1 パート5 リーディングセクションを全問解答する余裕のない人にとって、時間管理よりもタイムロスを避けるほうがよっぽど効果的。空欄の前後だけ見ればわかるのに、前文を理解しようとすることがタイムロスにつながる。自分がどこでタイムロスをしているか知ろう。 考えてもわからない問題を考えようとするのも大きなタイムロスにつながる。パート5、6は文法や語彙の知識を問う問題だ。30秒以上考えてわからなければその問題は捨てて次の問題に行く。 後で見直したい時は、マークシートに×と書いておく。もし時間があれば考え直し、時間がなければとりあえずマークしておく。 パート5は文中の空欄に入る語句を選ぶ設問だが、実は問全体の意味がわからなくても解答できる問題が多い。知っていると役に立つのがペア探しだ。英語には必ずペアで使われる言葉がある。 たとえば、not onlyと来るとbut alsoが続く。このようにペアで使われる言葉の前後を問題文に見つけたらそのペアとなる言葉を選ぶ。他には、either a ( ) bとあれば、AかBが入る。 この手のほとんどは記号化された問題の場合、前文を理解しようとするのは時間の無駄だ。迷わず淡々と解答していく。 さらに、パート5の文法問題のうち、攻略しやすいのは品詞の問題。それは単語の意味がわからなくても、解答できることが多いからだ。このような問題の特徴は、選択肢に語尾だけ違う単語が並んでいること。品詞の区別に自信がない人でも、心配はない。 語尾がlyで終わるのが副詞だが、その副詞からlyを外したものが形容詞。問題文で名詞の前に空欄があったら、形容詞を入れれば正解になることがわかる。また、動詞の後に空欄があったら、動詞を就職する副詞を入れれば正解になる。 パート5の攻略法として、まずはすぐに解答できる品詞問題を攻略してスコア源にしよう。 2 パート6 パート6は、文法や語彙力と同時に文脈を読む力も試される。その攻略法とは、解きやすい問題を見極めて、解答に必要な部分だけを読むこと。そのヒントは、問題文の冒頭にあるQuestion……にある指示文だ。 たいていはメールや手紙、案内、メモ、新聞記事などいったものだが、このうちメールは口語体で書かれていることが多いため読みやすい。メールの場合は、宛先、送信者、日付、懸命が並ぶが、ここが設問になることはない。読まなくても大丈夫。ここを飛ばして残りの空欄を含んでいる1,2文を見ればいいので、パート5と基本的には大差はない。 逆に、新聞記事のような書き言葉で書かれている固い表現には注意が必要だ。決して文章の量は多くないが、意味がつかみにくい。その場合、記事問題はさっさとあきらめて適当にマークを塗りつぶそう。 記事問題で悩んで時間を使うよりは、パート7に早く進んだほうが得だ。パート6の記事問題より、パート7の前半の問題の方が解きやすいのだ。 3 パート7 非常にハードなパート7の攻略法は、実は難問をさっさとあきらめることにある。難問の見極め方法は設問中にある。たとえば、What is suggested about…?とうような設問だ。 全体の趣旨が読み取れないと解答できないため時間がかかる。全問塗りつぶすことができない場合、捨てるか解くのを後回しにすること。先ほどのsuggestedの他にindicatedも同じだ。また、startedやimplied、inferredも使われるが、問題文全体の理解ができなくては解けない。 パート7は最難関の2題を除いて、実は意外に解きやすい問題がある。その2題を飛ばして他の問題に集中しよう。 パート7は全部で13問あるが、問題文が一つのシングルパッセージが9問、問題文が2つあるダブルパッセージが4問と決まっている。このうち7,8問目のシングルパッセージの最後の2問は上級者でも解くのが難しい。 それより、10代目の以降のダブルパッセージのほうが文章は長いが、問題そのものが簡単になっている。つまり、ダブルパッセージの最後の2問は時間があっても解けない。なので、シングルパッセージの7番目に行ったら、8と9番目は飛ばして、先にダブルパッセージに行こう。 ダブルパッセージの後半の問題さえ、8,9問目より簡単で解きやすい。しかし、8,9問目を飛ばした際に、マークシートの塗り方を間違いないよう注意が必要だ。 |