1年で伸ばす英語学習で話す力をつけるには
日本のビジネスパーソンにとって、永遠の課題ともいえるのが英語力の向上です。社員にTOEICを受験させ、そのスコアを人事評価に反映する企業が増えています。書店の店頭には、TOEIC対策本があふれかえっています。新年や4月には、「今年こそ英語をマスターしたい!」と考えている人が多いのではないでしょうか。
英語の技能は「読む」「聴く」「話す」「書く」の4技能に分けられますが、最近特に重視されているのが、話す力と書く力。つまり、実践の場で使える英語の習得です。2012年に英語を社内公用語化した楽天はTOEICに加え、話す力を測るスピーキング能力テスト「versant(バーサント)」の導入を推進しました。三木谷社長も「ビジネスには話せる、聴ける力が必要」とプッシュしました。
社員を積極的に海外留学させる企業も出てきました。国内のある企業は約2カ月、対象校は米国、カナダ、英国で計10校以上です。新卒社員はTOEICの平均スコアが留学前580 点から留学後665 点に上昇しました。同社の語学留学プログラムを手掛けるのは、大学生中心に海外留学をサポートするイー・エフ・ジャパンです。2011年に社会人向けのプログラムを開設しましたが、企業のニーズは高まっているといいます。
もっとも、このような日本企業はまだ少ないようです。日本企業に勤務するビジネスパーソンの多くは、国内で仕事をしながら、限られた時間の中で英語を身に付けていく必要があります。
話せないのは英語が苦手だからではなく、相応の訓練を積んでいないからでしょう。3年かけて、その力を地道に蓄えていけば、世界では多くの人が使いこなしているグローバルイングリッシュを会得することができます。
では、効率的に学習するにはどうすればいいのでしょうか。Atlasマンツーマン英会話では、3年計画で英語の基礎から実践まで着実に力をつける手法を伝授しています。すぐに使える文例、表現例や教材ガイドが充実しています。
TOEIC対策も万全で100点以上スコアを上げた受講生の声や、試験対策をビジネス現場での英語コミュニケーションに直結させるコツも多数取り上げました。思い立ったら即実行です。まずはスタートダッシュを決めましょう。
まず、今年1年間で英語力を大きく飛躍させます。そのためには毎日コツコツ学習する計画作りとスケジュール管理が大切です。スケジュールというと、「音声教材を毎日30分聴く」「単語を毎日100語暗記する」など毎日の計画を積み上げて設定しがちですが、この際、自分が英語を学ぶ目的を見つめ直してみましょう。
仕事や余暇の時間を割いて、毎日一定時間は学習を続けなければなりません。そこまでして取り組む理由は何でしょうか。自分の人生において、英語力を高めて何をしたいのかを明確にすべきです。
その夢をかなえるためにも、実現する期限を区切ってしまと、1年後の自分がどのレベルに到達していなければいけないか具体的に見えてくるものです。そこにたどり着くための半年後、その前の3カ月後→1カ月→1週間、そして日々の学習へと落とし込んで計画を立てればより効果的になります。
学習内容や教材は3カ月ぐらいを一区切りにして少しずつステップアップします。1月から始めると、学習した期間とカレンダーが一致するのでわかりやすいようです。TOEICも定期的に受験して段階的にスコアアップしていきましょう。
英語の能力を「読む」「聴く」「話す」「書く」の4技能に分け、すべてをバランスよく学ぶのが理想です。当初は「読む」「聴く」のインプットを充実させ、徐々に「話す」「書く」のアウトプットを増やせば、記憶した内容を発信していくことで、実践的にトレーニングできます。
英語を学習していると、何度か壁にぶつかることがあります。「昨日より上達した感じがしない」「いくらやっても英語が上手にならない」と感じる時期が誰にでもあります。これは、英語力のレベルアップ線は単純な右肩上がりではなく階段状であるためです。
確実に地力はついているのであきらめずに続けていれば、ある日突然、「あ、意外とわかるようになった」と思える日がやってきます。そのときに思い切って少しレベルの高い教材に取り組んでみるのもいいでしょう。それに合わせて、いったんマスターした教材をもう一度振り返ってみます。螺旋状の学習軌道を描き、英語力アップにつなげていくのです。