豊洲騒然 “戦慄エレベーター”死亡事故には予兆があった
「エレベーター付近に人が集まり、騒然としていたので何事かと近づいてみると、人が倒れて血を流していました」
8日未明に豊洲市場で起きたエレベーターでの死亡事故について、現場を目撃した市場関係者はこう振り返った。
事故が発生したのは、午前0時すぎ。運搬車「ターレ」を運転していた運送業の男性(50)が商業運搬用エレベーター(幅3.75メートル、高さ3・15メートル)の扉に挟まれ、搬送先の病院で亡くなった。上から下へと閉まりかけていた扉に挟まれ、頚椎や下あごが折れていたという。
「近くにいた人が男性の脈を確認していましたが、脈はなく、声をかけても反応はなかった。別の人が人工呼吸を試みましたが、男性の口の中は歯が折れ、グチャグチャでとても人工呼吸できるような状態ではありませんでした。鼻の中も血でふさがれ、後頭部からも大量に出血していました」(前出の市場関係者)