菅田将暉の「トイレの便座くらい開けさせてよ」

タレント連載
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#07 「松井先生に頭が上がらない」

 ここ10年、毎週買っていた漫画雑誌が、しかも現在連載中の漫画が、しかもしかも連載当初からずっと読んでいた漫画が、しかもしかもしかも映画化されることになり、しかもしかもしかもしかもその映画「暗殺教室」の大人気“赤羽カルマ”役として出演させていただくことになり、しかもしかもしかもしかもしかもしかもしかもしかも、それによりその漫画雑誌に顔写真が載ったよ万歳、どうも、菅田将暉です。

 その「暗殺教室」の原作者・松井優征先生は超イケメン。この間、現場に遊びに来て下さったんです。その時の松井先生の髪型、服装、出で立ちが僕の中の漫画家像をいい意味でぶち壊してくれました。漫画家といえばベレー帽に眼鏡…の時代じゃない、今はピンクのVネックに黒いジャケットの時代なんだ、と。いや多分、皆が感じたと思います、「かっけー」っと。非常にスタイリッシュでした。なおかつ、しゃべりが面白い。「撮影が全部終わったら美味しいお寿司でもどうですか?」と、さらに大人の品格まで。頭が上がらない。

 そんな松井先生が来て下さった時に、自分、ちょうど長い待ち時間だったので控え室のゴザで寝てたんです。人の声がするな、と起きたら松井先生で、少し前、メンズノンノで対談させていただいてたので面識はあるんですが、今撮影している映画の原作者の方との現場初対面が、寝起き、は、まずい。焦って挨拶をしたら松井先生は、「寝起きの感じがまさにカルマだな、と思いました。役作りですか?」と笑いながら一言。これまた頭が上がらない。全く上がらない。上がる気配もしない。優しくあったかい一言でした。ありがとうございます松井先生。カルマを演じるにあたって普段のふわふわした抜け感は大事にしているんですが、原作者との現場初対面が寝起きというのは、正直カルマを演じるにあたって運が良かったなと思いました。

 そして、嬉しい続きに小話を1つ。実は今作では、暗殺教室、というくらいなので“アクション”が多いんですが、そのアクションを指導して下さるのがJAEの皆さんで、そのうちのお1人は2年前に舞台「ロミオ&ジュリエット」にて殺陣をつけてくださった諸鍛治裕太さん! そしてそしてさらにさらに、もう5年前になりますか、「仮面ライダーW」の時に敵の怪人であったり僕のスタントを演じてくださったり、アクションを教えてくださった、公私共に愛してやまない大変お世話になった藤井祐伍さんに石井靖見さんなのです! この再会は胸熱。感謝。

 P.S. あの頃よりは足上がりますよ。

Masaki's shot
菅田将暉画伯による赤羽カルマ。
作品の度に変わる髪型。次は赤い髪の毛です。
構成/平田真人 撮影/田子芙蓉 ヘアメイク/SHUTARO(vitamins) スタイリング/伊藤省吾
衣装協力/エヌフォー(エヌフォー・サテライト・トウキョウ)、ヴィクティム(ホワイト ギャラリー)
イロコイ(イロコイ ヘッドショップ)
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