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平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。
三橋TV第75回【なぜ私たちは円を使っているの?】
ロシア帝国時代の農民は、当初は秋の収穫を終えた「聖ユーリーの日」の前後の移動は認められていました。が、領主に負債がある場合は、移動の権利を行使できませんでした。
領主は負債を肩代わりする代償として、農民を自らの領地に引き抜き、農奴と化していきます。
1497年、イヴァン三世が農民の移動を制限する「1497年法典(スジェプニク)」を制定。農民の移動は「聖ユーリーの日」の前後一週間に制限されてしまいます。1580年には「聖ユーリーの日」の規定も廃止され、農奴制が確立。
1649年、逃亡農民の捜索期限が無制限となり、逃亡農民を匿う者に対し、高額な罰金が定められ、農奴制が強化されます。さらに1719年、ピョートル一世が「人頭税」の財源として、農民を世襲的に土地に束縛。
農奴制下のロシアの農民は、移動の自由はもちろん結婚の自由すらなく、領主裁判権に服さなければなりませんでした。
日本で働く外国人技能実習生には、職業選択の自由がありません。技能実習生は企業や職種が限定されて入国しているため、自由意思により職を変えることは許されないのです。
今月施行となった移民法(改正出入国管理法)の特定技能1号は、基本的には技能実習生の延長です。もっとも、職業選択の「不自由」は多少は改善され、「同じ業種」ならば転職できます。とはいえ、そもそも特定業種の人手不足を補うための特定技能1号であるため、職業選択の自由が認められているわけではないのです。
しかも、技能実習生の多くは「借金」をして訪日しています。借金に縛られ、かつ転職の自由がない。技能実習生(特定技能1号も)は、まさに現代の農奴、いや「労奴」です。
『人手不足は本当に「悪」なのか 騙され続ける日本人 4月5日、東京商工リサーチが、「人手不足」関連倒産が前年度から28.6%増の400件となって過去最多だと発表した。
人手が不足している業界はどこか? 画像を見る
という話を耳にすると、「そら見たことか、一刻も早く外国人労働者をジャンジャン投入しろ!」とドヤ顔で主張される方も多いことだろう。
あるいは先日、子どもたちへの謝罪が話題となった五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』ばりに、「このまま人手不足が進行すると日本が滅びる!」という恐怖にとらわれて眠れぬ夜を送っている、という方もおられるかもしれない。
いずれにせよ、日本の「人手不足」というものが、いよいよのっぴきならない状況になった、と危機感を抱く方が大半なのではないか。ただ、筆者の感想はちょっと違う。危機感を抱くのはまったく同じなのだが、その中身は180度逆なのだ。(後略)』
人手が不足している業界はどこか? 画像を見る
という話を耳にすると、「そら見たことか、一刻も早く外国人労働者をジャンジャン投入しろ!」とドヤ顔で主張される方も多いことだろう。
あるいは先日、子どもたちへの謝罪が話題となった五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』ばりに、「このまま人手不足が進行すると日本が滅びる!」という恐怖にとらわれて眠れぬ夜を送っている、という方もおられるかもしれない。
いずれにせよ、日本の「人手不足」というものが、いよいよのっぴきならない状況になった、と危機感を抱く方が大半なのではないか。ただ、筆者の感想はちょっと違う。危機感を抱くのはまったく同じなのだが、その中身は180度逆なのだ。(後略)』
移民問題で、「真っ当な批判」を展開されていた窪田順生氏が、またまた真っ当な「人手不不足」の記事を書かれていました。日本が抱える問題は「人手不足」ではなく「低賃金労働者不足」であり、「人手不足倒産」は「低賃金労働者不足倒産」である、と。その通りですね。
特に、窪田氏の、
「歴史を振り返ると、この100年余り、日本は低賃金労働者が必要になるたびに、「人手不足」の恐怖をあおって、ちょいちょい外国人労働者を入れてきた。」
は、極めて重要な指摘です。何しろ日本は、生産年齢人口が毎年1.7%のペースで増え続けた高度成長期すら「人手不足倒産」が発生していたのです。
要するに、「低賃金労働者不足」を「人手不足問題」と言い換え、生産性向上の投資を怠ってきた、という話です。生産性が向上しなければ、実質賃金は上がらないため、ますます低賃金労働者が必要になります。
そして、外国人を含む低賃金労働者の「確保」が、生産性向上を妨げる。
あれほどインフラ技術を発展させた古代ローマ時代、農業の生産性は全く高まりませんでした。理由は、ローマ帝国時代の農業が「ラティフンディウム」と呼ばれる奴隷農業だったためです。奴隷は生産性向上のための努力はしません。
ロシア帝国が発展せず、後進国のままだったのは、農奴制により生産性向上が制限されてしまったためです。「自らの土地」を耕すわけでもない農奴が、生産性向上に努めるはずがないのです。
そして、現代日本。農奴ならぬ労奴により、低賃金労働者不足を補おうとしている。まさに、最悪の路線です。
人手不足は、生産性向上と実質賃金上昇により解消する。いわゆる「3K職」で働く人が高給を稼ぎ、軽々と持ち家を建てられるようにする。これこそが、日本国が「進むべき道」なのです。
とはいえ、現実は真逆の方向に進んでいます。外国人労働者に人権を認めず、労奴化することでしのごうとする。
日本人労働者も外国人労働者も共に不幸に叩き込み、経営者に「生産性向上」の投資をしないという「甘え」を許す日本の移民政策は、何としても早期の段階で終わらせなければならないのです。
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負のドミナント・ストーリー
大阪市がなくなれば大阪市民には損しかないんですが、「既得権益というシロアリがいて甘い汁を吸っている、そいつらを叩き出せ!」とでも言っておけば愚民は簡単に踊ってくれる。国や地域は一つにつながっていることが分からなくなってるんですね。
かずぅ
2019-04-10 02:20:54
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