ネイティブスピーカーが話す英語はスピードが速いし、全部つながって聞こえるという悩みを持つ学習者はたくさんいる。しかし数時間聞き続ければ、ある日突然聞き取れるようになるのが語学なのだ。 リスニングができない最大の原因は、自分が思っている発音と実際の発音が違うこと。スピードラーニングのような「聞くだけ学習法では、聞き取れるようになるまで約1,000時間かかるといわれている。 つまり、1日1時間毎日リスニングをしても最低3年はかかる。しかし発音を修正すると約50時間で、リスニングだけを1000時間したのと同じリスニング能力に到達できるようになる。日本人には難しいとされているRとLやVとBの聞き分けも、自分で発音してみるとよくわかるはずだ。 大手英会話スクールのグループレッスンを見学してみると、外国人講師と会話が続かないことがわかる。仕事や家族、出身地や趣味など、自分に関する100の英文を前もってブレーンストーミングしておくこと。そしてそれを丸暗記して外国人との会話で使う方法がある。 その場で思いついたことを話そうなんてできるわけがない。この100の英文を暗記しておけば、1時間くらいのマンツーマンレッスンは十分もちこたえることができるようになる。 相手が変わっても自分に関する事実は変わらないから、いつも同じことを言っていればいいのだ。相手がサッカーの話をしたら、自分は野球の話をするというように、少々強引でも問題ない。するとそのうち、暗記していた英文に応用力が付いてくるものだからだ。 最後に、いざ外国人を前にすると緊張して話せない人がいる。こんな時は、受け身に回ってはいけない。向こうが質問し、こちらが答えるというダイアログだと、聞きとれない単語があっただけで、しどろもどろになってしまうからだ。 攻撃は最大の防御。自分から質問すると攻めるぞ、という気持ちになる。相手が外国人に限らず、会話のコツは自分が主導権を握ること。一つの話題を無理に膨らませようとせずに、矢継ぎ早に質問することだ。すると、自分がその場を支配することができるようになる。質問されるのを大人しく待っていてはいけない。 |