞ」
男「ペン回しみたいだな」
女「下から平手で叩いて着けるくらいなら、私もできる」
男「ジッポ派じゃないくせに」
女「これとかな」
男「どうやった!?」
女「見えないように指で隠して手のひらで擦って着けているんだ。なかなか手のひらが痛い」
男「何で止めたんだ?」
女「女だと手のサイズに限界がある。そして落とした。それに手のひらで付けると手がガサガサになるんだよ」
男「そういったことを気にするんだ?」
女「ああ、誰かと手を握った時、ガサガサな女は嫌だろう?」
男「相手も居ないくせに」
662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:16:04.41 ID:YIu+IEmr0
スネーク「……(すぱー)」
パラメ「また煙草? 健康に悪いわよ?」
スネーク「君が嫌だと言うならやめるがな…」
パラメ「いや、私の健康じゃなくてね…」
スネーク「君が気にしないなら問題ないだろう?」
パラメ「まあ、そうだけど……」
スネーク「それに、パラメディックと居る間は煙草が手放せなくてな」
パラメ「どういうこと?」
スネーク「…煙草には鎮静作用もある。と言うことだ」
パラメ「遠まわしに嫌いって言われた気がするんだけど……」
スネーク「……。だから手放せないと言っているんだ…」
665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:20:42.96 ID:R02pt8Ps0
女「男、誕生日プレゼント持ってきたぞ」
男「また吸えもしない煙草を買ってきたんじゃあるまいな?」
女「少し惜しいが違うな」
男「じゃあ葉巻か?すまんが俺は煙の味は理解出来ないんだが…」
女「そうか…奮発したんだがな、この高級スモークチーズ」
男「え?」
男「煙の美味しさが少しだけわかった気がする」
女「それは何よりだ」
672 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:49:05.77 ID:hbbBBB4N0
女「暑いな」
男「そりゃ煙草吸うために窓が開けっぱなしだからな。クーラーが付けられん」
女「風もないしな。汗でべとべとだ」
男「目に毒だ。そんな格好するなよ」
女「だが、シャワーを浴びるのも億劫だ。よし、着替えるからこちらを見るなよ」
男「はぁ!?」
---------- キリトリ -----------
友「と言う流れはどうだろう?」
女「見るなといったらアイツは本当に見ないぞ」
友「……玉なしめ」
女「それにそんな真似ができたら、こんなに悩んでなどいない」
友「お前もか」
女「玉は元々ない」
674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 22:56:15.32 ID:SPrpjZft0
男「あ、虹だ」
女「ああ、そうだな」
男「け、煙が」
女「ああ、そうだな」
男「……」
女「……」
男「立ち位置交換しない?」
女「絶対嫌だ」
675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:04:04.13 ID:9tXP8JLL0
女「おまえ、だいぶタバコ臭いな」
男「女が俺のそばで吸いまくってるからだ」
女「ああ、そうか。でも、いい匂いだ」
男「ん?」
女「私色に染まっているというやつだよ」
男「主にニコチンとタールで黄ばんで……」
女「もっとロマンのある色にしろ」
紫煙
676 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:04:06.29 ID:hbbBBB4N0
男「なにやってんの?」
女「葉巻のカビを落とす作用をしている」
男「それ、吸えるのか?」
女「最適の状態だと表面にだけ生える。刷毛で落とせる上、コレができる状態がベストの証だ」
男「ふーん……」
女「もちろん、湿度が高すぎればアオカビが湧く。アオカビは中まで根を張るからな吸えなくなる」
男「なんか楽しそうだな」
女「まあね。面倒でも至福の時を過ごすための準備というのは、なんだって楽しいだろう?」
男「それはあるな。修学旅行のキャンプファイヤー組んだ時のこと思いだしたよ」
女「ガソリンで爆発させた奴か」
男「そんなこともあったな。灯油が途中で切れたんだよ。代用品がなくて先生がぶち込んだんだ」
女「まあ、いつになっても火遊びは楽しいものだよ。たまにしたくなる」
男「火より煙が好きなくせに」
女「そうだね。結局できていない」
687 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:27:35.70 ID:hbbBBB4N0
男「電車待ちの間って暇だな」
女「……そうか?」
男「お前は煙草があるだろう? 俺にはそんなものない」
女「ならなにかどこでもできる。趣味を見つけるがいい」
男「……いや、意外と暇じゃないかもしれない」
女「む?」
男「いや……その……えっと……」
女「言うなら早く言うといい」
男「……オレは、こうして…お前の……」
女「あ、ちょっと待て、灰皿が煙吐いてる」
男「………」
女「で、何の話だっけ?」
男「なんでもねーよ」
690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:31:14.05 ID:hbbBBB4N0
>>687
後日談
女「……なあ、結局さっき言いかけたことってなんだったんだ」
男「あー青い鳥の童話といっしょ」
女「?」
691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:33:12.98 ID:SPrpjZft0
女「蛍族なぞ、誰が考えたのか知らないが、良い言い回しだな」
男「イメージ的には、奥さんが嫌いでベランダに追いやられた悲しいお父さんて感じがするけどな」
女「まぁ、世の中の風潮で言えば、蛍くらいに珍しいものであれば、存在は認められるのかもな」
男「蛍の光って、爽やかで、でもあったかそうだよね」
女「……ふぅ~~……、まぁ、その温かさがホントに相手に届けば幸せなのだろうな」
男「無くさせたくはないもんね」
女「……ありがとう」
男「え?」
女「いや、なんとなく言いたくなった。今日の月が私を酔わせたかな」
694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:41:25.45 ID:7E6VgXpP0
女「ついでに言うと、蛍族というのは遠くから見たときタバコの火が、蛍のように見えたからだそうだな」
男「そういうことはよく知ってるんだな…」
女「この蛍の光は熱いぞ?ちょっとためしてみるか?」
695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:44:55.14 ID:hbbBBB4N0
男「随分風流な格好してるな」
女「ああ、甚平はパジャマ代わりなんだ」
男「すごくキセルが似合ってるよ」
女「そうかい? それはよかった。そこで日本酒なんてどうだろう?」
男「いいね」
………
男「なあ、前開けすぎ。紐がゆるいんだよ」
女「閉めなおしてくれ。酒が飲めないからってがんがんキセルを吹かしすぎた。手が震えてる」
男「ばーか」
女「頼むよ」
男「………これでいいか?」
女「キミは本当に朴念仁だよ。胸も触らない」
男「触って欲しいのかよ?」
女「あーくらくらする。ちょっとでも飲んだのが悪かった」
696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:45:53.00 ID:SPrpjZft0
男「ほら、塩辛いものばっかりじゃなくて、野菜もとらなきゃ」
女「好きなものを我慢して長生きするよりは、好きなものを堪能して生を謳歌したい」
男「はいはい。んじゃ、これも食べようね」
女「……ぬぬぬ」
男「食事後は紅茶入れて、一服に付き合ってあげるからさ」
女「よし、食べよう。約束は絶対だぞ」
男「はいはい」
697 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:46:11.36 ID:hbbBBB4N0
>>695
後日談
男「(いい匂いがした……)」
女「(酔いすぎて恥ずかしいことをした……)」
701 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 23:53:44.85 ID:SPrpjZft0
女「男が家に来てから、随分消臭剤が増えたな」
男「家に帰ってきた途端、吸ってもいないのに煙草の匂いするのはイヤ」
女「その割には、煙草を吸ってるときに君は機嫌がいいじゃないか」
男「あ、ゎ、……そ、それは」
女「まぁ、それでも饐えた臭いは私も苦手だからな。そこは感謝している」
男「ぅ、うん……」
715 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 00:24:09.74 ID:TpYDU4Fh0
女「・・・」
男「・・・」
女「退屈は人を殺せる」
男「なんでさ、いきなり」
女「昔の偉い人の言葉さ、人を殺さないために煙草は発明されたんじゃないかな、と、私は思う」
男「それは、また・・・大きく出たな」
女「まぁ、待つというのは退屈なわけだよ」
男「煙草なかったら一秒も待てなさそうだもんな」
女「ん、私はこれでも待つのは慣れているんだがね・・・君のおかげで」
というわけでほsy
716 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 00:24:28.84 ID:MtcfTksE0
男「なあ、このライター側面になんか着いてる」
女「コレはライターじゃない、マッチだ」
男「ん?」
女「オイルマッチといってね。何度も使えるマッチだよ」
男「へー。また珍しい物を」
女「風があろうと着いてくれるからな。ジッポオイルで使えるし、一応持っているんだ」
男「着けてよ」
女「普通のマッチと一緒だよ。ちょっと力が入るが、側面のフリントに強く押し付けて擦るだけだ」
男「おお、金属製のマッチみたいだな」
女「入手はネットがある今では簡単だが、店頭では珍しい。見つけた時に衝動買いしてしまった」
男「お前の趣味って、珍しいものを好むよな」
女「ああ最近、この上なくその気質に困っているところだ」
732 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:06:45.30 ID:MtcfTksE0
今でもひいひい言ってんのに、続けられてもネタが持たんわwww
男「ターボライターってさ、火力強いけど火が見えにくくないか?」
女「ああ、だからこんなものもあるんだ」
男「青いな。そう、最近これよく見る」
女「タングステンを使うと白熱して色が付くんだよ。他にもプラチナの触媒効果で風で消えにくいライターもある」
男「なるほど」
女「この通り、軽く振って消してもすぐに着く。希少金属だから高いけれどね」
男「技術の進歩って奴か」
女「そういうことだ」
男「タングステンか……人の心も目でわかるようになったらいいのに」
女「それは私もよく思う」
男「……はぁ」
女「……はぁ」
736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:19:24.68 ID:MtcfTksE0
男「スピリタスを手にとってなにやってるかと思えば、給油か」
女「ああ、やはり専用のオイルじゃないからね。早く切れる」
男「漏斗まで出してやるようなことか?」
女「五月蝿いな。好みだよ」
男「はいはい」
女「ジッポも入れておくか……そうだ、面白いことをしてやろう」
男「ん?」
女「こうやって、ジッポの火が一度手に移り……こう指を鳴らすと火がライターに戻る」
男「おお」
女「指にオイル垂らしただけだがね?」
男「火傷するぞ?」
女「もうしている」
男「おい、見せろ!」
女「人の指をしゃぶるな。……いや、意外と心地いいか」
740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:25:35.29 ID:Oh4E0U1c0
女「暑い……」
男「それでも尚、煙草を吸うのをやめない己に敬意を示すよ」
女「なんか涼しい話でもしてくれないか?」
男「怖い話かなんか?……う~ん。そんなんじゃないけど」
女「ふむ」
男「子供のときに、線香花火を一気に5本とかつけてさ」
女「そんなことやるヤツがいたな。燃え玉が大きくなるばかりで、花が咲かないでなんとも微妙になる」
男「で、何とか持続させようとやってたら、足元に」
女「よし、そこでストップだ。お互いに昔の古傷は抉りたくない」
745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:42:10.70 ID:Oh4E0U1c0
男「女さんと言えば煙草の匂いだけど、香水とかは興味ないの?」
女「少し前までは興味あったんだが、煙草の匂いが好きなんていう奇特なヤツがいてね」
男「え?……てっきり、煙草の匂いを邪魔するとかで興味ないとおもってたのに」
女「一度、君のひとみに私がどう映っているのか見てみたいな」
男「か、かったーはじょうだんにかまえて、つかうものではないとおもいます。はい」
女「はぁ……、君というヤツは」
男「よくわからないけど、……ゴメン」
女「ふぅ~……、別にいい」
男「……うん」
女「いつの間にか匂いを移されていたのは私かもしれないな……」
746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 01:49:44.19 ID:MtcfTksE0
男「百物語をしよう」
女「蝋燭はどうするんだ?」
男「ジッポ吹き消そう」
女「蝋燭ですらないな。まあいい、私からだ」
カチッボッ
女「私が体験した話。ちょっと前に葉巻を吸っている時な。手いたずらしてたんだ。シガーカッターで」
男「あのミニサイズギロチンか」
女「指の先を切った」
男「いてええええええ!」
女「ほら、まだ後残っている」
男「うわ、痛そう……次は俺か。小学校の頃ベランダで遊んでいてな。手すりの上を走ったんだ。そして落ちた」
女「うわっ」
男「しかも、下にはアサガオの成長を補助する細い棒があってな。串刺し」
女「……確かに怖いけど、なんで私達傷自慢大会しているんだろうな」
男「ロマンのかけらもないな」
748 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:00:41.70 ID:Oh4E0U1c0
男「そういえば、吸うスタイルって決まってるの?」
女「??……普通の紙煙草はこうして吸うし、キセルなんかは」
男「あ、そういう意味じゃなくて、吸って、煙草を口から離して、煙を吐いてって、……なんかカッコいいから」
女「そ、そうか?」
男「誰かからの影響?」
女「……いや、いつの間にかこうなっていたな。いる場所とか、周りの人を気遣うことを思うとこうなった」
男「なるほど」
女「……」
男(気遣う……か)
女(どうして、カッコよく見せてるか気付いて……はくれないんだろうな)
男・女「ふぅ~……」
749 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:11:14.12 ID:MtcfTksE0
男「お前が煙草を吸って居ないところを久しぶりにみた」
女「私だって常に煙草を咥えているわけではないよ」
男「いや、かれこれ一時間以上吸ってないじゃないか。どうした? 生理?」
女「なぜ生理が出るかは後で問い詰めるとして、親知らずを抜歯したんだ」
男「ああ、麻酔か。煙草止められるんだよな」
女「痛い思いまでして、口の中にメスを入れられ、歯を一本奪われた上に、金と快楽を奪われた」
男「ひどいように聞こえるけど、治療だぞそれ」
女「まったく、嫌になる。嫌になるのに煙草を吸えない。最悪だ」
男「さいですか」
女「ああ、気分が悪いからもうお前帰れ。私は寝る」
男「はいはい、大人しく帰りますよ」
女「……今最高に機嫌が悪いが、居残られても我慢することに機嫌が悪くなるのだろうな、私は」
752 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:24:36.05 ID:Oh4E0U1c0
男「女さんて、あれできる?」
女「あれとは?」
男「あの、マフィア映画とかでやってる舌で火を消すとか」
女「やれば出来なくはないのだろうが、舌の感覚が麻痺しそうで怖いな」
男「あれって、どうやってるの?」
女「舌先に唾液を溜めるらしいが、実際にやっている人も見たときないからよくわからない」
男「ふむ」
女「せっかく料理を作っても、同じ味をかみ締められないのはイヤだしな」
754 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:39:21.75 ID:MtcfTksE0
男「なあ、お前髪長いよな?」
女「うん? ああ、そうだね」
男「煙草で焦がしたりしないのか?」
女「最近は流石にないが、吸い始めた頃はたまにな」
男「ふーん、ポリシーとかあるのか?」
女「ああ、昔とある人に髪が綺麗だと褒められてね」
男「なるほど、ほら焦がしそうだぞ」
女「ん、ああ。そうだ結ってくれないか? 邪魔にならないように」
男「自分で結べよ。まったく」
女「そういいながらも櫛とゴムを手に取るキミは好きだよ」
男「はいはい。それ以外の部分も好きになってくださいね」
女「……はぁ」
763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 02:51:43.37 ID:MtcfTksE0
>>754
後日談
男「(……あれ? どっかであいつの髪褒めたような)」
女「(……耳撫でられた耳撫でられた耳撫でられた耳撫でられた)」
772 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:21:13.86 ID:MtcfTksE0
男「お前って煙草を他人に勧めないよな」
女「ああ、そうだな。自分のようなニコチンの奴隷道を歩んで欲しくないのでね」
男「喜んで歩んでいるくせに」
女「ああ、一度だけあったな」
男「ほう」
女「煙草を吸いたがっていた友人が居てな。20の誕生日にガラムをプレゼントしたんだ」
男「うわぁ……嫌いになるだろそれ」
女「それが目的さ。それにそいつには彼氏が居たからな」
男「?」
女「だから私のような道を歩んで欲しくないんだよ」
775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:26:32.72 ID:MtcfTksE0
>>772
後日談
男「あのさ」
女「なんだい?」
男「すごく……聞きにくいことなんだけどさ」
女「……!」
男「その……お前って……」
女「……わ、私って?」ゴクリ
男「………煙草が原因で病気になってたりする?」
女「はぁ……キミに僅かでも期待した方が愚かだった」
776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:35:00.45 ID:MtcfTksE0
男「質問がある」
女「なんだい? 言ってみたまえ」
男「そこにある服、胸のところに焼け跡があるんだけど……」
女「昔、煙草で焼いてしまったんだ」
男「貫通してるよ?」
女「それなりに強く押し付けたんだよ」
男「……ちなみに、着ている時ですか?」
女「まさか、干している時に転びかけただけさ」
男「よかった」
女「流石に、自分の胸に煙草の火を押し付けるようなことはしないよ」
男「位置的にちょうど乳首らへんだから、もしかして乳首ないのかと。あるいは特殊なプレイかと」
女「キミの乳首を消してやろうか?」
777 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:37:37.60 ID:lGUYD3zUO
どんなプレイだよw
780 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:48:12.15 ID:MtcfTksE0
男「夜道を並んで歩くのも久しぶりだな」
女「ん? そうか?」
男「ああ、更にお前が煙草を吸っていないのも久しぶりだ」
女「ああ、そういう時もある」
男「……ん、蛍」
女「珍しいな。今の時期、そろそろ寿命の頃合なのに……」
男「いやいや、結構いるよ。そことか……綺麗だな」
女「………」カチッカチッボッ
男「おお、もう一匹居た。なんだ結構いるじゃん」
女「もっと綺麗な蛍を知っているぞ?」
男「ん? ああ、平家蛍より源氏蛍の方が大きいよな」
女「……はぁ」
男「どうした?」
女「蛍のはかなさを少し理解しただけだ」
784 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 03:59:23.31 ID:MtcfTksE0
男「なあ、最近気が付いたんだが、お前ソフトパッケージは開ける方向を決めてるのな」
女「というか、一応ルールがある」
男「ん?」
女「ちょうど今からロングピースを開けるから見ていろ」
上から見た図
↓封冠部
┏━━┯━━┯━━┓
┃\ .| | | | | |. /┃
┃/\_.| | | | | |._/\┃
┗━━┷━━┷━━┛
↑銀紙b ↑銀紙a
女「封冠部を左親指で押さえ、右親指の爪で銀紙aを引っ掛けて開けるんだ」
男「なんで右側なんだ?」
女「b側は人を切るという意味があるんだ」
男「迷信の類か」
女「後は葉巻をもみ消すと苛立っているという意思表示になる」
男「おまえさ。シケモクする気のない葉巻、もみ消すよな」
女「……クセだ」
790 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 04:21:52.32 ID:MtcfTksE0
男「このまえ、チャコールフィルターって見たんだが、あれはなんだ?」
女「活性炭を含んだフィルターだ。活性炭がニコチンや不純物を吸収するため、癖や個性が弱くなる」
男「へー、普通のフィルターは?」
女「プレーンフィルターと呼ぶ。日本の主流はチャコールフィルターだな。千切ればすぐわかる」
男「あとなんだっけ? スペック?」
女「あれは表面になるとのような形をつけてな。CVDフィルターと呼ばれている。外気を取り込み、煙を冷やすんだ」
男「他にもあるのか?」
女「リセスドフィルターといって、巻紙を延長したようなものもある。これも煙を冷やすためだ」
男「ちなみに現在吸っているピースは何フィルターで?」
女「プレーン。タバコは個性があってこそだろう?」
男「なるほど。まあ、個性がないのは味気ないな」
女「べた惚れの個性に困ってもいるがな」
796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 04:43:38.90 ID:MtcfTksE0
女「ショートピースが切れた」
男「コンビニ行くか?」
女「いや、どうせ缶は置いていないだろう。缶で吸いたい。この時間では煙草屋も閉まっているだろうな」
男「こだわるな」
女「風味が違うんだよ。それに足を運ぶくらいなら、ロングピースが手元にある」
男「千切るのか?」
女「ショートの代わりだ。こうすれば両切りになる。それでもショートの重さには足りないけどね」
男「フィルターなければ、そりゃ重くなるだろう」
女「癖や個性も強く出る。ふむ、旨い」
男「さいですか」
女「現実も千切るだけで、ぼやけた物がはっきりとなればいいのだがね」
807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 05:12:52.42 ID:MtcfTksE0
男「なあ、ドライシガーとプレミアムシガーってどう違うんだ?」
女「ドライシガーは一度乾燥させているので、常温常湿保管ができる。ただし、当然味が落ちる。と言うか、変わる」
男「へぇ、干物と刺身の違いみたいなものか」
女「そうだな。それと輸送に余計な経費が掛かることを差し引いても、プレミアムシガーは高い」
男「その辺も刺身みたいだな。火の付け方とか吸い方とか変わるのか?」
女「多くのドライシガーはカットする必要がないくらいか。口で吸わず火を当てずに、ゆっくりまわし焦がさないように炭化させる」
男「そういえば、咥えてないなお前」
女「後は灰をなるべく落とさず、ゆっくりとふかしで吸えばいい。火は放置すれば消えるから、もみ消さないようにな」
男「なるほどね」
女「あと指で押しても弾力がないほど乾燥しているなら、このように一度舐めて加湿するんだ」
男「………」
女「どうした?」
男「……なんでもないよ(エロく見えたなんていえねぇ)」
822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 05:57:53.37 ID:MtcfTksE0
男「ガラム吸ってるのか……いや違う、なんだそれ」
女「ジャラム スペシャルだ。友人が土産で買ってきてね。クレテックに違いないがこちらの方が煙草っぽいな」
男「ちなみにタールはおいくつで?」
女「46、世界で三番目に重いであろう煙草だ。実際吸ってみるとかなり軽いがね」
男「?」
女「クレテック煙草は異常な数値を出す。おそらく計測方法のせいだな。タール以外も測定されている」
男「そういやどうやってアレ計測するんだ?」
女「機械に吸わせて煙の粒子を全て回収。ニコチンは水で溶かして測定し、タールは粒子の重量から水分とニコチンを引いて決める」
男「そうか、丁子の油が計測されてしまうのか」
女「そうだと思う。勝手な予想だがね。実際には17、8程度にしか感じない」
男「見た目より軽いのか、お前みたいだな」
女「ほう? 尻だと言ったらグーが飛ぶぞ?」
男「いや体重。前おんぶしたとき予想以上に軽かった」
女「………ふふっ」
823 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:00:33.60 ID:8sFNVdkK0
かわいいwww
826 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:08:48.26 ID:MtcfTksE0
>>822
後日談
男「そういえば、一番目と二番目に重たい煙草は?」
女「どちらも同じ重さの両切りガラムとガラムクロボットだな」
男「クロボット?」
女「ああ、とうもろこしの葉で巻いたインドの大昔の煙草の再現だ。コイツは凄く重たく感じるらしい」
男「吸ったことないってことは、吸ってみたい?」
女「だが吸えない。販売停止になった。インドでならまだ停止になっていない両切りは一度吸いたいな」
男「海外旅行に行きたい理由が煙草かよ」
女「ああ……ふふっ」
男「どうした?」
女「いや、思い出し笑いだよ」
830 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:25:55.03 ID:MtcfTksE0
男「なあ、クーラーつけようぜ?」
女「これを吸い終わったらな」
男「せめて扇風機」
女「断る」
男「……畜生。暑苦しい」
女「そうかい? 私はまだ耐えられるよ」
男「汗だくでよく言うぜ」
女「……こうしてもまだ耐えられる」
男「うわっこら抱きつくな。火がっ胸っ!」
女「なんだ腕を絡めただけだというのに……どうした?」
男「元気になった」
女「なぜ座り込む」
男「諸事情だ」
831 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:40:48.74 ID:79iW5wXjO
初老の男「隣り良いかね?」
女「ええ」
初老の男「ここいらじゃ見ない顔だな」
女「・・・」
初老の男「警戒しなさんな。身元調査なんて柄じゃない。一本どうだい?」
女「頂くわ。マッチ持ってる?」
初老の男「ライターしかないな。これじゃダメかい?」
女「燐の薫が好きなの。自分が男になったみたいで」
バーテンダー「どうぞ(シュッ)」
女「ありがとう。ねぇ」
初老の男「なんだい?」
女「一杯奢って下さらない?」
832 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 06:44:19.49 ID:MtcfTksE0
男「おまえさ。煙草ない時、ライターで手いたずらする癖があるな」
女「ああ、煙草がないとどうしても手が寂しくてね」
男「そうか、ジッポだったらジッポトリックみたいな遊び方もできるのにな」
女「いや、どちらにせよ直したい癖だ。幅を広げてどうする」
男「直したいのか、手が寂しいならくらいなら開放できるぞ」
女「ほう? どうすればいいんだい?」
男「こうする」
女「………人前で手を繋ぐとは、なかなかにやるな」
男「冗談だよ」
女「あっ……性質の悪い冗談はよしてくれないか?」
男「冗談に怒るなって」
837 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:09:37.04 ID:MtcfTksE0
『質問です。朝食と言えば?』
女「ラピュタパンが多い」
男「ご飯に納豆とねぎ」
『好きな音楽は?』
女「ネットで名前も知らない古い洋楽を探すのが好きだ」
男「セックスマシンガンズのバカな曲」
『鳴かないホトトギス、どうやって鳴かせる?』
女「待つ」
男「応援する」
『好きな匂いは?』
女「煙草のあの匂い」
男「隣で煙草を吸っている時のあの匂い」
女「ついに被ったか。嬉しいよ」
男「っえ!?」
女「そんなに好きなら増やしてやろうかとな」
841 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:27:50.41 ID:bFAivHYqO
女「む、ヤニが切れた。男、これ買ってきてくれないか?」
男「なにこれ?」
女「旧東ドイツの煙草だ。一度吸えば歯が真っ黄色になる劇物」
男「そんな命がけの骨董品買えるか!」
845 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:44:30.35 ID:MtcfTksE0
男「なあ、お前の初めて吸った煙草って何?」
女「割と普通だ。マイセンのスーパーマイルド」
男「意外だな。他人が選ばない物を好んで選ぶかと思った」
女「なに、20の誕生日に父親が吸っていた物を分けて貰っただけだよ」
男「……未成年の内にタバコに挑戦していればよかった」
女「何を唐突に言い出すかと思えば、キミは吸ったことがないだろう? それに未青年の喫煙はダメだ」
男「そういうことじゃないよ」
女「どうした?」
男「………その頃に吸い始めていれば、きっと吸っていただろうなってだけ」
女「そうか」
男「……あのさぁお前人を鈍感呼ばわりするくせに、お前も二ブチンじゃねえか」
女「きっとキミには負けない」
男「どうだか?」
848 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:53:14.22 ID:pGu55M+m0
男 「何吸ってるの? においがいつもと全然違う」
女 「ハーバルシガレットというものだ」
男 「普通のたばこと何か違うのか?」
女 「この、エクスタシーというヤツはたばこ葉を一切使用していない。代わりにハーブを使ってる。
つまり、ニコチンは0というわけだ。もっとも、煙は出るからタールはあるがな」
男 「通りでにおいが全然違うわけだ。例えるなら、蚊取り線香やお寺の様なにおいだ」
女 「そこが、好き嫌いが分かれる点だな。臭いと言う人も結構多い。
喫煙室でも、特異なにおいになってしまう。」
女 「そんなハーバルシガレット。原料のおかげでちょっと変な事もできる。
というわけで、キミに ハーバルゴールド というたばこをあげよう」
男 「俺は吸わねーぞ」
女 「吸えとは言ってない。これはハーブティーにもできるんだ。是非、私にご馳走してくれ」
850 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 07:56:57.78 ID:bFAivHYqO
女「もしゃもしゃ…」
男「禁煙ガムか?関心関心」
女「いや、噛み煙草。男もいるか?」
男「…前言撤回」
855 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:08:40.96 ID:MtcfTksE0
女「エスプレッソマシンを買ってきた」
男「煙草ほどでもないが、コーヒーも好きだよな」
女「ああ、煙草にこれ以上相性がいい飲み物はなかなかない」
男「さいですか」
女「豆を挽こう。バリスタのようにはいかないだろうが、キミも飲むかい?」
男「美味しく淹れられるなら、いただくよ」
女「それなりに高かったんだ。美味しくなくては困る」
男「それもそうか」
………
女「ほう……これはなかなか」
男「ちゃんとクレマが浮いてる。家庭でもできるんだな」
女「キミもなかなかにコーヒーが好きだね」
男「ああ、俺は煙草吸えないしな」
856 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:19:05.78 ID:MtcfTksE0
カサカサ
男「でたぁ!」
女「む、五月蝿い奴だな」ジュッ!
男「よくできるなそれ」
女「なに、ある程度の動体視力さえあれば簡単さ。流石に手が届かない場所は、ハエタタキを使うが」
男「いやそっちじゃなくて、メンタル面」
女「昆虫如きに怖がる必要がどこにある?」
男「その発想に恐れ入る。ゴキジェットなしじゃ俺には無理だ」
女「殺虫剤は臭いがだめだ。火も危ない」
男「それが一番の理由か」
女「いや、ストレス発散だな。とある朴念仁への怒りを全て引き受けてもらう」
男「家にスタンディングバッグあるぞ。殴るか?」
女「発散しきる前に煙草で弱った肺がヘタレそうだ」
857 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:21:01.95 ID:MtcfTksE0
>>856
後日談
――ダンダンダンダンダンダンダンダン
男「くっ……はぁはぁはぁ」
男「アイツの言うとおりだな。吸ってなくても発散しきる前に体力もたねえ」
860 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:29:23.06 ID:bFAivHYqO
>>853 そういや噛みタバコって歯がパネエことになるんだよな。
男「……と言うことらしいんだが」
女「なんだ、止めて欲しいのか?」
男「そりゃ口腔癌になりやすくなるし、人前で唾を吐くのなんか見たくないし」
女「安心しろ。君以外の人の前ではしないさ」
男「いやそれもっと危ないから!」
女「つくづくワガママだな、君は」
863 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 08:48:56.46 ID:MtcfTksE0
女「ふふっ、久しぶりに葉巻を吸いたい気分だ」
男「そうか」
女「ああ、キミは料理が上手いね」
男「お褒めに与り恐悦至極」
女「今日は……パンチ パンチでいいかな?」
男「なあ、葉巻っていくらくらいするんだ?」
女「かなりの差があるよ。最高級コイーバの最大サイズ、エスプレンディドスは一本4000円もする。一箱など10万を超えるな」
男「当然バラ売りですよね?」
女「当たり前だ。まあ、湿度温度管理が必要なプレミアムシガーはサイズによるが、一本1000~2000と言ったところだな」
男「ドライシガーは?」
女「ばらつきが激しい。シガリロなら10本400から2000円するものもある。葉巻らしいサイズならその倍程度だ」
男「人に贈るなら……プレミアムシガーか」
女「ああ、湿度温度管理が面倒かもしれないが、ドライシガーでは贈り物と呼ぶには少々役不足だ」
男「……頑張れ俺のサイフ」
女「ん? ところで、キミに葉巻を好むような友人は居たかい?」
876 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 09:12:04.89 ID:MtcfTksE0
女「なあ」
男「ん?」
女「煙草吸っていいか?」
男「言いに決まってるだろ。いつも許可なんか求めてないじゃないか」
女「流石にキミの車だからな。そうそう窓は対角線上に開けるといいよ、風通しがよくなる」
男「クールスモーキングは?」
女「運んでもらっているのに、贅沢は言わないよ」
男「感心なことで」
女「そういいながら、助手席の窓しか開けないキミが好きだよ」
男「吸い終わったら、後部座席も開けるさ」
女「そうかい」
男「窓の風、クーラーより気持ちいいな」
女「ああ」
885 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 09:44:51.56 ID:MtcfTksE0
男「煙草、増税しそうだな。嫌煙議員の目標は600~1000円だとよ」
女「どうしようもないな。数は減るだろうが、やめることはないよ」
男「さらに肩身が狭くなるね」
女「本当に首が回らなくなりそうだったら、海外に高飛びするよ」
男「そこまでするか?」
女「ガラムの本場インドか葉巻の本場キューバか、迷うな」
男「言葉の壁もなんのそのだな。お前」
女「あまり、本気でもないがね」
男「その時はお供させていただくよ」
女「………増税か、嫌だとばかり思っていたが、悪くないな」
男「はい?」
女「なに、減らすいい機会だと思っただけさ」
886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 09:48:51.58 ID:Oh4E0U1c0
男「あ~、そういえば煙草が値段上がるとか」
女「あぁ、日本政府はどれだけ私たちから巻き上げれば気が済むのか……」
男「やっぱり、上がらない方がいいの?」
女「個人的に言えば、それほど支障はないがな。日本の煙草はそれなりに優秀だと思うし、もう二、三百円上げてもいいと私自身は思っていた」
男「へぇ、増税はめっきり反対派なのかと思ってた」
女「まぁ、輸入関税なんかはもう少し下げてもらってもいいとは思うがね」
男「やっぱり、娯楽品、嗜好品は一番最初に上がるしね」
女「一番可哀相なのは、タバコ屋の親父だ。儲けはそれほど上がらんのに、値上げするのは心中痛いだろう」
男「う~む」
女「あとは、新規喫煙者が間違いなく減るのは明白だからな。この匂いが良いものとわかるヤツが少なくなるのは寂しいな」
男「俺は大丈夫。君がいれば、煙草が好きになれるからね。吸わないけどさ」
女「ふふ、わかってきたみたいじゃないか」
891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:10:56.19 ID:MtcfTksE0
男「なにそれ?」
女「電子煙草。友達から借りた」
男「煙出てないな」
女「ああ、水蒸気だからな。煙がないので、周囲に迷惑などないらしい」
男「味の感想は?」
女「この上なく味気ない。タールがないのはまだいいとして、煙がないのはいただけない」
男「喫煙者じゃなきゃわからない感想だ」
女「そういった感想ならもう一つ。葉巻型やパイプ型はともかく、この箱からチューブが出ているだけと言うのは、センスがない」
男「凄く手が寂しそうだ」
女「いつかみたいに手を繋いで欲しいくらいだ」
男「ほれ」
女「あっ…………」
男「………」
女「………」
892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:12:17.96 ID:MtcfTksE0
>>391
後日談
男「(………か、会話が)」
女「(……手を握れるのは、凄く嬉しいが、どうしようこの雰囲気)」
897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:25:22.01 ID:MtcfTksE0
>>889 なんかこう旨味のわかる新ジャンルはザルクール以来だな
この二人の対談みたいなのが見てみたい俺がいる
ザルクール「やあ、随分と久しぶりだね。元気だったかい?」
女「一応な」
ザルクール「進展のほどは?」
女「皆無に等しい」
ザルクール「お互い苦労するな……強い酒でも出そう。ドライマティーニでいいかい?」
女「私が弱いことは知ってるだろう? ベルモット多めで十分酔える」
ザルクール「そうかね。わたしはエクストラ・ドライで」
女「うわばみめ」
ザルクール「しかし、鈍いならヒマワリでも贈ってやればいい」
女「そんなことで気が付く奴なら苦労しないよ。……はぁ」
ザルクール「そうだな、私もそうだった。しかし、その煙草、ひどく苦そうだ」
女「お前のマティーニもな」
自分の立てたジャンルは書き易いな
905 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 10:54:13.79 ID:MtcfTksE0
男「おまえさ。自分で葉巻はふかしって言ってるのに、たまに肺に入れてるな」
女「葉巻は香りを楽しむ香水のようなものだ。そして、肺に入れると紙巻とは比べ物にならないレベルで味が変わる」
男「なのに、肺か」
女「葉巻は強いからね。たまにガツンと欲しくなるんだ。ライトボディなら案外平気だよ」
男「ボディ?」
女「葉巻の強ささ。ライト、ミディアムライト、ミディアム、フルミディアム、フルボディの順に強い。といっても、規定があるわけでもない」
男「そもそも、表記されていないものがほとんどだ」
女「煙草屋の店員が詳しければ、聞けばわかるよ。初心者のためにカットしてくれる店員もいる」
男「ふーん、扱っている店が少なそうだけどな」
女「ああ、実際少ない。見つけるのにも苦労した。だというのに、豊富に取り扱う店を近所のそごうで見つけたんだ」
男「近くの幸せは案外気づきにくいものだぜ」
女「肝に銘じよう」
男「ホントにな」
908 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:06:36.26 ID:ZVcrnbN10
煙草が健康に悪いのではない
健康が煙草に悪いのだ
というとあるラノベの屁理屈を思い出した
911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:19:07.51 ID:Oh4E0U1c0
>>908
男「だってさ」
女「いい言葉じゃないか。この香りを楽しむためには人は脆弱すぎるという事だろう?」
男「なんか、ものすごく屁理屈に聞こえる……」
女「まぁ、なんにでも相性はあるということさ。それを人の身でありながら、感受できるのは嬉しい限りだよ」
男「でも、元気な方がいいよ。女さんも体に気をつけなきゃ」
女「わかったわかった。今日はいつもよりは半箱くらいは少なくする。それでいいだろ?」
男「……よくわからないけど、いつも元気でいてくれたら、俺は嬉しい」
女「ああ、なるべく肝に銘じておく」
女「ふふ。君とは相性がいいのか、悪いのかわからん。それが楽しいと思える私は幸せモノだな」
915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:32:29.35 ID:MtcfTksE0
男「ん、なにやっているんだ?」
女「ライターの手入れだ」
男「そういえば、芯とかってヤッパリ燃えるよな? どうするんだ?」
女「オイルライターの場合、芯……つまり、ウィックをピンセットで引っ張り、燃えた部分を切る」
男「ほう」
女「長いほど炎が大きくなるが、やりすぎると大きすぎる上に着火しにくい。それとこの方法は三回までだ」
男「さすがに短すぎるとオイルを吸い上げなくなるもんな」
女「ああ、その時は新品のウィックが売っているので交換する。オイルマッチはフリントが切れたら剥がして新しい物を貼り付ける」
男「あとは、今みたいに磨くだけか」
女「ああ、マーベラスは細かい部分が少しメンテナンスしにくいのが玉に瑕だ」
男「こだわりには面倒は付き物だろう?」
女「たまに、面倒を放り捨てたくなるがな」
917 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 11:47:43.03 ID:MtcfTksE0
男「ガキが格好つけるためにマルボロをよく吸うよな」
女「そちらの方が格好悪いと思うがな」
男「やっぱりか」
女「ピースをダサいと言った未成年を一度張り倒したくなった。味や香りもわからずに吸うのは馬鹿げている」
男「なるほど」
女「キツすぎるや甘いのが嫌い、ならまだ許せるが。明らかに格好つけるために吸っている人間は、吸う必要が感じられない」
男「ふかしが格好悪いとか?」
女「ふかしにはふかしの良さがある。それもわからない奴ということだろう? そちらの方が格好悪い」
男「ふーん」
女「ただ、明らかに未成年だろう青年が、バットをカートン買いしているのを見た時は、少しにやけた」
男「ゴールデンバット、渋いな。カートンってことは、金欠でもないだろうに。味がわかればいいのか?」
女「いけないとは思うし、私が売る側なら売らない。だが、ちょっと応援したくなる気持ちがないと言えば嘘になる」
男「まあ、お前みたいに味がわかる上でこだわって吸うのはカッコイイよ。人前じゃあまり吸わないしな」
女「そうかい? それはよかった」
933 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 12:11:42.11 ID:MtcfTksE0
男「なあ、お前ってさ。煙草を止める気はどこまでないんだ?」
女「死ぬまで。というか、たまにキミは禁煙を勧めるね? 止めて欲しいのかい?」
男「そういう願望がないといえば嘘になる」
女「ほう、煙草の香りは好きなんだろう?」
男「まあな。だが、寿命を削ってまでも、とは思えない」
女「ふむ、まあ、キミが鈍感なうちは止めないだろうな」
男「ああ、それにショートピースを吸っているような人間は、なかなか止められるようなもんでもないだろう?」
女「確かにその通りだ」
男「ん、なあ、葉っぱ付いてるよ。間抜けだな。唇のとこ」
女「おや、どこだい?」
男「右、右、あーもう、しょうがないな……ん」
女「あ………」
どう葉っぱを取ったかは、皆の妄想に任せる。寝る
958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 13:24:57.43 ID:OT1bfknT0
勝手に>>933の数年後
男「なぁ・・・」
女「なんだい?」
男「煙草吸うのはかまわないがそれに灰とか落とすなよ」
女「何年吸ってると思ってるんだ?そんなヘマはしないよ」
男「ただでさえヤニがつきそうでハラハラしてんだ」
女「・・・まぁそれは勘弁して欲しい」
男「レンタルしかできないんだ。買取になったらどうしてくれる?」
女「そしたら部屋にでも飾っとくよ」
男「あのなぁ・・・」
女「それよりせっかく着ているんだ。なんか他に言うことあるんじゃないか?」
男「・・・似合ってるよ」
男「そのドレス」
女「ハハッ・・・さてと時間だ」
男「教会の中は禁煙だからな」
女「はいはい・・・っと」
ジュッ・・・
HAPPY END
994 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 15:08:49.41 ID:Oh4E0U1c0
女「最後まで好きと言えず仕舞いか」
女「だが、この煙草とともにあいつがそばに居てくれたのが幸せすぎたからな」
女「これ以上、望んではいけないのかもな」
女「……」
女「男、君のことが好きだった」
男「や」
女「男……。君はもう帰ったんじゃ。……いや、そんなことはどうでもいい。今のは聞いていたのか?」
男「いや差し入れ。ほら、煙草屋ギリギリ開いてて、缶ピ見つけたからさ。今のって?」
女「やはり、君はいつもそうだな。ふぅ~~……」
995 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/12(火) 15:09:12.49 ID:Oh4E0U1c0
男「たまにはさ、俺も吸うよ」
女「お?ついに、吸う決心が付いたか。ほら、点けてやろう」
男「いや、あれ一度やってみたい。あの煙草あわせて、火貰うやつ」
女「また、何に影響受けたんだか」
男「あはは。女さんだよ」
女「ん?」
男「俺も好きです。では、誓いのキスを」
女「あ……さっきの」
男「いいじゃんいいじゃん。もう、貰っちゃった」
女「君というヤツは」
男「すぅ、ケホケホ!」
女「ふふ。まったく、わかってないな。一から説明してやろう。クールスモーキングというものはな?」
558 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/11(月) 17:02:53.92 ID:OzN/geloO
しすらふくめて
すべてたのしめ
このよはすべて
かぎりあるもの
みたいな。
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