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舳倉島定期船 新しく きょうから 輪島との時間短く

舳倉航路を航行する新定期船「希海」=輪島港で

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 輪島市と同市沖合約五十キロの離島・舳倉島を結ぶ新定期船「希海(のぞみ)」の就航を記念する式典が八日、同市の県漁協輪島支所などであり、梶文秋市長や地元住民らが祝った。六代目の定期船となる希海は、先代定期船「ニューへぐら」に代わり、九日から舳倉航路を一日一往復する。

 新定期船は、約二十年間航行した先代の老朽化に伴い、国の補助制度を活用しながら二〇一六年度から計画を進め、昨年度末に完成。旅客人数は、先代より二十六人少ない九十三人となったが、貨物積載量は二・四倍の約十七トンになり、舳倉島の豊かな海産資源の円滑な輸送が可能になった。バリアフリーの座席やトイレも新たに設けたほか、分煙にも配慮している。

 船体の材質にアルミニウムを採用したことで軽量化に成功し、燃費が向上。これまで一時間半かかった航行時間も五分短くなる。また船体には、地元の鳳至小学校の児童が手掛けた祭りや魚の絵が描かれている。総建造費は約七億円。

 式典で梶市長は「舳倉島は多くの渡り鳥が飛来するバードウオッチングポイント。周辺の海は絶好の釣り場として人気を集めており、観光面での効果も期待できる。新造船が地域に大きく貢献することを願っている」とあいさつした。 (関俊彦)

 

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